エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2022年04月

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 またしても、ホームで勝利できず。どの相手にも僅差の戦いはできているが、勝ち点3が果てしなく遠い。

 広島のサッカーの質は、予想以上に高かった。それでも、清水も以前よりは自信を持ってボールを保持したり運んだりできるようになった。それゆえ、前半のボール保持率は半々だったし、リードも奪うことができた。

 問題は、やはり後半に入って、3枚替えで圧力をかけてきた相手に押され、防戦一方となってしまったことだろう。だけど、相手が攻勢に出た時に、ある程度押し込まれるのは、どんなチームにもあることである。

 ところが、今回の広島戦で見えたように、清水の問題は、劣勢になると、クリアだけになって、それをすべて敵に拾われ、ずっと攻撃を浴び続けることだ。昨日の試合で、明らかにフリーで、簡単にボールを止めて味方に繋げられそうな場面でも、全部蹴ってしまっていた。もう何年もずっと見せられてきた情けない現象だが、もはや清水の不治の病なのかと嘆きたくなる。

 広島の質は高く、遅攻でも仕留められるクオリティがあり、セットプレーも脅威だった。ならば、清水は劣勢の時にこそ勇気を持ってボールを保持して繋ぎ、相手の攻撃の回数を減らすことが、勝利への近道だったはず。同点の時にはそれができるのに、リードするととたんに消極的になり、クリアだけになってしまう。そこが問題だ。


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 本日はホームでリーグ戦の広島戦。個人的には、またしても、嗚呼またしても、仕事の都合でスタジアム観戦ができない。皆の衆、くれぐれも、応援を頼む。

 さて、今季リーグ戦の広島の戦績が上掲のとおりだけど、4連続引き分け、2連敗、3連勝と、連続の多いチームだということが分かる。ということは、前節に引き続き、今節の広島も、引き分け? いやいや、うちとしては何としても勝たないと。

 時間がないから、広島の試合はハイライトでチェックしたくらいだけど、突出したストライカーがいるわけではないので、爆発的に点をとるイメージはないよね。むしろ、GK、固定した3バックを中心にロースコアのゲーム展開に持ち込み、ワンチャンスを活かして勝つようなスタイルだろう。

 広島のサッカースタイルは、ある程度完成されているから、「何をやってくるか分からない」という不気味さはない。90分間集中して、相手の良さを消し続けることだろう。

 清水にとっては、3バックの守備が堅い相手ということで、先日のルヴァン名古屋戦と重なるところがある。名古屋戦のように、おっかなびっくり、ためらいながら攻めていたら、たぶん点はとれない。チャンスになった時には、思い切って一気に攻め切ることが肝心だろう。


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22

 時々、思い出したように、新スタ問題を取り上げる当S研ブログでございます。

 しばらく前までは、「不確かなスクープ」といったニュアンスで伝えられることの多かった清水駅前の新スタ構想だけど、ここに来て大メディアが、かなり確度の高い構想として報道するようになっている。

 4月23日付の静岡新聞の社説では、以下のように報じられている(抜粋)。

 JR清水駅近くの清水港内に石油タンクが並ぶ油槽所を所有する石油元売り最大手のENEOS(エネオス)は、同社遊休地を活用したまちづくりの議論に協力すると明らかにした。大田勝幸社長が田辺信宏静岡市長を訪ね、意向を伝えた。川勝平太知事は津波防災対策の観点から関与が必要との認識を示し、費用負担を含め協力を検討する構え。新スタジアム構想が動きだす可能性が出てきた。スタジアムの建設構想は緒に就いたばかりだが、既に清水港を舞台にした構想やプロジェクトは乱立気味だ。エネオスはスタジアム事業に協力姿勢を示す前に、当該遊休地を念頭に静岡県、静岡市とそれぞれ、水素を軸とした次世代型エネルギーの供給拠点整備の基本合意書を取り交わした。エネルギー関連企業として低炭素・循環型社会への貢献を打ちだしており、スタジアムはこの企業理念に配慮する必要があろう。国土交通省は昨年末、清水港を脱炭素のカーボンニュートラルポート(CNP)とする官民の協議会を発足させた。中部地方整備局は「水素やアンモニアの供給拠点としても港湾地区が有利」と説明し、港湾作業での温室効果ガス排出ゼロを目指す意向だ。一方、静岡県内の自民党国会議員は議員連盟を設立し、駿河湾の特性を生かした世界的海洋研究拠点の構築を打ち出した。会長に就いた上川陽子衆院議員(静岡1区)は地球深部探査船「ちきゅう」の寄港や県の「マリンオープンイノベーション(MaOI)プロジェクト」、海洋関連の研究教育機関の集積を挙げ、日本初の「海洋版デジタル田園都市」を目指すと表明した。こうしたプロジェクトや構想で、理念や狙いに重複が目立つ背景に、国際貿易港の管理運営と周辺整備で国と県、政令市の権限が絡み合う縦割り行政がある。

 つまり、清水駅前での新スタ建設はかなり有力になりつつあるものの、様々な構想が交錯し、また多くのステークホルダーが入り乱れることによって、決定に時間がかかる恐れがあるといったところか。

 また、4月24日付の朝日新聞のこちらの記事は、新スタをめぐるこれまでの経緯を整理した上で、以下のように課題を指摘している(抜粋)。やはり、財源問題ということになるのだろう。

 JR清水駅前の新スタジアム構想だが、エネオス側が土地を提供してくれるかや、その際の提供費用など決まっていないことも多い。コロナ禍で自治体、企業ともに財政事情が厳しいなか、そもそも建設費用を誰が負担するのかという課題ものしかかる。現在のアイスタは市が建設・改修で総額65億円の費用を負担したが、建設資材などが高騰していることから費用は増えることが予想される。エスパルスの山室社長は「ざっと200億円はかかるのではないか」と見通しを示す。新スタジアムを検討する静岡市の田辺市長は、市だけで建設するのは難しいとして、「公民連携の形でのぞみたい」と民間企業の協力に期待する。参考の例として田辺氏が挙げるのが、ガンバ大阪の本拠地「パナソニックスタジアム吹田」だ。ただ、企業から寄付が集まるかは不透明な面も多い。山室社長は「地元自治体や国、財界に働きかけるなど、やれることはやっていきたい」と話した。

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2022slogan

 こちらの記事によると(抜粋)、

 エスパルスは26日、第27期となる2021年度決算(21年2月~22年1月)を発表した。売上高は前期比3・9%減の43億6600万円。コロナ禍の影響が続く中で収入は伸び悩んだが、鈴与グループの支援を受けて純利益を1200万円として3期連続の黒字を確保した。コロナ禍での2年目となった21年度の興行収入は4億3900万円。20年度比1億4400万円増となったが、年間を通じて観客の収容率に制限があったことからコロナ禍前の19年度(約7億円)の水準までは回復しなかった。リーグ戦のホーム試合平均入場者数は7455人だった。広告収入は20年度比2・5%減の26億8300万円。20年度に引き続き、鈴与グループからは収入減を穴埋めする多額の特別支援金を受けた。物販収入は1億6600万円。支出で大きな割合を占める強化費は、前期比2億6900万円増の24億7200万円。昨夏の5選手の追加補強が影響した。運営費を除いたチーム人件費も1億6千万円増の18億6千万円に上った。今期計画は売上高46億2600万円、興行収入7億5千万円を見込む。強化費も過去最高となる25億9100万円を見込む。

 まあ、要するに、コロナという逆風がありながら、経営は頑張っており、鈴与の補填のお陰で、黒字を維持したということだ。

 問題は、やはりそれが成績に結び付いていないことだろう。2018年のプチ躍進こそあったが、その後は3年連続で勝敗、得失点ともに赤字である。

 清水の経営規模から言えば、少なくともJ1の中位くらいはキープしないとダメである。それが、毎年のように残留争い、監督解任になっているわけで。

 いったい、どうすりゃいいやら。

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2022slogan

 ルヴァン名古屋戦に敗れ、選手が場内を一周する際に、ゴール裏を中心に、ブーイングが発生していた。それに関し、賛否が分かれている。

 そうした現象は、今季は初めてだと思うし、コロナ禍の過去2年はなかったから、3年振りくらいになるのではないか?

 個人的に、ブーイングをしたことはないが、不甲斐ない試合だった場合には、場内一周の時に、わざと拍手をしなかったり、これ見よがしに家路を急いだりすることはある。

 「原輝綺なんかは、足が痛いのを我慢して、必死で頑張っている。批判するのは可哀そう」といった声もある。まあ確かに、諸々斟酌すべき事情はあるだろう。

 しかし、やはりこの戦績でブーイングは、仕方がないと思う。開幕してから2ヵ月以上経ち、ホームで1つも勝てていないのである。それでも、サポからのブーイングを浴びたくないというのなら、今すぐプロサッカー選手を辞めた方が良い。

 サポが選手に厳しく接するのと、暖かく接するのとで、どちらが強靭なクラブになっていくか? 個人的には、やはり前者だと思う。言いたくはないが、鹿島は前者だからこそ、長年強豪の地位を守っているのではないか。

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30

 とにかく、公式戦で全く結果が出ず、嫌になってしまうが、今季序盤、我が軍を苦しめていた怪我人トラブルは、大幅に改善しているようだ。

 白崎、コロリの復帰は、意外と早かったな。平岡監督の口振りからすると、ルヴァン名古屋戦は、勝利を最優先しつつも、復帰途上の選手たちに出場機会を与えるという、「二兎を追う」試みだったという。まあ、だからと言って、負けたことを正当化できるわけではないが。

 そして、昨日24日、松本山雅との練習試合が行われ、2:0で勝利したようだ。そのメンバーを見ると、ルヴァン名古屋戦で先発から外れた面々が、揃って出場している。ヘナトや、一時期怪我が伝えられていたディサロ、成岡らの名前もある。菊地、千葉がいないのは、アンダーの代表合宿に呼ばれたからだろう。強いて言えば、後藤、加藤の名前がないが、割と最近まで普通にプレーしていたので、大きな怪我という可能性は低そうだ。

 ということは、現時点で清水のすべてのプレーヤーが、試合出場可能な状態ということではないだろうか? こんなことは、近年まったく記憶に無く、ひょっとしたら清水史上初ではないかと思われるほど珍しいことである。

 今季のチーム立ち上げ当初は、怪我人続出で、「紅白戦すらまともに出来ない」と言われていたわけで、隔世の感がある。この潤沢な戦力(?)を活かして、あとは公式戦で結果を出すのみ。

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1120

 次のステージに進めるかどうか、極めて重要な意味を持ったルヴァンのホーム名古屋戦。「結果」が問われるこの試合で、有り得ない敗戦となった。次節の組み合わせを考えても、グループステージ突破は非常に厳しくなった。今さら誰も真に受けてはいないと思うが、今季の目標であった「タイトル獲得」が、大きく遠のいた。

 思った通り、名古屋の側も、非常に低調であった。「運良くPKでも獲得でもしない限り点がとれないんじゃないか」という雰囲気の相手だったが、その相手にまさか本当にPKを与えてしまい、万事休す。

 ただ、山原は責められまい。必死に戻ってブロックをしたわけだし、あんな具合に運悪くPKになってしまうことはある。やはり問題は、自分たち自身でチャンスを作り出して決めきるということから、程遠いという現実だろう。

 そういう観点からすると、最近全然勝てていない名古屋は、今の清水にとっては、非常にやりにくい相手だった。健太グランパスは、勝ててはいなくても、3バックに変えてから、失点は劇的に減ってはいた。昨日の試合でも、5-3または5-4の堅いブロックを築き、まったくほころびを見せなかった。最近、ちょっとだけ、遅攻からでもチャンスを作れるようになった清水でも、今回の名古屋の堅いブロックには手を焼いた。そこからカウンターでPK獲得へと繋げたわけだから、まんまと敵の術中にはまった形だ。

 今の清水、大きく崩れることはなくなったし、怪我人は続々と復帰しているし、あと一押しで波に乗れそうでありながら、脱皮し切れないでいる。もどかしい。


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1118

 というわけで、本日はホームのルヴァン名古屋戦。個人的に、行きたかったが、またしても都合が合わず、スカパー!観戦となってしまった。皆の衆、現地応援を頼む。

 それにしても、代表週間でもないのに、なぜ週末にカップ戦が行われるのかと不思議だったのだけど、目下ACL組がACLを戦っているから、それでJ1リーグ戦は中断したのか。

 そうなると注目されるのが、清水のメンバー。当然、フィールドプレーヤーは、ベストメンバーということになるだろう。上掲のとおり、本日、清水が名古屋に勝ち、広島が徳島に引き分け以上なら、最終節を待たずに、清水のグループ突破が決まる。次のステージ進出に向け、最も大事な節と言っても過言でないので、全力で勝ちに行くだろう。

 となると、GKも権田になるのか? いや、やはりセカンド以下のGKに試合勘を積ませることを優先するのか? しかも、前節の徳島戦で、大久保の出来がかなり悪かったので(4失点のうち2失点くらいはGK次第で防げた気がした)、今季初めて永井が起用される可能性もあるのではないか。

 対する名古屋は、長谷川監督がカップ戦にこだわる人なので、やはりベストメンバーで行きたいところは山々だろうが、先方はコロナで延期されたJ1リーグ戦が20日にあり、中2日という不利な条件。スパルタ監督と言えども、多少メンバーを落とすのではないか。

 にしても、長谷川グランパスは、今のところ全然結果が出てないようだ。リーグ戦は2勝・4分・2敗で、順位の上では12位とうちより上だが、たぶんチーム状態は清水と似たり寄ったりだろう。リーグ戦では3試合連続無得点となっている。おそらく、清水と同じで、負けが込んだことから、「まずは守備から」ということで入っており、ゆえにリーグ戦は2戦連続でスコアレスドローといったことになっているのだろう。

 清水の側にとってみれば、まだリーグ戦・カップ戦を通じ今季ホームでの勝利がなく、まずはカップ戦でそれを実現しないと。

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 当ブログ、引き続き、絶賛ネタ枯れ中。

 何かネタがないかと思い、ちょっと面白そうかなと期待したのが、「【99年組み初対談】親しき中にも競争アリ!~爆笑編~」という上掲の動画。しかし、サッカーとは全然関係ない、おちゃらけた話ばかりで、途中で「ムリ」と思って、観るのをやめた。

 まあ、女性ファンや、ライト層を新規開拓するには、こういう選手たちのキャラクターに迫るようなコンテンツは必要なのだろうが、個人的には興味無し。「爆笑編」とあるので、第2弾の「真面目にサッカーを語る編」とかが続くと嬉しいのだが。

 個人的には、清水は勝つためにストイックな集団であってほしいと思っている。清水の選手たちはおとなしい、仲が良いという話を良く聞く。そのこと自体は、悪いことではないと思うが、過度になれ合いみたいになってしまったら、肝心のサッカーにも悪影響があるだろう。「この子たち、ゲームもいいが、海外のサッカーとか観ているのだろうか?」などと、余計な心配をしたくなる。

 所長のようなストロングスタイルのサッカーファンにとっては、やはり選手のキャラや私生活というよりは、サッカーそのものへの興味に尽きる。そういう観点からは、有料アプリで配信された鳥栖戦に関連する動画は、一応興味深く拝見した。

 一つは、戦いの舞台裏というか、ロッカールーム等の様子を捉えた動画があった。ただ、内容的には、平岡監督がひたすら精神論を唱えているだけで、ちょっと新味がなかったかな。もちろん、戦術的な指示を出している場面を、シーズン中に動画として出せるはずはないので、このあたりはじっと我慢。

 もう一つ、下のサムネイルに見るように、試合後のミックスゾーンで権田、鈴木義宜、鈴木唯人がインタビューに応じている動画も、有料アプリで配信された。しかし、選手の声が小さすぎ、何を言っているか分からない。声を拡大して編集するなり、字幕をつけるなりしてほしかった。声が聞こえないので、目いっぱいボリュームを上げて再生していたところ、最後の効果音だけ爆音で聞こえて、耳がつぶれそうになった。

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1116

 「清水エスパルス 30周年記念ユニフォーム」というものが発表された。

 30周年という節目の年であり、クラブ側からはクラウドファンディングや今回の記念ユニをはじめ、様々な「仕掛け」が用意されているようだ。

 しかし、どうも高ぶらない。まあ、記念ユニは「お布施」として買うかもしれないが、気持ちの高まりが弱い。個人的に、仕事が忙しくてサッカーにあまりかかわれていないということもあるが、やはり何と言っても、清水の成績が一向に向上しないことが原因だと思う。このままでは、間違いなく、30周年に降格危機という不名誉な状況に陥る。夏に予定されているマリノスとの記念マッチにしても、相手が悪すぎ、今の清水では惨敗する気しかしないというのが本音だ。

 最近、個人的に思っているのは、「いつになるのかは知らないが、新スタジアムができるまでは、何としてもJ1にしがみつかなければ」ということだ。今季の目標も、タイトル争いや、上位進出という夢も見たいが、現実的にはやはり残留死守という心境になってきた。

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1114

 引き続き鳥栖戦のことを蒸し返すけど、決定機と呼べるものはむしろ清水の側にあり、特に鈴木唯人の2回は是非とも決めてほしい場面だった。ゴール前に斜めに走り込んで浮き球を上手くトラップしたが、シュートがGK正面に行ってしまったシーン。そして、相手GKパクからボールを奪い、無人のゴールにロビングのシュートを打ちながら、枠から外れてしまったシーンだ。

 開幕から2戦連続でゴールを奪い、「今年の唯人は違う」と期待感が膨らんだが、その後はゴールがない。もちろん、清水の攻撃全般が活性化していないことが主原因だし、相手のマークが厳しいというのはある。しかし、鳥栖戦の2度の逸機を見せられると、「あらら、去年の唯人に戻っちゃった?」と、つい思いたくなるというものである。

 あと、もう一つ気になっているのだが、神谷のパフォーマンスが低下していないだろうか? リーグ戦で先発から外れることも多くなったし。それに、プレーの選択が消極的になった気がする。途中出場なら、それはそれで、敵のディフェンスラインが疲れているところで、神谷がガンガン仕掛けてきたら、相手は相当嫌だと思うのだが、なぜか最近の彼は無難なバックパスばかりしている。

 唯人も、神谷も、今季序盤の攻撃を牽引してくれた2人だ。というか、2人のひらめきでしか、点がとれないのが、ここまでの清水だった。最近の清水、守備などのオーガナイズは改善されつつあると思うのだが、2人が決めるところを決めてくれないと、勝てる試合も勝てん。


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1114

 鳥栖戦で良かったと個人的に思ったところを、2つ挙げる。

 まず、ビルドアップの時のMFのかかわりが、少し良くなったかなと感じた。これは、平岡清水に限らず、去年のロティーナ体制の時からずっと課題だったと思うのだが、清水のビルドアップの難点として、センターバックからサイドバックにつけると、そこでSBが孤立して、すぐに詰んでしまうという問題があった。

 プレッシャーが弱いサイドでボールを運ぶのは定石だが、清水は皆が同じ外側のレーンに寄ってしまって、現代の5レーン理論では常識の隣のレーンでボールを受けるということが、どうもできていなかった。特に、ボランチがボールを受ける意識が低いことが問題だったように思う。ゆえに、我々は過去1年ほど、ヴァウドが原につけては奪われる、またヴァウドが原につけては奪われるというシーンを繰り返し見せられてきたわけである。

 それが、徳島戦では、サイドバックがボールを持った時に、ボランチが良い距離感・角度でサポートに入ってボールを受け、そこから展開する形で、相手の守備の第1防衛線を突破できたことが何度かあった印象だった。それだけでも、ビルドアップの質がずいぶん改善する。

 第2に、これは皆さんもお感じになったと思うが、鳥栖戦ではクロスに対して、ファーサイドからゴール前に斜めに走り込むことによって、ビッグチャンスが2つ生まれた。あれだけ上手く形を作れたということは、トレーニングの時から意識付けられ、共通理解があったのだろう。これまで清水は、遅攻からの得点がほぼ皆無だったが、こういう崩しの「形」が増えていけば、リアクションだけではない清水のサッカーが形になっていくのではないか。

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1114

 アウェー鳥栖戦、お互いに得点の匂いがほとんどしないゲームだったなあ。シュート数は、うちが5本、先方が7本か。ただ、本当の決定機はむしろ清水側にあった。ボールをより多く握ったのは鳥栖だったけど、先方が優勢だったというわけでもない。お互いに決め手を欠いて、妥当な引き分けに終わったというところだろう。

 悲劇に終わったルヴァン徳島戦に目をつむれば、平岡清水の戦いは一応は安定してきた。引き続き、「守備から入る」という考え方であり、その結果、第5節神戸戦以降は、5試合で4失点と、まあまあ守れている。

 鳥栖戦は、神戸戦に続いて、今季2度目のクリーンシートだった。しかし、無失点の試合では無得点に終わっており、まだ「完封勝利」がない。

 現在のチーム状態、もしもこれが開幕直後くらいなら、許容範囲だろう。スコアレスドローに手応えを感じていれば、それでいい。

 しかし、すでに第9節まで来ており、これまでに落としてきた勝ち点があまりに多く、もうとっくに、なりふり構わず3を狙って行かなければいけない立場である。監督も選手たちも、鳥栖戦に関し好印象を述べているが、勝利という結果が付いてこないと、本当の自信に繋がらず、迷路に迷い込んでしまいかねない。

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1113

 本日はアウェー鳥栖戦。上の表は、今季のリーグ戦における鳥栖の戦績。ずっとロースコアで引き分けの多い戦いを続けてきたが、第7節は大勝、逆に第8節は3失点を喫して今季初黒星と、ここに来て出入りが激しくなってきたようだ。

 それにしても、鳥栖というのは本当に不思議なクラブで、ここ数年は毎年のように主力をごっそりと抜かれ、「今年こそは降格だろう」と予想されながら、なぜか優秀な若手が出てきて、補強もピンポイントであり、結構良い戦いをするのだ。

 清水のように、オフに一見良い補強をして期待感を抱かせながら、蓋を開けてみると必ず低迷するというのとは、真逆である。

 ついでに余計なことを言えば、鳥栖も清水もユースが強いというのは共通だが、ユース上がりの選手がそのままJ1で活躍する鳥栖に対し、清水の若手は徐々にユース時代の輝きが薄れ、フェイドアウトしていくという違いがある。

 まあ、それだけ、鳥栖には確固としたフットボール・スタイルがあり、選手が入れ替わっても、またパワハラ監督が退任しても、それが継続されているということなのだろう。清水は、2019年に低迷した際に、「白崎、フレイレが抜かれたからだ」といったことが言われたが、2人いなくなっただけで崩壊するサッカーというのは、しょせんその程度のものと言わざるをえない。

 清水が勝てていないので、どうしても愚痴っぽくなり、恐縮。今日の試合で、少しは意地を見せてくれるか。


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30

 ルヴァンとはいえ、ミッドウィークにアウェー徳島戦があり、週末にはもうアウェー鳥栖戦がある。中3日あるが、徳島も鳥栖も遠く、交通至便とは行かないところから、地理的観点からは今季最も厳しいアウェー2連戦と言っていいかもしれない。

 ルヴァン徳島戦は先発メンバーをリーグ戦から総入れ替えしたとはいえ、徳島戦と鳥栖戦で、両方ベンチ入りする選手は、何人かいるだろう。そういう人たちは、この数日でどう動くのか、考えてみた。

12日(火) 静岡→徳島移動(静岡から神戸まで新幹線、神戸から徳島までバスという感じか?)
13日(水) ルヴァン徳島戦@鳴門
14日(木) 徳島→静岡移動
15月(金) 三保で練習
16日(土) 静岡→鳥栖移動(静岡空港から福岡空港まで、そこからバス移動という感じか?)
17日(日) J1鳥栖戦@駅前、鳥栖→福岡→静岡移動(福岡空港で19:55の最終便に飛び乗る)

 しかし、いったん静岡に戻っても、1日しかトレーニングできず、移動時間や距離を短くするために、静岡に戻らず、木曜日に、徳島からバスで神戸へ、神戸から新幹線で福岡へ、福岡からバスで鳥栖へといった移動にした方が、選手の負担が小さくなるかもしれない。

 選手は分からんが、ひょっとして、そんな風に動いているサポさん、いる?


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1109

 あんまり語る気も起きないルヴァンのアウェー徳島戦だったが、異常としか言いようがなかったのが、コーナーキックの数だった。清水の側が17本だったのに対し、徳島はゼロ。その数字だけ見せて、「さて、勝ったのはどちらだったでしょうか?」というクイズを出したら、みんな「清水」と答えると思うけど、結果は1:4で清水の惨敗だったわけである。ついでに言えば、清水はトータルで5本しかシュートを打てていない。

 これが意味するところは、やはり清水は敵陣に侵入する場面はあっても、効果的なフィニッシュに繋げられていないということであろう。敵陣深く攻め込んでも、だいたい遠目のクロスを放り込むだけで、相手はそれほど苦も無くカットしたりクリアしたりできる。その結果、コーナーの数ばかり増えて、そのコーナーも西澤のキックがまだ本調子でないことなどにより、活かせなかった、ということだろう。

 クロスを上げるにしてもペナの角あたりから至近距離で狙いすましたクロスを上げるとか、ポケットに侵入して折り返しを中央で合わせるとか、そういう攻撃が全然できていない。


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1108

 ルヴァンのアウェー徳島戦。ともに連戦ということで、お互いにメンバーをガラッと入れ替えて臨んだ一戦だった。ただ、当然清水の方が選手層は厚く、今回の先発メンバーがリーグ戦の先発メンバーであってもまったくおかしくないようなメンツだった。対する徳島側は、J1出場経験はほとんどないような顔触れだっただろう(J2出場経験も微妙なはず)。

 その試合で、完敗を喫した。これはあまりにも重い。言い訳ができない。相手は、何試合も得点すらとれておらず、今季ホームでは未勝利だったという。

 清水側の好材料を探すとすれば、カルリーニョスが今季初出場したのは、大きかっただろう。ただ、ゴール前の明白な決定機を外すなど、試合勘が全然ダメ。それはサンタナにも言えた。サンタナとカルリが戻ってくれば、勝てるようになるのではないかと漠然と思っていたが、当面期待しない方がいいだろう。

 色々、目途の立った試合だった。「こいつは、リーグ戦では使えないな」という目途ばかりだが。

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30

 個人的に、引き続き貧乏暇無し。本日はルヴァンカップのアウェー徳島戦だけど、今日の夜も仕事で、高いカネを払ってスカパーに入っていても、生では観られそうもない。

 ていうか、ネットの番組表から徳島VS清水戦をレコーダーで録画予約しようと思ったのだけれど、番組表に表示されないではないか! 検索してみたところ、この試合の一番早い放送は、4月15日(金)とある。ざけんなよ! スカパーめ、高いカネとって、2日後の放送かよ! という具合にキレかけて、即座にスカパーの解約手続きをしようと思ったのだけれど、やはり仕事が忙しすぎて、しょうがない、解約は後回しにするかと考えた。

 ただ、今朝レコーダー本体で確認してみたところ、あれれ?、レコーダーで表示する番組表では、徳島VS清水の生放送がちゃんとあるじゃないですか。なんだ、じゃあいいよ、許そう、スカパー君。まあ、何度も言うように、個人的には仕事なので、どうせ生では観れないのだけど。

 そんなこんなで、バタバタしているので、個人的には、徳島戦の展望を語るなんてことも、とてもできないなあ。ルヴァンの決勝トーナメント進出に向けては悪くない位置に着けているので、今節でぐっとそれを手繰り寄せたいところである。

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1107

 相変わらず貧乏暇なしで、当ブログは大したネタもなく、申し訳ない。

 悔しすぎる結果に終わったガンバ戦だけど、もちろん収穫もあり、何と言ってもベールを脱いだ大型ストライカー、オセフンの躍動には心を奪われた。

 ひょっとして、ポストプレーはサンタナより上手い? サンタナは空中戦で相手のDFに覆いかぶされるように潰されることがよくあるけど、さすがにセフンくらいデカいと、相手DFも覆いかぶさりようがなく、常に優位に立てる。身のこなしも良い。味方に落とすセンスも光ったし、サイドに流れてボールを受けたりもできる。

 そして、一番肝心なのは、得点を決めてくれたことに尽きる。ストライカーなので、どんなに良いプレーをしても、最初の1点がとれなくて苦しむことがありがちだが、出場2試合目で早くも結果を出したことは、今後に向けて大きいだろう。ひょっとしたら、ポスト系FWのファーストチョイスは、サンタナよりもセフンになっていくのではないかということすら予感させた。

 ただ、せっかく彼が決めてくれたのに、その得点を活かして勝ち切れなかったことが、返す返すも悔やまれる。

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1106

 これは痛恨のドローだ。変な言い方になるが、マリノスあたりに惨敗するよりも、今のガンバに引き分けてしまうことの方が、はるかに重大なしくじりである。

 いや、ガンバはリスペクトに値するクラブだし、片野坂監督も名将だとは思うが、今回我々が目にした片野坂ガンバは、完成度20%といった感じだった。何しろ、清水が、少なくとも後半途中までは、「主導権」を握れたのである。今回のガンバくらい、スペースも時間も与えてもらえれば、そりゃあ清水も伸び伸びとプレーするってもんである。

 ただ、押し込みながらも、最後の3分の1の質を欠き、ゴールが遠い清水。それでも、オ・セフンがどうにかこじ開けてくれた。そこからしばらくは、清水が押せ押せという感じだった。

 誰もが思うように、2点目がとれなかったことが、すべてか。悲しいかな、今の清水には1点差を守り切る堅守も、したたかに時間を使う狡猾さもない。前線を2トップにして圧力を強めたガンバ相手に、アディショナルタイムまで含めて、守り切ることはできなかった。

 清水にとっては、未完成の片野坂サッカーはやりやすく、逆に終盤パワープレーで来られた方が、よほど怖かった。その意味では、鹿島戦で上田が入って力負けした展開に、似ていなくもない。


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