エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2021年11月

989

 それにしても、第37節、清水が勝ったのも嬉しい驚きだったけど、まさか湘南がホームで徳島に負けるとは思わなかったなあ。それは大誤算だった。

 個人的には、清水VS浦和戦をDAZNで観終わり、すぐに湘南VS徳島戦に切り替えて残留確定を確認しようとしたのだけれど、そこには歓喜する徳島イレブンの姿があった。

 せっかく平岡監督が3試合で勝ち点7も稼いでいるというのに、徳島との差が全然開かないというのは、なかなか辛いものがある。

 しかも、ここに来て、「残留争いをしながらも、自分たちのサッカーをブレずにやり続ける徳島はエラい!」なんて称賛の声が、高まりつつある。清水の場合は、明らかに、「理想をかなぐり捨て、恥も外聞も無く、残留モードのサッカーに切り替えて勝ち点を拾っている」状態なので、若干肩身が狭い(笑)。

 最終節、清水が降格してしまうシナリオは、清水が負け、湘南と徳島が両方勝つというものに絞られた。普通であれば、そんな確率は10%も無いだろう。

 だが、イヤ~な予感を拭いきれないのは、所長だけではないだろう。湘南も徳島も、火事場の馬鹿力を発揮して、かなりの確率で勝ってくると覚悟しておいた方がいい。2016年に清水が最終節までJ1昇格を争った時も、結局ライバルの松本も勝って、清水は勝つことでようやく昇格をものにしたという歴史もある。最終節だけは、「他力」ほど当てにならないものはない。

 清水イレブンは、もちろん、まだ安心などはしていないし、「最終節に勝って自力で残留を決める」という決意に満ち溢れていることだろう。しかし、人間のやることなので、どこかで、「他会場でライバルが引き分け以下になってくれないか」とか、「うちらが引き分けでもいいんだよな」とか、プレー中に雑念が生じることが無いとは言い切れない。

 最終節のセレッソ戦、清水イレブンの気持ちがはやり過ぎてしまうことも心配だし、逆に「引き分けでも」という心理で変に守りに入ってしまうことも心配だ。その結果として、湘南と徳島に勝ち点で並ばれたら、得失点差で必ず清水が17位に沈んでしまう。第37節の結果として、15位に順位を上げ優位に立った清水だが、それが「壮大な落とし穴」にならないことを祈るばかりである。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

984

 浦和さん、試合は勝たせてやるよ。しかも阿部ちゃん、槙野、宇賀神に1点ずつ取らせて、3:0でいいよ。それで、試合後に気持ち良くセレモニーやりなよ。

 でも、その代り、コロナ規約違反してちょうだい、お願い。そうすれば後日、没収試合扱いになって、記録上は清水が3:0で勝ったことになるから。これがホントのWin-Winだよ。アンタたち、湘南相手にも、そのチョンボしたんでしょ。だったらうちにも頼むよ。

 ……なんて、浦和戦の前に、弱気なことを考えてたのは、どこのどいつだい? アタイだよっ!!

 いや、マジで、まさか勝つとは思わなかったぜ。まさかこのタイミングで、8年半振りの浦和戦の勝利、そして今季初の連勝が来るとは。

 真面目な話をすると、今季の清水は、ポジショナルプレー系の対戦相手に、ことごとく苦戦していた。ロティーナ自身がポジショナルプレーを志向しながら、相手が同系統でより完成度が高いと、まったく歯が立たなかった。鳥栖、徳島、そして今回の浦和あたりが、それに該当した。だから、浦和には長年勝っていないことに加え、そういう戦術的な相性の悪さもあると感じていたのである。そういう意味でも、真っ向勝負に出ず、いわば「試合を殺した」平岡監督の策が光った。

 平岡監督になってから、2勝1分、勝ち点7だもんなあ。湘南や徳島の頑張りを考えると、ロティーナのままだったら、確実に降格していたと思う。浦和戦あたりも普通に負けて、試合後に監督が「自分たちのサッカーがどうのこうの」とかコメントする様子が目に浮かぶ。別にロティーナのことを悪く言うつもりはないけれど、監督交代は正解だったとしか思えない。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

984

 非常に賢く戦った90分間だったと思う。浦和相手に前から行けば行くほど、ポジションのズレを作られて、危険なシーンを作られてしまう。ならばプレスは限定的にして、ブロックを作って構え、スコアレスをベースとした試合に持ち込もう。ただ、チャンスがあれば(そして他会場の経過を見ながら)、長短のカウンターで得点の機会をうかがい、勝ち点3も狙ってみよう。恐らく、平岡監督の狙いはそんなところにあったと思われる。言い換えれば、勝ち点ゼロに終わり、降格圏で最終節を迎えることだけは避けるというのが至上命題だったということだろう。

 もちろん、いくらブロックを作っても、やられる時はやられるし、特にロティーナ政権下では、上手く守っているようでいながら、結局はあっけなく敵にゴールを割られ、1試合で1失点は必ずするチームだった。ロティーナが去り、ようやくこういう耐え忍ぶゲーム展開で、実際に無失点で乗り切ることができたのだから、不思議なものである。

 浦和側が、ユンカーが不在で、興梠が先発を外れるなど、FWらしいFWを欠いたことが、我が軍有利に働いたことは否定できない。それでも、浦和にほぼ一方的に握られながら、相手の明白な決定機は一度あったかどうかであり、それだけ気持ち、集中力がモノを言った試合だった。

 ロティーナの時には、「スペースと格闘している」感があり、肝心のボールや敵の動きに対応できないことが多かったのに対し、平岡監督が戦う姿勢を注入して、現状はロティーナのエッセンスを引き継ぎつつ、良いバランスになっているのだろう。

 中村慶太の決勝ゴールは、こんな風に高い集中力でゼロに抑えれば、時にはこういうご褒美もあるのだという、サッカーの奥深さというか神秘のようなものを垣間見た思いがした。内容的にはスコアレスドローが妥当だったかもしれないが、最高の結末が待っていた。試合終盤に必ず押し込まれる清水の体質を考えると、試合終了間際の得点で、相手に反撃の時間を与えなかったことも、幸運だった。

 それにしても、下表のスタッツを見ると、「動き」が非常に少なかった試合だったことが分かる。お互いにオフサイドが一度もないなんて試合、あまり無いのではないか。VAR介入もゼロだったし。

985
よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

30

 当S研でしばらく前に「J1の『3大内紛クラブ』の一つとして清水が挙げられてしまう」というエントリーをお伝えしたことを、憶えておられるだろうか? 「J論プレミアム」に、現在J1で強化部門の内紛が起きているチームが3つあり、浦和、名古屋、そして清水だという話だった。

 その時は詳しくは書かなかったが、名古屋については、「スポーツダイレクターの大森征之さんと、執行役員ゼネラルマネジャーの山口素弘さんの争いがあって、どちらかがクラブを去ってもおかしくない状況」と指摘されていた。

 そしたら、11月24日になって、「名古屋に衝撃、大森征之SDが契約満了」という情報が伝えられた。つまり、J論プレミアムの記事は、名古屋に関しては非常に正確で具体的だったということになる。ということは、恐らく清水についての話も、核心を突いたものであり、実際に内紛が起きているのであろう。

 名古屋は、ルヴァン優勝という結果を成し遂げ、リーグ戦も上位で終えられる立場なので、もう来季に向けた動きが急になっているのだろう。それに対し清水は残留争いの真っ只中だから、たとえ内部に対立があっても、クラブが一枚岩であることを強調するために、現時点でそれを表に出すことはないはずである。

 しかし、ここからの2節の結果で、もしも清水が降格ということになったら、大熊GMへの風当たりが一気に強まり、退任などということになりかねない。個人的には、確かに今季のGMのやり方には性急で強引な面があったかもしれないが、清水というクラブはそれだけ大きな変化を必要としていたということでもあるわけで、ここでまた強化部門の体制を一新して一からやり直しといったことは是非とも避けたい。その意味でも、何としても残留してほしいと思っているわけである。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

20211122115652

 お読みになった方も多いと思うが、「元千葉ロッテ社長・山室晋也が進める清水エスパルスの改革」という記事が配信された。無料で全部読めるので、ぜひどうぞ。

 ただ、この中で社長が誤ったことを述べている箇所がある。「来場者全員にTシャツを配布した『ブラジルデー』」というのはウソである。あれは先着順だった。というのも、あの日、所長はちょっと遅れて行ったら、もう品切れでもらえなかったので、いまだに恨みに思っているのである(笑)。

 さて、社長の話の中で、新スタの問題にも触れられている。「新スタジアム構想も進んでいますが、まずは2万人規模のアイスタを毎試合80%埋めることを目標にしています。……5年後には、4万人規模のスタジアムを全国のエスパルスサポーターで埋める。壮大な計画ですが、夢ではないと思います」と結んでいる。

 以前も申し上げたが、社長はこの夏にも、後援会向けの情報発信の場で、「(新スタについては)近いうちに良い報告ができると確信している」と述べていた。

 今回のインタビューの中では、「5年後には」と具体的な期限を区切っているのがミソだろう。5年という期間から逆算すると、広島なんかを見ると建設にはだいたい1年かかるだろうから、遅くとも2025年には着工するはずである。2024年には建設業者を選定して設計作業を始める必要があるだろう。すると、どう考えても、2022年か23年くらいには、建設場所が発表され、全体的なコンセプトが示されることになるのではないか。あと1年とちょっとで、我々にそんな朗報がもたらさせることになると、信じていいんですね、社長。

 あと、社長が4万人と発言しているのも、見逃せない。4万人ということは、当然アイスタの建て替えではないし、狭小地の東静岡という線もない。猫の額の静岡市に、他にまとまった土地があるはずもない。もはや、清水駅前のENEOSの土地、一択になったと理解していいのではないか。もちろん、ENEOSのあの土地は、様々なステークホルダーが関係する案件だから、その調整を現在水面下でやっているわけだけど、すでに交渉は煮詰まりつつあり、近いうちにビッグニュースが発表されると、そう理解していいんですよね、社長。

 おい、皆の衆、4万だぞ。その頃に、J1の上位争いくらいしてないと、恥ずかしいぞ。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 湘南の23歳MFオリベイラ選手が急死したという信じられないような悲報が飛び込んできた。あまり出場機会は多くなかったようで、個人的にも強く印象に残っているわけではないものの、湘南関係者のショックはいかばかりか。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 さて、そんな悲劇はあっても、試合はやって来る。しかも、土曜日の湘南VS徳島戦の結果により、今季の残留争いが大きく左右される。たとえ清水が勝ち点を獲得しても、それだけならまだ争いは続くが、湘南VS徳島戦の結果如何では、フィナーレとなる可能性がある。

 当然、湘南はチーム一丸となって、オリベイラのために戦うだろう。湘南の走って戦うスタイルからすると、それは大きな力となりそうである。

 他方、昨日S研ブログでは、「湘南はとにかくホームで引き分けが多い」ということを指摘した。その延長上で、「それでは、徳島のアウェーの戦いぶりはどうなのか?」ということが気になったので、調べてみた結果が、下の表である。

 何と、徳島はアウェーで引き分けがほぼ無いチームであり、開幕節で大分と引き分けたのが唯一だ。それ以外の試合は、すべて白黒決着がはっきりついている。下位チームなので、当然負けの方が多く、アウェーは通算で5勝・1分・12敗。こうやって見ると、アウェーでは大量失点で派手に負けることが結構多いようだ。

 ホームで引き分けがちの湘南と、アウェーで引き分けがほぼ無い徳島。結末が全く見えん。

75
よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

983

 清水サポの皆さんから、「他会場は関係ない。あと2つ勝てばいいんだ」といった声が聞こえてくるけど。いや、関係あるでしょ(笑)。何しろ、徳島氏があと2つ負けてくれれば、うちらの残留が決まるんだから。いや、2連敗とは言わず、2引き分けでもいい。正直言えば、清水が2連勝する確率よりは、徳島氏が(いくら内容的には立派なサッカーをしていても)2連敗する確率の方が、まだしも高いだろう。

 そういう観点から気になるのは、次節の湘南VS徳島@レモンSである。何となく、勢いからして、湘南が勝つだろうくらいに考えていたのだけれど、湘南側のデータを見ると、あれ?これはひょっとして、と気になってきた。

 というのも、今季湘南のホームでの戦績をまとめたのが上表なのだが、湘南はとにかくホームで引き分けるチームなのである。今季の湘南はJ1で一番引き分けが多くなっているが、そのほとんどの引き分けをホームで演じているのだ。整理すると、ホームとアウェーでは、以下のような結果になっている。

H:3勝・10分・5敗
A:4勝・5分・9敗

 うーむ、湘南氏、ホーム18試合のうち実に10試合が引き分けで、そのうち7試合もがスコアレスドローか。よく暴動が起きないな。まあ、清水も人のことは言えないが。

 湘南VS徳島戦、こりゃ引き分けのシナリオもかなり高そうだぞ。ますます最終節がややこしくなりそうだ。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

02

 今季、清水の何人かの選手が怪我で長期離脱した中で、一番痛かったのが、鈴木義宜だと思う。あれで、守備の土台がだいぶ崩れた。義宜が大怪我をしたあと、清水はリーグ戦を18試合戦ったが、義宜が先発から外れたその18試合のうち、無失点試合はわずか1試合しかなかった。義宜が健在だったら、ロティーナ解任にもならなかったはずである。

 義宜は、センターバックとして当たり前のことを当たり前にできる、今の清水にとっては稀有な存在だが、彼がいる意味はそれだけではない。はっきり言って、GK権田が信用しているCBは、義宜一人だけだろう。それは、権田が義宜にパスを出す回数などにも表れている。したがって、義宜がいれば、権田が安心してプレーでき、権田のパフォーマンスも上がることが期待できる。

 というわけで、ヴァウドの出場停止という事態を受け、ようやく広島戦で義宜の先発復帰が巡ってきた。それにしても、晩年のロティーナにしても、前節の平岡監督にしても、どう見てもCBとしての能力が一番高い義宜をどうして先発起用しなかったのか、むしろそのことが理解に苦しむ。

 個人的に、義宜が大怪我をした時に、もう今季は無理で、ひょっとしたら選手生命も…などと心配したものだった。実際には、意外に早く復帰し、エリートリーグなどには出場して、まあまあ普通にプレーしているように見えた。にもかかわらず、ロティーナがなかなか彼を先発に戻そうとしないことには、首をかしげざるをえなかった。もちろん、監督は選手を見ているし、スタッフもフィジカルの数値などを常時チェックしているはずなので、その上での判断だったとは思うが。

 広島戦で、堅守はもちろん、得点に直結するパスも出した義宜。あと2試合、CBの軸として働いてもらわなければなるまい。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

982

 それにしても、第36節は、清水が残留に前進したと言えるのか、言えないのか、微妙な結果になってしまった。せっかく清水が久々に勝ったのに、ライバルの徳島も湘南も勝ってしまい、しかも徳島は2点差で勝ってしまったものだから、清水との得失点差が詰まってしまった。たとえば次節、清水が負けて、徳島が勝ったりすると、必然的に得失点差も入れ替わり、順位も逆転してしまう。結構危うい状況である。

 土曜日、個人的に、東京VS徳島戦を前半まで観て、前半終了間際に徳島が先制したのを目の当たりにして、絶望的な気持ちになった。当ブログで何度も述べているように、FC東京は先制点がすべてというチームであり、この時点で他力をほぼ期待できなくなってしまったからだ。

 FC東京も監督が代わり、今回の徳島戦では、ほとんどチームの体を成していなかった。なんでこんな肝心なタイミングで監督を代えるのかと、恨みたくもなるが、まあ対戦相手が監督交代で混乱していたのは清水も同じだったので、あまり文句は言えないか。

 徳島ヴォルティス、残留争いの渦中にいるのに、サッカーの中身をほとんど変えず、ちゃんとしたサッカーで戦っているのは、敵ながらあっぱれである。一時期、残留争いモードの縦に速いサッカーに切り替えたかな?と思われた頃もあったが、東京戦を観たら、自分たちが元々志向していたポジショナルプレーに回帰して、立ち位置で完全に東京に対し優位に立っていた。それが残留という形で実を結ぶかどうかは知らないが、称賛には値するチームだと感じた。

 それにしても、次節だよねえ。湘南ホームで、湘南VS徳島の直接対決。清水の生き残りを考えれば、湘南勝利が一番いいのかな。それで、清水が浦和かセレッソのどちらかから勝ち点1でも奪えば、清水の残留確定だ。まあ、おそらくその場合、清水が望みうる最高の順位は16位で、本当にぎりぎりの順位での残留ということになってしまうけれど、贅沢は言えない。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

981

 清水の試合は、負けた試合よりも、勝った試合の方が、疲れるな。勝利のカタルシスといったものとは無縁だ。今回の広島戦後も、個人的に、終わったあとはもうグッタリという感じだった。

 それと言うのも、最後の方はずっと押し込まれ、クリアするのが精一杯という、お馴染みの展開になってしまうからだ。老獪に時間を使ったり、虎視眈々とカウンターから2点目を奪ったりといったことができず、ひたすら耐え忍ぶだけの時間が続くわけで、こりゃ体がもたん。いつもは惨めな負け試合で、たまにある勝利もこんなに苦しいんじゃ、寿命が縮むわ。

 とか何とか言いつつ、今はこんな風に、根性で勝ち点を拾っていくしかない。ロティーナでワンランク上のフットボールステージを目指したものの、見事なまでに失敗に終わった以上は、ど根性サッカーしかないだろう。

 今回の広島戦、清水イレブンは最初から飛ばし気味だったが、あれは平岡監督が必ずしも意図したわけではなく、選手たちが自分たちからハイペースで行ってしまったようで、逆に指揮官はそれを抑えるのに苦労したと発言している。案の定、後半に息切れして、押し込まれる展開になった。というわけで、完成度の高いサッカーでがっちり勝ち切ったというのからは程遠かったが、今までのチームに一番欠けていた「熱」みたいなものが発揮されたからこそ、勝利を収めることができたのだと思う。

 広島は、本来は難敵だが、さすがに監督交代から間もなく、まだ戦い方が整理されていない印象だった。それも、清水には有利に働いただろう。

 他会場の結果から、広島戦の勝ち点3は絶対的なノルマであり、もし負けることでもあったら、そのまま降格だろうと思っていた。毎年のことながら、なぜ清水というチームはケツに火が付かないと戦わないのかというのは残念なところであるが、今節に関しては、何とか踏みとどまった。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

30

 昨日と同じく、タグマのサッカーパックの中から、清水について語られた記事をご紹介したい。河治良幸さんの主宰する「サッカーの羅針盤」というメディアで、「Jリーグ大放談」という長大なシリーズがあり、その中の第8回から第10回くらいにかけて、清水のことが詳しく語られている。有料記事なので、直接的な引用は自粛し、主な論調だけまとめておく。河治良幸氏、飯尾篤史氏、元川悦子氏の3人が議論しているのだが、概ね似通ったことを指摘しているので、それを最大公約数的にまとめると以下のような感じだ。

 清水はクラモフスキーで失敗して、今年ロティーナにして全部入れ替えてやろうとしたが、大幅な入れ替えすぎて、もともといた選手がほとんど出てない。公開練習もやれないので、サポも新しい選手に思い入れを持ちにくいという悪循環。モフやロティーナを呼んで、クラブを変えたいというのは分かるけれど、明確なビジョンがない。一見、監督のキャラクターでビジョンが見えているようで、実はその中身がちゃんとしていない。川崎がこの10年でやったような確固たる方向性がない。なので、たとえ平岡監督の下で何とか残留しても、クラブとしての前進はない。

 大熊GMと新社長で口説き落とし、鈴与が金を出して、本気で上位を狙とうとした。しかし大型補強で、結局、今までいた選手たちを有効活用せず、ほとんど別チームみたいになってしまった。ロティーナに任せるにしても、入れ替わりが性急すぎた。これは決して結果論ではなく、当初から危惧されていたこと。既存選手にトライさせて、足りないところに加えて行くという形でも良かったはずだが、あれだけ一気に入れ替わると、チームは難しくなる。大熊GMも外から来たから、結果を急いだところもあったのかも。

 獲ってきた選手が悪かったというより、とにかく多すぎ。既存選手たちのポテンシャルとロティーナサッカーをすり合わせることもなく、補強ポイントとかも無く、何となくすべてのポジションをとってしまった。サポーターも思い入れのある古株たちが2番手、3番手に埋もれて、もっと継続的に使ったらロティーナのサッカーを理解できたかもしれない選手までが埋もれてしまった。

 やはり我慢しないと変革は無理。降格が無いのにモフを途中解任して、ロティーナも途中解任とかしていたら、変革は進まない。

 とまあ、こんなことを3人で話している。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

30

 当S研ブログでは何度かご紹介しているが、タグマというウェブメディアのサッカーパックというものがあり、所長はそれを有料購読している。今般、その中の一つのメディアである「J論プレミアム」において、「どこよりも早いJリーグ2022移籍大展望。セルティックは前田大然の他に川崎の若手にもオファー済み? 松尾佑介は浦和、鈴木武蔵は札幌に復帰?【現役代理人×事情通記者の大予想】」という記事が配信された。そこに、清水についての看過できない話が出ていたので、取り上げさせていただく。なお、無料版では最初の方だけしか読めないので、ご興味のある方は有料購読をご検討ください。

 この記事によると、目下J1には、強化部門で内紛が起きているクラブが、3つあるのだそうだ。具体的には、浦和、名古屋、そして清水なのだという。

 清水に関しては、ざっと以下のような話である。2年前、それまでGMだった大榎氏が強化部部長に降格し、新たに大熊氏がGMとなった。しかし大熊氏は大榎氏ら既存スタッフの意見をほとんど聞かなかった。その結果だろうか、鈴与マネーで大型補強を敢行したにもかかわらず、清水は今季も残留争いに巻き込まれている、というストーリである。

 以上が記事の伝えるところであるが、だいたいの構図は、我々もすでに認識していたものである。ロティーナ監督の招聘、大型補強の敢行を含め、現在チーム編成の全権を握っているのは、大熊GMであろう。大榎前GMは、閑職に追いやられ、クラブの「フィロソフィー」作成というポエム作りにいそしんでいるというのは、我々も良く知っていることだ。

 ただ、この記事が言うように、もし本当に大熊GMが大榎氏ら既存スタッフに全く聞く耳を持たないということなら、クラブのガバナンスとして深刻であり、そのあたりが今季の低迷の遠因となった可能性も考えてみるべきだろう。

 まあ、シーズン終了後には、この手の話はボロボロ出てきそうであるが。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

sn

 遅れ馳せながら、日本代表のオマーン戦に関する雑感など。

 まあ、何はともあれ、オマーンに勝利し、オーストラリアを抜いて2位に浮上したことで、本大会出場の可能性がぐっと高まり、何よりだった。

 オマーン戦で、幸か不幸か、我らがGK権田修一には、これといった見せ場は無し。もう無事に帰国しただろうか? そして、土曜日のJ1リーグ戦への出場はどうか? 個人的に、能力的にはGK永井でも充分行けると思っているのだが、シーズン最終盤に来てJ1リーグ戦初出場というのは、さすがに浮足立つ恐れもあり、まあ無難に権田で行くのかな。時差とかはあるにせよ、フィールドプレーヤーみたいに消耗はしていないはずだから。

 恐らく、オマーン戦が引き分け以下だったら、森保監督は解任だったのではないか。そういう観点からすると、微妙な結果になった。勝ちはしたが、監督の選手起用が硬直的で、勝つための戦術も授けられていないことが、改めて浮き彫りとなったので。一部で噂されている長谷川健太氏の去就と合わせ、気になるところである。

 ところで、最終予選のアウェー戦はDAZNのみの中継となっているわけだが、今回のオマーン戦、極めてお粗末な放送だった。これは所長の持論なのだが、大事な試合だからと言って、解説者およびゲストを2名以上呼ぶのは、完全にNGである。試合の中継ではなく、試合そっちのけのトークショーになってしまうのである。特に、今回のオマーン戦のように、解説者ではない、元日本代表監督のようなVIPを呼ぶと、その人物をやたら持ち上げて見たり、その人物が武勇伝を披露したりと、どうしても試合から乖離していってしまう。実況アナも、プレーから離れ、トークを回す司会者に変質してしまう。現にオマーン戦では、佐藤寿人が岡田氏に、「FWに求めるものは何ですか?」などという下らない質問を問い、岡田氏が「ゴール」と答えるという、実に馬鹿馬鹿しいやりとりをして、その間に肝心の試合がほったらかしになるというお粗末な場面があった。これなら、たとえ話の内容が居酒屋レベルであろうが、徹底的に試合に寄り添う松木安太郎氏の方が、はるかにマシである。

 どうして日本のスポーツ中継というのは、大事な試合になればなるほど、しゃべる人数を増やして、トークショーに堕してしまうのだろうか? 日本のスポーツファンは、試合の臨場感がぶち壊されていることに、もっと怒るべきだと思う。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

b

 昨日に引き続き、出場ポイント選手権の続きであり、本日はBクラスの18人をお目にかける。

 ただ、Bクラスと言っても、状況は様々であり、夏の移籍で入ったのでまだポイントがそこまで積み上がっていない選手、長期離脱していた選手、すでにチームを去った選手、「これから」の若手選手などが混在している。

 以前も申し上げたかと思うが、もしもロティーナ体制が継続していたら、金子などは清水退団が既定路線で、それは石毛にしても同じだっただろう。しかし、ロティーナ退任で、またちょっと事情が変わってきたかもしれない。ロティーナ戦術には合わなかったが、監督が代わればまた輝ける可能性もあるかもしれないからだ。

 今季の清水、J2に放牧に出している選手が、そこそこ活躍している印象がある。金子は磐田の選手層ゆえに大活躍とは行かないが、岡山の石毛や北九州の大悟はエース級の働きをしており、一頃までは川本も存在感が大きかった。梅田、西村なども、少なくともJ2では主力級のプレーを見せている。

 来季の編成については、J1かJ2かで大きく変わってくるわけだが、J2レンタル組の去就は大いに気になるところである。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

2021-1

 今季のお楽しみ企画としてお届けしている「出場ポイント選手権」。その途中経過をお伝えするのは、今回が恐らく最後であろう。後は、シーズン終了後に、最終結果をお届けすることになるはずである。

 改めて説明すれば、◎が先発出場、〇が途中出場、△がベンチ入りしたけど出場なし、×がベンチ入りせず。カップ戦よりもリーグ戦の方が重要性が高いので、リーグ戦のポイントを2倍にしている。ゆえに、リーグ戦は◎が6pt、〇が4pt、△が2pt、×が0pt、ルヴァン・天皇杯は◎が3pt、〇が2pt、△が1pt、×が0ポイントとし、ポイントを集計して順位付けしている。ただし、ルヴァンのプレーオフは重要度が高かったので、プレーオフの2試合はポイントを1.5倍にし、◎が4.5pt、〇が3pt、△が1.5pt、×が0ptとしている。

 というわけで、第35節H札幌戦までの出場ポイントを集計し、本日は上位の18名までお目にかける。下位18名は、明日お目にかけよう。

 さすがに、もうシーズンの終盤なので、出場ポイントの順位に、大きな変動はない。あと3試合しかないので、優勝争いはヴァウド、サンタナ、権田の3人に絞られた。

 それにしても、ヴァウドは大部分の試合に先発出場しているだけでなく、全試合でベンチ入りしてるんだな。貢献度は大であるが、次節は出場停止であり、改めて札幌戦の愚行が悔やまれる。

 夏の移籍を受け、新規加入選手の出場が増え、河井、奥井、宮本、立田ら既存選手の出番が激減している。これらの選手たちは、それに伴い、じりじりと順位を下げている。

 ただ、カルリ、コロリの負傷はあったとはいえ、平岡監督は札幌戦に、竹内、西澤を「メッセージを送ってほしい」として先発で送り出した。言ってみれば、彼らは「残留争いのプロ」であり、もしかしたら残り3試合の主役になっていくのかもしれない。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

penetrate

 ジュビロ磐田がJ1昇格を決めた。個人的に、「嬉しい」という気持ちは別に無いが、まあ当然上がって然るべきだろうとは思っている。

 それで、こちらの「磐田“おいしい昇格”分配金1.5億から3.5億円、入場者UP、チーム強化も加速」という記事では、J1昇格に伴うメリットが書かれているが、それを逆にすると、そのまま、J2降格のデメリットということになる。清水がJ2に落ちてはいけない理由に他ならないので、以下、記事を逆に書き直してみる。

 J1からJ2に降格することで、クラブには資金面、営業面、選手獲得などでデメリットが生まれる。

 2021年度の規定では、リーグからJクラブへ分配される「均等配分金」は、J1の3.5億円に対し、J2では1.5億円に留まる。たとえ優勝しても、その賞金は、J1の3億円に対し、J2では2000万円に過ぎない。

 J2降格チームは、金銭面で干上がることで、年俸が高い有力選手の獲得が不可能となり、チームの弱体化が加速する。また、日本代表やイニエスタなど海外の実力選手がプレーしておらず、レベルや人気が低いJ2に落ちることで、観客入場者数も減り、チケット及びスポンサー収入も低下。営業面で悪循環が懸念される。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

978

 日本代表の正守護神は、最近もずっと、我が清水の権田が務めている。しかし、玄人筋からの評判が、芳しくない。特に足元の技術に不安があり、GKを起点とするビルドアップができない、相手がはめに来た時にGKを経由してプレスをはがすことができないという点を指摘されることが多い。

 昨日も、「なぜ後方から繋がない? 足元に秀でたGKが不足している日本サッカー」なんて記事が出て、権田はロングボールを蹴るばかりで、後方から繋ぐことをしていないと、批判的に論じられた。

 まあ、正直言うと、清水でのプレーを観ていても、足下が万全で、ビルドアップが得意という印象は、あまり無いかな。清水のプレーヤーが代表の正守護神というのは個人的に嬉しいものの、「本当にこの男が日本No.1GKなのか…」と疑問に感じることも少なくない。

 そう言えば、当S研ブログでは9月に、「カタールW杯で清水の権田がピッチに立つ可能性」なんて記事を書いたことがあった。その時には、日本がカタール大会に出られる確率が80%、来年11~12月に権田が日本代表の正守護神である確率が60%、その時権田が清水に在籍している確率は70%、したがって「清水の権田がカタールW杯のピッチに立つ確率」は70%×60%×70%で計30%くらいではないか、なんてテキトーな見通しを述べた。

 しかし、それから2ヵ月ほど経って、これらの確率はいずれも厳しくなってきたと思う。まず、最終予選で、日本はもう2つも負けてしまったので、日本がカタール大会に出られる確率は60%くらいと見るべきだろう。また、森保監督が近いうちに解任される可能性は否定できず、そうなればGKの人選は変わるはずなので、来年11~12月に権田が日本代表の正守護神である確率はせいぜい40%くらいでは。そして、清水がJ2に落ちると、たぶん権田はJ2ではプレーしないと思うので、W杯時に権田が清水に在籍している確率も50%程度に下がったと思う。なので、「清水の権田がカタールW杯のピッチに立つ確率」は60%×40%×50%で、計12%程度に低下してしまったというのが、現時点での個人的な見立てである。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

976

 11月7日に行われたエリートリーグ札幌戦は、時間がなくて観ていなかったのだが、今般ようやく視聴することができた。結果は6:1の大勝。

 我が軍にとっては、勝利自体、久し振りのことだし、今季の公式戦(エリートリーグはナンチャッテではあるが)で6点もとったのは初めてのことなので、喜ばしいことは事実である。しかし、清水側のメンバーが、J1出場経験が豊富な選手を中心としていたのに対し、札幌側は名前を聞いたことがないような選手が多く、ユース選手なども交え、だいぶメンバーを落としていたのだろう。先方の守備がかなり緩かったので、6得点はだいぶ割り引いて評価する必要がありそうだ。

 この試合の目玉は、右SBエウシーニョの復帰だろう。前半だけの出場だったが、まあまあ普通にプレーしていた。彼のキープ力で時間を作れるのは大きい。エウシーニョ不在の時期に、チームとしてほとんどボールを持てなくなったことを考えれば、残り3試合で戦力として期待したいところである。まあ、先発はどうか分からないが、ジョーカー的に途中投入することはアリではないか。

 ヘナトもすでに練習には全面合流していると聞いているが、このエリートリーグにも出なかったことを考えると、今季中に出場することは、まずないのではないか。そして、ホナウドも獲ったことだし、ヘナトはこのまま退団という方向になるのではないかと想像する。

 そのホナウド、今回のエリートリーグ戦では、いつも以上に幅広く顔を出し、ボールをさばいていた。札幌側のプレッシャーが弱い分、のびのびやれたということだと思うが、リーグ戦でもこれくらいさばけるといいんだけどね。

 今回のエリートリーグ戦、選手起用で一番謎だったのが、河井をFWとして先発起用したことである。本職のFWである指宿や後藤を差し置いて、である。河井への期待ゆえ(この試合でなるべく長くプレーさせたい)だったのか、逆に軽視している(頭数が足りなかったFWの穴埋め、あるいは思い出作り?)からなのか、さっぱり分からなかった。とはいえ、本職でない前線で、43分に勝ち越し点を奪うあたりは、器用さは見せてくれた。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

lo

 ロティーナ体制が立ち上がった時、「1試合平均1失点以下を目指す」とか、「得失点差プラス10を常に意識する」といった目標が掲げられたと記憶する。では、実際はどうなったか?

 ロティーナ監督の下でリーグ戦を34試合戦い、得点は31、失点は51。1試合平均では、得点0.91、失点1.50ということになる。得失点差は、マイナス20。見事なまでに、大失敗した。

 ロティーナ清水がリーグ戦で達成したクリーンシートは、わずか4試合(完封勝ちが2、スコアレスドローが2)。最後は14試合連続失点で終焉を迎えた。

 1試合平均1以下を達成したのは、失点ではなく、得点だった。今季はまだ終わっていないが、もしもシーズンを通して1試合平均1得点以下に終わると、清水の歴史上初の不名誉な記録になる。

 上のグラフは、2017年に清水がJ1に復帰して以降の、監督別の1試合平均得点・失点を示したものである。

 2021年のロティーナ体制、失点1.50は全然褒められた数字ではないが、過去2年よりは改善し、近年の中では2番目に良い数字だったことは事実である。

 しかし、その代償として、得点は激減し、清水史上最低の1試合平均得点0.91を記録してしまったわけだ。これでは、どう考えても解任はやむを得ない。

 しかし、こうやって見ると、2018年ヨンソン体制のバランスは良かったなあ。脂の乗り切ったドウグラスと、伸び盛りの北川を中心に、リーグ2位の得点をたたき出したあの年。選手が入れ替わっているので、監督の手腕だけで決まるものではないにしても、もしかしたらヨンソン解任は早まった決定だったのだろうか。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

Lotina-696x462

 ロティーナが清水の監督から解任された件につき、スペイン語なら何か面白い記事とかが出ているのではないかと思って探してみたのだけれど、結論から言うと、目ぼしい記事はなかった。ロティーナは、スペイン本国では、それほど目立つ存在ではなかったということか。

 そうした中、これはロティーナが解任される前の11月3日の記事だが、こちらの記事は、言い回しがちょっとおかしかった。

 この記事の中には、ロティーナは現在、「キャリアを通じて悩まされてきた降格の亡霊が、再びこのベテラン監督を悩ませている」との表現がある。我々には、ロティーナはヴェルディとセレッソを躍進させた名将というイメージが強かったわけだが、スペイン本国では、常に降格危機と隣り合わせの指揮官と見られていたわけか?

 そして、やはりスペイン人のポヤトス監督率いる徳島ヴォルティスも降格の危機に瀕しており、「私たちはすでに、スペインの監督たちの救済のための兄弟喧嘩を目の当たりにしている」と、この記事は結んでいる。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

↑このページのトップヘ