エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2022年07月

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 結局、清水のチーム状態が謎に包まれたまま、本日、ホーム鳥栖戦にてリーグ戦再開を迎えることとなった。

 本日16:00は、なかなかドキドキな瞬間だ。今日のメンバー表を見れば、清水の誰がコロナ陽性判定を受けてしまったのか、だいたい判明するだろう。

 対戦相手の鳥栖については良く知らないが、とりあえずリーグ戦の戦績が上表のとおりだ。鳥栖は前節まで4試合続けてホームゲームであり、なぜこんなにホームが続くんだ?と疑問に思っていたが、途中で7月6日に予定されていたアウェー川崎戦がコロナの影響で延期になったんだなあ。

 さて、よくチーム事情を存じ上げない鳥栖だが、今季開幕前にマリノスにエドゥアルドを強奪され、守備の柱を失ったことが、いまだに尾を引いているのではないか。田代を中央に据えた3バックを採用しているようだけど、安定感は感じられない。田代がマークを見失って背中をとられ失点するシーンを何度か見かけた。しばらく前にファンソッコが復帰し、そこは先方にとってプラス材料だとは思うが、今節はDFジエゴが出場停止であり、おそらくディフェンスラインは苦しいやりくりになるはずである。

 ディフェンスラインの強度からすれば、もっと失点してもおかしくないが、前線からのハイプレスで攻撃を受ける回数を減らし、最後はGKパクイルギュが防ぐことによって、かろうじて失点を減らしている状態ではないか。昨年あたりはリーグ最少の失点を誇った時期もあったが、あの頃の鳥栖ではあるまい。先制点をとれば、複数得点も狙えるはずなので、そんな展開に期待したいものである。

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 昨日に引き続き、出場ポイント選手権のBクラス16名を発表する。なお、加藤とヘナトはポイントがゼロだったので、表には未掲載となっている。

 毎度申し上げるとおり、Bクラスのプレーヤーたちには、それぞれ異なる状況がある。レギュラーではないが、バックアッパーとして貴重な大久保。主力クラスではあるが、怪我による不在が長い西澤、ホナウド、後藤、ヴァウド。怪我はないはずだが、実力的に主力に食い込めない滝、岸本、井林。

 そして、ディサロ、ジュニア、菊地、千葉、加藤らは、修行の旅に出ることになった。

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 当S研独自の企画として、「出場ポイント選手権」というのがある。改めて説明すれば、◎が先発出場、〇が途中出場、△がベンチ入りしたけど出場なし。カップ戦よりもリーグ戦の方が重要性が高いので、リーグ戦のポイントを2倍にしている。ゆえに、リーグ戦は◎が6pt、〇が4pt、△が2pt、ルヴァン・天皇杯は◎が3pt、〇が2pt、△が1ptポイントとし、ポイントを集計して順位付けしている。

 それで、ゼ・リカルド監督が就任してからだいぶ試合も消化したので、皆さん大嫌い浦和戦までの出場状況を反映した最新版を作成してみた。本日はまずAクラスの17人を紹介する。なお、上表では、「リカルド以降」を示すため、周南戦と福岡戦の間を二重線で区切ってみた。

 結論から言うと、平岡体制からリカルド体制に代わり、選手起用の方針に大きな変化は生じていない。「愛弟子のホナウドを重用か?」なんて見方があったわけだが、今のところブラジル人重視とか、そういう傾向は見て取れない。リカルド監督は、それまでのサッカーをある程度踏襲しながらやっていくと発言していたが、選手起用も概ね踏襲していると言えそうである。

 というよりも、怪我人も出ているため、起用できる選手の選択肢が限られると言った方が現実に近いのかもしれない。たとえば、鈴木唯人と中山克広はリカルド体制になってから一度もベンチ入りしていないが、それはアンダー代表活動と怪我によるものであり、監督の好みとは関係ない。

 北川、ピカチュウ、乾と楽しみな新戦力が加入し、これでようやく監督に「選ぶ悩み」が出てくるのかもしれない。

 出場ポイント選手権の途中経過では、相変わらず鉄人・山原が首位を快走しており、義宜、権田、神谷などと続く。これらのテッパンメンバーのうちの誰かが、コロナ感染などということになったら、清水は詰んでしまうわけだが、そのあたりは大丈夫か?


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 乾貴士が合流したことを伝えるこちらの記事だけど、我々としてはどうしても、動画の中で「誰が全体練習に参加できているのか」ということが気になってしまうよな。外国人に関して言えば、サンタナ、カルリーニョス、コロリは確認できるけど。日本人はどうなんだろうか。

 さて、賛否両論あった乾の獲得だが、プレーだけでなく、チームの意識という点で、良い効果を期待していいんじゃないだろうか。

 清水の選手たちについては、おとなしすぎるということが前々から言われてたが、昨年加入した権田はズバリ、「とにかくみんな良い子」と指摘していた。この場合の良い子というのは、褒め言葉とは限らない。仲良し集団で、和気あいあいとやってはいるけれど、危機感や野心が足りておらず、言われたことをそのまま素直にやるだけというニュアンスが強いだろう。

 試合中に交代を告げられた時に、不満をあらわにするような選手は、清水ではもう何年も見ていない気がする。強いて言えば、2016年に徳島でJ1復帰を決めた試合で、金子との交代を命じられた大前がちょっと不満な態度を示したくらいか。でも、それほど露骨ではなかったし、本人もすぐ反省を口にしていた。

 もちろん、自分が交代を告げられて、あからさまに不満を示すような態度は良くはないが、それだけギラついた「熱」のようなものが清水の選手にずっと欠けていたことも確かである。そうした熱い思いや、海外・代表の経験をもった乾が、やや劇薬かもしれないが、「良い子清水」に化学反応を起こしてくれることを、ちょっとばかり期待している。

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 当S研ブログで時々お目にかける定番の図表として、時間帯別の得点・失点というものがある。第22節浦和戦までの結果を反映した最新版が、上掲のとおりである。

 前回この図をお目にかけたのは5月11日で、第12節川崎戦までを反映していた。その後、平岡体制で4試合、ゼ・リカルド体制で6試合が消化された。上図では、リカルド体制になってからの得点・失点を、赤色のボールで示している。

 前回は、清水は終盤に全く得点がないことに着目し、「70分を過ぎたら相手に殴られるだけの清水」と題してお伝えした。

 それに対し、リカルド体制になり、終盤に点がとれるチームに変貌してきたことが、上図からも分かる。

 ただし、終盤の失点も、相変わらず多い。71分以降に関して言えば、リカルド清水は、4得点、5失点であり、収支はマイナスである。

 もう一つ気付くのは、リカルド体制になって、割と早い時間に試合が動くことが増えたことだ。15分までに先制点を奪った試合が2回あったが、奪われた試合も2回あった。清水は先制されると、ほぼノーチャンスのチームなので、もうちょっと固く入った方がいいか。

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 今日は北川の誕生日、か。やつも26歳なんだな。

 それにしても、チームはどうなってんのかね。自分のような情報弱者は、チームの「スケジュール」を眺めて、想像することしかできない。

 7月22日に、トップチーム7名のコロナ感染が明らかになり、確かその時は、全体練習を2日ほど見合わせ、25日のエリートリーグ横浜FC戦も中止になるという情報が流れた。その後、どうなっているのかが皆目分からない。

 全体練習を取りやめると言っても、感染していない選手はグランドに来て体は動かしていたはずである。スケジュールを見ると、本来なら横浜FC戦があったはずの昨日25日(月)がオフとなっている。あとは、本日から、日曜の鳥栖戦の前日まで、ずっと非公開練習とされている。ちゃんと全体練習ができ、戦術浸透と新戦力の融合を図れるだろうか?

 気になり過ぎる。しかし、情報は全く無い。我々サポとしては、果報を寝て待つしかないということか。

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 パリ・サンジェルマンが来日、川崎、浦和、ガンバとエキシビションマッチを開催している。国立で開催された川崎戦では、過去最多の6.5万人が集まったらしい。さらに言えば、PSGの事前の公開練習を、4500円を払って見物に行った連中が1.3万人もいたらしい。

 個人的には、ヨーロッパのサッカーセレブたちを大金を払って観たいとは、特に思わない。「ギブミーチョコレート」的な浅ましさを感じる。

 結局、自分が観たいのは、何かが懸かった真剣勝負なのだろう。欧州のスター軍団の妙技を観たいという興味も、なくはないが、大金を払ってまでわざわざ観たくはない。増してや、練習見学に4500円とか、バカじゃないのというのが、個人的本音である。

 ただ、PSG対川崎、浦和には、アントニオ猪木VSモハメドアリのような、異種格闘技的な面白みがあるのも事実である。そして、やはり力の差が浮き彫りとなる。日頃我々が川崎にボールを握られ倒し、ずっと攻め立てられているのに対し、PSG対川崎では逆になる。たまには欧州の一流という物差しでJを図ってみるのも、現在地の確認という意味で、悪くないかもしれない。

 ただ、そうした観点からすると、PSGも川崎も本当のベストメンバー、ベストコンディションでのガチ対決を観てみたかったものである。川崎は多くの選手が代表に招集されており、だいぶチーム力が殺がれた状態でのPSG戦だった。昨年の夏前くらいの川崎ならどこまでPSGに食い下がれたかというのを、観てみたかったものである。

 清水と関係ない話で恐縮でした。

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 これはショッキングだ。一昨日クラブから発表されたところによると、

 トップチーム選手7名およびチームスタッフ1名 新型コロナウイルス感染症の陽性判定について

 このたび、トップチーム選手7名およびチームスタッフ1名が新型コロナウイルス感染症の陽性診断を受けましたので、お知らせいたします。

 昨日(7/21)、クラブ独自でPCR検査を受けた結果、選手5名、チームスタッフ1名の陽性判定が確認されました。また本日(7/22)あらためてトップチーム選手とチームスタッフ全員にPCR検査を実施したところ、新たに選手2名の陽性判定が確認されました。なお、クラブ関係者に濃厚接触者はおりません。

 クラブでは、これまで取り組んできた新型コロナウイルス感染症対策を継続して実施し、選手、スタッフ、関係者全員にあらためて感染症防止策の周知、徹底を図ってまいります。

 これにより、全体練習は見合わせ、25日(月)に予定していた横浜FCとのエリートリーグ戦も中止になったようだ。

 これはいくら何でも痛すぎる。清水が残りのシーズンで浮上できるかは、この中断期間をどれだけ有意義に過ごせるかにかかっていた。戦術の浸透と、新戦力の融合を図るべき、大事な時間だった。

 それが、下手をしたら、リーグ戦再開までの残りの一週間が、丸々失われてしまうのだろうか?

 寮でクラスターが発生し、「感染したのは全員、試合に絡んでない若手でした」なんて話だったら、逆に良いのだけど。でも、若手なんか、皆レンタルに出してしまったからな。必然的に、主力クラスに感染者が出ているということか。何だか、コロナで出遅れた今季開幕時のイヤ~な感覚がよみがえる。


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 大熊GMのブレーキが、またまたぶっ壊れたのか? この夏の移籍市場で清水は、すでに北川、ピカチュウというアタッカーを獲得済みだが、セレッソとの契約を解除されフリーとなっていた乾の獲得が、昨日になって発表された。それに加え、ブラジル1部パルメイラス所属のブラジル人FWブレーノ・ロペス(26)の獲得にも動いているという情報もある。

 ピカチュウはサイドプレーヤーで、サイドバック起用案もあるようだ。ただ、攻撃的な選手であることは間違いなさそう。すでにサイドハーフ候補者は飽和状態であり、この上さらに乾、ロペスとなると、ちょっと力の入れ所がどうなのかという疑問は感じる。以前も、センターバックの実力者がもう一人いれば…ということを申し上げたが、この夏の補強、明らかにアタッカーに偏り過ぎである。

 ついでに言えば、昨シーズンの清水の低迷は、シーズン前とシーズン途中に新戦力を乱獲し過ぎたことが原因と指摘された。現時点でも、新戦力というよりは、既存戦力で戦術を浸透させることの優先度が高いのではないかとも思える。

 ただ、クラブが必要と判断して獲得した新戦力ならば、我々はそれを信じ、応援するのみである。特に、乾に関しては、セレッソ退団に至った素行面の騒動があっただけに、世間は色眼鏡で見る向きもあるだろう。ただ、セレッソでのトラブルは、不運な行き違いであったという情報もある。この状況で、降格危機の清水に加入するのだから、相当な覚悟を持っているはずである。

 世間が何と言おうと、我々は清水のエンブレムを背負って戦う選手たちを応援するのみである。

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 清水VS浦和戦の後半の真ん中くらいの試合展開を示したのが、上図である。はっきり言って、選手交代の面で浦和の方がずっと上手く行ったと言わざるをえない。

 確か、60分くらいに清水の選手3人が傷み、とりわけ西澤が深刻な様子だったのだが、ゼ・リカルド監督はなぜか西澤をすぐに下げず、62分に、まだ充分動けていた神谷を下げてしまった。これが大失敗だったと言わざるをえない。

 その後も、西澤は明らかに足が痛そうだったのだが、結局77分までプレーすることになった。昨日発表されたところによれば、西澤は右膝蓋骨骨折で全治3ヵ月ということである。骨折した選手を15分もプレーさせてしまったことになる。その間のパフォーマンスは悪かっただろうし、もしかしたらその15分で怪我がさらに悪化したかもしれない。

 対する浦和は、72分の選手交代でパワーアップし、直後に追加点がとれたのだから、この試合は選手交代で負けたという側面が否定できないのではないか。

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 湘南のFW町野修斗が、代表初招集で、格下の香港相手とはいえ、いきなり2得点か。

 町野と言えば、J2で躍進した2020年ギラヴァンツ北九州での姿が印象深い。コバさんが監督で、高橋大悟もレンタルで行っていたので、当時の北九州のことは個人的に気にかけていた。

 ただ、こう言っては失礼ながら、北九州における町野は、完全にディサロの子分格であり、上図に見るとおり、点を取りまくったのはディサロだった。最も輝きを放ったのは高橋大悟で、ついでに言えば、GK永井堅梧がほぼフル出場していた。

 個人的に、町野が湘南に行った時には、「清水がエースのディサロをとり、湘南が残り物の町野をとった」と思ったものである。いや、失礼なのは承知だが、ホントに当時はそう思われたんだってば。

 それなのに、ああそれなのに、なぜ清水からは、B代表にすら、一人も選ばれないの? なぜ外れくじだったはずの町野が、J1でも代表でも大活躍するの? なぜディサロは清水で活躍できず、みちのく一人旅に出かけてしまったの? なぜ大悟はずーと怪我で、永井は大久保にも勝てないの?

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 昨日発表されたところによると、7月25日(月)11:00キックオフで、エリートリーグの横浜FC戦が開催されるということである。

 それで、会場がアイスタになっていたので、「もしかしたら、有観客なのか?」と色めき立ったところ、実際にメインスタンド自由席を1500円で有料開放するらしい。これは画期的だ。スタジアム使用料の一部なりとも稼げるといいんだけどな。

 それで、「どうせなら土日にしてくれたら多くの人が行けるのに」と思ったのだが、考えてみれば、横浜FCは今季J2なので前日の日曜日にヴェルディ戦があるのだそうだ。だから、月曜日は、横浜FC側は二軍確定だけど、清水はベストメンバーに近いのではないだろうか。

 残念ながら、個人的には、都合がつかず行けそうもない。ちなみに、清水側の案内には明記されていないが、横浜FC側のHPを見たら、「清水エスパルス公式YoutubeチャンネルにてLIVE配信予定」と書いてあった。

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 こちらのサイトによれば、今季の清水のリーグ戦得点パターンは上図のとおりとなっている。

 だが、これを見ても、清水というチームの特徴は分かりづらい。清水の悪い特徴は、ゴールの確率が高まるポケットをえぐるような攻撃がまったくできていないことだと思う。

 確認までに、ポケットというのは、下図のとおり、ペナルティーエリアの両脇の部分ですな。うちらがマリノス、川崎あたりとやるときは、この部分に好きなように潜入されて、そこからの至近距離の折り返しをやすやすと決められることが毎度ある。

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 それに対し、清水がそういう攻撃を仕掛けることは、ほぼない。遅攻になり、敵にブロックを固められると、遠いクロスかミドルシュートくらいしかなくなり、必然的にほぼ得点できなくなる。今季はセットプレーも強くないので、速攻くらいでしか点がとれない。清水というチームは伝統的にそういう傾向があるが、今年は特にそうである。

 今季の清水の全得点を思い出しても、ポケットをえぐって折り返しを決めたような点は見当たらない。強いて言えば、マリノス戦で神谷がポケットに侵入して中央のサンタナに合わせて決めたゴールがあったが、あれは速攻だったので、ここで指摘しているような遅攻の手詰まりを打開するためのポケット攻略とは違った。

 アタッカーの補強もいいけど、ポケットを使う意識がないと、また可能性の低いクロス攻撃に終始してしまいそうである。

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 山原怜音、プロ初ゴール、おめでとう! 世界中で、あのシュートを止められるGKは一人もいないだろうというくらい、凄まじいゴールだった。

 その上で、誤解を恐れず敢えて申し上げれば、清水としてはあのスーパーゴールを喜ぶわけにはいかないと思う。攻撃が機能せず、ああいう個人のスーパープレーでも飛び出さない限り、得点ができない。それが浦和戦での清水だった。

 浦和側の2得点は、チームとしての狙いがあり、選手たちが共通理解をしており、ゴールに直結するプレーを選択した結果として生まれた(オウンゴールも含め)。一つ一つのプレーはスーパーではなく地味なものかもしれないが、チャンスと見るや複数の選手が同じ意識で献身的・積極的にプレーにかかわるからこそ、必然性や再現性が高い得点が生まれるのではないか。今の清水にはそれがまだない。


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 やはり先制点が大きい。序盤の山原のミドルがもうちょっと良いところに飛んだり、カルリのこぼれ球シュートがサンタナの足に当たる角度がもうちょっと絶妙だったりすれば、先制点はとれたわけである。そうなれば、勝てる可能性は充分にあったと思う。

 それが、逆に、紙一重のところで、敵がオフサイドを免れ、先制点を奪ってしまった。当S研ブログでは、名古屋に勝った後、「一年分の運を使い切った!?」なんてコメントしたが、逆に今回の浦和戦ではことごとく不運に見舞われた印象である。浦和を勝たせる気満々だった主審のお裁き振りといい、なんともやりきれない。

 まあ、見方を変えれば、まだリカルド清水はどっちに転ぶか分からないきわどい状態にあり、試合展開にかかわらず確実に勝利を手繰り寄せるような本物の強さはないということなのだろう。だからこそ、本当に先制点が大きいのだろうな。リカルド体制になって以降は、先制した試合は2勝・1分、先制された試合は3敗になっているわけだしな。

 先制されても、逆境を跳ね返すようなチームになるための取り組みを、中断期間中に期待したいものである。

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1203

 というわけで、本日はホームの浦和戦ですな。

 今シーズン、個人的に多忙で、対戦相手の試合をフルで観て予習をしたりする余裕がまったくないのだけど、とりあえず浦和のリーグ戦の戦績を上掲のとおり貼っておく。

 先方は、第18節の神戸戦でユンカーが負傷を負い、それ以降、センターフォワードらしいFWがいないまま戦っている模様である。それでも、一時期の得点欠乏症からは解放され、最近の試合では点がとれている。

 ロドリゲス監督はポゼション志向だと思うが、現実主義も持ち合わせていると言われる。最近の試合のダイジェストをざっと観た限り、ポゼションサッカーが完成されて勝っているというよりも、堅固な守備をベースに、攻撃は松尾の突破力など、個の力をシンプルに活かした現実的な戦い方ではないかという印象だった。それで結果も出ているので、チームに勢いがある感じなのではないか。

 清水側に関しては、目指すサッカーはここ数試合と変わらないと思うが、そろそろ鈴木唯人が復帰可能か?とか、北川もこの試合から出場が可能ということで、アタッカーが質量ともに充実するという期待はある。

 あとは、雨が激しくなることが考えられるので、地の利を生かして、冷静に試合運びをしたいところである。

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 先日、河治良幸さんの「J1リーグ「上位&下位クラブ」夏の補強ポイント 王者・川崎の“理想の強化”、札幌&磐田に潜む“穴”は?」という記事の中で、清水に関し以下のような指摘があった。

 戦力的に下位チームの中では充実している。ただ、個の質と強度の部分では決して安定しているとは言えないディフェンス力を改善しうる、主力クラスのセンターバックが欲しいところではある。

 そうだよねえ。北川とか、ピカチュウとか、アタッカーもいいけど、清水の最優先補強ポイントは、センターバックではあるまいか。

 鈴木義宜が二人いてくれたら、清水の守備はどれだけ安定するだろうかと、いつも思う。義宜は、別にスーパープレーをするわけじゃないが、常に80点くらいの無難なプレーを、淡々と続けるタイプ。センターバックには最も必要な安定感を備えている。

 ヴァウドは、それなりに強力な戦力ではあるが、波があるし、ビルドアップのセンスがイマイチ。立田は、個人的に一番期待しているし、時々120点くらいのプレーで大向こうをうならせたりもするが、凡ミスを犯すケースもあり、全幅の信頼とは行かない。原輝樹は、このところのセンターバック起用で期待に応えてくれているが、時々クロスにかぶることがあるのが、不安材料。井林は、ロティーナの秘蔵っ子として獲得したものの、ロティーナ時代を含めあまり良いプレーの印象がなく、先日のマリノス戦も低調だった。

 やっぱり、鈴木義宜が二人欲しいよね。

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 昨晩、天皇杯ラウンド16の7試合があり、ベスト8のうち、甲府、セレッソ、福岡、鹿島、京都、神戸、広島の7つが決まった。残り1つは来週、磐田とヴェルディの勝者ということらしい。

 今季の天皇杯は強豪が割と早い段階で姿を消し、ベスト8の顔触れを見ても、リカルド清水なら勝てそうな相手もチラホラいる。タイトル獲得を掲げた30周年の年に、天皇杯はチャンスだったと思うのだが、惜しいことをしたものである。

 他方、もし仮に京都に勝ってラウンド16に進んでいたら、真夏の連戦がまた1つ増えていたところだった。怪我人が出ていることもあって、リカルド清水はほとんどメンバーを変えずに戦っており、それは天皇杯京都戦も同じだった。現実的に考えると、今週ミッドウィークに試合がなかったことは、休息という意味では、救いだったかもしれない。

 他方、来たる東アジアE-1選手権に臨む日本代表選手26人が昨日発表され、そこに清水勢の名前はなかった。清水目線で言えば、すでに当確っぽい権田がいないことに驚きはない。一方、鈴木唯人や、もしかしたら成長著しい山原が…といった注目もあったが、清水のチームとしての低迷ゆえか、お呼びはかからなかった。

 というわけで、浦和戦が終われば、奇跡的に、メンバーが全員揃って、10日間くらい、清水としてのチーム作りに集中できそうである。すべては後半戦のために、だな。


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1200

 今季の清水のリーグ戦戦績を、ボール支配率の高かった順に並べると、上表のようになる。清水の支配率が50%を超えたのがそもそも4試合しかないが、その中で勝利したのは、今回の名古屋戦が初だった。

 なお、昨年の清水は、支配率が50%を超えて勝った試合が一度もなかった(!)ので、こういう勝ち方は実に2年振りくらいだったということになる。

 もっとも、今回の試合で清水がボールを持てたのは、むしろ名古屋側のスタイルゆえという面が大きかった。上表を見れば分かるとおり、清水が56.2%と今季最もボールを持ったのも名古屋戦であり、その時は敗れたわけだが、要するに名古屋というのは相手に持たせるチームということなのだろう。

 だから、まだ太鼓判は押せないのだが、断片的に伝わってくる情報によると、ゼ・リカルド監督は選手たちに、「良い守備のためにもボールを持とう」ということを強調しているようである。そういう意識付けがある程度形になってきたという見方もできるかな?


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1199

 西澤健太と言えば、ルーキーイヤーだった2019年に、特に名古屋、マリノスという自動車メーカー系のクラブから点を取りまくり、ついでにBMWがスポンサーの湘南からもとり、「自動車メーカー・キラー」と言われたもんだった。西澤に点を決められ、ランゲラックが憮然とした表情で立ち尽くすシーンが印象にある。

 今回の名古屋戦で、西澤にゴールが生まれ、久し振りに「自動車メーカー・キラー」の異名を思い出した。

 自動車メーカー云々は偶然だろうが、西澤はカウンターから良く点を決めるアタッカーである。相手にブロックを固められると違いを作りにくいが、スペースがふんだんにある状況、オープンな展開になると、妙に力を発揮する。

 今回の名古屋戦の得点も、西澤のそうした特徴が良く出たゴールだったと思う。ランゲラックは、「またこいつか」と、相当嫌な印象を抱いただろう。

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