エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2020年08月

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 個人的に、今季開幕当初から、ピーター監督を信じてついて行くと明言していた。だから、今でもその考えに変わりはない。

 しかし、矛盾するようだが、「妄信」するつもりはない。果たしてピーター監督は本当に栄光へと導いてくれる伝道師なのか、チーム作りは正しい方向に向かっているのか、その都度批判的に検証していきたいと思っている。

 「180度違うチームを、ゼロから作り上げようとしているのだから、時間がかかって当たり前。ちょっとくらい負けただけで、批判などするな」という考え方の人もおられるだろう。そういうお立場も尊重する。

 しかし、ピーター監督は、まだプロの監督として結果を出したことがない人である。本物であると信じたいが、残念ながらそうでなかったとしても、不思議ではない。今後もピーター監督率いるチームに期待し、盛り立てていきたいとは思うが、かといって、0:5で負けても一切批判なしで、「監督を信じさえすればいい」と妄信するのは、個人的にちょっと違うと思う。

 もちろん、我々素人には、チーム作りが正しい方向で順調に進んでいるかなど、なかなか判断がつかない。そこで、今の個人的心境としては、「大熊GMの判断にお任せする」という気持ちでいる。大熊さんがピーター続投という判断ならもちろんそれでいいし、もしも限界という判断が下された時はその決定を無条件で受け入れるつもりだ。

 前にも書いたと思うが、大熊GMは今シーズン冒頭のサポミーティングで、ピーター監督と心中することはしない、ある程度のところで判断をするつもりであるとはっきり述べていた。その後、コロナで降格がないなど変則シーズンとなり、やや事情が変わったとはいえ、GMはしっかりと見定めていてくれるはずだ。

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 サッカーではよく、矛(ほこ=攻撃)と盾(たて=守備)の例えが使われる。清水はアホみたいに失点が多いチームであり、川崎は得点が多いチームである。したがって、0:5という結果は、強い矛と弱い盾がマッチアップした、必然の結果のようにも思える。

 だが、個人的にはちょっと違うかもしれないと感じた。両チームは、超攻撃的なサッカーというコンセプトは同じである。川崎の矛が強く、清水の矛が弱い、その違いが結果に出たのではないか。

 5失点は、ほぼすべて、ディフェンスラインの繋ぎのミスから発生したものである。ディフェンダーのミスでも、繋ごうとしていた以上は、攻撃の準備作業である。その部分が、決定的に劣っていた。だから、これは盾というよりも、矛の弱さだと思うのだ。

 もちろん、ピンチに陥った時の、盾の弱さも、目を覆うばかりである。レアンドロダミアンに決められた得点では、まともにシュートブロックにすら行っておらず、申し訳程度にヒョイと足を出しただけである。ただ、守備の弱さが、今回の玉砕の本質ではないと思うのだ。

 変な言い方だが、清水が最初から0:2くらいで負けることを目標に戦ったら、その程度は達成できていたかもしれない。ブロック守備を敷き、来たボールは全部、力一杯クリア。攻撃は、上手くトップに収まった時だけ、前の2~3人だけでダメモトで攻める。そんな、小林監督、篠田監督的な戦いなら、2~3失点に抑えることはできたかもしれない。

 問題は、志向しているような攻撃サッカーが、一向に花開いていないということだろう。サポの皆さんは、「まだリーグ戦は3分の1ちょっと消化しただけ。今シーズンはまだまだこれからだし、じっくりチーム作りをすればいい」とか思っているかもしれない。そんな皆さんに残念なお知らせだが、2021シーズンの開幕まで、もう半年もないのである。20チーム中4チームが降格するという恐怖のシーズンが、すぐそこまで来ている。

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 J1の中断明け後、「無敵」の様相を見せていた川崎だが、名古屋戦で今季初黒星を喫し、神戸戦でもどうにかドローに持ち込むという結果だった。どう見ても、先方のチーム状態は下降線を辿っているが、サッカーの歯車が狂ったというよりも、ひとえに怪我人が出た上に真夏の連戦で疲労が蓄積したことによるものだろう。水曜日に試合があって中2日の川崎に対し、清水の方は6日空いており、どうにかしてこのアドバンテージを活かしたいものである。それくらいしかポジる要素が見つからないというのは少々情けないが、それくらい両チームには実力差がある。

 しかし、清水側は日程には恵まれたとはいえ、主力のヴァウドやエウシーニョの出場が不透明だし、ベストメンバーが欠けるとガクッとレベルが落ちるというのが、泣き所である。J1で戦えるチームを余裕で2セットくらい組めそうな川崎とは、もともとのチーム体力が異なる。

 個人的に、川崎の試合は、ほぼ全試合観ている。単純に観ていて楽しいからだ。それにしても、あのチームはなぜ、ミドルシュートがすべて枠内に飛ぶのだろうか。不公平な話である。

 川崎を相手に、清水は前プレスに行ったら簡単にはがされそうだし、かといって引いてブロックを作っても詰将棋のようにやられるだろうし。名古屋くらいの守備の強度がないと、この川崎から勝ち点を奪うというのは、至難の業である。理屈の上では、失点をしても、それ以上に得点をすれば勝てるわけだが、そういうイメージも沸かない。

 どれだけ粘っても、全然前向きな言葉が出てこないので、このへんで(笑)。

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 ここ1週間くらいの清水関連の情報では、テセの移籍というビッグニュースを除けば、怪我からの復帰を遂げつつある石毛秀樹の上掲動画インタビューがとても気になった。

 怪我も癒え、練習にはほぼ完全に合流しているようで、本人はいつでも試合にも出れると言っている。そのことは、非常に良かった。

 ただ、気になったのは、石毛本人は、清水が5戦連続負け無しだった頃の自軍の戦い振りを、疑問視するような口ぶりであることだ。今季開幕当初に挑戦したような、サイドバックが中に入ってビルドアップに参加するやり方を続けなければ意味がない、というようなことを言っている。

 清水が開幕5連敗から一転して、5戦負け無しと復調したのは、優秀なブラジル人助っ人の復帰に加え、サイドバックの位置取りがより現実的になったからだろう。まあ、右のエウシーニョは元々「迷走台風」みたいな人なので、本人の感性にお任せするとして、左SBにソッコが入り、オーソドックスなSBとしてのプレーに徹してくれたことで、ようやく清水の戦いは安定したのである。

 怪我から復帰した石毛が、どのポジションで使われるかは分からないが、正直、目下の清水にとって、ニセSBを駆使した独創的な戦術というのは、差し迫った課題ではない。いかに降格がないシーズンで、戦術的な挑戦が許されるとはいえ、毎試合3点も5点もとられるわけにはいかないのである。

 石毛は、ピーター戦術における特殊なSB像を改めて発動すべく、チームに訴えかけようとしているようだ。せっかく復帰するのだから、変にチームから浮いたりせず、上手く溶け込んでくれるといいなと思っているところである。

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 何度か書いたことだが、所長は雨に打たれたくないので、シーズンシートは屋根のあるバックスタンドと決めている。しかし、今季はシーズンシートがなくなったので、何度かメインスタンドのSS席を購入した。雨さえ降らなければ、やはりバックよりもメインの方が格段に楽しい。

 しかし、何度かメインのSS席を利用して、嫌なことに気付いた。そのエリアに、「ダメダメおばさん」が必ず陣取っているのである。所長は、ちょっとクセのある人でも、清水サポの大事な仲間なのだから、多少のことは我慢しようと決めている。しかし、このダメダメおばさんだけには、もう我慢がならない。

 そのおばさんは、相手にボールが渡っただけで、「ダメダメ」とつぶやき始める。ピンチが広がるにつれ、「ダメダメ」の声は拡大の一途をたどる。シュートでも打たれようものなら、夜のとばりをつんざくかのような声で、

 ダメーーーー!!!

 と叫ぶのである。

 本当に、大迷惑である。サッカーでは別に相手に攻められても、限定して遅らせて最終的に防げばOKなのに、このおばさんのダメダメ念仏を聞いていると、相手にボールを持たれただけでとてもネガティブな気持ちになる。仮にピンチを迎えても、こちとらは、「よし、立田、この一対一を止めてみろ。お前の成長を見せてくれ」などと思って、固唾を飲んで見ているのである。それを近くの席で、出来損ないの熟女AVのように「ダメダメ ダメーーー!!!」などと絶叫されると、まったく興がそがれてしまう。

 そして言うまでもなく、今シーズンはコロナ対策のJリーグ統一ルールで、声を出しての応援は禁止されているのである。そのダメダメ熟女は、ピンチの時にダメダメを大声で発するだけでなく、清水のターンの時には「竹内君! 金子君!」などとボールホルダーの名前を逐一言わないと気が済まないのだ。皆が声を出すのを我慢しているのに、なぜこのAV熟女は、自分だけが声を出す権利があると思っているのか?

 不快に思っているのは、所長一人ではないと思う。収益性の高いメインのSS席をあれだけ不快な環境にするというのは、はっきり言って、営業妨害のレベルだ。運営の方、誰か注意に行ってください。

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 上の写真は、つい先日のルヴァン鹿島戦で撮ったもの。後半55分にピッチに送り出されるテセを撮ったものだが、まったく意識していなかったものの、その後引退を発表するウッチーと一緒に写っており、結果的に貴重なショットになったかと思う。

 当S研ブログでは、鹿島戦の前に、「何人かの選手にとっては、オレンジのユニフォームで公式戦を戦う、最後の機会になるかもしれない」ということを書いた。実際、そのとおりになりつつある。平墳迅がJ3藤枝へのレンタルとなったのに続いて、テセのJ2新潟へのレンタルが昨日発表された。いや、テセの場合は、別のオレンジのユニを着ることになったので、微妙に予想が外れたか。

 残念ながら、テセはピーター監督の構想には入っていないだろう。来年、さらに1歳、年をとったテセが、再びピーター清水のメンバーに食い込むとは考えにくい。まあ、ピーターに限らず、ヨンソン監督も、篠田監督も、あまりテセを使わなかったし。客観的に考えれば、今回のレンタルは、活躍したら来季も新潟(完全移籍)という意味合いなのではないか。

 鹿島戦の前に、「何人かの選手にとっては、オレンジのユニフォームで公式戦を戦う、最後の機会になるかもしれない」と書いた時には、場合によっては引退する選手もいるのかもしれないと考えていた。J1復帰という重要なミッションに挑んでいる新潟から、テセにオファーが来たのは、大変に喜ばしいことである。新潟さんとテセにとって最高の結末が待っていることを、心よりお祈りする。

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 あーあ、清水は勝てないし、ツイッターのフォロワーは増えないし。

 なのでちょっと気分を変えようかと。今シーズンから清水は会場での選手紹介のスタイルが変わったのだが、個人的にめっちゃ好きなので、その動画を見てみましょう。

 まあ、DJが妙にクールに紹介するのは微妙という気がするが、オレンジウエーブさんたちがフリーダンスで盛り上げてくれるところが良い。

 ただし、不満なのは、ウェーブさんたちが、メインスタンドの西寄りに集中していること。なぜメインの西だけが優遇を受けるのか。まったく意味不明と言わざるを得ない。せっかく楽しい演出なのに、会場全体に行き渡るようにはできないものか。

 今回取り上げたのはルヴァン鹿島戦の様子なので、メンバーがレア(笑)。

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 Jリーグ再開後、特殊な条件での試合開催により、清水について良く分かった点がある。このチームには、声を出すリーダーが少なすぎるということだ。アイスタで数試合を観戦したが、すべての試合で、アウェーチームに声量で完敗だった。このチームは数年前から「おとなし過ぎる」ということが指摘され、また失点すると下を向いて立ち直れなくなると言われていたが、それが納得できるくらい、とにかく声を出さない。

 はっきり言って、でかい声でチームを鼓舞しているのは、立田一人といっていい。その点、彼のことは高く評価したい。ただ、立田一人で、「戦うぞ。ここから行くぞ」などと叫んでも、呼応する人間が誰もいないので、一人で浮いてしまっている雰囲気である。また、立田自身、まだミスも多いので、自分のことで精一杯であり、技術的なコーチングまでは至っていないのかなという気がする。

 一つには、このチームの構造も影響している。人数が多いのは日本人だが、プレーのカギを握っているのはブラジル人である。ではブラジル人がチームリーダーになるかというと、ポルトガル語ででかい声を出しても日本人には意味不明なので、そういうことにはなりにくい。

 他のチームを見ていると、経験豊かなゴールキーパーがチームで一番声を出しているところが多い。しかし、新人類・梅田は淡々と自分のプレーをこなすタイプであり、自分より年上のフィールドプレーヤーたちをコーチングで動かすという雰囲気は皆無である。

 本来であれば、キャプテンの竹内や金子が声を出してチームにエネルギーを注入すべきだろう。しかし、両者とも声というよりもプレーで引っ張るタイプである。横浜FC戦では、後半清水のペースが上がらない中で、竹内が意を決して前プレスに加わる光景があった。なので、プレー振りで引っ張ろうとはしているものの、声という要素がないと、やはり今一つチームリーダーとしては物足りなく感じてしまう。

 ちなみに、清水の声量がだいたい相手チームに負けているのは、「監督が静かだから」というのもある。前にも書いたように、ピーター監督は時々ジャッジにクレームはつけるが、ピッチに指示を出したり鼓舞したりといったことがほとんどないからである。今のところ、ビッグボイス篠田コーチも、監督に遠慮してか、静かにしているし。

 現在の観戦スタイルは、こういう新しい発見もあるので、個人的には結構楽しんでいる。ところが、清水の運営は相変わらず、プレー中にチンドン屋のような録音応援を垂れ流しており、我々からサッカーの生の音をじっくり味わう権利を奪っている。今からでもいい、頼むからやめてほしい。

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 今季、すでに何度も敗戦に直面してきたが、今回の横浜FC戦は一番ショッキングな負けかもしれない。横浜FCが良いチームだということは知っているつもりだった。だが、それにしても、J2から上がってきたチームに、戦術・プレー精度・試合運び、あらゆる面で圧倒された事実は重い。結果的には1点差だったが、内容は完敗である。

 ほとんど先発メンバーを入れ替えなかったピーター清水。マリノス戦がハイテンポになり過ぎて、ついていけなかった反省からか、妙にスローテンポに入ろうとしているような印象を受けた。まあ、それ自体は分からないでもない。

 しかし、横浜FCはいったん攻撃のスイッチが入ると非常に効率よくシュートまでもって行くチームであり、清水はそこに対応ができなかった。しかも、後半、2点差をつけられた後は、相手の間に入ってトライアングルを作りリズム良くパスを回す横浜FCのペースに完全にはまり、清水はボールに触れない、追いかけてもかわされるという屈辱的な時間帯が長く続いた。

 後半の試合中には、近所で花火大会が始まったりして、もうカオスというような印象だった。「優秀なブラジル人が揃えば勝てる」という清水が、この試合では、最後は主力ブラジル人が全員いなくなるということとなった(途中投入のドゥトラは期待感を抱かせたとはいえ)。5戦連続負けなしの頃の楽観論は、完全に吹き飛んだ。

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 真夏の連戦、マリノス戦を落としたことで、星勘定から言えば、本日の横浜FC戦は勝ち点3がノルマになった。ここで勝ち点がとれないと、また最下位争いに逆戻りであろう。

 ただ、それは横浜FCが勝てそうな相手だということではない。いやむしろ、かなりの難敵である。勝ったり負けたりの成績ではあり、強豪相手には完敗することもあるが、独特の勝負強さがある。戦力は小粒だが、下平監督が上手く力を引き出しており、パス回しからの崩しなどは秀逸である。完成度はかなり高く、「J2上がり」だから勝てそうなどと舐めてかかったら、酷い目にあうだろう。

 心配なのは、レギュラーが固定されている清水の、選手たちの疲労。マリノス戦も後半は足が動いていなかったが、そこから中2日、完全な回復は望めまい。このあたりで救世主が出てこないか?

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 コロナの影響で過密日程になった今季の中でも、8月、9月は特に厳しい。ほぼ毎週、ミッドウィークに試合がある。集客にとって有利な夏休み時期に多く試合を入れようということだったかと思うが、この猛暑と、そもそも当面は入場制限があることを考えれば、10月、11月に試合を詰め込んだ方がまだマシだったのではないかという気もする。

 最近の清水、ベストメンバーが固まってきた。右SBは入れ替えが続いているが、これはエウシーニョのコンディション不良によるものだろうし、それ以外はほぼ固定だ。

 逆に言うと、途中から出て良い方向に試合の流れを変えられる選手が、中村慶太くらいしか見当たらない。その慶太もやや怪我が多く、マリノス戦のメンバー表には名前がなかった。自分のところの選手を悪く言いたくはないが、途中出場で出てくるボランチが、マリノスは扇原で、うちは六平となると、不利は否めない。

 鈴木唯人、川本梨誉の2人は、期待感は大きいが、まだプレーで大きな仕事を成し遂げていない。彼らが出てきて、我々も最初は、「高卒で即J1デビューなんてスゲー」と感心していたわけだが、実は他のJ1チームでも若手が積極的に起用されており、すでに得点など目に見える結果を出しているプレーヤーもいる。

 マリノス戦はタイ・マッチとされていたのに、敵のメンバー表にティーラトンの名前はなし。清水側では、かろうじてティーラシンが最後の数分だけプレーした。期待感から送り出したというよりも、「大人の事情」で起用したという印象も、なきにしもあらず。ああいう試合終盤のどうしても点が欲しいという状況で、これといった駒がないのはキツい。金欠だろうし、この夏の移籍市場で動くとは思えないが、手当てが必要なのは事実だろう(もちろん、ティーラシンにも引き続き期待したいとは思うが)。

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 今季は今のところ結果が出ていないとはいえ、実際に戦ってみて、マリノスはやはり特別な力をもったチームだなと感じた。結果的には3:4まで食い下がったし、最後の方は押せ押せだったので、スタジアムでは「いや~、面白い試合だったね」などと口にする人が多かった。しかし、先方も万全ではなかったと思うが、やはり清水との力の差は歴然だった。

 試合後のピーター監督のコメントを読むと、良い試合だった、チャンスは数多く作れていたといったことを述べているが、この人はいつも同じようなポジティブなことしか言わないので、参考にならない。むしろ、金子が言っている「横浜FMの方が、自分たちより走っていたし、パススピードが速かった。昨季のチャンピオンだなと肌で感じた。今までに無いくらい呼吸が乱れていたし、今日戦った選手は全員そう感じたと思う。今までに無い高強度のゲームになったので、学ぶことの方が多かった」ということの方が、真相に近いだろう。

 ゲームを通して一番印象に残ったのは、清水は敵にファーストディフェンダーがはがされると、そこからずるずると30メートルくらい一気に運ばれてピンチを招く、ということだった。ハイラインでコンパクトにしているはずなのに、全然プレッシャーがかからない。もちろん、マリノスのボールの運び方の上手さもあるし、清水の選手たちが疲れていたという要因もあるだろう。まあ、もう一度DAZNでチェックしてみたいと思う。

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 以前から注目していた試合が、いよいよ本日開催される。元々は3月18日(水)に組まれていた試合が、本日8月19日(水)と、約5ヵ月遅れで実現することになった。

 独特の戦術で2019年のJを席巻したポステコ・マリノスは、今季は他チームから研究・対策され、弱点を突かれて崩れる試合が目立っている。開幕戦で当たったガンバもそうだし、鹿島もマリノスの浅いラインの裏を徹底的に突いて大量点を奪った。前節の大分も、サイドからのクロスとカウンターでマリノスを苦しめ、勝利をもぎっとった。

 なので、清水の場合も、相手の弱点を突くという戦い方に徹すれば、勝機がないわけではない。前節は、立田が金子に絶妙のロングボールを送り裏に抜け出した場面があったが、ああいうGK朴が出られないサイドへのロングボールは有効なマリノス攻略法であろう。

 しかし、ピーターがこの試合にどのような考え方で臨むのかは、分からない。相手の弱点云々よりも、意地になって、アタッキングフットボールの完成度を競い合うような戦いを挑むかもしれないし。

 上の図に見るように、先方はなかなか波に乗れないでいるが、マリノスの哲学からすれば、1失点くらいは想定内で、要はそれを大きく上回るような強力な攻撃力を発揮できれば、何の問題もないというチームなのだろう。問題は、最近の試合ではだいたい1点くらいしかとれていないことであり、やはり戦術的に完成されたチームでも、MVP男・仲川の離脱や、遠藤の移籍が痛かったのであろう。ブラジル人依存の清水についても言えることだが、やはり違いを作り出すのは人である。そういう観点から言うと、前節、マリノスのDFの柱チアゴマルチンスが復帰したのは(本調子には見えなかったが)、清水にとって厄介な条件である。

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 クラモフスキー監督はプロの監督をやるのは初めてだから、自分が目指すサッカーの構築にどれくらい時間がかかるかという感覚も分からないままチーム作りを続けているのだろう。目標はチャンピオンであることを公言しているが、今季はすでにカップ戦は敗退、リーグ戦では首位川崎に実に19もの勝ち点差をつけられており、現実的に今年タイトルを獲れる可能性はゼロに近い。

 ピーターの選手起用を見ていると、2年後くらいに開花期を迎えることをイメージしてチーム作りをしているのかな、なんて思うことがある。その表れが、若手の積極起用であり、テセや河井といったベテランの消極起用なのかな、と。

 ただし、若手の中でも、まだ未完の度合いが強いプレーヤーたちは、放牧に出されることになった。エリックが町田へ、ジュニアが沼津へと旅立って行った。これらは、もちろん、将来的な期待を込めて送り出したものだろう。他方、若手の中でも平墳や伊藤などは、清水での出場機会は乏しく、他チームから「ぜひうちに」という声もかからないのかレンタルの話もなく、今後について案じてしまう。

 テセなどは、本人によれば、今は体がすごくキレているということである。ただ、現実にはリーグ戦でベンチ入りすることはほぼないし、これまで出場した場面では強いインパクトを残せていない。若手の武者修行とはまったく異なる意味合いだが、本人が現役最後の輝きを放ちたいと思っているのなら、J2、J3のチームで即戦力FWが欲しいところがあれば、レンタルに出してあげることも一つの考え方かな、などと思ったりもする。もちろん第一希望は彼が清水で大活躍してくれることだが、今のところそういう雰囲気ではないので。

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 仙台戦、清水の決定機は非常に少なかった。入りそうだった、惜しいと思ったのは、金井のクロスをカルリーニョスがヘッドで合わせたシュートくらいだったか。あと、形として惜しかったのは、右サイドの金子から、ペナ中央に侵入してきた後藤に絶妙のパスが渡った場面だったが、残念ながらトラップが大きくなり、シュートまで行けなかった。ダイレクトでもよかったかもしれないなとは思うものの、後悔先に立たずというやつだろう。

 後藤の様子を見ていると、移籍してきて、前線で使われ続けているのに、いまだにノーゴールであることに、焦りを感じ始めているように見える。焦ってしまうと、瞬時の判断を誤ったり、力んだりして、それによってさらに結果が悪くなる。

 むしろ、後藤の場合は、「たとえゴールがなくても、自分はチームに充分貢献している」と、自信を持ってプレーしてほしい。その方が、かえって、ゴールにも近道だろう。

 前にも書いたが、スタジアムで間近に試合を観ると、後藤の貢献度がとても大きいということを実感する。動いてパスを引き出したり、危ない場面で率先して戻ってスペースを埋めたり。札幌戦で、サイドで敵のルーカス・フェルナンデスに突破されそうな場面で、カード覚悟でファウルで止めた場面など、とても良かった(結果的にカードは出なかったが)。もちろん、そのようにチームプレーに徹した上で、最終的に点もたくさん取ってくれれば最高だが、そう何もかも求めるのは酷だろう。

 遠からず後藤のゴールも生まれるはずだし、1つとれれば気分が楽になってさらに期待できるだろう。

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 アウェー仙台戦。事前に、「結果的に勝ち点1でも悪くはないのではないか」というようなことを書いたが、実際にそういう結果になった。5試合連続負け無しで、勝ち点を積み上げていることに、今は安堵はしている。しかし、清水が今後、ガチでタイトル争いするようなチームになるためには、今回の仙台さんくらいの相手は、アウェーであろうと余裕で勝ち切るくらいの力がなければ、厳しいだろう。

 結局、ここ数年の清水は、ヨンソン氏であろうと、篠田さんであろうと、ピーターであろうと、優秀なブラジル人が良いコンディションで揃った時には勝てる、そうでなければ勝てないという法則で動いており、ここ数試合ピーターのチームが上向いてきたとはいえ、チーム戦術の成熟というよりも、ブラジル人助っ人の属人的能力に助けられている部分が大きい。

 そして仙台戦では、ブラジル人多神教のうち一神を欠くことになった。詳細は不明ながら、エウシーニョがベンチ入りもしなかった。左SBが奥井からソッコに代わって、オーソドックスなSB像に近付いたのに続いて、右SBも金井という(神出鬼没の癖もあるとはいえ)、比較的普通のプレースタイルのSBになった。その結果、仙台戦の清水は、J1の中か下くらいの、割と良く見るような感じのチームという印象だった。それゆえの、初のクリーンシートであり、その代償としての久々の無得点ということにもなった。

 杉山茂樹氏にDisられたこともあったが、元々清水がJ1でまったくやっていけないほどの悲惨なメンバーとは思わないし、ピーターが変に革新的な戦術にこだわらなければ、こうやって地味に勝ち点を拾っていくこと自体は可能なのだろう。序盤の連敗でつまずいたので、今はこうやって現実的に勝ち点を積み上げて、チームを立て直す時期ということでいいのではないだろうか。

 ただし、アウェーの勝ち点1を良しとするのは、ホームで3を狙うからこそとも言える。次節のマリノス戦でその難しいミッションに挑戦することになる。

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 アウェーで引き分け、ホームで勝利というのを2度繰り返し、この4試合のリーグ戦だけとれば、まるで優勝争いするチームのような戦いぶりの、我が清水。本日のアウェー仙台戦、もちろん勝ち点3がとれれば最高だが、1だとしても、勢いを継続するという意味では悪くないかもしれない。ただ、ピーターがそんな消極的な戦い方を意図的に選択するとも思えず、あくまでも「結果的に1になっても、流れとしては、悪くないんじゃないの」という意味だが。

 さて、対する仙台だが、勝ったり負けたりで、中位という成績である。上に見るように、オルンガ・パワーに屈して大敗した柏戦を除けば、すべての試合が1点差以内というのが特徴。勝っても負けても大差が多い清水とはかなり異なる。

 清水とも縁がある木山監督、J2時代は非常に手堅い指揮で、引き分けが多い監督というイメージが強かった。しかし、山形最終年だった昨年あたりからアグレッシブに変貌した。そして、今季仙台の監督に就任し、前から強くプレスに行くスタイルに挑戦しているようである。思うに、従来の守備的なイメージは、戦力が不足する中でのやむをえない選択であり、J1の戦力を任されれば、それなりに攻撃的サッカーもやりたい人なのだろう。

 一応、前節の神戸VS仙台もチェックしてみたけど、どうしても神戸の方に目が行って、仙台のプレーはあまり良く憶えていない。支配して勝ったわけじゃないけど、奪った後が速いんだよね。

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 先日の札幌戦、結果的に勝ったから良かったものの、例の鈴木武蔵に決められたフリーキックが、個人的に引っ掛かっている。GK梅田を責める声もあるようだが、所長には、壁の作り方が甘かったとしか思えない。

 というのも、2年くらい前だったか、以前も同じような場面があったからだ。小柄な金子が壁に立ち、その上を越されて、フリーキックを突き刺されたことが。今回もそうだった。金子をはじめ、なぜか身長の低い選手を壁に並べた。これは憶測だが、キッカーが鈴木武蔵に代わったのは、壁が低いのを見て、これは落とすシュートではなく、武蔵の弾丸系のシュートで狙えると、札幌側が判断したからだったのではないか。

 チームによって考え方は色々だと思う。もちろん、敵が中で合わせることを警戒し、長身の選手は壁ではなく相手をマークするというやり方もあるだろう。しかし、今回のように、明らかに壁の高さ不足で、敵に直線的なシュートコースを見せてしまうようなことは、駄目である。たとえば金子の位置に立田が入っていたら、ジャンプ力を含め、壁の高さは40cmくらいアップし、簡単に防げただろうし、そもそも札幌はあのシュートを狙えなかったと思う。反省し、今後の対策に活かしてほしい。

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 同じBチームによるルヴァンカップでも、「何も出来なかった」という印象が強かった名古屋戦と比べて、今回の鹿島戦は、まだしも試合になっていた。実際チャンスもそれなりにあり、2得点も奪えた。Bチームにもピーター戦術らしきものが多少は浸透してきたのと、2週続けての試合で試合勘が身に付いてきたのかなと感じた。

 しかし、一時は逆転まで行った試合で、再逆転を食らい負けたことは、残念としか言いようがない。カップ戦の消化試合とはいえ、鹿島に勝てれば、それなりの慶事である。消化試合でも勝つことによって、リーグ戦に勢いも出るだろうし、今度鹿島とやる時も苦手意識を持たなくて済むだろうし、出た選手の自信にもなるだろう。そのせっかくのチャンスを、みすみす手放した印象が強い。

 もちろん清水の監督も選手も勝ちたいと思ってやっていたとは思うが、やはり勝負に対するこだわりの部分で、鹿島の方に一日の長があった。象徴的だったのは、清水の2失点目。清水がリードしている場面だったのに、カウンターを浴びたら、2対4の絶対的な数的不利の形を作り出され、簡単に決められてしまった。いくらピーターのサッカーが追加点を貪欲に取りに行く考え方だとはいえ、後半リードしている場面で、5バックのうち3人もが行方不明になるというのは何事なのか。

 逆の意味で象徴的だったのは、鹿島の試合の締めくくり方。消化試合なのに、最後はいわゆる「鹿島る」、つまり敵陣コーナー付近でボールを延々とキープし、そのまま試合終了のホイッスルを聞くことになった。どんな試合であっても、きっちりと勝ち切ることが、次の勝利にも繋がるということが、チームの伝統として染み付いているのだ。まあ、はっきり言って、今の鹿島は目を見張るような素晴らしいサッカーをやっているわけではないが、その伝統だけはブレないなと実感した。

 清水の選手たちも、モチベはあったはずである。しかし、何が何でも勝つというよりも、ピーター戦術を浸透させるとか、「自分が点をとってアピールしたい」とか、勝利とはやや違う方向にベクトルが向いていたのかもしれない。特に、ドゥトラ、テセの2人のFWにはそれを感じ、後半2人が揃った時間帯には2人とも攻め残りたがり、結果守備が疎かになって、バランスを崩していたと感じた。

 そんなわけで、今季のルヴァンは、失点禍が止まらず、実に11失点を喫し、3連敗で幕を閉じた。コロナのせいで3試合だけになってしまい、初戦で大敗していた我が軍にとっては、勝ち進むことはいかんともし難かった。若手のアピールという点でも、中途半端に終わってしまったし。3戦目の成岡輝瑠の動きだけは、一筋の光明となったか。

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 今日からしばらくの日程は、次のようになっている。

12日(水)ホーム鹿島戦(ルヴァン)
15日(土)アウェー仙台戦(J1)
19日(水)ホーム・マリノス戦(J1)
22日(土)ホーム横浜FC戦(J1)

 上手くターンオーバー、ローテーションしないと、チームが疲弊して、総崩れなどということにもなりかねない。

 本日のルヴァンは正式な消化試合なので、ここはBチームで行くとして、その後をどうするか? B・A・B・Aという並びで行けば消耗は最小限になるが、ピーターは古巣のマリノスにはAチームで真っ向勝負を挑みたいだろうな。もちろん、仙台戦、横浜FC戦も絶対に勝ち点の欲しい試合。そうすると、ルヴァンは別として、J1の3連戦は、ベストメンバーを先発させつつ、交代枠を上手く使いながら主力をできるだけ休ませるといったところかな。

 ただ、そのためには、レギュラー以外の控えの奮起が必要になる。そのセレクションの意味もあり、本日のルヴァンの位置付けは決して侮れない。

 清水は天皇杯の出場はたぶんないので、カップ戦は今日の試合が今年最後である。現在トップチームの試合に絡んでない選手たちにとっては、今年最後のアピールの場とも言える。いや、もっと言えば、何人かの選手にとっては、オレンジのユニフォームで公式戦を戦う、最後の機会になるかもしれない。

 前向きなことを言えば、この試合で、あんな選手や、こんな選手の、プロ入り初ゴールを目撃できるかもしれない。サポ諸君、ぜひスタジアムで盛り立てようではないか。

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