エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2020年09月

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 いやあ、昨晩だったか、寝てる時に、変な夢見たなあ。ファンソッコがいつの間にかレンタル移籍していて、ジュビロ磐田の試合に出場していたという(笑)。

 それというのも、今季の清水、大きな怪我の発表が正式にあるわけではないのだけれど、なぜか長期間音沙汰がないというパターンが多い気がするんだよね。ソッコに関しても、記憶している限りでは怪我の発表はなかったと思うのだが、一時彼が左SBを務めた時に攻守がとても安定したのに、ある時から試合にまったく絡まなくなった。かといって、何か具体的な情報があるわけではないので、こちらとしては気をもむばかりだ。

 ハイペースで試合が進む今季の人のやりくりでは、単に疲労を考慮して1試合全休ということも多い。たとえば、名古屋戦では竹内がベンチ入りすらしなかった。これに関してDAZNのど下手な実況は、「竹内の欠場」ということを強調し、それによってチームが危機に陥っているかのような煽り方をしていた。自慢ではないが、竹内がいようと、いなかろうと、今季の清水はずっと危機なのである。ただ、単なるローテーションのお休みだとは思うのだが、もしかしたら竹内は怪我か?などと気になってしまうことも事実である。

 まあ、まだ「完成」もしていないうちに、もう相手に「対策」されてしまっているピーターのサッカーだから、清水の怪我人の情報が外部からはうかがい知れず、システムもメンバーも当日になってみなければ分からないくらいが、丁度良いのかもしれない。ただ、その割には、連戦連敗だが。

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 NHKのBSで昨日放送された長谷部・岡崎・吉田の対談、欧州で生き残るというやつを観てみた(再放送かな?)。ハリルホジッチをロシアW杯の直前に解任したことについては、サッカーの専門家やファンの間でも意見が二分された。ちなみに、個人的には解任はまったく妥当であり、逆にそれ以外なかったと思っている。今回の3人の対談を見てみても、「もうハリルではムリ」というのが、代表選手たちのコンセンサスだったんだなと、改めて感じた。

 もちろん、その監督が代表チームを指揮しているうちは、そんなことを言えるはずがない。チームに不和をもたらすし、何より、自分が代表に呼ばれなくなったり使われなくなったりしてしまうだろう。監督がダメで、チームが行き詰っているというのは、雰囲気としては外から見ても明らかだが、具体的な証言が出てくるのは、あくまでも監督が解任された後の話である。

 我が清水に置き換えてみると、ゴトビ監督が解任された際には、以前からチームが求心力を失っていることは明らかだったが、解任されて初めて、どれだけ深刻な事態だったかが明るみに出た。

 今現在は、どうなのだろうか? 就任時、超攻撃的なサッカーを高らかに掲げ、トロフィー獲得の宣言までしたクラモフスキー監督だったが、今でも選手たちはそれを信じ、監督についていくつもりでいるのか?

 たぶん、ピーターは選手と年齢もそんなに離れていないし、嫌みな性格でもなさそうだから、兄貴分的な感じで、人間的な好意は寄せられているのではないか。しかし、「この指揮官は我々を栄光の高みへと導いてくれる人だ。この人を信じてついていこう」とまで信頼されているかどうか。

 このところずっと、中2日、3日で試合が続いていたので、さすがにその短いインターバルの中では、何も動きはなかった。しかし、今週も、来週も、久し振りにミッドウイークの試合がない。何か動きがあるとすれば、このあたりか。

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 以前、ピーター清水の守備の破綻は、だいたい、DFやボランチがボールに食いつきすぎ、それを敵にかわされたところから始まるということを書いた。

 名古屋戦の2失点目もそうだった。名古屋の山崎にボールが入ったところで、立田が持ち場を離れ、スライディングで奪いに行った。もちろん、それで奪えれば、清水の速攻に繋がったかもしれない。しかし、かわされたら逆に大ピンチになるし、もしかしたらゴール近くでファウルをとられるかもしれないし、ギャンブル的なプレーだった。そして、その賭けに負けた。

 ロティーナ監督のセレッソ大阪だったら、絶対にああいうプレーはしないだろう。ブロックを作り、相手を遅らせて、限定して、敵の攻撃を行き詰らせて、最終的に奪い取る。だからリスクが少なく、失点が減る。

 これも以前書いたことだが、開幕戦で立田がスライディングでボールを奪い、清水の先制点に繋がったプレー。あれについて、戸田和幸氏はエスパルス・ニュースで、たまたま上手くいったが、本来あれはやってはいけないプレーだと指摘していた。開幕戦では幸運にもそれが得点に繋がったが、逆にあれで守備の陣形が崩れて失点していたかもしれないからだ。ちなみに、戸田氏はセレッソ大阪から多くを学び、練習の見学などもさせてもらっているようなので、ロティーナ監督とサッカー観が相通ずるところがあるのだろう。

 おそらく立田は、「名古屋戦では奪えなかったけれど、今度はもっと強く奪いに行こう」とか考えているのではないか。かくして、これからも失点は繰り返される。

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 今日はちょっと趣向を変えて、英語の勉強をしてみよう。サッカーの試合で、大差がついて、勝敗が事実上決した後に、負けている側が1点返すことを、英語では“consolation”と言う。

 Carlinhos Júnio scored a goal. But it was just a consolation.

 などと使う。日本語で言えば「一矢報いる」ということになるが、英語では“consolation”、つまり「慰め」、「気休め」という、身もふたもない表現を使う。つまり、試合結果には関係ない、みじめに敗れた我が身をちょっとだけ慰める無意味なゴールに過ぎないという表現になる。

 皆さん、すでにお気付きのことであろう。ピーター清水、目も当てられない惨敗を繰り返しているが、なぜか試合終了間際のコンソレーション・ゴールが多いということを。今回の名古屋戦でも、それが繰り返された。

 ピーター清水の負けパターンでは、2点、3点リードされ絶望的な状況ながら、試合終盤に押せ押せになり、「結果的に」1点差、2点差に詰め寄ることもあるので、「惜敗だった」などと的外れなことをおっしゃる方もいるが、慰めはあくまでも慰めである。必然の負けであることに変わりはない。

 清水が終了間際に慰めゴール、気休めゴールを奪うことが多いのには、それなりの理由があるのだろう。相手が複数得点差でリードしていることが多く、さすがに相手にも疲れや緩みが出ること。また、攻撃の形がまったく構築できていないピーター清水では、途中まではありもしない「自分たちの形」をああでもないこうでもないと模索してフィニッシュまで行けないが、試合終盤に大量得点差で負けていると、「形」などにとらわれずなりふり構わず攻め込むようになり、結果的にその方が得点の確率が上がること、といったところであろうか。

 いずれにしても、「最後に1点とったから今後に希望を持てる」のではなく、「最後に1点とることしかできない」ことを重く見るべきだろう。

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 個人的に、「今年は変革の年、チーム作りの年だから、いくら負けても構わない」というような考え方には一切賛成できない。百歩譲って、もしも今が本当に栄光の攻撃サッカーを構築するための産みの苦しみであるのなら(それ自体、疑ってみる必要があるが)、ある程度苦戦することは甘受しないでもないが、その場合でも条件がある。最下位は絶対に回避することである。清水の歴史の中で、最下位に沈んだことはなく、降格した2015年ですら、長く最下位に位置してはいたものの、最終的には下から2番目の17位でフィニッシュしている。

 そんなわけで、個人的には、残留争いよろしく、最下位回避争いの動向を、熱心に見守っている。いつもの年なら、残留争いライバルの試合も、清水の試合と同じくらいの熱量で観戦するが、それと同じようなモードで、今は湘南さんや仙台さんの試合を観ている。今季、今一つ燃える要素がなかったところ、刺激的な毎日を与えてくれた清水イレブンに感謝している(皮肉です)。

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 浦和戦、清水の守備意識は、だいぶ改善されていたと思う。集中力は、うちのチームにしては、高かった。

 1失点目、山中にスーパーゴールを決められた場面。現場で見ていた時には、「なぜ寄せないんだ」と思ったが、改めて映像で見てみると、一応、竹内が寄せようとしていたことが分かった。ただ、シュートコースに入ろうとした竹内が、相手の岩波に意図的にブロックされ(ファウルとは言えないレベル)、それで山中の前には遮るものが何もない状態になってしまったことが確認できた。シュートブロックに行かないことでお馴染みの我が清水だが、一応この場面ではその意識はあったわけで、この失点ばかりは仕方がなかったかと、そう結論付けざるをえない。

 2失点目は、明らかに清水守備陣の対応ミスだろう。そもそも奪われ方が最悪だったが、相手ボールになった時点で、敵のレオナルドはもうセンターライン上にいたのに、カバーしていた立田と竹内はそれよりも高い位置におり、レオナルドがオフサイドにならずに抜け出せる美味しい場面をプレゼントしてしまった。1点差を追い付きたいので前がかりになる気持ちは分かるが、その結果2点差にされてしまったら、万事休すである。

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 非常に不思議である。なぜ浦和は、あんなに志の低いサッカーをやるのか。資金もあれば、タレントもおり、もっと野心的な攻撃サッカーを目指せばいいのに。今の浦和を見ていると、上手い選手たちが、リアクションサッカーをものすごく忠実に実践しているようで、「タレントの無駄遣い」という気がしてしまう。なんでこんな特殊なシーズンに、降格を恐れる下位チームのような戦い方をするのだろうか。

 もっとも、攻撃サッカーを掲げるピーター清水が、大量得点で浦和を撃破でもしてくれれば、「ほら見ろ、浦和はそんな消極的なサッカーをやってるからダメなんだよ」と言えるのだが、結果は1:2で完敗。勝利は正義であり、今は浦和の現実主義を認めるしかない。ピーター清水のアタッキングフットボールは、今のところ絵に描いた餅にすぎず、何を言っても負け惜しみになってしまう。

 今回の浦和戦、前半、ボールを保持して攻め続ける清水の戦いぶりを見て、「お、今日は行けるかも」と思う反面、「いや、いつものパターンか」と醒めた目で見る自分もいた。つまり、一見攻め込んでいるようでいながら、実はフィニッシュには全然繋がっておらず、そうこうするうちに一瞬の隙を突かれて失点し、その後も力任せに攻めるもののゴールは遠く、ああでもないこうでもないと迷っているうちにボールを奪われて致命的な追加点を奪われ、試合終盤に1点を返すのがやっとというピーター清水必殺の負けパターンかなという悪い予感が、完全に的中してしまった。

 それにしても、超攻撃型サッカーを掲げながら、フィニッシュに持ち込む形が一切確立されていないというのは、困ったことである。

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 本日はホームで浦和戦。勝手に、浦和は守備が堅いチームのようなイメージを抱いていたが、最近の戦績を見るとそうでもない。複数失点のゲームがずっと続いている。40失点の清水が言えた義理ではないが、浦和の31失点は結構多い。お互いに守備が万全とは言いがたいチーム同士で、打ち合いになるのだろうか?

 前節、浦和が川崎と対戦したゲームを観てみたが、最初の方こそブロックで粘って守っていたが、前半37分に失点すると、そこからは一方的な試合で、終わってみれば0:3で完敗。

 個人的には、今季、超絶的な強さを発揮している川崎と当たったチームが、その次の試合でどのようなパフォーマンスを示すのかということに、興味がある(実際にデータを調べてみたかったが、時間が無くて断念)。川崎は、単に勝つだけでなく、相手のメンタルやプライドを破壊するような勝ち方をする。浦和にしても、気位は高いクラブであり、それなのに川崎相手にホームであれだけ低姿勢な試合運びを余儀なくされ、終わってみれば0:3で惨敗というのは、プライドがずたずただと思うのである。なので、川崎と当たったチームは、それ以降スランプに陥るなんて法則も存在するのではないかと、個人的に注目しているわけである。本日の浦和戦、付け入る隙があるとすれば、そのあたりではないかと。

 いや、野球のバッターが、重いマスコットバットで素振りした後、普通のバットで打席に立つと、軽いような錯覚を覚えて楽にスイングできるようになるのと同じで、重い川崎の後に軽い清水と対戦すると、浦和は楽に感じて、清水を軽々と翻弄してしまうのだろうか。

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 以前、「平成順位表」なんてものを作ってお目にかけたことがあった。

 今般、ようやくJ1での400勝を達成したということで、以前作った表を伸ばし、清水の通算勝敗表というものを作ったので、ご覧いただきたい。

 現時点で、400勝、139分、363敗と、一応勝ち越してはいるのか。しかし、悲惨なのは失点数、得失点であり、勝ち越しているチームの割には、得失点差がマイナス11になっている。それもこれも、過去10年ほど、気の狂ったように大量失点を続けてきたからに他ならない。平成順位表を作った時には、通算失点数は清水よりもガンバや名古屋の方が多かったが、清水はここ2年の大量失点癖でもう名古屋は超えてしまったはずであり、このままではガンバを抜いて「J1で最も大量に失点を喫したチーム」という不名誉な称号を手に入れることは確実である。果たしてピーターや選手たちに、その危機感があるのかどうか。

 何だか、400勝達成という慶事にはふさわしくない話になってしまった。

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 一部で、「ブラジルデー以上にブラジル色が濃かった」などと言われている湘南戦。確かに、清水の長い歴史の中で、公式戦で1試合に5人のブラジル人が出場したのは、もしかしたらこれが初めてかもしれない(確認したわけではないが)。

 中でも、ドゥトラとカルリーニョスの2トップというのは、なかなか当たりだった。カルリがトップ下、ドゥトラが1トップという形になることも多かったが、それが入れ替わってドゥトラのスルーパスにカルリが抜け出す場面もあり、良いコンビネーションを築きながら流動的にやれていた。やはり、ブラジル人同士というのは、自然に分かり合える部分があるのだろう。

 現在の清水には中央にどっしり構えるタイプのワントップがいないというのが泣き所であり、他方でドゥトラはサイドを任せるといまいち俊敏性に欠けていたわけで、ドゥトラを1トップに配置するというのはなかなか妙案だった。

 この形を続けて行けばいいようにも思えるが、気になるのは、湘南戦でカルリが足を痛めた様子だったこと。たぶん後藤は足がつっただけだったと思うのだが、カルリは怪我っぽかった。無事を祈るばかりである。

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 昨年から、要所要所で、湘南さんの存在に助けられている。先方は、一本筋の通った立派なクラブだとは思うが、低予算のはずだし、昨年の不祥事以降、歯車が狂っている。戦力的に言えば、「J2のちょっと強い地方クラブ」という雰囲気である。今季の清水は、自分たちの作った隙をことごとく突かれて失点を重ねてきたわけだが、湘南には清水のミスを一気に自分たちの得点機に持って行くような攻撃面での迫力が感じられず、それで助かったという部分が大きいだろう。

 とはいえ、うちも人繰りが厳しい中で、ピーターが珍しく戦術的な柔軟性を発揮し、選手も全力プレーでそれに応えたことは、良かったと思う。当たり前のことだが、前半に2失点とかしなければ、勝機は広がる。何しろ、今季のうちにとっては、初のクリーンシート勝利であり、「J1にはまだ、うちがこんな形で勝てる相手が残っていたのか」と、大いに安堵した。

 その一方で、今回の勝利は、ピーターの哲学が大きく花開いて勝ったというよりは、どちらかというとそれを封印し現実に合わせることで、手繰り寄せたという気がするのである。勝利は素直に喜びたいが、同時に、「こういう現実的なサッカーをやるのなら、もっとふさわしい別の指揮官がいるのではないか」ということも考えてしまう。

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 本日の対戦相手、湘南は、昨年の騒動が尾を引いており、戦力的に恵まれてはいない。その結果、現在までは勝ちが2、引き分けが3で、清水と同じ勝ち点9に留まっている。苦しい戦いであることは間違いない。ただし、消化数が清水より少ない分、負け数は10で、これは清水より少ない。

 しかし、上に見るとおり、戦績を見ると、1点差の惜しい敗戦が多い。清水の場合は、劣勢になると、アホみたいに失点を重ね、試合がぶち壊れてしまうことが多いが、湘南は最後まで緊張感を切らさずに、粘り強く戦うチームなのだろう。ただ、個人的に、湘南の試合は今季あまり観ていないので、中身は良く分からない。

 なお、本日の試合の勝敗は、監督人事を決める材料にしない方がいいと、個人的には思っている。2014年、ゴトビ監督は、第17節の柏戦に勝利したが、それは選手が監督とは関係なしに自主的に奮起した結果だったので、その後、予定どおり解任された。2015年の大榎監督も、セカンドステージ第5節マリノス戦に勝利したが、その時点ですでに辞意を固めており、試合後に辞任した。ピーターについても、「1個勝ったから続投」といのは違う気がする。

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 ちょうど前半戦が終わったところだし、日本国の内閣も代わったし(?)、ここいらで清水も政権交代をする良いタイミングじゃないかと、個人的には思っていた。しかし、昨日は動きはなく、もう明日は湘南戦。さすがに、中2日で大鉈を振るうのは難しかったか。でも、その次だって中3日であり、今季はずっとそんな調子である。個人的には、もう1試合も、1日も無駄にしたくないという心境である。ここ何試合かで清水が直面していたのは、栄光へと続く攻撃サッカーの産みの苦しみではなく、その試みが頓挫したことによる断末魔だろう。ピーターはたぶんいいやつだと思うし、今でも人間的には好きである。束の間だったけど、良い夢も見せてくれた。しかし、間違ったコンセプト(少なくとも、清水の現有戦力には合わないコンセプト)で、いくらもがいてみても、前進はできない。ピーターに期待して続投を望む皆さんの想いはもちろん尊重するし、そういうお考えもあってもいいとは思うが、個人的には、もう気持ちは固まっている。

 ただ、多くの皆さんが注目されたことと思うが、昨日静岡新聞に、大熊GMが前半戦を総括するインタビュー記事が掲載された。当S研ブログでは数日前、大熊GMによる「説明」があってしかるべきではないかと指摘していた。静岡新聞は、清水が公式見解を示す半ば公的なメディアであり、一応は所長が望んでいた「説明」がなされた形となった。ただ、これを読むと、「方向性は正しいが進捗は遅々としている」といった捉え方であり、いますぐに監督の交代という雰囲気ではない。

 ただ、しかし、これも日本の政治に例えると、総理大臣は衆議院解散についてはウソをついてもいいという不文律があり、それと同じように、GMが監督人事についての本音を常に表に出すとは限らない。なので、引き続き動向を注視したいと思う。

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 立田の退場で焦点がぼやけてしまったけど、仲川の突破に対応が遅れて立田がああいうファウルを犯したということも含めて、ピーター清水の合否判定ははっきり出たと考えるべきだろう。ちなみに、前節のマリノスVSセレッソ戦では、退場で一人少なくなったマリノスが、数的不利にもかかわらず、結構攻めていた。対する清水は今回、後半はほぼシュートなし。そうした部分も含めて、やはりマリノスのような攻撃型のチーム作りは失敗に終わったという結論でいいだろう。

 もっとも、個人的には、むしろ昨晩の試合の後半が興味深かった。昨日の試合の後半では、清水は繋いで攻めるということがまったくできなくなったわけだが、それによって、いつもの失点パターン、「無理に繋ごうとして、それを奪われて、あっさりと失点する」という現象が生じなかったのだ。その結果、絶望的に思えた後半は、むしろ無失点で切り抜けるという、皮肉な現実。「そうか、このチームは、繋ぎさえしなければ、失点はしないのか」などと、変な納得をしてしまった。それが意味するのは、残念ながら、ピーターのチーム作りのコンセプトが崩れたということに他ならない。

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 個人的に、清水と当たる対戦相手の前節の試合は、なるべく90分フルで見るようにしている。前節のマッチアップは、マリノスVSセレッソ。いやあ、真逆ではあるけれど、どっちもチームコンセプトがはっきりしていて、良いチームだなあ。ボールを握りまくって終始攻め立てるマリノスに、それをブロック守備で平然とやり過ごすセレッソ。哲学は違うけれど、どうやったらあんな完成度のチームが作れるのかと、思わず羨んでしまう。

 ピーターはポステコグルー監督の元部下なので、清水の戦術はマリノスに似てる?いや似ていない?ということは、散々議論になった。私見を述べれば、ピーター清水はポステコ横浜とは似ても似つかないサッカーだという印象を受けている。

 清水サポさんの間では一時期、「ピーターはポステコのコピーなんかじゃない!」と、独自性を自負するような声も聞かれた。しかし、所長なんかは逆に、マリノスのサッカーを完全コピーすればいいじゃないかと思ってしまう。コンディショニング、練習、戦術、アタッキングサードの崩し、ライン設定、選手交代、すべてマリノスの真似をしてみたらどうか。それでピーター清水が駄目だったら、選手のクオリティの差ということがはっきりして、ある意味でスッキリすると思う。いや、もしかしたら、実際に完コピしようとしたけれど、現有戦力の質が低すぎて、今のような常敗軍団になってしまったのか?

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 昨日も述べたとおり、クラモフスキー体制は、もはや限界かと思う。そして、これも以前述べたとおり、監督の去就については、大熊GMを中心としたフロントがしっかり見極めてくれるはずなので、その判断を待ちたいと思う。我々がやきもきするまでもなく、そのあたりは考えてくれているはずであり、後はタイミングとか、後継体制をどうするかという問題なのではないかと思う。

 ただ、現時点ですでに、異常な成績をたたき出しているわけである。リーグ戦は、明日のマリノス戦でちょうど半分を消化することになる。前半戦終了というのは、一つの大きな節目であり、監督を交替させるかどうかにかかわらず、このあたりでいったん、社長でもGMでもいいから、ここまでの戦いを総括するようなことがあっていいのではないかと思う。

 入場制限があるとはいえ、いつかチーム状態が上向いてくれるのではないかという一縷の期待を抱き、高いカネを払って、毎試合観戦に駆け付けているような人たちがいるのである。その期待を、無慈悲なまでに裏切り続けて、何の説明もないというのは、納得できない。なぜこのチームは勝てないのか。ピーターのチームの現在地は、どんなところにあるのか。このチームを、これから一体どうやって立て直そうとしているのか。

 我々が得ている情報は、ピーターの「チームは正しい方向に進んでいる」というお花畑のようなコメントだけである。それでいて、目の前で惨劇が繰り返されるだけだったら、サポの間でフラストレーションが溜まるのは、当たり前だ。社長は、サッカーのことは現場に任せると言っているので、ここいらで大熊GMがチーム状況を説明するようなことがあって然るべきだと思う。

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 いよいよ終焉の予感が漂ってきたのかなと思う。次節はピーターの古巣マリノス戦であり、本人も期するものがあるだろうから、さすがにそれはやらせてあげる親心があってもいいと思う。しかし、さらにその次は湘南との最下位争い。もう、現実を見る時だろう。

 当S研ブログでも、今季は多少の苦戦はしても、ピーターの攻撃サッカーに賭けるべきだという立場をとっていた。だから、変節とお叱りを受ければ、甘んじて受け入れるしかない。

 ただ、今の清水は、「良いサッカーをしているのに、あとちょっとのところで、勝てない」という状態ではない。最悪なサッカーをしているので、必然的に負け続けている状態である。良さの萌芽が見て取れ、それを育ててさえ行けば、来季以降躍進できるという手応えがあれば、今季の敗戦に目をつむらないでもない。しかし、今のピーターのチームは、良い要素の片鱗さえも見えない状態である。選手もサポも心が離れ、バラバラになり、もはや求心力は回復できまい。今シーズンの戦いはまだ半分以上残っているとはいえ、見方を変えれば、もう来季の開幕は5ヵ月後に迫っているのであり、来季の戦い(もっと具体的に言えば降格を回避すること)の準備に一日も早く着手すべきであろう。

 ピーターは、チャンピオンを目指す戦いを、登山に例えている。「チームというものは山の頂点を目指して登るようなもの。タフな時間はある。スタートした段階からは、大きなステップを踏んできたと思う。ただ、山を登っている最中は、雲がかかってきて、この先どれだけの距離があるか見えない時もある。その雲を抜けた時に、それほど遠くないことに気づくだろう」と述べている。

 なので、所長も登山に例えてみたいが、登り始めて、ルートが根本的に間違っていることに気付いたら、引き返す勇気も必要だろう。最適だと思って選んだルートだったが、実際に行ってみたら断崖絶壁で、それ以上進めなかった。それが分かった時に、やるべきことは、遭難覚悟で断崖絶壁に挑むことではなく、いったん引き返して、より安全で可能性の高いルートを再検討することである。

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 鹿島戦、1:2の敗戦が「大善戦」に思えてしまうほど、我々の感覚も麻痺してきた。結果的には1点差だったが、この試合もやはり、客観的に評価すれば、必然の敗戦だったと考えざるをえない。

 鹿島側のチャンスは、ほぼすべて、清水のミスを突いたもの。2得点はいずれも、清水の低い位置での繋ぎを奪ってすぐに決めきったものだった。そして、攻撃のスイッチが入った瞬間、鹿島は何人かの選手が連動し、無駄なくシュートまで持ち込む。

 対する清水は、低い位置からゆっくり繋いで、相手が堅い守備ブロックを敷いているところに攻め込もうとする。もしも清水の選手に技量があり、ビルドアップが確立されており、選手がお互いに理解し合っていれば、そのやり方で、より高い確率でゴールに迫れるのかもしれない。しかし、残念ながらこれらの条件は一つとして満たされておらず、チーム立ち上げから8ヵ月くらいたっても進歩の跡は見られない。むしろ、途中で引っ掛けられて、危険な状態でカウンターを食らう危険の方が大きい。今起きている現象は、まさにそれである。自分たちでサッカーを難しくしているのだ。

 さて、どうしたものか。

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 本日の対戦相手の鹿島、開幕戦とかでやりたかったものである。皆さんご存知のとおり、今季鹿島は序盤でつまずき、連敗を重ねただけでなく、最初の数試合で奪った得点は川崎戦のオウンゴールだけという有様だった。当時、鹿島と清水はビリ争いしていた。あの頃だったら、清水にも勝ち目はあったかもしれない。

 それから2ヵ月ほどが過ぎ、鹿島はすっかり復調し、目下4連勝中。5連敗中の清水とは、チーム状態が正反対となっている。ただ、上に見るように、鹿島の戦績をチェックすると、4連勝と言っても盤石という感じではなく、常に失点もしている。今季、鹿島はクリーンシートがまだ1度しかなく、その点だけで言えば清水と同じだ。

 なぜ鹿島は清水とは違い、復調できたのか。詳しくは知らないが、断片的に見聞きした話によると、ザーゴ監督は自分の哲学があるものの(低い位置から丁寧に繋ぐとか)、それをごり押しはせず、ある程度、現実主義と折衷するようになったるらしい。それによって戦い方が安定したところで、エヴェラウドのワントップ、土居のトップ下など、選手の特性の応じた最適ポジションが見付かり、それが上手くはまっている状態ということのようだ。

 鹿島は(特に今季の序盤は)セットプレーから多く失点を喫したということらしいので、清水が付け入るとしたらそのくらいかな。

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 やることがないので、忘れられかけた企画、「走行距離選手権」を今年初めて試みることにする。

 これは当S研独自の企画であり、要は選手たち(基本的にフィールドプレーヤーのみ)がリーグ戦で走った累計走行距離を、東海道線に当てはめて、東京駅を出発点に西へと、すごろく風に競ってもらうという企画である。選手権の趣旨とルールについてはこちら、2017年の結果はこちら、2018年の結果はこちら、2019年の結果はこちらを参照していただきたい。

 さて、第15節までの走行距離を集計し、その距離を東海道線に当てはめたところ、下図のとおりとなった。先頭を走るのは、カルリーニョス。第1節こそ出場がなかったが、その後コンスタントに出場を続け、しかも1試合で走る距離も長い。それに続き、後藤、立田、竹内あたりまでが、先頭集団を形成している。さらに、金子、ヘナト、ヴァウド、西澤までがすでに静岡県入りしており、(サッカーのパフォーマンスは別として出場時間・走行距離では)及第点をつけていいだろう。

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