エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2021年05月

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 昨日は、エリートリーグの試合があって、三保を舞台としたホームの名古屋戦だった。結果は4:1勝利。横浜FCに勝ち切れなかった鬱憤を晴らしたとか、次節名古屋戦の前哨戦に勝利したとか、言いたいところだが、相手を考えれば、勝って当たり前。先方は、ざっと見た限り、トップチームの選手は一切見当たらず、完全にユースチームだった。まあ、考えてみれば、名古屋はACLを戦うわけで、エリートリーグに力を入れるはずはないか(ならば何故エントリーしたのかという疑問は残るが)。

 ただ、YouTube配信を眺めていたら、名古屋の選手は、1桁背番号の選手とかも多く、実況・解説とかがあるわけではないので、そのあたりの事情が見ていて良く分からなかった。名古屋の8番と言えば柿谷だが、この試合では全然関係ない若い選手が8番をつけていた。そのあたりも含め、エリートリーグというのはレギュレーションがゆるゆるなんですねえ。

 以下では、気付きの点を少々。

  • 例によって、ロティーナが現場で指揮をしている様子は、確認できず。ただ、時々スペイン語が聞こえたような気がしたので、イバン・コーチは同席していたのか?
  • 左SBとして先発出場したウイリアムマテウスが、後半頭からしばらく、左サイドハーフとしてプレーしていた。もっとも、オプションとして積極的に試していたというよりも、この試合の選手のやりくりの中でそうなっただけのような印象だった。
  • やはり、自分だけでキープしようとして攻撃の勢いを削いでしまうサンタナよりも、周りにシンプルに落とす指宿が前にいた方が、攻撃が滑らかになる。右サイドハーフとして先発した金子も、指宿と一緒だと本当にやりやすそうだった(先制点はそのコンビ)。
  • 竹内が、妙に早い時間に交代したが、怪我でなければいいのだが。Aチームでポジション失った上に、怪我などしたらシャレにならんぞ。
  • 前から思ってたけど、福森って、左SBとしてプレーする時、体の向きがおかしくない? 中央を向きすぎていて、あれだと縦突破の選択肢が最初から無くなってしまう気がする。
  • 2018年の「黄金の中盤」、河井・竹内・金子・石毛のうち、現在レギュラーと言えるのは河井だけで、残りの3人はルヴァンとかエリートリーグが主戦場というのは、わずか3年だけど、時の移ろいを感じさせる。みんなまだまだ若いんだけどな。
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 ロティーナ氏は、我々の期待するような名将ではなかったっぽいけど、鋭い預言者ではあるな。凄く弱い。想像を絶する弱さである。就任時にロティーナが言っていたとおりだ。これはもう、正式に残留争いだろう。

 いくら、ひねり出そうとしても、何も言葉が出てこない。

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 本日の対戦相手の横浜FC、リーグ戦の戦績は上表のようになっている。清水の公式HPに出たプレビューでは、「今季12試合を終えて2勝10分と未だ未勝利」と書いてあったが、むろん正しくは2分10敗である。

 リーグ戦としては、前節・大分戦とまったく同じことを述べることになる。J1に簡単に勝てる相手がいないことは重々知っている。しかし、本日の横浜FCに勝てなければ、文字通り、もうJ1に勝てる相手はいなくなってしまう。「前節も大分の連敗ストップに貢献してしまい、もしかしたら今節も横浜FCの今季初勝利に貢献してしまうのではないか…」と、思いっきり嫌な予感が漂うことは事実である。しかし、何が何でも勝ってもらわなければ、困る。頼むから勝ってくれ。今までのことは、すべて水に流すから。無内容なコメントしかできず恐縮だが、とにかくそんな気持ちである。

 清水の選手起用は、リーグ戦とルヴァンでだいたい定番化してきて、本日も先発は前節と同じ以下のようなメンバーだろう。ただ、控え選手はちょっと読めないところがある。もしかしたら、カルリーニョスとか片山のベンチ入りくらいはある? 今週はミッドウィークにカップ戦がないから(明日エリートリーグはあるが)、総力戦だろうね。

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 今季のJ3の日程を眺め、左伴社長とGK西部がいる富山が、枝村のいる藤枝に乗り込むという試合がゴールデンウィークの5月1日にあるというのを知って、「これは行くしかない?」と考えた。藤枝の本拠地である藤枝総合運動公園サッカー場は、前から一度行ってみたいと思っていたのである。

 まあ、しかし、このプチ遠征は、ちょっと失敗だった。実際に行ってみると、「え、藤枝って、静岡からこんなに遠かったっけ?」という感じだった。車で行けばそうでもないかもしれないけど、個人的にはJRと路線バスで行ったので、不便なことこの上ない。驚いたことに、コロナで入場制限があるからなのかもしれないけど、藤枝駅からのシャトルバスすら出てないんですねえ。だから、本数がやたら少ないコミュニティバスみたいのに乗っていかなければならない。

 そして、大いに当てが外れたのが、西部が怪我をしたらしく、遠征に参加していなかったこと。左伴社長はどこかにいたらしいが、どこにいるのか分からず、姿を見ることもできなかったし。

 そして、最悪だったのが、この日は酷い雷雨だったことだ。まあ、藤枝のスタジアムは、メインスタンドだけは屋根がしっかりあって、試合観戦中に濡れたりすることはなかった。だが、後半開始直後に雷が酷くなって、試合が中断し、1時間くらいで再開はしたものの、個人的にバスに乗り遅れそうだったので、途中で席を立ち、試合を最後まで観ることすらできなかった。

 西部がいないということは、枝村のプレーを楽しむしかない。彼もベテランになり、動きの鋭さとか、ゴール前に詰める迫力とか、そういうのはなくなった。それでも、彼のパスから局面を打開するようなシーンはしばしばあり、藤枝の中では良いアクセントになっている印象だった。

 さて、個人的にはなかなかしんどい参戦になってしまったが、藤枝を一度見学させていただいたことは、良い経験になった。身に染みて良く分かったのは、スタジアムの立地が圧倒的に不便ということである。アイスタの場合は、まだ周辺に民家らしきものもあり、まだしも街の延長上にある感じだが、藤枝のスタジアムは完全に山奥といった風情である。スタジアムの箱自体は、J2仕様に拡張する予定があるらしいが、いかんせんあの立地では、気の毒ながら、クラブとしての発展性は限定されてしまうのではないか。

 スタジアムが山の中にあると、サッカークラブが市民に深く根差した「文化」になることは、まず困難だと思う。藤枝の場合には、高校サッカーという文化はしっかりと根付いているが、あの不便なスタジアムでは、サッカーが教育、スポーツ振興、行政主導の街興しの施策として機能することはできても、やはり市民の日常に根付いた文化には転じにくい。

 本当にスタジアムの立地は大事。清水としても、中長期的な視点に立てば、そのことこそがクラブの浮沈を大きく握っているわけである。藤枝の地で、そのことを改めて感じた。

 (下の写真は、この日は島田市デーだったので、島田市のお茶ゆるキャラが)

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 仙台戦、ようやくホームで一つ勝ったのは良かったものの、冷静に考えれば、気の毒ながら今季ほぼ降格してしまうであろうチームの1.5軍相手だったし、試合自体はレベルが高かったとは言い難い。

 比べること自体に、無理があるかもしれない。川崎やマリノスの試合とは、インテンシティが根本的に異なる。最近、川崎やマリノスのサッカーについてよく言われるようになっているのが、「即時奪回」というコンセプトだ。攻守が表裏一体で機能し、たとえ攻撃が失敗しても、その瞬間に切り替えてボールを奪い返し、切れ目なく攻め続けるというイメージだ。だから、たとえシュートが失敗しても、それで落胆などしているヒマはなく、その後が大事になってくるわけである。

 一方、清水の仙台戦などを見ると、いったん攻撃が潰えると、そこで自分たちのターンは終わりであり、すぐに奪い返すという意識があまりにも少ない。ここからは守備だと言わんばかりに、自陣に戻るだけである(そして攻撃陣の切り替えや戻りがすごく遅い)。戦術も違うといえばそれまでだが、川崎やマリノスのインテンシティや連続性には遠く及ばない。

 苦悩が続く金子翔太だが、思うに、彼にとってこのチームでの最適ポジションは、今、鈴木唯人がやっているFWのプレス役なのではないか。金子の運動量や献身性は折り紙付きだし、チャンスの時の決定力は唯人よりあるかもしれない。まあ、金子も仙台戦で、シュートできそうな場面でもたついたりしたので、この試合でロティーナにアピールできたかは微妙かもしれない。ただ、PKはしっかり決め、「少なくともPKは落ち着いて確実に決める男」であることを証明した。普通のシュートも、PKのつもりでやればいいのにな。彼がゴール前でバタつくのは、フィジカルに自信がなく、寄せられたら潰されると焦るからだと思うのだが、ホント、シュートはPKのつもりでと言いたい。

 仙台戦をはじめ、ここに来て所長の中で、「サンタナより指宿の方が期待できるのではないか疑惑」が強まっている。独りよがりになりがちなサンタナに比べ、指宿は周りと活かし・活かされの関係を築きやすく、ボールの巡りがとても良くなるのだ。もしかしたら90分フル出場するようなコンディションではないのかもしれないが、もっとピッチ上で見たいと感じる。

 ウイリアムマテウス、ねえ。仙台戦では、光るプレーは、見られなかった。コンディションや試合勘の問題か、はたまた実力がこんなもんなのか。まあ、幸か不幸か、左SBは現状手薄なので、これからも出場機会はあるだろう。

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 記者 「ロティーナ監督、ホーム初勝利に声をかけるなら、どんな言葉をかけたいですか?」

 監督 「難しい…。ホーム初勝利に声をかけたい……? ホーム初勝利に声をかけるんですよね……。
……うーん、なんでもっと簡単に勝たせてくれないの?っていう感じです」

 そんなやり取りが、記者団との間であったかどうかは知らないが(あるわけがない)、いやー、ようやく勝ちました。思えば、3月6日のホーム開幕戦の福岡戦で、目の前で勝ち点3がすり抜けてから、早2ヵ月が経過した。ただ、開幕戦の後は、清水が押していて、勝てたはずだと思える試合は、湘南戦くらいしかなかった。勝ち運がなかっただけでなく、そもそも勝てるようなサッカーをやっていなかったし、敵チームの方が良さを出していた試合が多かった。

 今回のルヴァン仙台戦も、前半途中までは目を覆いたくなるような凡戦であり、両チームがリーグ戦で下位に沈んでいるのも納得という印象だった。仙台も攻撃の形は作れていなかったが、清水ができもしないGKからのビルドアップに失敗し、ゴール前でボールをあっさりとロストし、36分に手痛い失点を喫す。

 ところが、最近の清水の試合にはしばしばあるように、最初は探り探り戦っていたのだが、敵に先制点を奪われたことで目が覚め、急になりふり構わず攻めるようになった。泥臭いながらも、敵陣に攻め込むようになり、そこからのセットプレーの流れで、前半のうちに逆転に成功する。ボロボロの仙台が相手なので、「後半も2点くらいとってみやがれ」と思いながら観ていたが、実際に後半に2つの追加点に成功、これといったピンチはなく、結局4:1で勝ち切った。

 ただ、裏番組では、マリノスがずっと広島相手に1点リードしていたのだが、終了間際に追い付かれたので、清水がこの日にグループステージ突破を決めることはできなかった。最終節、広島はほぼ100%仙台に勝つので、清水としてはアウェーでマリノス相手に引き分け以上の結果が必要であり、難しい条件が残ってしまった。

 そんなわけで、今季のホーム初勝利は、ルヴァンカップの一戦によって成し遂げられ、コロナ禍でしかも大雨ではあったが、ようやく勝ちロコ、王者の旗、花火という勝利ルーティーンが実現した。個人的に印象に残っているのは、初めて見るであろうその様子を、この日のベンチ外のメンバーたちがしげしげと眺めていたことだった(下の写真)。もちろん、ベンチ外のメンバーには、試合に絡めていない若手もいるわけだが、権田や鈴木義宜をはじめとするリーグ戦の主力、戦列を離れている原や片山もいた。彼らは、自分たちがホーム初勝利にかかわれず、外から見ていたのを、悔しく思ったに違いない。今度は彼らが奮起してくれる番だと信じたいものである。

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 あのお、清水エスパルスだけが生き甲斐の自分にとって、今のところ、我がゴールデンウィークは、むしろブラックウィークなんですけど。しかも、勝ち運だけでなく、天気運にも見放されてるって、どういうこと?

 さて、本日のホーム仙台戦、一般的には重要度が落ちるカップ戦の、グループステージの一戦に過ぎない。しかし、今後の我が軍の浮沈を握る戦いと言って過言でない。

 清水がグループステージを突破するためには、今日ホームで仙台に勝って、裏番組で広島が負けてくれるというシナリオしかないだろう。最終節に持ち越しになったら、清水は厳しいアウェー・マリノス戦なので、相当難しいと思う。今日がラストチャンスだと思った方がいい。

 ルヴァンのグループステージを突破できないと、今後のチームの活動の幅が失われてしまう。少なくとも、6月は相当ヒマになるぞ。さらには、チームの成長の機会も失われる。

 そして、言うまでもなく、カップ戦とはいえ、まずホームで一つ勝つこと。そしてリーグ戦に繋げること。何しろ、今季初加入の選手たちにとっては、「勝ちロコ何それ美味しいの?」状態だからなあ。オレンジウェーブの新人さんなんかも、勝った時の段取りとかまだ慣れてないだろう。いくらなんでも、ここでまず、勝利だ。

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 シーズンシートを購入した方はご存じだろうが、今季のシーズンシート、一応座席はシーズン前に決まって固定されているものの、周知のようなコロナ禍で間隔を空けなければならないということで、今のところ実際にはその席に座れない。試合ごとに、改めて座席を選択する手続きをとらなければならないのだ。

 まあ、それ自体は、コロナの難しい条件の中で、運営側が考えた方法だから、それに従うまでである。しかし、個人的には、やり方には大いに改善の余地があると思っている。

 どういうことかと言うと、今の方式では、まず試合の3週間前くらいに、座席取得用URLというのが、メールで送られてくる。しかし、すぐに手続きができるわけではなく、実際に手続きができるのは、メールが来てから数日後なのだ。

 この時間差、まったく意味が不明だ。メールが来て、すぐに手続きができるならいいが、実際に可能なのは数日後。絶対に忘れるに決まっているではないか。実際、所長も2度ほど忘れかけて、焦ったことがあった。また、手続きをした後になっても、「あれ、ひょっとして忘れてないかな?」という恐怖感に襲われる。運営側は、なぜユーザーにこんな負荷を課すのか? まさか、Jリーグ統一の方法ってことはないよね。

 メールをもらったら、すぐに手続きをできるように、変えるべき。あるいは、事前通知を続けるにしても、実際に手続きが可能になる日にも、リマインドメールを出すべきだろう。

 チームが勝てていないのである。せめて、運営だけはスムーズにやって、サポへの余計なストレスを減らしてほしいものだ。


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 それにしても、大分戦終盤のパワープレーなあ。清水は名将の誉れ高い新監督を招聘し、常勝チーム作りに取り組んでいる最中のはずである。でも、あのパワープレーのわびしい風景は、11月くらいに残留争いをしているチームのそれであろう。それだけ、シーズン前半ではあっても、「なりふり構っていられない。もう後がない」という作戦だったのだろう。

 所長の持論によれば、パワープレーにも、松・竹・梅の区別がある。どの試合だったか忘れたが、ザック・ジャパンの頃だったかな、日本がW杯アジア最終予選で、どうしても1点とらなければいけない場面で見せたパワープレーなどは、まさに松だった。吉田とか、長身の選手を前線に上げて、ヘディングシュートを狙うという点では同じである。それでも、クロスを上げるまでのプロセスに工夫があり、なるべく至近距離から、質の良いクロスを上げるようにして、それによって実際に1点を奪ったのである。パワープレーというのはだいたい悲壮感が漂うものだが、日本代表のそれは「こりゃ高級パワープレーだな」と思わせ、印象に残っている。

 残念ながら、今回の清水のパワープレーは、梅だった。サンタナ、指宿に加え、ヴァウドまで投入し、最後は権田まで加わったが、ビッグチャンスは作れずじまいだった。「パワープレーで放り込むにしても、直線的ではなく、なるべくサイドから角度をつけて入れろ」というのは子供でも知っている鉄則だと思うのだが、今回の清水はセンターサークル付近から角度のないロングボールを入れるだけで、これではゴール前のハプニングすら生まれない。果たして、「試合終盤、劣勢だったら、パワープレーもあるよ」といったことを事前に申し合せ、最小限のすり合わせくらいはしていただろうか? ちょっと疑わしいと言わざるを得ない。

 選手交代を振り返ると、71分に中山に代えて指宿、87分に中村に代えてヴァウドだった。確かに前線の迫力は増すかもしれないが、その前段としての運ぶ人、クロスを上げる人がいなくなってしまった。これでは、梅のパワープレーしかできない。

 これまでのリーグ戦、すべての試合でサンタナが先発出場し、ほぼ90分近くプレーしている。しかし、得点力もキープ力も、期待通りではない。大分戦、71分の交代はサンタナに代えて指宿でよかったのではないか。なぜか指揮官はサンタナと指宿を互換の存在と見ていないようだが、そのあたりも含め、見直しが必要かもしれない。


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 弱い。ただただ弱い。大分は、復調気味ではあったが、予想通り、これといって特に何もないチームだった。その対戦相手に、ほとんど脅威を与えられなかった。堅守もなければ、得点力もなければ、敵将を上回る知略もない。大分以上に何もないのが清水だった。

 そして、目の前に広がるのは、過去数年間で、すっかり見慣れた風景。我々は、降格危機には、もう慣れているというか、免疫はできている。でも、期待値をマックスまで高められて、奈落の底に突き落とされるのは、さすがに精神的にこたえる。期待した我々がいけなかったのか。

 チームは昨年から改善されているか? 確かに、バカみたいに大量失点する試合は、少なくなった。しかし、今年のチームには、肝心なところで手痛い失点を喫する悪癖があり、たとえ総失点が減っていても、「堅守」からは程遠い。

 残留の一応の目安として、最低限、消化した節と同じくらいの勝ち点は持っていたいというのがある。清水は、第12節に敗れた結果として、勝ち点11に留まり、今季初めて、勝ち点が消化節数を下回ってしまった。まず、自分たちの危機的状況を認識することから始めるべきだろう。


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 本日はアウェー大分戦。周知のとおり、先方は下位低迷中。上掲のとおり、何と7連敗中だ。しかし、だからこそ、やりにくいったらありゃしない。こういう時、突然紳士になり、救いの手を差し伸べたりするのが我が軍の伝統であり、大分の皆さんに寛大なプレゼントをしたりしなければいいのだが。

 大分のことを下に見るとか、そういう意味ではない。むしろ、個人的にも大いにリスペクトしているつもりである。しかし、先方がこれだけ選手を抜かれてチーム力が低下し、大苦戦している以上は、やはり清水としては勝利しかありえない。

 今季ここまで戦ってきて、改めて思い知っているのは、J1には簡単に勝てる相手は一つもないということである。とはいえ、やはり難しさの程度には差はある。その時点で低迷しているチームというのはあるわけで、その相手を倒さないと、活路は開けない。今の大分に勝たなければ、J1にはもう勝つ相手がほとんどいなくなってしまう。そのくらい、後がない戦いである。

 サッカーの中身というよりも、状況的なことばかりのコメントになってしまったが、とにかく必勝ということだ。

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 今日はこれといったネタもなく、雑多なつぶやき程度だけど。

 先日のルヴァン広島戦、改めてダイジェストを眺めると、清水と広島では、球際、ピンチの時の相手への寄せ、打たれた時に体を投げ出してブロックする姿勢とかが、違うように見える。どんな監督がどんな戦術をとろうとも、最終的に勝敗を分けるのはそういうところであり、清水にはまだ昨年までの甘さが残っているということだろう。

 J2に目を転じると、現在の順位表は上掲のとおりとなっていて、上も下もなかなか厳しい戦いだ。果たしてジュビロは昇格争いに割って入れるのか。てか、最近テセ出てないね。清水色が濃い北九州は、このまま終わるということはなく、上位争いは難しいにしても、中位くらいには上がってくるのではないかと思う。

 それで、低迷するモンテディオ山形には、何とピーター・クラモフスキー氏が新監督に就任するようだ。ただ、オーストラリアに帰国でもしていたのか、すぐには指揮をとれないようで、しばらく暫定で行くらしい。

 山形さん、ずいぶんな博打を打ったね。今季のモンテは、得点も失点も少なかったから、その色を一気に変えようというわけか。出入りの激しいスコアになりそうで、降格回避というミッションに適しているかは微妙。ただ、逆にモンテがV字回復を果たしたら、「昨シーズン、ピーター清水が崩壊したのは、監督ではなく清水の選手たちが原因だった」ということが証明されてしまうわけで、ドキドキが止まらぬ。J2でまた一つ注目しなければならないクラブが増えてしまった。

 J2にもJ3にも、清水ゆかりの人たちがたくさんいて、今季はJ2やJ3もじっくりウォッチしたいなどと考えていたのだが、現実にはJ1の試合をフォローするだけで精一杯だ。ちなみに、所長は一周回って、J2では群馬を応援しています。ガンバレ、大前(笑)。

 にしても、最近のマリノスの試合を観ていると、ああ、清水もクラモフスキー体制が開花したらよかったのにと、本当に思う。まあ、「死児の齢を数える」というやつか。せめて山形では頑張ってくれよ、ピーター。

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