エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2021年07月

 先日の大分戦の際に気付いたのだけど、試合前のウォーミングアップのメニューが、ちょっと変わったのではないか。センターバック2人が、GKと声をかけあいながら、ゴール前でクロス対応の練習をしていた。所長の知る限り、以前はこのようなメニューはなかったはずである。上の動画がその様子。

 何しろ、今季の清水の3大失点パターンは、クロス(折り返しも含む)、コーナーキック(折り返しも含む)、そしてバイタルからのミドルシュートだからな。そのうちの一つ、クロス対応を改善するため、試合前に確認を行うというのは、理解はできる。まあ、プロサッカーチームのウォーミングアップでは、あまり見ないような気もするが(笑)、なりふりは構っていられない。

 ようやく、クロスを跳ね返すところまでは、徐々に改善されつつある気もするが、ここに来てクローズアップされているのが、セットプレーからのこぼれ球を含め、バイタルからのミドルシュートによる失点だ。天皇杯ではJ3相手にカットインからのゴラッソを許したし、徳島戦に至っては2失点ともにその形だった。それにしても、あれだけ監督が中央の守備を固めろと言っていたのに、なぜあんなヤバい位置からのシュートを許すのやら…。

 どうも、清水のイレブンは不器用なようだから、試合前のウォーミングアップで逐一確認しないと、ちゃんと対応ができないのかもしれない。クロス対応に続いて、バイタルからのミドル対応も、メニューに加えるべきかもな。それこそ、そんな練習をしているチーム、見たこともないが…。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

885

 アウェー徳島戦は、土壇場に追い付かれて、2:2ドロー。まあ、敵がリーグで2番目にボール支配率が高く、逆に清水は支配率下位ということで、徳島がボールを持つ展開自体は予想できた。それにしても、8割近く持たれるというのは、あまりにも極端だった。

 これだけボール保持で差がついたのは、両チームのスタイルの違い、ポゼション力の差、この日の戦術に加え、試合展開も重なった結果だっただろう。何しろ、清水はあまりにも簡単に先制でき、追い付かれはしたが、またしても簡単に勝ち越し点を奪えた。リスクを冒して攻撃に重点を置くよりも、ブロックを敷いて守ろうという意識が、必要以上に大きくなった。

 徳島は、ボールは握ってもシュートまでは行けないという前評判通りで、後半ずっと支配されていても、危ない場面はほとんどなく、このまま行けるのではという感触もあった。ただ、それにしても、自陣にこもって大きく蹴るだけの清水の戦いは情けなく、「このブサイクなサッカーで、勝ち点3までも失うことがあったら、目も当てられない」と思いながら観ていたのだが…。最後は、あまりにも志の低いサッカーに対して、「罰」を受けたという印象だ。

 同点にされて、残り数分。清水イレブンは、勝ち越し点を奪って再び突き放したいという選手と、アウェーだからこのまま勝ち点1でやむを得ないかという選手とで、バラバラだったように見えた。ただ、どちらかというと、引き分けやむなしの方が多かったか。だとすれば、この日の清水が値したのは、最大でも勝ち点1だったという結論になる。

 得点力のない徳島だから、こんな相手を引き込んだ戦いをしても、2失点で済んだ。次節、川崎相手に、こんな腰の引けた試合をしたら、どれだけ失点をするか、分かったものではない。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

883

 というわけで、本日はアウェー徳島戦。まあ、誰もが思う通り、徳島は、甲本ヘッドコーチが暫定的に指揮を執り、日本人プレーヤーだけでやっていた第9節までの方が、今よりずっと強かった。その最大の被害者になったのが他ならぬ清水であり、日本平で徳島に見せ付けられた流動的で完成度の高いサッカーには、脱帽せざるを得なかった。その4試合後の鹿島戦から、今のポヤトス監督に代わり、外国籍選手も続々と合流してきたわけだけど、それ以降は1勝・2分・8敗と苦しい星である。

 甲本ヘッドコーチの時には、ロドリゲス前監督の遺産で戦い、それが上手く行ったのだろう。ポヤトス監督も能力はあるはずだが、やはりシーズン途中から変則的な形でチームを引き継ぐ難しさがあり、そこで陥った悪い流れから抜け出せないでいるのだろう。

 最新のデータによると、徳島はボール支配率56%を誇り、あのマリノスに次いでリーグで2番目に支配率が高いらしい。しかし、ボールを持ってもシュート数が非常に少なく、最近の試合ではシュート数1ケタが続いている。また、クロスの数も少ないということなので、清水には朗報(?)かもしれない。

 清水にとっては、4試合続いた、下位同士の対戦の、最後の一戦。もしも本日の徳島戦で勝利できれば、下位シリーズは上々の結果だったと言っていいだろう。もちろん、全勝できたら最高だったが、そう何もかも理想的に行くはずはないし。だから、徳島に勝てれば、この下位対戦4連戦は、及第点だ。ここで勝ち点3を積めれば、8月以降は、下ではなく、上を意識して戦えるかもしれない。逆に、本日の徳島戦を落とすようなことがあると、次節川崎戦での勝ち点獲得が「ノルマ」になってしまう。それはチト苦しい。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

2021

 先日、「『試合終盤に滅法弱い清水』を可視化してみた」というエントリーをお届けし、今季の清水はとにかく試合後半、特に終盤に弱く、終盤になると勝ち点を左右するような失点を喫するばかりで、清水が終盤に得点を挙げるケースはほぼ皆無だということを嘆いた。

 ところが、所長の苦言が効いたのか(?)、その後のリーグ戦3試合で、清水はむしろ後半に強いチームに変貌している。そこで、時間帯別得失点の図に、直近3試合のデータを加えて、上掲のとおり更新してみた。赤いボールが、直近3試合の得点・失点であることを示している。

 仙台戦および大分戦では、後半の得点で勝ち点3を獲得した。横浜FC戦では、勝ち越せなかったのは痛恨だったが、一応は後半の得点で追い付き、最悪の敗戦だけは免れた。

 そして、大会およびメンバーはだいぶ違うが、天皇杯3回戦でも、後半の2得点で、逆転勝ちを収めている。

 まあね、直近4試合は、降格危機の3チームに、J3が相手だったから、「清水は後半に点のとれる勝負強いチームになった」と、100%の確信を持って言うことは、まだできないけど。それでも、良い兆しは見えてきた。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

738

 天皇杯いわて戦については、試合をフルで観ていない以上、これ以上コメントのしようがないので、リーグ戦の方に話を戻させていただく。

 1:0で勝利した大分戦、原の活躍が鮮烈だった。決勝点をとったこともあるが、何と言っても攻撃参加とクロスの質。

 普段の清水の試合を観ていると、サイドからクロスが上がっても、期待感があるボールは、全体の3分の1くらいに限られ、後はあさっての方向に飛んでいく残念クロスだったりする。それが、原の場合は、ほぼすべて、高さ・速さ・位置・球筋など、絶妙なのである。

 当S研ブログでは以前、ボランチの強度不足にかんがみ、原をボランチに回すのがいいのではないかと提言したが、前言は撤回する。原は右サイドバックに固定したい。個人的には、トリッキーすぎるエウシーニョのプレースタイルがあまり好きでないということもあり、右SBのファーストチョイスは原で行きたい。

 原のプレー振りもパーフェクトというわけではなく、個人的には、ボールの持ち方がディフェンダーとしてはちょっと危なっかしいのではないかと感じることもある。また、クロス対応でかぶってしまい、ファーサイドの敵にやられる場面も、何度か見たような…。

 まあ、いずれにしても、最近の原のプレーを観ていると、「なんでこんな良い選手が清水に来てくれたのだろうか?」などと思えてくる。そして、「果たしていつまで清水にいてくれるのやら…」と、心配になったりしてしまうのである。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

882

 天皇杯いわて戦は2:1で逆転勝ち。だいぶ手こずりはしたが、うまく選手をローテーションしながら、これまで出場機会の少なかった選手も活用し、90分以内での勝利という欲しい結果を達成した。他会場では敗退したJ1勢もあったわけだし、ミッドウィークの、遠隔地遠征だったことを考えても、無難に乗り切ったという評価になるだろう。

 何しろ、メンバーと、ゴールシーンの動画くらいしか得られないので、試合の本質的なところは、うかがい知れない。失点シーンを見る限り、やはり西澤が左SBの4バックだった、という理解でいいのだろうか? 敵にロングボールでサイドに振られ、カットインされたところで、その西澤がタイトにマークできず、敵に先制点を許すことになってしまった(ように見える)わけだが、まあ急造だから仕方がないかという気がする。

 得点シーンは、まず同点ゴールの場面、コーナーキックの崩れから、奥井がペナ外からミドルを放ち、指宿がゴール前で角度を変えて、決まったようである。コーナーなどの時に、主にサイドバックの選手がペナ外でセカンドボールを拾い、二次攻撃に繋げるというのは、ロティーナ戦術の一つらしいので、この得点も、崩れたプレーのようではありながら、実は再現性の高いものだと思う。

 滝による勝ち越し点は、指宿が粘ってボールを奪ったところから、滝が前に運んで、そこから素晴らしいミドルを決めたとしか言いようがない。滝がトップ昇格して以降、決めた得点は、どちらかと言うと、ゴール前での絶妙なポジション取りや意外性のあるシュートの印象が強く、こんなにパンチ力もあるアタッカーなのだというのを、初めて知った。今回のゴールで、プロの世界でまだまだやっていける(できれば清水で)、目途が立ったか? その一方で、金子、後藤らのプレーはどうだったのだろうかというのが気になる。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

30

 昨日、大分戦におけるチームの一体感は素晴らしかったということを書いた。

 もう一つ言えば、観客とチームの一体感も素晴らしかった。この試合では、スタジアム内の各所に、「前向きなプレーのミスにはため息ではなく拍手を」といった呼びかけが貼り出されていた。本当にそのとおりだと思う。よく試合中に愚痴やため息を連発したり、選手の悪口をしつこく言い続ける人がいるが、自分たちが醸すそういうネガティブな空気の積み重ねが、チーム自体も弱くしているのかもしれないということを、自覚するべきだ。

 ガンバなどは、遠藤の提唱で、シュートを外した時に観客がため息をつくのではなく、「ウー」という声をあげ、雰囲気を壊さず、逆に「次こそは決める」という空気を作り出すことに成功している。そういう他クラブの良いところは、貪欲に取り入れるべきだ。今回、どなたの発案だったかは知らないが、「前向きなプレーのミスにはため息ではなく拍手を」という呼びかけがなされたことは、素晴らしいGood Jobだった。勝利の何パーセントかは、その賜物だったと思う。

 さて、そのように、チームも、観客も一つになれた大分戦だったが、気になったのは、ベンチ外となっている選手たちの心境である。リーグ戦のメンバーは、だいぶ固定されてきたからだ。

 この日配られた選手の名前と背番号入りのタオル。所長は、30番・金子翔太だった。好きな選手だから全然OKなのだが(というか、清水に好きでない選手は一人もいないが)、「果たしてこのタオルは、来年も掲げることができるのだろうか…」と考えると、少々微妙な気持ちにもなってしまう。

 大分戦では、熱海の被災者支援の募金が行われ、所長が出向いた場所では、後藤などの姿が見られた。もちろん募金活動の先頭に立つのは素晴らしいことだが、サッカー選手である以上、試合当日はユニを着てピッチに立ちたいということに尽きるはずで、本人たちはどんな思いだったか。

 現在控えに甘んじている選手たちが、ロティーナ清水で生き残るために、アピールする機会は、もう本当に限られてきた。その一つ、場合によっては最後の機会になるかもしれないのが、本日の天皇杯・岩手戦ということになる。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

30

 清水の試合というのも、負けた時などは、全員が冴えなかったという印象ばかりが残り、「WONDERプレイヤー賞」を選べと言われても、困るものである。

 それに対して大分戦は、誰一人欠けても勝利が得られなかったと思えるほど、全員が貢献していた。しかも、個々人がバラバラに頑張るのではなく、チーム全体に一体感と意思疎通があるのが素晴らしかった。

 現地で観ていて、チームの一体感、意思疎通を特に感じた場面を挙げてみる。

  • 非常に目立たない、さりげないプレーだったが、宮本航汰が敵のボールホルダーに寄せた場面があった。それを見て、チームメイトからは、「ナイス!航汰」という声がかかった。これは、ただ単に宮本が頑張ったから褒めたのではなく、「こういう場面ではボランチが寄せる」といった決め事が共通理解としてチームに浸透しつつあり、それを声を出しながらお互いに確認し合うということができるようになっているということなのではないか。
  • 後半、片山が攻撃参加したけれど、相手に奪われ、ネガティブトランジションとなった場面があった。本来片山がいるべき場所が、スペースとしてぽっかり空いていた。そこで片山はスプリントして持ち場に必死に戻ったのだが、その時にチームメイトから「瑛ちゃん頑張れ!」という声がかかり、ポジションに戻り切ったところで「ナイス!」という声がまたかかった。これもチームの共通理解と一体感を感じさせる場面だった。
  • 後半84分に、鈴木唯人からディサロへの選手交代があった。その時、竹内がベンチ近くまで戻っていった。それを見ていて、「何だ?竹内。選手交代でもないのにベンチまで戻って。まさか選手交代の混乱か?」などと思ったものである。しかし、後から良く見返すと、竹内はベンチと戦術的な確認をしていたようである。おそらく、あの時間、大分が4-4-2に変えたことで、清水の守備対応が混乱しており、その対処を竹内が代表してベンチに確認に行ったのではなかったか。
  • 試合終了間際、GK権田がシュートを防げず、ゴールインしそうなところを、竹内がライン上でギリギリクリアした。その直後、清水のカウンターになり、ディサロのシュートが阻まれ、清水のコーナーキックとなった。そのコーナーの場面、少し間が空いたので、権田はセンターサークル付近にいた竹内まで駆け寄り、失点を防いでくれた竹内に感謝を伝えていた。DAZNでは分からない、現地で観ていて良かったと思えるシーンだった。

 最初の2つのエピソードで、声をかけたのが誰だったのかは、分からない。もしかしたら、竹内だったか。だとすると、この試合のもう一人のMVPは、一時はポジションを失いかけたが、再び這い上がり、チームの中心に戻って来た、キャプテンだったのかもしれない。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

80

 苦しんでいる大分が相手なので、本音を言えば、終始主導権を握って、3:0くらいで勝てればベストだった。しかし、見方を変えれば、これだけ苦しんで、でも皆がハードワークして、1:0で勝ったことは、チームが成長していく上で、より意義深かったかもしれない。

 昨年も、今年も、清水は複数得点して、2点差くらいをつけないと、勝てないチームだった。今季は、先日の仙台戦でようやく1点差勝利をものにしたが、あの試合は点の取り合いの乱戦を最終的に制したということであり、1点差の堅い勝利を収めてというのは、ちょっと違っていた。柏戦も、最終的には1点差だったが、あれは一時は2点差をつけたので、1点とられてもまだ余裕があったというパターンだったし。

 皆さんは、清水がリーグ戦をウノゼロで勝つのがいつ以来か、覚えているだろうか? 今年はこれまで一度もなかった。昨年はシーズンを通じて一度もなかった。ウノゼロは、2019年12月7日にまで遡る。そう、最終節、ホームで鳥栖相手に、ドウグラスの一発で勝った、あの試合だ。あの日以来、清水の辞書に、ウノゼロは存在しない状態が続いた。

 もちろん、先制・中押し・駄目押しとたたみかけ、複数得点および大差で勝つことが理想ではある。でも、今回の大分戦のように、思うように行かない試合もあるだろう。そういう試合展開でも、なんとか相手のゴールをこじ開け、その1点を全員で守り切る。そんな戦いができなければ、上に行けるはずはない。下位相手の試合としては、実に苦しい試合だったが、清水が大人の階段を上る、そのためには通らなければいけない一歩だったのではないか。これが成功体験となり、思うように行かない試合展開でも、動じずに粘り強く戦えるチームになってほしい。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

79

 所長は昨日、どうにか関東から静岡への移動に成功した。東海道新幹線が日本最強のインフラだと思い知った。

 さて、清水は、順位が近い相手との落とせない試合が続いている。ただし、先日の横浜FC戦は、実際には、「シックスポインター」とは言えないだろう。横浜とは順位も勝ち点もだいぶ離れていた。別に先方の不幸を願うわけではないが、清水が生き残るという観点から言えば、横浜は4枠のうち1枠を埋めてもらわなければ困る存在であり、数字的にもかなり厳しくなってきている。なので、清水が残留する上での直接的なライバルが横浜というわけではないので、シックスポインターではなかった、という意味である。もっとも、そういう相手にもかかわらず、引き分けるのがやっとだったわけだが。。。

 それに対し、本日の大分戦は、より順位や勝ち点が近いので、本物のシックスポインターだ。清水が勝ち点3をとれなかったら痛いし、敵に勝ち点3を与えたとしたらそれも同じくらい痛い。とにかく必勝あるのみという試合である。

 例によって大分の今季ここまでのリーグ戦戦績を上表に示した。点がとれなくて苦しんでいる状態である。特に、前々節の鹿島戦、大分のシュートが1本、鹿島のシュートが2本と、両チーム合計で3本しかシュートがなく、J1史上最少記録をたたき出したことが話題となった。

 まあ、その鹿島戦も、相手にもやらせなかったわけである。大分の場合は下位に低迷していても、ザル守備で崩壊しているというわけではない。相手ゴールに迫る方法論を確立できていないという印象が強い。

 まあ、清水の場合は、先日の横浜FC戦も、「敵は4試合も得点できていないぞ」、「しかもクレーベが不在」という楽観論があったのだが、コロっと失点してしまった。問答無用、言い訳不要、今日は抜かりないように頼む。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

5d09466b85ac7

 大雨大変スね。所長も関東から清水に移動できなくて困っているところですが。

 さて、この夏の移籍ウインドウで、清水による獲得の動きとして具体的に名前が挙がっているのは、2人(3人)しかいない。

 一人は、すでに広島からの完全移籍が正式決定し、練習にも合流しているセンターバックの井林章。ファンとして気になるのは、鈴木義則が欠けた後、センターバックの第一人者はヴァウドとして、誰がその相棒を務めるかということだ。個人的な予想としては、立田が横浜FC戦のようなパフォーマンスを続けるのなら、井林がレギュラーを奪う可能性があると見る。

 立田を熱心に擁護するサポさんもおられるが、確かに時折見せる絶妙なロングパスにはうならされることもあるものの、やはり最終ラインとしてはミスが多過ぎる。そのあたりは、義則と比べると、非常に対照的である。義則は、清水に加入してから、致命的なミスは、たぶん3~4回くらいしか犯していないと思う。常に80点くらいのプレーを安定して続けている感じだ。それに対し立田は、下手をすると、1試合で3~4回くらい大きなミスをしたりする。時々120点くらいのプレーも見せるけれど、急に20点くらいのお粗末プレーをしたりするので、見ていてヒヤヒヤする。フォワードだったら1試合に1回でも120点のプレーをして得点すればそれでOKだが、GKやDFは義則のように80点のプレーをコンスタントに続けることが求められる。

 井林は、広島で出場機会を失っていたので、立田に取って代わるほどの力があるのかは、分からない。それでも、ロティーナ戦術を知るというアドバンテージがあることから、立田が安定感を身に着けないと、井林にポジションを奪われる可能性がある。

 恐らく、ディフェンダーの補強は、これで打ち止めだろう。

 問題は、清水のもう一つの補強ポイントであるボランチか。こちらの記事によると、以前から噂されていたブラジル人MFのロナウド(ホナウド、上の写真)の獲得は、本決まりのようである。機械翻訳になるが、記事は以下のように伝えている。

 フラメンゴの選手として最後の日を迎えたロナウドは、木曜日に自身のソーシャルネットワークを使ってクラブに別れを告げた。2015年にクラブに加入したこのMFは、ロジェリオ・セニ監督のメンバーから外れ、日本の清水エスパルスと契約することになった。

 "今日、私を鍛えてくれ、プロとして、一人の人間として成長させてくれたクラブに別れを告げます。ユースチームに加入した2013年以降、フラメンゴが私にしてくれたことすべてに感謝したいと思います。フラメンゴは常に私の家であり、私はいつも感謝しています。監督、コーチ、スタッフ、チームメイト、そして特にファンの皆様、この物語に関わってくださったすべての方々に感謝します。これからも常にクラブを応援しています"

 フルミネンセもロナウドにオファーを出し、ほぼ契約締結にこぎつけたが、日本のクラブのオファーの方が高かった。3月にはクルゼイロもロナウドに興味を示し、フラメンゴとの友好的な契約解除を試みたが、成功しなかった。

 というわけで、清水のロナウド獲得交渉自体は成功したようだが、問題は皆様ご存知のとおり、日本政府がオリ・パラを優先してそれ以外の外国人入国を当面原則禁止しようとしているとされれることである。となると、ロナウドの来日、チーム合流は、一体いつになるのか? 9月とかになるとすると、今季の戦力としての計算はできず、むしろ来季以降に期待するということになってしまう。かと言って、ヘナトも確実にピッチに戻ってきてくれるとも言えない状況であり、結局中村を欠いてボランチの選手層が薄いまま、夏場の戦いに臨まざるを得ない。

 ちなみに、もう一人、以前も取り沙汰された、ブラジル1部のECバイーアに所属するFWジウベルトの獲得にも動いているという情報があるが、どこまで具体的な話なのかは、良く分からない。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

j1

 サポの間で、「ロティーナになっても、守備はあまり改善されていない。これは期待外れだ」、「いや、守備は良くはなっており、問題は攻撃だ」といった論争があるように感じる。

 そこで、何はともあれ、得点と失点の数字を検証してみることにする。過去数シーズンのリーグ戦における清水の1試合当たりの平均得点・失点数を、分布図にしたのが上図である。

 確かに、失点は減ってはいる。ロティーナ清水のこれまでの失点は1試合当たり1.37であり、これは清水が2017年にJ1に復帰して以降、最良の数字である。

 ただ、例年、J1各チームの平均失点は、だいたい1.3~1.4くらいである。清水は、いままで酷すぎただけで、ようやくリーグ平均くらいの数字を達成しつつあるに過ぎない。「ものすごく堅守になった」というわけではないのである。

 増してや、これまでのところロティーナ改革は、得点の大幅減という代償を伴っている。今季これまでの平均得点は1.00であり、これは解任された2019年のヨンソンと同じで、過去数年の最低値である。2020年途中からの平岡体制と比べれば、失点は確かに減ったが、得点はそれ以上に激減している。

 誤解のないように言っておくが、所長はロティーナを信じてついていく立場である。ただ、現状の数字は、非常に厳しいものであるということは、直視しなければならない。

 そして、実はここからが肝心な点だ。個人的には、総得点・総失点(それはすなわち1試合平均値とほぼ同義なわけだが)というのは、二次的な意味しかないと思っている。重大なのは、これまでのところロティーナ清水は、勝負所で手痛い失点を喫し、逆にどうしても点が欲しい場面でなかなか点がとれないことである。つまり、総得点・総失点の数字で見るよりも、勝負弱く勝ち点を落としがちのチームだということである。

 なお、上のグラフの具体的な数字は、下表参照。

879

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

penetrate

 日経に、「エスパルス、ヤフー部長を副業採用 DXで集客めざす」という記事が出ていた。全文読めるのは登録者だけだが、一部だけ引用させていただくと、

 同社(エスパルス)が採用したのはヤフージャパンで顧客から集めたデータ活用を推進するデータコラボレーション部の竹田正樹部長(47)だ。竹田氏は4月にエスパルスの「デジタルマーケティングアドバイザー」に就任した。ヤフーにはそのまま在籍し、エスパルスの仕事は副業として携わる。

 ヤフーの仕事の合間にエスパルスのファンクラブ会員や、来場者のデータを分析して集客増につなげるプロジェクトの施策を練る。勤務は夕方以降、もしくは土日などの休日となる。静岡には数回来たが、毎週ある打ち合わせなどはオンラインで参加する。竹田氏は「いつかはプロサッカーチームの運営やマーケティングに関わってみたいと思っていた」と語る。

 (エスパルスが)常勤社員でなくあえて副業人材を募ったのは「東京の都心で働く人材が『静岡・清水の中小企業』に転職するのはハードルが高い」(杉山敏取締役)と考えたからだ。約800人が応募し、竹田氏ら2人を採用した。

 なるほどね。ちょっと前に「人材募集」みたいな案内を目にしたが、早くもこうやって形になって表れているわけか。

 確かに、左伴前社長の時代は、会社は頑張ってくれてはいるのだが、どうしても人情論・根性論に傾くきらいはあった。デジタル関係の施策も、コンサルに大枚払ってアドバイスを受けても、一向に洗練されない印象が強かった。

 東京の高度人材に、副業という形でかかわってもらうやり方の方が、効果は期待できるかもしれない。お手並みを拝見したいと思う。

 それにしても、自分にも技能があったらエスパルスの役に立ちたいが、残念ながら何もない(涙)。だからこうやって枯れ木の賑わいでブログを書いている次第。


よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

↑このページのトップヘ