エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2023年04月

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 2点差で勝っても、満足できなくなったということは、それだけチームが立て直されたということか? いずれにせよ、今回の2:0という勝利、大満足という感じではなかった。

 栃木は、前半は固いけど、後半になると一気に失点が増えると聞いていた。したがって、前半のうちに点をとれば、自ずと追加点が付いてきて、4点、5点ととれるのではないかとイメージしていたわけである。

 実際、前半のうちに、効果的に2得点を奪い、スタジアムの空気も最高潮だったはずだ(個人的には参戦できなかったので想像になるが)。誰もが、4:0、5:0を夢見たはずである。そこからの折り返しで、後半1点もとれなかったことは、何だか気持ち悪い残尿感のようなものが残る。むしろ、後半弱いはずの栃木に押し込まれてしまった。

 開始早々の白崎のアウトで、キーマンを失い、交代カードも1枚使ってしまったのは、確かに痛かっただろう。最後の交代も、カルリ→ディサロでたたみかけるのではなく、井林を投入し守備の対応を図った。

 どんな時も相手を殴り続け、敵の戦意を喪失させるという秋葉イズムはいったん棚上げし、現実主義で勝ち切ったという印象だった。

 まあ、白崎を失い、ゴールデンウィーク連戦が続くことを考えれば、ひとまず無難な締め方だったか。何より、勝ったわけだし。


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 ちょっと個人的に今は余裕がないので、ブログ更新は試合の翌日だけにさせていただいているが、新スタジアム建設を旗印にしている当S研ブログだけに、新スタの話題が出た時には、反応せざるをえない。

 皆様ご存知のとおり、静岡市の新市長、難波喬司氏は、当選直後は、清水区の新庁舎と新スタジアムを一体型として整備するといった前向きな発言でサポたちを色めき立たせておきながら、その直後、そんなことを言った覚えはない、庁舎とスタジアムはまったくの別問題だなどと、手のひらを返している。

 一体、この新市長は、清水駅前の新スタ構想にとって味方なのか、敵なのか、何だかよく分からないと、困惑しているサポも多いことだろう。しかも、一体型整備案も、その否定発言も、同じ静岡新聞から出たものであり、ますます訳が分からない。

 それで、昨日になり、「難波市長、新スタジアム『土壌調査はENEOSと協議』」と題して、日経に新たな記事が出た。

 静岡市の難波喬司市長は25日、静岡市の新サッカースタジアム構想についてスタジアムの検討委員会が最有力候補地としたJR清水駅(静岡市)東口のENEOSの清水製油所跡地について土壌汚染の調査などのためENEOS側と協議する必要性を示した。実現可能性を精査し、施設計画案を市が先行して示さない意向も述べた。(以下省略)

 それで、この記事の中で最も気になるのは、新スタは「誘致案件で、市の費用で作るわけではないので市が先行して(施設計画案を)書くべきではない。なるべく自由な形で絵を描いてもらう方がよい」という市長発言である。これを見る限り、「市がやるのは、構想作りだけ。建設費用はビタ一文ださない」という点で、田辺前市長と難波新市長はまったく同じ立場と判断せざるをえない。

 想像するに、当初、難波市長は、実際に清水区新庁舎とスタジアムを駅前に一体型で建設することに前向きだったものの、そうした考えを述べたとたん、事務方から「いや、市長、そんな財源はありません。撤回してください」などとレクが入り、市長も慌てて火消しに回った、といったところではないか。


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 勝つこと、それも複数得点差で危なげなく勝つこと。ようやく、そんな我々が思い描いている「当たり前の日常」が戻ってきた。

 大宮さんには申し訳ないが、事前のメンバー表を見て、所長程度の薄い知識では、名前を知っている選手が一人もいなかった。気の毒ながら、J2に定着してしまい、身の丈に合った編成を何年か続けているうちに、いつの間にか、ああいう感じの顔触れになってしまうものなのだろう。J1出場経験のある選手はいたのだろうか? 恐い恐い、我々も沼にどっぷりはまらないようにしないと。

 それに対し、正確に数えたわけではないが、多分今回の清水のメンバーのJ1試合出場数を合計したら、1,500くらいにはなるのではないか。それだけカネをかけているわけだから、内容や結果もそれに見合ったものにしてくれなければ、困る。

 ただし、試合内容は、まだまだだと思う。秋葉監督の言うように、現在は、元々あったポテンシャルを解放して(リカルド・リミッターを外して)、マンパワーとハードワークで戦っている状態ではないか。戦術的に洗練されているわけではないし、ミスも多い。チームとして完成されていないので、途中交代で攻撃の勢いが落ちたりする。

 まだ、完成度6割くらいではないかと思うのである。もっと良くなるはずだと思うんだけどな。


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1450

 長いことJリーグと清水の試合を観てきたが、Jの公式戦で、6:0で勝ったチームが、次の試合で0:6で負けるなどというのは、おそらく初めての珍事だろう。それくらい、直近で我が軍が直面している状況は特殊ということではないか。

 ついでに言えば、むろん勝って欲しかった気持ちはあるにせよ、清水が惨敗しても仕方がないと思える試合は、初めてだったかもしれない。いや、2011年に東日本大震災直後にオランダに遠征して、アヤックスとチャリティーマッチを戦い、惨敗した、あの時以来か。そのくらい、今回の川崎戦は、特殊な位置付けの試合だった。

 昨晩の川崎戦は、チームの勝敗云々よりも、個々のプレーヤーに注目しながら観た。チェックポイントと、その答え合わせは以下のとおり。

  • やはりビッグニュースはヘナトの戦列復帰。正直、個人的には完全に計算外の存在だったが、このまま復調すれば、ボランチの3番手くらいになり、ホナウドの交代要員くらいにはなるかもしれない。
  • 成岡への期待は個人的に大きく、J2リーグ戦にも絡んでほしいと思っていた。白崎はともかく、ホナウドは攻撃で違いを見せるようなボランチではないので、ならば展開力のある成岡という選択肢もあるのではないかと思っていた。しかし、川崎戦では苦しいチームを救うようなプレーは見せられず、しかもバツが出ての負傷交代は気になる。
  • 監物は体格もあり希少な左利きのセンターバックとして期待感が大きいが、攻撃を受け止めるところまではいいとして、そのあとのパスセンスがいただけない。だいたい中央の危険な場所に変なパスを出して、大ピンチを招く。あれを直さないと、リーグ戦出場は無理だろう。
  • 山口戦の途中出場に続いて、左サイドバックとして先発した高木践は大きな収穫。プレー振りも安定しており、意識も高そう。気が早いようだが、ポスト山原の有力候補であろう。
  • 森重はプロのレベルに達していない。シュートシーンはなかったし、ポストプレーもほぼ印象にない。味方がお膳立てしてくれたチャンスを中央で決めるだけでよかった高校時代と異なり、プロでやるためには、覚えることがまだまだ多そう。
  • 清水の話ではないが、やはり川崎のポケット攻略は一級品。遅攻でもああやれば点がとれるんだなという良い見本を、じっくりと見せてもらった。清水は、恥も外聞もなく、全部真似すればいい。

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 J2では、毎回攻撃陣が爆発し、敵の決定機はほぼゼロで、完勝が続く。所長のみならず、そんな風にイメージしていた皆さんも多いのではないか。いや、もちろん、知識としては、J2も難しいリーグだということは知ってはいたが、とにかく、我々が昨年味わった悔しさを晴らすためには、J2全勝くらいしてくれないと収まらないと、勝手に思っていた。

 ようやく、今回の山口戦で、我々が思い描いていたような、「格の違い」を見せつけるような勝ち方ができた。第10節にして。長かったな。

 それにしても、秋葉監督がかなり大幅にメンバーを変えてきたのには、驚いた。変えるとすれば、水曜日の仙台戦の方が、ローテーション的にターンオーバーのタイミングだった気がするが、それだけ、仙台戦はベストメンバーで必勝を期したといったところか。厳しい日程を逆手にとって、チームを活性化している印象があり、今のところ、チームを回す監督の手腕は大したものだと感じている。

 サッカーの中身は、相変わらず「もっとこうすればいいのに」と思う点は少なくない。それでも、リカルド時代のような、自らリミッターを装着したような窮屈なサッカーではなくなり、それが結果に表れつつある。


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207

 はっきり言って、サッカーの中身はグチャグチャだと感じた。ロティーナ的組織の片鱗すら、もう残っていない。

 それでも、仙台よりはビッグチャンスは多かったと思うし、勝てるチャンスもあったわけだから、逆に言うと、それだけ清水の選手にはそれなりのポテンシャルがあり、監督の注入した気合も効いているということなのだろう。

 それにしても、「魔法」は、ヴェルディ戦の勝利一つだけで、もうとけてしまったか。早かったな。。。

 観ていて、気になったこと。秋葉監督は「デュエルで勝つ」ことをモットーとしているが、実は清水の選手たちは一対一というよりも四対一くらいでボールを奪いに行き、奪い切れないことが結構多い。当然、そこをはがされると、大ピンチになる。

 切り換えは、相変わらず遅い。今回の仙台は、結構前線に人をかけていたので、相手がもっと上手くカウンターを完結させたら、失点を重ねたかもしれなかった。

 関連する問題だが、どうもボランチやサイドバックが、いるべき場所にいないことが多い。センターバック2枚だけでカウンターに対処しなければならなくなる。

 まあ、まだ再建途上なので、こういう問題はこれから解決されていくのかもしれない(普通であればそれをキャンプでやるわけで、随分大きなハンデをしょい込んだものである)。しかし、秋葉監督も、アグレッシブに点をとりにくサッカーを標榜しているので、今みたいなカオス・サッカーがある程度続いていくのかもしれない。

 たぶん、秋葉清水は、1試合1失点くらいは常にするチームなのではないか。それを跳ね返すくらいの、1試合3得点くらいコンスタントに奪えないと、勝ち星は増えてこないと思う。

 全然関係ないけど、「あきば、しみずっ」ってチャント、ダサくない? 「あきーばしみず チャチャンチャチャンチャン」の方が、しっくり来ると思う。


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 チームの低迷で、すっかりテンションが低下してしまった当S研ブログだけど、試合があった次の日くらいは、せっかくだから、ちょっとコメントしていこうかと思う。

 まあ、チームはだいぶポジティブな雰囲気に変わったし、それですぐに勝利という結果が出たことは、何よりだと思う。「試合内容は良かったけど勝てなかった」なんてのよりは、よほど良い。

 サッカーの中身に関しては、当然この短期間では、斬新な新戦術など落とし込めるはずもない。それでも、前を向く姿勢、仕掛ける姿勢、縦パスをつける姿勢、そういうのが生じただけでも、違いは出る。もともと、ある程度クオリティのある選手は揃っているわけだし。とにかく、今までは、すべて消極的なプレー選択で、チャンスの芽ができかけても、自分たちでそれを潰している状態だったので。

 そんなわけで、ヴェルディ戦、前半などは、手痛い失点こそありつつも、それなりに手応えを感じながら観ていたのだが、後半選手交代を進めるにつれ、効果的な攻めがほとんどできなくなり、「秋葉体制最初のリーグ戦は、リハビリという位置付けで、引き分けでも仕方ないか」と諦めかけた。

 ただ、試合終盤、あのコーナーがとれた時に、「流れの中では厳しそうだから、可能性があるならセットプレーかな。もっとも、セットプレーもあまりよい形が作れていないけど…」と思いながら観ていたところ、セフンが見事に決めてくれた。

 昨年、清水が試合終盤の手痛い失点で勝ち点を落としまくったことは、言うまでもないだろう。と同時に、嘆かわしかったのは、逆に清水が試合終盤の得点で勝ち点を拾ったような試合が、一つもなかったことだ(試合終盤の追加点とかならあったけど)。

 今年は、その点だけは、ちょっと違う。今のところ、終盤の失点で失った勝ち点はなく、逆に終盤の得点(ディサロ、セフン)で勝ち点3を積み増している。

 まあ、あとは、リーグ戦で一度もない先制する試合を、まずは作ることだな。リードを活かして勝ち切るような試合ができれば、昨年のオカルト的な終盤失点恐怖症も払拭できるだろう。

 サッカーが劇的に良くなったとは思わないが、反転攻勢に向け、とりあえず良いリスタートは切れた。


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 「元気があれば何でもできる」というのが秋葉新監督のモットーのようで、まあ確かに元気はサッカーで勝つ上での必要条件だが、残念ながら十分条件ではない。アウェーのルヴァン湘南戦、そんなことを思い知らされる結果となった。


 しかし、評価が難しい試合だ。監督就任3年目のチームと、3日目のチームを比べるのは、フェアではないだろう。問題は、秋葉監督がこの試合にどのような狙いを込め、それが発揮できていたかどうかだ。

 清水としては、リーグ戦主力に無理はさせず、若手の成長でチームを活性化させ、できることなら勝ち点を拾い、リーグ戦に繋げたい、といったところだっただろう。根性論を語る秋葉監督にしても、現実的には、カップ戦で全力投球というわけには行かない。

 失点は、直接的には、ディフェンスラインの強度不足によるものだった。しかし、急造の3バックに、後半挑んだマンツーマンディフェンスなど、果たしてこれがリーグ戦に向けたチーム作りに資するのかというのは、良く分からなかった。

 また、選手起用も、若手起用を徹底できたわけではなく、おそらくは2日後のリーグ戦でも働いてもらわなければならないディサロ、吉田、西澤らを酷使する結果となってしまった。

 湘南戦の試合内容と結果だけから、秋葉監督の手腕云々を語るのは、尚早であろう。ただ、東京ヴェルディ戦も同じようにバタバタした試合になってしまったら、「何だよ、このオッサン、元気だけかよ」という雰囲気が、チーム内にも、サポにも、あっという間に広がりかねない。こんな時に限っての過密日程が、うらめしい。


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1430

 清水エスパルスのサポーターには、一つの特権がある。1シーズンで、2つのチームを楽しめることだ。途中で必ず監督が代わるので。

 冗談はさておき、どうやら監督交代が濃厚になってきた。残念至極という他は無い。

 ゼ・リカルド監督は、期待外れではあったが、彼だけの責任でこうなったとは思わない。では、大熊GMが悪いのかというと、結果責任は重大にしても、客観的に見て、そんな悪い仕事をしているようには思えない。現に、ここ3年くらい、楽しみな新戦力が続々と加入して、我々は心を躍らせたのではなかったか。まあ、結果的にゼ・リカルド氏は微妙だったが、その時その時で、妥当と思える監督人事だったと、個人的には思っている。

 結局、清水というクラブ全体が、2011年以降方向性を失い、軸がないまま、上手く行かないと目先の監督をすげかえ、だましだまし戦ってきたという、その全体の失敗なのだと思う。私自身は、末席のサポにすぎないが、自分を含め、みんなの失敗だと思うのだ。

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 過去3年くらい、清水はエイプリルフールに結構な大ネタをぶっこんできたが、さすがに今年は「ふざけてる場合か!」と怒られそうなので、スルーかな?

 「清水、何と開幕7戦で勝ち無し!」なんてエイプリルフールネタを、試合前やったら、逆の目が出て、意外に勝てたりしそうな気もしないでもないが。まあ、そんな余裕はないわな。

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