エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2021年04月

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 趣味で作っている(?)この表をまた更新したので、お目にかける。従来通り、◎が先発出場、〇が途中出場、△がベンチ入りしたけど出場なし、×がベンチ入りせず。ルヴァンカップよりもリーグ戦の方が重要性が高いので、リーグ戦のポイントを2倍にしている。ゆえに、リーグ戦は◎が6pt、〇が4pt、△が2pt、×が0pt、ルヴァンは◎が3pt、〇が2pt、△が1pt、×が0ポイントとし、ポイントを集計して順位付けしている。

 さて、タイトルに示した「何人かの選手は良い物を見せてくれたじゃないか」というセリフ、これは落合博満氏が中日ドラゴンズを指揮していた時、敗戦後にコメントを求められて、確かそんな表現を使ったものである。清水だって、勝ち切れなかった湘南戦や、手痛い敗戦だった広島戦、何人かの選手は良い物を見せてくれた。

 皆様お気付きのとおり、ボランチの序列には、明確な変化があった。キャプテンを務め、「僕らは最初からガンガン行きます」発言でもお馴染みの竹内が、浦和戦、神戸戦と連続で失点に絡んだことから信頼を失ったのか、控えに回っている。最近は中村がボランチをやることはあまりないので、宮本・河井のダブルボランチが定番になっている。気付けば宮本はルヴァン含め6試合連続先発出場で、出場ポイントをぐんぐん上げている。

 それ以上に目を見張るのは河井の活躍であり(チームが勝てていないので「活躍」という言葉はあまり使いたくないのだが)、出場ポイントで単独2位に浮上してきた。宮本は攻撃のスイッチを入れる力はまだなく、広島戦では、宮本に代わって河井が登場してから、ようやくパスが巡るようになり、それによって主導権を奪い返した印象だった。

 ここ2試合で、サポの注目は、一気に指宿に向かっていることだろう。はっきり言って、ポストプレーのセンスはサンタナより上ではないかと思う。サンタナの場合、胸トラで収めてもそこから自分で強引に行こうとしたりして行き詰ることが多いが、指宿は上手く味方に落として攻撃のリズムを作る。広島戦では移籍後初ゴールも挙げた。

 こうなると、「なぜもっと指宿を使わないのか?」と思うサポさんも多いはずだし、個人的にも同感だ。ただ、思い当たる要因が2つある。第1に、指宿は開幕前のキャンプ時から腰痛か何かでコンディションが万全ではなかったらしいという点。「現在は状態は万全」と強調するが、そう述べていること自体、一時期コンディション不良を抱えていたことを示唆している。第2に、実は指宿はちょっと足が遅い。湘南戦終了後、ピッチ上では、あの試合途中出場して出場時間が短かった選手4名ほどが、ヨーヨーテストのようなことをやっていた。それを見ていたら、数十メートル走をやると、指宿は常に他の選手に数メートルの差をつけられていたのである。あれだけ大柄だとアジリティは望めないし、走るスピードもないとすると、プレス戦術には向かない。サンタナもプレスをサボることはあるが、やはり総合的に考えてサンタナが大黒柱ということになるのだろう。

 ついにベールを脱いだ左SBウィリアムマテウス、時間が短かったので良く分からなかったが、期待はできそうである。片山よりもオーソドックスなSBという感じがしたが、序列や関係性はどうなっていくだろうか。

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 非常にまずいことになったものだ。昨日のルヴァン・ホーム広島戦、グループステージ勝ち上がりのことを考えれば、引き分けでも充分だった。だが、負けてしまったことにより、ライバル広島が完全に息を吹き返し、先方は清水を射程圏内に捉えた。勝ち点差はわずか1で、最終的に勝ち点が並んだ場合には、当該チーム同士の対戦成績が優先されるので、広島が上がってしまう。グループステージ突破の可能性は、昨日までは80%くらいあるかと思っていたが、それが一気に50%くらいにまで低下した。

 こうなれば、清水も広島も、お互いに仙台には勝たなければならない。両チームとも仙台に勝つと仮定すると、厄介なマリノスとの対戦で、最終結果が決まる。マリノスはもう勝ち抜けを決めてしまったので、次節、アウェーの広島戦に、どこまで力を注ぐかが疑問である。一方、清水は最終節にマリノスと対戦するが、それは横浜ホームであり、手を抜くということはなさそうだ。本当に、まずい状況になった。

 最近の広島、そんなに調子が良いようにも思えなかったのだが。どうネジを巻き直したのか、あるいは清水の戦い方がまずかったのか、昨晩は強い広島の姿があった。広島の1点目はコーナーキック守備からのロングカウンター、2点目は前線プレスからのショートカウンターだったか(記憶が曖昧)、カウンターの精度で清水を上回った。

 清水の戦い振りに関して言えば、最初の方はおっかなびっくり戦っていて、チャンスになりかけても、消極的なプレー選択に終始。2点差にされたことで、ようやく攻撃モードになるというか、アグレッシブさが出るというか、とにかくそれが残念である。

 2月末の開幕戦から2ヵ月ほどが経ったけど、依然チームは未完成で、ホームは未勝利。

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 ルヴァンカップは、各グループで3節までが終了したところだが、清水は得点わずか1(涙)。すべての出場チームの中で、鳥栖、徳島、仙台と並んで、最も少ない。他方で、清水の失点は、ここまでゼロ。これはFC東京、マリノスと並んで、最も優秀という結果だ。つまり、清水はルヴァンで、きわめてロースコアの戦いを展開しているということである。

 正直に言うと、ロティーナが来て、清水の試合は、リーグ戦でもこういうロースコアの試合になると予想していた。しかし、リーグ戦の方は2点、3点と失点を重ねた試合があり、ロティーナのチームらしからぬパターンであり、むしろルヴァンの戦い振りの方がロティーナのイメージに近いかなと、そんなことを感じている。

 ともあれ、3試合で無失点という結果が奏功し、現時点で清水は、Dグループの2位と好位置に着けている。割と序列がはっきりしたグループであり、マリノスの力が突出しており、仙台は苦しく、清水と広島の2位争いという構図だろう。その意味では、ここまでの戦いで、マリノスに対して清水は引き分けと食い下がったのに、広島は大敗したこと、広島が勝ち星を計算すべきホームの仙台戦でまさかの敗戦を喫したことが、大きかった。

 もしも、今晩、清水が広島を下し、仙台がマリノスに敗れれば、その時点で清水はプレーオフ進出の2位以上が確定する。去年までのことを考えれば、2節を残して早くもプレーオフ進出決定などとは夢のようだが、もちろんまだ達成したわけではないので、何はともあれ、本日の広島戦に勝利することだ。

 ↑ これはよく考えたら違いましたね。今夜の結果で、清水が勝ち点8、仙台が勝ち点3になっても、その後の2試合で、清水が2連敗、仙台が2連勝すれば、ひっくり返るので、まだ仙台の数学的可能性は残る。広島の可能性は消滅するけど。お詫びして訂正します。

 広島は、本日アウェーで清水戦を戦った後、5月1日(土)にアウェーで神戸とのリーグ戦が控えている。厳しい日程であり、グループ最下位に沈んでいることを考えても、もはやカップ戦は消化試合モードではないか、などと期待してしまうのだが、果たしてどうだろうか?

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penetrate

 湘南戦につき、「良い試合をしていたのに、勝てなかった。でも、こういう試合を続けていれば、いつか必ず勝てる」といった言説が散見される。まあ、個人的にもそう思いたい気持ちはあるが、今回はむしろ逆のことを強調しておきたい。

 昨日も申し上げた通り、リーグ戦では先制点を奪った試合が5試合あるにもかかわらず、その結果は1勝・3分・1敗。サッカーでは普通、先制点を奪ったチームが7割くらい勝つものである。清水も、5回先制して1回だけ勝利を逃したという程度なら偶然かもしれないが、5回先制して4回も勝利を逃すというのは絶対に偶然ではなく、必然だと考えた方がいい。つまり、戦い方を改善しなければ、今後も繰り返し同じ悲劇に襲われる可能性が高いということである。

 リーグ戦では、1点をリードしていて、終盤に追い付かれて引き分けに終わった試合が、3試合ある。そのいずれにも共通しているのは、途中出場の選手にやられたということである。

 ホーム福岡戦では、1点をリードし、大したピンチもなかったのだが、相手が85分に長身のカウエを投入したあたりから中盤の競り合いで負けるようになり、そうした流れから前線の田邉草民に渡ったところで、ヴァウドが田邉を倒してしまい(今見ても納得できないジャッジだが)、そのフリーキックから同点弾を浴びたのだった。

 アウェー神戸戦では、先方が60分に初瀬亮を投入し、初瀬が左の高い位置でプレーするようになってから清水の守備が崩れ始め、それが88分の古橋の同点ゴールに繋がった。

 そして、記憶に新しいホーム湘南戦では、77分に敵が毛利駿也とウェリントンを投入し、その2人のクロスとヘディングシュートでやられたわけである。

 まあ、サッカーなんてのは、選手交代でだいたいアタッカーを代えることが多いし、昨今では5人交代が可能だし、途中出場選手にやられること自体は珍しくない。しかし、全体として、敵が積極的な交代策を繰り出して攻撃の圧力を強めるのに対し、清水は選手交代や相手への対応が後手に回り、最終的に耐え切れなくなって、勝ち切れないという試合が、すでに3回発生しているのである。

 繰り返しになるが、「良いサッカー」をしてれば、そのうち勝てるなどという、甘いものではない。試合の終わり方を間違え続ければ、これからも同じことを繰り返す。それはむしろ、悪いサッカーではないだろうか。

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 当S研ブログでは、勝てなくても、なるべくポジティブなことを述べるようにしてきたが、昨日の湘南戦の結果はこたえた。さすがに、これを見せられて、擁護するのは無理。

 攻撃陣は2点目をとれなかったし、守備陣は最後耐え切れなかったし、監督は機敏な選手交代で試合の流れを掴むことができなかった。全員の責任である。昔の部活なら、罰としてグランド100周してこいというレベルだ。

 まあ、サンタナが2点目を外したあたりから、嫌な予感が漂ってたよね。以前の福岡戦も、サンタナが決めて2点差にしていれば、勝てただろうし。

 確かに、うちの場合、控えに豪華メンバーがいるわけではないが、それでも、手元にある駒を積極的に使って、試合の流れを引き寄せることは必要だろう。前半にイエローをもらった奥井を後半から代えてもよかったし(鳥栖のキム監督ならそうした)、後半の最後の方で動きが鈍くなってきた2トップをもっと早めに代えてチームが失速しないようにすべきだったし、相手がウエリントンを出してきたところで3バックにして立田をマンマークに当ててもよかった(名古屋のフィッカデンティ監督ならそうした)。

 リーグ戦では、先制点をとれた試合が、これで5試合であり、まあまあ悪くない。しかし、その5試合の結果が、1勝・3分・1敗というのでは、お話にならない。つまり、5回先制しても、4回追い付かれているわけである。特に、福岡・神戸・湘南と、試合終了間際に追い付かれて、勝ち点3を逃している。このチームが「堅守」でないことだけは、間違いない。

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 本日の対戦相手、湘南の戦績を見ると上表のとおり。第2節から5節まではハイスコアの試合が続いたが、6節以降は急にロースコアの試合ばかりとなり、とってもとられても1点までとなっている。この間の得点が2で、失点が1。ちなみに表にはないが直近のルヴァンも柏相手に1:1だった。ロースコアで我慢しながら勝機を伺う戦い方を掴んだのだろう。結局、湘南は、この5試合負けなしなわけだが、対戦相手はいずれも強豪だった。

 大型補強をした清水と、選手を引き抜かれる側だった湘南。にもかかわらず、湘南がここまで、清水と同等以上の成績、守備の安定を見せていることは、恐れ入ったとしか言いようがない。

 というわけで、湘南が非常に厄介な対戦相手であることは間違いないのだが、それとは関係なく、本日の湘南戦で清水が勝利を義務付けられていることに変わりはない。

 さすがに、ホーム初勝利を、これ以上待つことはできない。ホーム初勝利という意味で言えば、昨年のピーター清水よりも、おあずけの期間が長くなってしまっているわけだし(昨年は第7節でホーム初勝利)。

 もう一つ、殻を破りたいのは、無失点勝利の達成である。今季これまで、リーグ戦の無失点試合は2度あるが、いずれもスコアレスドローだった。残念ながら、守備で我慢できた試合というのは、攻撃も停滞する傾向が、これまではあった。

 さらに言うと、今季、清水がリーグ戦で勝利したのは、「2点差をつけたケース」に限られる。柏戦では1点を返され終わってみれば1点差だったが、2点リードがあったので、何とか逃げ切れたわけだ。

 ちなみに、以前「いかにして『1点差勝利』を増やすか」という記事で指摘したとおり、なんと、2020年の清水は、1点差勝利が一度もなかった。今季も、2点差以上をつけないと、どうも勝てる気がしないという清水の体質は、変わっていない。福岡戦も神戸戦も、1点差を逃げ切れなかったわけだし。名古屋あたりの試合を観ていると、1点先制しただけで「勝ったな」という気がするが、残念ながら今の清水にはその安心感がない。

 本日の湘南戦、もちろんベストなのは、2点差、3点差をつけての勝利である。だが、最近の湘南の戦い振りからすると、清水がとれても1点止まりになる可能性も充分にある。そうした試合展開で、ウノゼロでしっかり勝ち切ってこそ、昨年までの清水から脱皮し、勝てるチームへと変身できるのだと思う。

 ところで、試合終盤でいいから、指宿使ってほしいねえ。古巣対戦で燃えているはず。たまには、そういう精神論的なものに頼ってみるのもいいのではないか。

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16b

 昨日の話の続きになるけど、ルヴァン・マリノス戦で、これまで出場機会がごく限られていた滝、指宿が、それなりの存在感を発揮したのは、ポジティブなことだった。

 序列的に厳しい立場だった滝は、左右両方ができ、プレースキックも蹴れるという器用なところを見せた。欲を言えば、相手をぶっちぎれるくらいのスピードがあればもっといいが、それは中山・カルリを除けば皆同じなので。マリノス戦では、また見てみたいと思わせるプレー振りだった。

 当S研ブログで以前から、指宿をもっと使ってみたらどうかという提言をしていた。実際、今回試合終盤に投入されると、プレー時間はごく短かったものの、充分なインパクトを残したのではないか。

 FWめがけてロングボールを蹴るようなサッカーは、本来ロティーナが志向するものではないのかもしれない。しかし、現実にはそうせざるをえないケースも多く、普段はサンタナがその的になっている。今回のマリノス戦、前線のターゲットに当てて陣地を挽回するということができていなかったからこそ、敵にずっと押し込まれたことは否めない。

 やはり、前線に蹴った時に、指宿がいてくれると、期待感がぐっと増す。必ずしも指宿が上手く収められなくても、相手DFが対処しにくそうにしていた。この試合、清水がずっと押し込まれ、みじめな気持ちでいたので、指宿が出てきて相手DFをなぎ倒すように力強くプレーしてくれると、何だかそれだけで溜飲が下がる思いだった。

 とはいえ、指宿に関し高さや強さばかりを強調するのはフェアではなく、彼は頭脳も足元もあるFWなので、もっと上手く活かしていきたいものである。

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 当S研ブログでは、今シーズン何回か、選手の出場実績を、新規加入選手と、既存選手に分けて、表にまとめてお目にかけた。要するに、新規加入選手の方が稼働率が高いぞということを表現したかったわけだが、そろそろ新規も既存もことさらに区別する必要もなくなってきたので、今回、一工夫してみた。「出場ポイント」というのを計算してみて、それが高い順に並べてみたのである。

 従来通り、◎が先発出場、〇が途中出場、△がベンチ入りしたけど出場なし、×がベンチ入りせずである。ただし、ルヴァンカップよりもリーグ戦の方が重要性が高いので、リーグ戦のポイントを2倍にすることにした。ゆえに、リーグ戦は◎が6pt、〇が4pt、△が2pt、×が0pt、ルヴァンは◎が3pt、〇が2pt、△が1pt、×が0ポイントとし、ポイントを集計して順位付けしたわけである。

 すると、現在までに26人の選手が公式戦に絡んでいることが分かった。それを上位13名と、下位13名に分けて整理したのが下表である。

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 なお、残念ながら、一度もベンチ入りせず、まったく公式戦に絡めていないのが、成岡輝瑠、石毛秀樹、ノリエガエリック、栗原イブラヒム Jr、ウィリアムマテウスということになる。

 1位に輝いたのは鈴木義宜で、改めてその鉄人振りには恐れ入る。カップ戦ではお休みながらリーグ戦全試合に先発出場している権田とサンタナ、そしてフル出場こそないもののカップ戦を含め全試合に出場している河井の3名が、同率で2位。

 こうやって時系列的に見ると、上向きの選手と、下降気味の選手とがいる。現状ではまだ下位グループだが、エウシーニョ、奥井、宮本などは出場機会を急激に伸ばしており、今やレギュラー格だ。それに対し、治療のため帰国となったヘナトに続き、カルリーニョスも今般負傷の発表があり、彼らの欄は必然的に×印で埋まっていく。開幕前には、「外国人枠5枚をどうやりくりするか」と悩んでいたのに、目下稼働しているのはサンタナ、ヴァウド、エウシーニョだけというのは誤算だ。

 西澤、中村、立田、金子らの本来の中心選手は、いまだ出たり出なかったりで、試行錯誤が続く。アタッカーは得点などの目に見える活躍が欲しい。立田は、ヴァウドのコンディションが万全でないため回ってきたチャンスを活かせるか。


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 ルヴァン第3節のホーム・マリノス戦は、スコアレスドロー。勝つチャンスもなくはなかったが、まあ妥当な結果なのではないか。

 マリノスは、むろんベストメンバーというわけではなかったが、予想以上の難敵だった。ここ2試合ほどの清水は、前からのプレスでペースを握っており、昨日も大会およびメンバーが違うとはいえ、できればそういう戦い方をしたかったはずである。しかし、マリノスのボールの運びが正確かつ素早すぎて、全然プレスをかける暇を与えてくれない。多くの時間帯で、ほぼ清水陣のハーフコートゲームの様相を呈し、清水はたまに奪っても前線に繋ぐことすらできなかった。清水は、後半の選手交代で流れを変え、試合終盤でようやく押し込むことができた。

 そんなわけで、ほぼ一方的に攻め立てられた試合だったが、実は清水の大ピンチというのはそれほどなかったと言える。逆に、攻める回数こそ少なかったが、入っておかしくない場面は、清水の方が多かったかもしれない。まずは守備ブロックを構築して失点しないチームを作るという、ロティーナ清水の「第一形態」をBチームにも落とし込むという意味では、この試合は成功だったと言えるのではないか。

 何しろ、昨年のルヴァンは、以下のような結果だった。難しい相手だったとはいえ、3試合で11失点を喫している。それに対し、今年のルヴァンは、3試合でいまだ無失点。特に、昨日のマリノスをゼロに抑えたのは、立派なもんだと思う。自分も、ロティーナの言う通りで、チームは正しい道を進んでいると思う。

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 そんなわけで、本日はルヴァンのマリノス戦。今季のマリノスは、まあまあ悪くないスタートを切ったのではないか。上の表はJ1リーグ戦の戦績だが、何試合かあまり得点が伸びずに苦しんでいた時期もあったが、前節の札幌戦は終盤攻撃陣が爆発して良い形で勝利した。個人的には、ルヴァン第2節のマリノスVS広島戦もスカパー!観戦したが、守備の堅い広島相手に実に5:0で圧勝し、やはり噛み合った時の攻撃力は凄い。

 現時点で、清水とマリノスがベストメンバー同士でぶつかったら、0:2くらいで敗れてしまうのではないかというのが、率直な見通しである。ただし、ミッドウィークのカップ戦ということで、双方、どのようなメンバーになるのかが分からない。個人的にチェックしたルヴァン第2節のマリノスVS広島戦も、リーグ戦中断時の試合だったのでほぼベストメンバーであり、ちょっと参考にならない。今日の試合に関して言えば、さすがにあの時の攻撃の迫力はないだろう。

 ルヴァン第2節で広島が0:5で大敗していることを考えると、清水がグループステージを突破するためには、今日の試合、最悪、引き分けでも悪くないかもしれない。いや、もっと言えば、僅差での敗戦なら、それほど絶望的でもない。まあ、とかなんとか言っているが、もちろん全力で勝ちに行ってほしいけどね。

 ところで、今日の試合の注目点の一つとして、どうも、ポステコ・マリノスは、ロティーナのチームを苦手にしているのではないかという点がある。というのも、2019、2020シーズンに、マリノスはセレッソに4戦全敗だったのである。

2019年5月11日 C大阪 3:0 マリノス
2019年8月17日 マリノス 1:2 C大阪
2020年9月13日 マリノス 1:2 C大阪
2020年10月17日 C大阪 4:1 マリノス

 という具合に、トータルでセレッソ11点、マリノス3点と、明らかにマリノスはロティーナ・セレッソと相性が最悪だったのである。

 一つ思い当たるのは、マリノスと言えばニアゾーンをえぐってマイナスに折り返し、それを中央でダイレクトに決めるというパターンがある。一説によると、ロティーナはその封じ方に非常に長けた指揮官ということだ。

 まあ、ただ、ちょっとねえ。現状の清水は、セレッソの時のロティーナ戦術とは、様相が異なるところもあるので、セレッソ時代の相性がそのまま通用するかは、やってみないと分からない。

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run

 当S研独自の企画として、「走行距離選手権」というのがある。一応、今年も実施したいと思っており、それに向け、第10節までのフィールドプレーヤーの走行距離を、とりあえず合計してみた。それをまとめたのが上表であり、単位はキロメートル。

 まあ、走行距離なんてのは、だいたい出場時間に比例するわけだが、それはさておき、「実際に試合に出て頑張ってる選手のランキング」と考えていいだろう。

 その結果、鈴木義宜、サンタナ、中山の3人が、高いレベルでトップ争いをしていることが判明した。中山は、フル出場でない試合があるにもかかわらず、「先発すれば12キロ越え」を続けている。

 本来であれば、原もトップ争いに加わっていたのだが、我々の願いもむなしく、ガンバ戦は欠場となってしまった。怪我は、どのくらい重いのだろうか?

 ちと気になるのは、竹内、ヴァウドの2人が、ここ2試合先発していないことである。ヴァウドは顔の怪我の影響があるだろうし、ガンバ戦ではパトリック封じに立田をぶつけたいという意図があったのかもしれない。でも、竹内はどうなのだろうか? まさか、ロティーナの信頼失った?

 あと、中村は、出れば存在感は見せるのに、なぜか継続的に起用されない。やはり、何かコンディション面の問題があるのだろうか。

 それにしても、こうやって見ると、走行距離選手権で優勝経験もある金子が、現在この表では最下位にいるというのが、衝撃である(むろん、石毛や滝のように、リーグ戦出場ゼロの選手もいるわけだが)。柏戦で吹っ切れたように動き回っていて、「これでようやく金子も自分の居場所を見つけたな」と思ったのだけれど、その後の徳島戦の評価が芳しくなかったのか、またほとんどお呼びがかからなくなってしまった。

 うーむ、どうしたことだろうか。立ち上がれ! 金子翔太

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 アウェー・ガンバ戦はスコアレスドロー。普通のチームなら「ホームで勝って、アウェーでは引き分けでも構わない」と考えられるが、うちの場合は何しろホームがアレなので、アウェーでこそ勝ち点を稼がなければならない。このガンバ戦、実際に勝つチャンスがどれだけあったかは別として、できれば勝ち点3をとりたかった。

 狙いとするような戦いは、できていたと思う。ミスから相手の決定機を演出してしまう場面もあったが、ボールの運び方は概ねスムーズになった。シュートの本数は、だいぶ増えてきた。

 しかし、入りそうなシュートがあったかと言えば、残念ながら思い出せない。特に、エースストライカーであるはずのサンタナのシュートに期待感というか雰囲気がないのが、残念なところである。勝ててないチーム、点がとれていないチームなので、シュートの選択に迷いや焦りが見られる。怪我人が増える中、途中投入で流れを大きく変える選手も見当たらないし。ガンバの2センターバックとGKが代表クラスとなると、今の清水の力では、こじ開けるのは難しかった。

 試合内容からして、スコアレスドローで、安堵してしまった自分がいたのも事実である。


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 昨日は、徳島VS鹿島を眺めていたのだが、鹿島が勝っちゃった。鹿島、もうちょっと、もがき苦しんでほしかったな(笑)。自分たちも降格の恐怖を味わえば、他人の痛みが分かるようになるはずだし、「優勝以外は2位でも最下位でも同じ」などという傲慢なことも言わなくなるのではないかと思うのだが。

 昨日の鹿島、戦術的には特に見るべきところはなく、日程ゆえの運動量の差と、体格差だけで勝ったような印象だった。徳島がミッドウィークに試合が入り、中2日だったのに比べ、鹿島は監督交代があったとはいえ1週間の間隔があった。

 同じことは本日の清水にも言え、対戦相手のガンバは水曜に試合があったのに対し、清水は1週間の準備期間があった。清水は、前節の神戸戦でハイプレス戦術がはまり、その継続で戦うとすれば、中3日のガンバが相手というのは、好条件なのではないか。宮本ツネ監督は「中2日と3日は違う」と述べて、影響を否定するが、うちとしては何とか日程の恩恵を活かしたいところだ。

 ガンバは、水曜の鳥栖戦で、ようやく初得点&初勝利。上掲のとおり、先方の戦績を見ると、見事なまでにロースコアの試合が続いている。まあ、去年は2位でフィニッシュしたガンバだけど、宮本ガンバはだいたいこういう地味で忍耐を旨とする戦い方であり、それを紙一重のところでものにして、昨年の2位という望外の成績を成し遂げた形だろう。その意味では、去年からチームカラーは変わっておらず、これまでは単に試合を決めるような1点が遠かったということなのだろう。

 中3日という微妙な日程もあり、先方がどういうシステムとメンバーを組んでくるのかも、良く分からない。プレビューとかを見ると、エース格のレアンドロ・ペレイラの名前が見当たらないが(水曜日も欠場)、コンディション不良か? 宇佐美も、出ずっぱりという印象はなく、連戦となると、先発出場はどうなのかな?


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 以前、清水のJ1リーグ戦におけるトラッキングデータ(走行距離およびスプリント回数)の節ごとの推移を示したグラフをお目にかけたが、そこから3試合ほど経ったので、更新して再びお届けする。ちょっと様子が変わってきた。

 まず、走行距離が、上図のとおり。前回お伝えした時には、柏戦終了時点で、その時には、すべての試合で清水が相手よりも走行距離が多く、これはちょっとロティーナらしからぬ現象だとコメントした。セレッソの時のロティーナのチームは、走行距離がリーグ平均くらいに留まっていたからだ。

 それが、直近の3試合では様相が変わり、徳島、神戸戦では、相手の方が多いという現象が起きた。もっとも、最悪だった徳島戦と、手応えのあった神戸戦とでは、共通性がなく、どう解釈していいか、悩むところである。神戸はだいたい走行距離が長いチームなので、単に相手のスタイルがそうだったということにすぎないのかもしれない。

 そして、下図に示すのがスプリント回数。以前も申し上げたとおり、セレッソの時のロティーナの特徴は、スプリント回数がリーグ最低レベルということだった。清水は直近3試合でスプリント回数が敵よりも少なくなっており、ようやくロティーナのチームらしくなってきた(?)といえようか。

 否、言うまでもなく、そう単純な話でもないだろう。

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penetrate

 神戸戦後に、宮本航汰は次のようにコメントした。

 今日の試合では特に、しっかりボールサイドに人数をかけて守るというのは言われていた。あとはプレッシャーのかけ方を変えようということで、今まではフォワードが基本的にスイッチを入れるが、中山選手だったり、中村(慶太)選手だったりというサイドハーフの選手が(相手の)ディフェンスラインからプレッシャーをかけるのがスイッチになって、それが合図で自分たちのラインを上げることができた。それにディフェンスラインの押し上げも良かったので、よりコンパクトな守備や攻撃ができたと思う。

 うむ、ちょっと戦術をバラし過ぎではないかという気がするが、低調だった徳島戦、浦和戦と、良い戦いができた神戸戦とで、何がどう変わったのか、大いにヒントにはなる。

 そう言われて、徳島戦、浦和戦を思い出してみると、負けた2試合では、清水の2トップは、基本的には敵のディフェンスラインとボランチの間に立ち、最終ラインからボランチへのパスコースを消しながら、相手をにらんでいるだけで、強いプレッシャーにはあまり行かなかった。サイドハーフの位置は低く、ブロックを組むことに意識が行っている感じだった。時々、相手のポゼション、ビルドアップが苦しくなった時だけ、2トップで間合いを詰めるような感じだった。それが宮本の言う「フォワードが基本的にスイッチを入れる」ということなのかと思う。しかし、後ろがそれに連動できず、その結果として間延びして、徳島戦のような失点シーンが生まれてしまったのだろう。

 それに対し神戸戦では、宮本の言うようなサイドハーフがスイッチになるというのはいまいちピンと来なかったが、ハイプレスがデフォルトの基本戦術になっていた。サンタナもそうだが、とにかく鈴木唯人が走り回ってボールホルダーに襲い掛かるということを繰り返していた。両サイドハーフの位置も高く、相手の両サイドバックを自由にさせない。結果、後半途中まで、相手のボランチやフォワードにはほとんど仕事をさせないような試合になった。

 ただ、今後ずっと同じやり方を続けるのかどうかは分からないし、連戦とか猛暑といった条件下でそもそも可能なのかも分からないし、相手も対策してくるだろう。完全に自分たちの戦い方を掴んだとは言えず、今後も試行錯誤は続くのではないか。

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 原輝綺の怪我が心配で、何か発表があるかもしれないと、公式HPをマメにチェックしている皆さんも多いのではないか。所長もそうだったのだが、原ではなく、別の選手の重大発表があった。

ヘナト アウグスト選手 ケガの治療による一時帰国のお知らせ

 ヘナト アウグスト選手は、左膝を受傷し、これまで治療を行ってまいりましたが、本日(4月14日)よりブラジルへ一時帰国し、引き続き治療を行うこととなりましたので、お知らせします。なお、全治および再来日の日程については、確定次第、あらためてお知らせいたします。

左膝関節軟骨損傷
全治は未確定

 ということである。様子がおかしいとは思っていたが、そういうことか。発表の文言からして、もう今季、ヘナトはいないものと覚悟すべきかもしれない。

 ヘナトは昨年までのチームにはなくてはならない存在で、何度そのプレーに助けられたか分からない。サポの愛着も深い。しかし、今季は怪我の治療で出遅れたということに加えて、ロティーナのサッカーに合っているのかという疑問もあり、目立った活躍はなかった。思うに、彼は昨年までのひ弱な清水にあっては、その超人的な能力でピッチを幅広くカバーし、時には効果的な攻撃参加を見せて、チームを救ってきたわけである。しかし、ロティーナの「まず的確なポジションを埋める」という守り方とは、ある意味で相反する部分があったかもしれない。

 とはいえ、直近の清水は、ボランチの守備強度の低さ(もっと言えば竹内の競り負け)で勝ち点を落とす試合が続いており、個人的に、ヘナトが盤石だったらその部分がだいぶ改善されるのだがと、期待していたのは事実である。ボランチは、竹内、河井、中村、宮本と頭数はいるが、守備でガツンと行けるタイプが見当たらない。

 原輝綺の状態が返す返すも心配だが、長くかかる大怪我ではないという前提で、彼をボランチに回すのが一番いいのではないか。左サイドバックは、片山の復帰、マテウスの合流が目前のはずだし、福森もまあまあ計算できる。右サイドバックは、エウシーニョが意外とロティーナ清水のアクセントになっているし、奥井も悪くないパフォーマンスを見せている。センターバックは、エンペラー鈴木とヴァウドが健在で、福森の起用も可能だし、立田も覚醒は近い(?)はずだ。となると、チームバランス的に、原がボランチに回るのが、一番の解決策だと思うわけだ。

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 昨日、「ロティーナはスロースターター “産みの苦しみ”経て見えてきた清水のサッカー」という記事を目にした。

 8節を終わって2勝2分4敗。勝ち点8。清水のロティーナ新監督への期待が大きかっただけに、少々ガッカリしているサポーターも多いだろう。ただ過去の記録を調べてみると、それは産みの苦しみのようなものだということが理解できるはずだ。

2016年 東京V 2勝1分5敗
2019年 C大阪 2勝1分5敗

 過去2度の就任直後の8節までの成績と、現在の清水の成績がおもしろいまでに似ている。つまりロティーナ監督は、就任直後にロケットスタートを期待するタイプの監督ではないということだ。その上で手腕は折り紙つきで、結果を残すことに非常に長けている。

 なるほど、と思い、実際に2016年のヴェルディの開幕当初の戦績をチェックしてみた。8節までではなく、せっかくなので、第10節までを拝見すると、以下のようになる。なるほど、序盤はあまり勝てていない。

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 しかし、良く考えてみると、この記事は根本的に間違っている。2016年のヴェルディは冨樫剛一監督である。ロティーナが就任したのは、翌年の2017年だった。失礼ながら、かなりお粗末な単純ミスだ。

 それでは、ロティーナが就任した2017年、ヴェルディの開幕から10節までの戦績が実際にどうだったかというと、以下のとおりである。ロティーナ・ヴェルディの船出は、6勝4敗だった。したがって、「ロティーナが常にスロースターターである」というのは、明白な誤りである。

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 一方、2019年にセレッソに移ったロティーナが、最初苦戦したのはそのとおりである。ロティーナ・セレッソの最初の10試合は、以下のように、3勝2分5敗だった。10試合目くらいからようやくエンジンがかかり、そこから勝率がぐっと上がった。

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 以前、選手の出場状況をまとめた表を掲載したが、それから何試合か経ったので、表を更新してみた。要するに、好きなのよ、こういうの作るの(笑)。上段が新規加入選手、下段が既存所属選手であり、既存所属選手は2020シーズンの出場時間が長かった順に左から並んでいる。以下、思い付いたことをつらつらと述べてみたい。

  • 神戸戦で、個人的に期待していた指宿が、初めてベンチ入り。試合終了間際に投入が準備されていたのだが、そこで原が櫻内に踏み付けられて負傷退場したので、代わりに福森を投入、指宿の今季初リーグ戦出場はならなかった。許すまじ。
  • 相変わらず、権田、原、鈴木義宜、中山、サンタナといった新規加入組が、中心になってチームを回している。しかし、ディサロの出場機会が、徐々に減ってきた。おーい、片山、早く帰って来てくれ~。
  • 既存所属組では、良く見ると、ヴァウド、後藤、河井だけが全試合でベンチ入りしている。後藤と河井は、先発フル出場は少ないものの、全試合に出場している。昨年あたり、リストラ候補の雰囲気をプンプン漂わせていた河井が、ここまで重用されるとは、嬉しい驚きだ。
  • 柏戦で輝きを見せた西澤、金子だったが、またちょっと厳しい雰囲気に。
  • エウシーニョの出場機会が急増している。クセの強いプレーヤーだが、やはりどんな監督でも使いたい魅力があるということか。
  • 大きな怪我の発表はないが、ヘナトとカルリーニョスの連続欠場が気になる。
  • 宮本、福森らは意外に重宝されており、奥井もメンバー争いに割って入っているのは嬉しい。ただ、怪我人発生ゆえの苦しさの表れという感じもなきにしもあらず。
  • 若手、ユース組で、依然としてまったく公式戦に絡めていないメンバーがチラホラ。
  • 立田、お前はこのままで終わるのか?
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 我が清水は連敗中、敵の神戸は好調ということで、浦和戦から準備期間もほとんどないことから、苦戦は必至かとも思われたが、ロティーナ清水は力強く甦った。内容から言えば、2:0くらいで勝たなければいけない試合だったかと思う。しかし、それが1:1で終わってしまうところが、まだ未熟なところか。攻撃面では、ラストパスとフィニッシュの精度に課題が。そして守備面では、浦和戦と同様、ピンチは少なかったのに、それを決められてしまった。

 試合全体の内容から言えば、今季最高の出来だったと言っても差し支えない。ただ、それをロティーナの代名詞であるゾーンディフェンスというよりも、ハイプレスでやったというのが意外だった。鈴木唯人に関しては、試合開始直後の逸機については何ともコメントのしようがないが、見違えるような運動量と守備の貢献を見せた。これまでは、「すぐにあきらめる現代っ子」というようなイメージがあったが、今回の神戸戦では若い頃の(今でも若いが)金子のように、しつこく二度追い、三度追いする姿が見られた。途中で後藤に代わってから、守備の強度が落ちてしまったくらいである。

 勝ち点3こそとれなかったが、大いに手応えを掴んだ、神戸戦。問題は、こういうハイプレス戦術をこれからも主軸としていくのか、それとも今回の神戸戦限定で、今後の試合では別のシステムやもっと慎重なゾーンディフェンスに回帰したりするのか?という点だろう。

 それにしても原輝綺の怪我が心配である。

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 そんなわけで、本日はアウェー神戸戦。鬼門アイスタを離れるだけに、期待できるなあ(棒読み)。

 先方は何と、3連勝中。ただ、最近のメンバーを見ると、怪我で開幕から欠場の続くイニエスタだけでなく、詳細は存じ上げないが、ドウグラスも出ていないし、フェルマーレンの名前がないことが多い。山口・サンペールのボランチコンビはテッパンで、代表級のSB酒井、GK山川、FW古橋も活躍しているが、それ以外は、失礼ながら、初めて名前を聞くような若いメンツが多い。こちらのサイトに出ていた上掲の清水戦スタメン予想を見ても、一頃の神戸の「豪華メンバー」とは趣が異なり、だいぶフレッシュな顔触れに変わっている。

 しかし、先方はそれが奏功しているのかもしれない。ものすごくクリエイティブなサッカーという感じはしないが、いる選手の持ち味をシンプルに活かす戦いができている印象である。

 言うまでもなく、その際に最大の武器が古橋の裏への抜け出しであり、清水としてはラインコントロールや出所へのプレッシャーをしっかりやらないと、一瞬で致命的な失点を喫しかねない。

 あと、CBの菊池を中心に、セットプレーも非常に強いので、清水のセットプレー守備がどれだけ改善されているかも、問われることとなる。

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