エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2020年07月

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 「エスパルスドリームハウス5店舗閉店のお知らせ」という情報に、ざわついているサポさんも少なくないだろう。以下の店舗が、2020年9月23日をもって閉店となるということである。

  • SDH静岡葵店 (静岡市葵区相生町12-18) 
  • SDH静岡駿河店 (静岡市駿河区恩田原2-4) 
  • SDH藤枝店 (静岡県藤枝市青葉町1-1-23) 
  • SDH富士店 (静岡県富士市久沢237-3) 
  • SDH駿東店 (静岡県駿東郡清水町卸団地313)

 これは、以前から検討が進んでいたものなのか、それとも新社長が経営にシビアな人なので今年に入ってから急に決まったものなのか?

 経営的な判断としては、分からないでもない。何しろ、大型書店ですら、ほとんど街から姿を消しつつある昨今だ。ドリームハウスも、単体として見れば、赤字だったのかもしれない。クラブのショップは、客単価は相応に高いかもしれないが、回転が悪く、それでいて便利な場所になければ意味がないので、家賃や人件費といった固定費と、売上とを天秤にかければ、どうしても赤字になってしまうのかもしれない。時代の流れに沿って、ネット販売に切り替えていくという判断は、合理的ではある(物販はアパレルが主体なので、やはり手に取ったり試着したりして選びたいというのはどうしてもあると思うが)。

 ただ、オフィシャルショップには、情報・ブランドの発信拠点という意味もあるはずだ。それがなくなるというのは、エスパルスのプレゼンスを確保していく上で、重要な武器が失われることになる。

 特に気になるのは、旧静岡市(葵区・駿河区)におけるプレゼンス低下の恐れである。清水区の皆さんはなかなか実感が湧かないかもしれないが、たとえば静岡駅周辺におけるエスパルスの存在感は、泣きたくなるくらいに希薄である。新幹線で静岡駅に降り立った時に、ここがエスパルスのホームタウンとは、とても思えないくらいである。葵区のドリームハウスがなくなることで、その嘆かわしい現状がさらに悪化することを、強く危惧する。

 当然、クラブとしてもグッズ販売をおろそかにするつもりはなく、ネット通販と、SNS等を通じた訴求を従来以上に強化していくということなのだろう。その部分が弱体だと、先細っていくばかりなので、ぜひとも抜かりなくお願いしたい。

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 それにしても、日曜日の大分戦、あまりの豪雨により、上の写真に見るように、中断中の一番酷い時には、水が浮いていた。アイスタで水たまりらしきものを見たのは、個人的にこれが初めてだった。

 ところが、1時間の中断を挟み、試合が再開する頃には、すっかり正常なピッチ状態に戻っており、二度ビックリである。恐ろしい性能のスタジアムだなと思った。

 ところで、先日も述べたと思うが、所長はシーズンシートがバックスタンドであり、その理由は「屋根があるから」ということに尽きる。シーズンが再開して、ガンバ戦はチケット購入で出遅れてメインスタンドになってしまったのだが、その時は雨が降らずに助かった。それでも、大分戦に関しては、嫌な予感がしたので、とにかくバックスタンドのしっかりと屋根に覆われた席をとりたいと思った。ところが、大分戦までは、座席の配置までは選ぶことができず、機械的に割り振られた場所になってしまっていた。そして、何度トライしても、バックスタンドの前の方の席が選択されてしまうのだ。前列では屋根からはみ出してしまい、バックスタンドを選択する意味がない。タイミングをずらして、何度か選択をし直した結果、ようやく屋根に覆われた席、それも絶対に雨に濡れないであろう最後尾の席を奇跡的に買うことができた。

 実際、蓋を開けてみたら、大分戦は周知のような大嵐である。しかし、個人的には最後尾だったので、余裕しゃくしゃくだった。気の毒にも、前列の皆さんは雨と雷を避けるために、後列の方に避難してこられた(下はそれで密になった様子の写真)。

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 そうした中、先日クラブから、「8月のホームゲームチケット販売分から、お客様がお好きな席を選択できる『座席指定選択可能サービス』を導入します」ということが発表になった。やれやれ、これで問題解決だと安堵し、早速ルヴァン名古屋戦のチケでも買うかと思って試してみたのだが、どうも様子がおかしい。座席指定選択可能と言いながら、実際に選べる席が、特定の区画に偏っているのである。しかも、バックスタンドは、前列の方ばかりとなっている。

 これは、おかしいのではないだろうか? シーズンシートや、後援会の枠で、優先的に買える人が、屋根下の席を選べないという、おかしなことになっているのではないだろうか? 今年くらい雨が激しいと、屋根ゆえにバックを選びたいという人も多いはずなのに。

 しかも、スタジアムの様子を見ると、一部の区画には全然人がいないのに、別の区画では結構人が密集している。これは、感染拡大防止の観点から、疑問視せざるをえない。もっと広い範囲から座席を自由に選べるようにしてほしいものである。

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 大分戦の大勝(未遂)は、半分以上、大分の不振、コンディション不良に助けられたものだったとは思う。とはいえ、選手起用がはまり、今季一番、自分たちのやりたいサッカーが表現できたことは事実だろう。

 試合開始前に、メンバー表を見た時には、ディフェンスラインもオフェンスラインも、どういう布陣になるのか、さっぱりわからなかった。すわ、3バックかとか、トップレスか(ゼロトップとは違う)とか、色々妄想させられ、それだけでも楽しかった。

 結局、ピーターはシステムはいじらず、人だけを配置転換したわけだが、結果的に、かなりしっくりしていたと思う。

 カルリーニョスのセンターフォワード起用は、当ブログでも提唱したことがあり、実際やってみたら、まあポストプレータイプではないものの、それなりに体を張って頑張っていたし、迫力は出せていたのではないか。カルリーニョスにしてもCFが適所かどうかは微妙だが、今いる選手たちの中では一番CFに適任と思われ、継続してほしいと思う。

 左ウイングの西澤。相変わらず、攻撃に転じる時になぜかスピードアップするのではなくあえてスピードダウンする傾向が見られるし(攻め急がないというチームの決め事なのだろうか?)、もっと一対一で仕掛ければいいのにと思う場面でバックパスしたりと、ワイドの選手としては物足りなさがある。しかし、大分戦で、今の清水にとっての最大のストロングはセットプレーであることが明白になったので、西澤は起用せざるをえず、となればやはり左が順当なのだろう。

 実は、今回の大分戦で、個人的にかなり見直したのが、後藤だった。スタジアムで間近で見て実感したが、非常に気の利く選手であり、味方がパスの出しどころがなくて困っている時に顔を出したり、西澤の守備の戻りが遅い時にそのスペースを埋めたりと、とにかく献身的にチームを支える選手だということを実感した。あれでラストパスの鋭さやシュートの正確性があったらもっといいのだが、今のままでも欠かせない存在であろう。

 問題は、右の金子がやや精彩を欠いていることだな。もともと、決して足が速い選手ではないし、なにせ懐が浅いので相手が対処しやすく、しかも今年は接触プレーを容認する方向性なので、敵に潰されることが多い。大分戦でも、Mr.セルフジャッジの悪い癖が出て、相手の突破を許した場面があった。まあ、彼の苦労は良く分かる。同サイドのエウシーニョは相変わらず欲しいタイミングでは渡してくれないし、典型的なA型人間の金子としては、周りに色々気を使って、伸び伸びとはプレーできないのだろう(調べたらO型だったけど)。もしかしたら、右は序列の変化もあるかもしれないな。所長としては、以前も言ったように、鈴木唯人はむしろサイドの方が面白いんじゃないかと思ってるんだけど。

 あと、左SBに回り、大方のファンの心配(?)をよそに、堅実なプレーを見せてくれたファンソッコ。まあ、奥井は監督のサッカーを体現しようと頑張ってくれていたとは思うけど、左SBは当面、守備専のソッコでいいかもしれないな。まあ、左右非対称にはなっちゃうけど、奇抜な動きは右SBだけでいいのでは。何しろ、SBの奇抜な位置取りで、失点したことは数知れず、逆にチャンスを作り出したことはほとんどないわけだからねえ。奇抜な位置取り自体が目的ではなく、あくまでも勝つことが目的なわけだから。

 考えてみれば、中村慶太がいなければ何もできないと思われていたチームが、大分戦ではほぼ彼の力を借りずに勝ったわけだね。とはいえ、ボランチ2枚のベストメンバーと言ったら、ヘナトと慶太ということになるんじゃないかな。

 だいたい、ベストメンバーが見えてきたかな。他方で、試合に絡む選手と、全然絡まない選手が、色分けされてきた。

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表1_試合関連経費

 大分戦でたたき出した入場者数2,697人という数字、個人的にはかなりショックだった。特殊な状況下とはいえ、当然、クラブ史上最低記録だろう。

 仮に制限いっぱいの5,000人でもクラブの経営にとっては打撃のはずだが、2,697人では、試合開催に伴う正味の収入は、ほぼゼロだと思う。

 こちらのサイトをご覧いただくと、J1のチームが年間で試合を開催するために支出した経費というデータが出ている(上の表はこのサイトから拝借したもの)。癪に障る話だが、2016年のデータなので、J2だった清水の数字が出ていない。ただ、おそらくここにある数字の中央値くらいと考えると、スタジアム使用料、警備費、運営設営費等のホームで試合を開催するために、年間2.5億円程度が必要と思われる。主催試合がリーグ戦17試合、カップ戦3試合で20試合と仮定すると、1試合当たり1,250万円という計算になる。

 他方、単純化して、大分戦の観客2,697人が、皆5,000円のチケットを買ったと仮定すると、入場料収入は1,350万円ほどという計算になる。うーん、辛うじてトントンというレベルか。

 もちろん、選手の人件費があり、スポンサーやDAZNの放映権収入がありと、最終的には総合的な収支が問われるわけだが、単純計算で、主催試合の収支がトントンであれば、クラブの経営はピンチになることは言うまでもない。

 みんな、待ちに待ったリーグ戦再開じゃなかったの? 現時点で観客動員が振るわない原因を考えてみると、

  • チームの成績が悪すぎる。
  • 降格がないなど、変則的なシーズンなので、どうも本気になれない。
  • コロナ対策のプロトコルで、騒げない、歌えない、踊れないなど制限が多く、これでは楽しめない。
  • 最近豪雨が多いので、屋根のないアイスタはしんどい。
  • やはり自分もコロナ感染が心配で、あまり人ごみに出たくない。
  • 普段はそれなりにいると思われる遠方サポが、ご時世ゆえに参戦を見合わせている。

 といったところだろうか。とりあえず、今年はやり過ごして、来年ピーターのサッカーが花開く(はず)頃に本格的に参戦しようと、そんなことを思っている人が多いのかもしれない。

 でも、チームの財政が干上がったら、来年、花開くものも開かなくなっちゃうよ。みんな、厳しい今年こそ、チームを支えないと。

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 鳥栖戦を除いては、必ず2~3失点していた清水。こりゃ勝つためには4得点が必要だねなんて、冗談で言っていた人も多かったと思うが、まさにそんな試合が現実のものとなった。

 この試合、敵将の片野坂監督が考えていたことは、良く分かる。うち(大分)は選手層も薄いし連戦で疲れている。最初は無難に入って、清水に持たせよう。大丈夫、相手(清水)はポゼションはしても、攻撃の怖さはない。後半までゼロゼロで行って、試合終盤に相手に隙ができた時に速攻で得点を奪えば、絶対に勝てる。とまあ、そんな皮算用だったのだろう。実に正しい判断だと言わざるを得ない。

 実際、この試合でも、流れの中からは、清水は決めきれないでいた。片野坂監督の読みどおりである。ただ一つ、片野坂監督にとって想定外だったのは、なぜかこの試合に限っては(と言っては失礼だが)西健のプレースキックが冴えわたり、セットプレーから4度もゴールネットを揺らしたことだった。鳥栖戦あたりから西澤のキックが好調なことは先方もスカウティング済みだったとは思うが、大分は攻守にセットプレーでは弱いチームであり、先方としては泣き所を突かれた形だ。

 それにしても、清水の長い歴史の中で、「セットプレーだけで4点もとった」なんて試合は、過去にあっただろうか? 個人的には記憶にない。

 快勝で気持ち良く家路につく、と行きたいところだったが。。。まあ、雷雨による1時間中断は、自然相手のことだから、やむを得ない。というか、審判団は適格な判断を下してくれたと思うし、この試合は18:00スタートだから余裕があったのも助かった。

 問題は、誰が見ても、最後の2失点。それまでシュートらしいシュートすら、ほとんど打たせていなかったのに、結局はコロっと2失点する我が軍。4:0で勝つチャンスなんか、年に一度あるかないかの好機なのに。ただ、雨で1時間中断したので、選手が元気を取り戻した感もあり、かえって選手交代が難しくなった面はあったかもしれない。失点の時間帯、まだまだ点はとれそうな雰囲気もあり、イレブンの意識やポジショニングがバラバラになっていた。プレーした時間は90分でも、試合は3時間続いたわけだから、エウシーニョなどは最後の方は集中力が切れていたように見え、あのあたりは選手交代で手を打ちたかった。いくら攻撃的なチームを標榜していても、さすがに4点リードしたら、無失点で終えることを最優先すべきだろう。

 4:0からだったから逃げ切れたが、3:0からだったら追いつかれたかもしれない。やはりこのチームは4点とらないと勝てないのかと、首をかしげながら帰途に就いたのだった。

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 本日の対戦相手の大分、上に見るように、勝ったり負けたりで、中位に位置している。清水と違って、守備の堅さ、安定感、監督が作り上げてきたぶれない戦術などを特徴としている。特に、試合の後半に強いチームであり、後半はほとんど失点せず、また粘り強く貴重なゴールを奪うケースが多い。

 ただし、現在は、リーグ戦2連敗中。前節の大分VS名古屋戦を観てみたが、名古屋が完璧だったと言えばそれまでだが、0:3と名古屋に完敗している。

 大分の試合を観ると、(失礼ながら)相変わらず安そうな日本人選手ばかりなのに、その最大値を上手く引き出して、J1の舞台で健闘しているなと、感心する。しかし、選手層は薄く、途中投入した選手で流れを変えたりするのは流石に難しそうだ。ガンバと違って、途中から日本代表クラスが出てくるようなことはない。むしろ、名古屋戦では、途中から特別指定選手を2人使ったりして、台所事情が苦しそうだった。そして、大分はホームゲームだったが、連戦で非常に消耗しているなという印象が強かった。

 清水も、前節で戦力を相当浪費してしまったが、本日はホームゲームということもあり、選手層から考えても、大分よりは余力があると期待する。うちと違って完成度は高いが、チーム体力消耗中の大分相手ということを考えれば、もう運動量で圧倒するしかあるまい。

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 先日の鳥栖戦だったか、解説者が、「清水はセンターバックが固定できていない」というようなことを指摘していた。

 再開後のセンターバックの組み合わせを整理すると、以下のようになる。

名古屋戦:ヴァウド 立田
セレッソ戦:ヴァウド ソッコ (68分ヴァウド→立田)
ガンバ戦:ソッコ 立田
神戸戦:ヴァウド ソッコ
鳥栖戦:ヴァウド 立田

 これを見ると、固定できていないというよりも、2つのCB枠を3人で意図的にローテーションさせているように思える。今季は、水曜日にカップ戦ではなくリーグ戦が多く組み込まれているから、戦力を落とすターンオーバーというのは難しい。なので、3人を同等に位置付けて、疲弊しないようにローテーションさせていくと、そんな考え方でやっているのではないだろうか。まあ、それが上手く行っているかどうかは知らんけど。

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 昨日23日は梅田透吾の二十歳の誕生日で、22日の鳥栖戦が十代最後の試合だったのか。だったら、なおさら、勝たせてやりたかったな。

 これまでのところの梅田の働きを評価すると、もちろん、決して満点ではない。鳥栖戦の失点、防いでほしかったと感じた皆さんも多いだろう。確かに、「大久保ならあれは止められたのでは」という気もする。

 他方、梅田のセーブに救われたという場面も、確かにある。ガンバ戦のアデミウソンのシュートに、鳥栖戦の安庸佑のビッグチャンス。梅田は、横の動きよりも、高い弾道のシュートの方が強いのかもしれない。

 神戸戦でドウグラスに決められた得点に関して言えば、確かにGKが飛び出せばクリアできそうなボールではあったが、あれはマークに付いていたソッコの責任だろう。紅白戦とかでも散々ドウグラスとプレーして、足の長さもしっているはずなのだから、あそこはディフェンダーがクリアすべきだった。

 そもそも、清水の結果が出ていないのは、GK以上に、経験や実績のあるフィールドプレーヤーたちがだらしないからだろう。また、何倍も給料をもらっている先輩GKたちが出られる状況にないからこそ、梅田にお鉢が回ってきているわけで、そのGKに責任をなすりつけてはいけない。

 現状では梅田と大久保の二択になっているはずだが、クラモフスキー監督が梅田を選んでいるのにも、それなりの理由があるのだろう。具体的には、GKから繋ぐ際の足元の技術やフィードのセンスだろう。まあ、この点も今の梅田が完璧というわけではないが、度胸良く堂々とはやっている。新しいサッカーへの順応性という意味も込めて、監督はあえて若い梅田を抜擢しているのだろう。

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 別に鳥栖さんのことを悪く言うつもりはない。しかし、先方は周知のような経営上の問題があって、戦力ダウンを余儀なくされている。実際、今回戦ってみて、下位に低迷しているのも無理はないと思えるチームだった。その相手に、勝ち点1で喜ばなければいけないわけだから、うちの状況も大概だと言わざるをえない。接戦になったので、勝負の行方は固唾を飲んで見守ったが、サッカーの中身はお互いに相当お寒いものだった。

 それにしても、モフサッカー完成の道筋が見えてこない。よく、再建途上のチームについて、「良いサッカーをしているのに勝てない」なんて表現を使うことがあるが、現状の清水は明らかに「悪いサッカーをしているので勝てない」状態だ。悪いサッカーが、良いサッカーの産みの苦しみならいいのだが、良さの片鱗も見えないというところが気がかりだ。

 今回の試合で特に気になったのが、清水のプレーヤーのポジショニング、距離感の悪さ。同じレーンだけで窮屈にボールを繋ごうとしたり、選手同士が重なり合ったり、かと思うとサポートがなくボールホルダーが孤立したり。こりゃパスが上手く繋がらず、ボール奪われて決定的ピンチを招くのも当然だと思える。ハイラインや、低い位置からの繋ぎも、単にリスクにしかなっていない。

 今の時点で監督批判をしようとは思わないし、まだまだ我慢して見守るつもりである。ただ、「良い試合だったと思う」というモフ監督の試合後のコメントには、残念ながら同意しかねるのだ。

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 今季、清水の戦績は独特なものだけど、本日の対戦相手、鳥栖もなかなかクセの強い戦績を残している。両者とも下位に低迷するが、状況は正反対と言っていい。

 皆さん、お聞き及びと思うが、鳥栖は今季1点もとれていないのである。上に示したのが、第5節までの結果であり、なるほど見事にノーゴールとなっている。

 ただし、リーグ戦の失点は、大分戦で2失点こそしているが、その他は1点以内に抑えている。90分やって、1失点以内であれば、だいたい守備は合格と言える。つまり、うちと違って、守備はきわめて安定しているということである。たいたい、川崎とスコアレスドローを演じるなんていう芸当は、今の清水には絶対ムリである(笑)。

 先方の監督は金氏で、昨シーズンからの継続。選手はだいぶ入れ替わって入るが、戦術の混乱などは見られない。

 要するに、鳥栖の問題は、大幅赤字で、高額なアタッカーを放出してしまったので、攻撃の核になるような選手がいなくなってしまったという点に尽きるのだろう。ここまでの清水と違って、「崩壊」はしておらず、勝ち切るだけの得点力がないというだけの話である。

 個人的に、今季、鳥栖の試合を90分間じっくり観たことはまだないが、一応、今日のために、ダイジェストは全試合チェックしてみた。まあ、確かに、点はとれていないのだけれど、必ずしも、「まったく得点の匂いがしない」というわけではない。1試合あたり2~3回はゴール前の惜しいシーンがある感じだ。そもそも、鳥栖のこれまでの対戦相手は、守備の堅い好チームが多かった。なので、堅い守備に阻まれ、あと一歩のところでゴールネットを揺らしていないだけだと思う。

 先方は清水のことを、「ようやく点のとれそうな相手、勝てそうな相手が巡ってきた」と思っているだろうな。これまでの試合でうちが見せてきた甘々セキュリティを思い返せば、そう見られても仕方ない。

 ただ、それはお互いさまで、清水の側も、「鳥栖を完封できなければ、今季のクリーンシート達成はもう無理かも」と思っているわけだが(笑)。うーむ、期待はしたいけど、やはり無失点とは行かず、勝ち点獲得のためには、まだ見ぬ複数得点が必要なのかな?

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 さすがにリーグ戦5連敗(公式戦6連敗)したことで、サポ周辺が騒がしくなってきた。論争が激しくなっており、どうも議論が両極端になりがちだ。一番極端な人は、「今年はチーム作りの年だから、負けるのはしょうがない。モフ監督に文句があるなら、オマエがやってみろ」みたいなことをおっしゃったりもする。

 しかし、個人的には、どんな事情があろうと、「負けていい」はずはないと思っている。その理由を、いくつか述べておく。

 まず、サッカーというのは、どんなにご立派な戦術があったとしても、最終的に勝負を決めるのは試合運び、気迫、球際だったりする(個人能力は言わずもがな)。仮に今年1年をかけてモフ監督の戦術をチームに落とし込んだとしても、それ以外の上述のような要素を欠いていたら、戦う集団ではなく、単なる戦術ごっこのチームになってしまう。「監督のサッカーを信じて付いて行きさえすればいい」などというのはナンセンスであり、たとえ目指すサッカーが未完成であっても、各人が勝利のために今できることをすべてやるべきである。

 今年散々負けグセがついて、負けることで何にも感じなくなったような連中が、多少ご立派な戦術を身に着けたからといって、来年突如として勝てる集団になれるはずがない。もちろん、監督の戦術をチーム全体で体得するのは大事である。しかし、同時に、直近の試合から、勝負にとことんこだわって、戦い抜いて、負ければもう次がないくらいの覚悟で試合に臨む。そんなぎりぎりの戦いの中でしか、真の強靭さは育まれない。

 我々は何となく、「今年チーム作りをして、来年勝負」などと考えがちだが、今いる選手たちが、来年もそのままいるとは限らない。今季、連敗に連敗を重ねたら、選手たちは一斉に泥舟から逃げ出すかもしれない。観客は離れ、クラブの収入も減り、来年はさらに貧弱な新規メンバーで戦うはめになるかもしれない。目指すべきサッカーの完成は、さらに遠のく。「敗戦」がもたらす負のスパイラルのエネルギーというものを、見くびってはいけない。

 そんなわけで、サポが「今は負けてもいい」などという雰囲気を醸すのは、非常に危険だと、個人的には思うわけだ。

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 クラモフスキー氏は、清水の監督就任時、「チャンピオンになる。静岡にトロフィーをもたらす」と公約した。選手たちにも、最初の面談の際に、そのように伝えたということである。

 ところが、現実は、開幕から5連敗(カップ戦も入れれば6連敗)。順位は最下位であり、現時点では、チャンピオンから最も遠い位置にいる。

 これは皮肉で言っているのではなく、純粋に好奇心から申し上げているのだが、クラモフスキー監督は、早くも2020年にタイトルをとるつもりだったのだろうか? それとも、2020年はある程度チーム作りに費やし、2021年に本格的に勝負をかけようとか、そういう時間軸も含めた上での優勝宣言だったのだろうか?

 今シーズン、ある時点で突然「臨界点」に達し、モフ清水が急に勝ち始めるという可能性は、理論的にはゼロではない。それが次節だったりしたら、まだ今季のリーグ優勝の可能性も、あるのかもしれない。しかし、現時点でそんな甘い見通しを抱いている選手、サポは、いないだろう。ただ、もしかしたら、一人監督だけは、そのように信じている?

 モフ監督は、インタビューなどでも、あまり具体的なことを言わない人である。だから、本音は良く分からない。したがって、あくまでも想像なのだが、「来季勝つために、今季を犠牲にする」といった考えは、とらない人だと思う。ただひたすら、「自分たちのサッカー」を築き上げれば、勝てるチームになる(それがいつかは分からない)という考えの人ではないだろうか。

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 偶然に左右されるところが小さくないはずのサッカーという競技において、5連敗(カップ戦も入れれば6連敗)しており、しかもすべての試合で1得点未満・2失点以上である。今回の神戸戦も含めて、そうなる必然性が極めて高いからこそ、そうなっているのだと、認めざるを得ない。

 篠田エスパルスであれば、守って守って、最後にドウグラス先生お願いしますという形で(あるいは鉄砲玉の西澤行ってこいという形で)1点を奪い、勝ち逃げすることも時々あった。しかし、モフ清水には、それがないのだ。目指すサッカーが臨界点に達しない限り、必然的に負け続ける。それが、我々の選んだサッカーなのだ。

 まあ、そうは思いながらも、今回の神戸戦を観ていると、目指すべきサッカーの形云々というよりも、勝利への執念、試合運び、そして何よりも個々のプレーヤーの技量において、明らかに神戸の方が上だったという印象が強かった。清水の方が、単純なミスが多いし、すべって転んでばかりだし。

 苦労することは分かっちゃいたけど、こりゃなかなかしんどい。

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 当ブログ、新スタの建設ということを旗印に掲げているので、関連する話題が出た時には、なるべく取り上げるようにしている。このほど、注目すべきニュースが伝えられた。こちらによれば、

 静岡県とENEOS(エネオス)は16日、清水港の同社清水油槽所の遊休地(静岡市清水区袖師地区、約20ヘクタール)を中心に次世代型エネルギーの供給拠点を構築し、魅力的で持続可能な地域づくりに向けて連携することなどを盛り込んだ基本合意書を取り交わした。川勝平太知事と同社の大田勝幸社長が県庁で合意書に署名した。

 川勝知事は「どのような次世代型のエネルギー基地ができるのか楽しみ。今後、多くの人に愛される地域になればいい」と期待感を示した。大田社長は「総合的なサービスの展開を通じ、魅力的で持続的な地域づくりに役立ちたい」と述べた。さらに、地元で待望論があるサッカースタジアム整備の可能性にも触れ「何も決まっていないが、事業を具体化する中でいろいろ検討する場面があると思う」とした。

 ということである。要するに、油槽所の遊休地にメガソーラーや蓄電施設を作るが、それでもまだ土地は余るので、そこにスタジアムを建てるのも一案、という話らしい。

 本来であれば喜びたいところだが、個人的には、悪い予感しかしない。周知のとおり、田辺市政の側は、「清水港海洋文化拠点施設基本構想」を掲げ、清水港周辺エリアを開発しようとしている。今回県がエネオスと合意した次世代型エネルギー供給拠点と、市の清水港海洋文化拠点施設基本構想は、場所もずれているし、それぞれ別個のプロジェクトである。ただ、どちらも清水ベイエリアの未来構想なのだから、当然のことながら、両者は調整されてしかるべきだろう。今回、県がエネオスと合意するに当たって、田辺市政側に事前に根回しをしていたとは、とても思えない。むしろ、市を出し抜くような形で、決めてしまったのではないか。スタジアムは、基本的には市の管轄事項であろう。田辺市政側としては、もし仮に、自分たちの与り知らぬところで次世代型エネルギープロジェクトが決定され、県知事が勝手に新スタに言及したのだとしたら、かえって積年の対立関係がさらにこじれ、それに巻き込まれて、新スタは半永久的に暗礁に乗り上げる恐れがあるのではないか。そのような不安を、拭い切れないのだ。

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 恥ずかしい失敗談だが、個人的に、ガンバ戦のチケットを入手するのに、非常にドタバタしてしまった。正直に言えば、5000枚のチケットは争奪戦になるだろうと予想していたのだが、元々シーズンシートオーナーなので、その先行販売で入手できるだろうと思っていた。しかし、シーズンシートオーナー枠の発売日になって、JリーグチケットのワンタッチIDというものを取得しなければならないことに気付いた。そして、その取得のためには、シーズンシートのICカードに記載されている番号の入力が必要なのだ。ところが、お恥ずかしいことに、ICカードが手元に見付からなかったのである(後日、見付かったが)。しょうがないから、次に売り出される後援会枠に賭けようと思って、購入を試みたのだが、焦ったり何だりで、本命のバックスタンドSS席ではなく、メインのS席になってしまった。所長のシーズンシートはバックのSSであり、なぜバックかと言うと、雨が嫌だからという一言に尽きる。しかも、最近は大雨が多いから、絶対に屋根のあるバックを選びたかった。結局、5000枚のチケットは全然売り切れることはなく、後からバックのS席なども復活したりして、愕然としたものだった。

 ただ、結果的に、普段寄りつかないメインでの観戦は、新鮮だった。いつも、バックに座っていると、オレンジウェーブさんたちがなかなか来てくれず、寂しい思いをしているが、今回は彼女たちの可愛いパフォーマンスを堪能することができた。また、ベンチに近い位置だったので、上の動画のような飲水タイムの様子なども観察できたし、例の失点の原因になったメンバー交代ミスの一部始終も間近に目撃することとなった。

 それにしても、わずか5000枚のチケットが完売しないというのは、ショックだった。要するに、多くの皆さんは、ただ単に観戦するだけじゃなく、仲間と一緒にドンチャンしたいということなのかな? 諸々の規制により、それができないのなら、自宅でDAZNという選択になったのだろうか?

 さて、価値観は人それぞれであり、以下に述べることはあくまでも所長の個人的な価値観の吐露にすぎない。そうお断りした上で、申し上げれば、ガンバ戦でスタジアムに流されていたバーチャル音声、個人的には要らないと思った。むしろ、今しか体験できない選手たちの声とか、場面ごとに自然発生的に湧き上がる拍手とか、そういうものを味わってみたかったと感じる。バーチャルチャントとかは、たとえば試合の前後、ハーフタイム、飲水タイムなどなら、OKだろう。だが、試合中は、生の音だけに集中したかった。

 他のチームの主催試合などを眺めると、たとえば川崎などは、会場で余計なバーチャル音声は流していなかったと思う。結果的に、フロンターレのプレーヤーたちが妙技を見せるたびに、自然発生的に拍手が沸き起こり、それがバーチャルチャントに邪魔されることなく、すごく良い雰囲気を作っていた。普段はJ特有の過剰なドンチャンにかき消されてしまいがちだが、ちょっとイングランドプレミアの片鱗のような雰囲気を感じた。

 もちろん、川崎はチケット5000枚、即完売だったようだ。バーチャル音声に頼らず、5000人の観客がプレーに集中し自然発生的に反応している川崎。一方、チケットが売れ残り、バーチャル音声というドーピングに頼る清水。サッカーのトータルなリテラシーで、ずいぶんと差をつけられたものである。

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 昨日の「DAZN復習観戦」で、書き忘れたことが2つあった。

 まず、先日のエントリーで、「清水の攻撃は単純なクロスがGK東口にキャッチされて終わることが多かった」とコメントしたが、それは主に後半、特にティーラシンが入って以降の現象だった。前半はむしろ、グランダーの鋭いクロスの方が多かった。なので、前半はある程度やりたい攻撃は形になりかけていたと考えていいだろう。

 もう一つ、後半、金子がペナ内で藤春(だったか?)に倒された場面、あれは明らかにPKだろう。主審の家本氏にも接触の場面は見えていたと思うが、瞬時にPKではないと判断したのだろう。もしもVARがあり、主審が改めてあのシーンを検証したら、ガンバ側は明らかに金子を両手で突き飛ばしており、それはボールも見ていなければ、ショルダーチャージでもないことは明らかなので、さすがの家本氏もジャッジをPKに変えざるをえなかったと思う。教訓として、今季は激しいコンタクトを許容する方針だし、VARもないので、ペナ内でも相手に体を付けて浴びせ倒すようなことをしても、なかなかファウルにとられないと思うので、清水も厳しく対応するようにしたい。明らかに遅れて行って足を引っかけるようなことをしない限り、ノーファウルだ。

 それで、本日改めて述べたいのは、ガンバ戦におけるDF立田のパフォーマンスがとても良かったということだ。同点ゴールを挙げたから言うのではない。アデミウソンとの空中戦は、全勝だったのではないか。まあ、パトリックに代わって、さすがに競り負ける場面も出てきたが、守備面での破綻はなかった。彼のデビュー当時から見てきて、ガンバ戦が一番良かったと思う。

 本人にも守備の充実感はあったと思うし、同点ゴールまで奪ったので、どうしても勝ちたい試合だったはずだが。。。

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 現地観戦したガンバ戦を、DAZNで改めて復習観戦してみた。自分が感じたことを、松原氏の解説と答え合わせしつつ。

 改めてテレビでじっくり観てみると、勝てるチャンスはあったというか、むしろ勝たなければいけない試合だったと感じる。いや、清水がガンバより強いなどと言い張るほど、図々しくはないつもりだ。一昨日書いたとおり、ガンバは連戦で疲れていて、明らかにキレを欠いていた。DAZNの解説で初めて知ったが、清水は前節から先発を6人入れ替えたのに対し、ガンバは2人しか入れ替えていなかったという。その差は両チームの動きにはっきり出ていた。解説の松原氏もその旨を指摘していた。

 昨日、「清水はサイドで数的不利になる。ウイングプレーヤー単独で敵の守備2人に対峙している」というようなことを書いた。松原氏は、「おそらくカルリーニョスに一対一を仕掛けさせるため、意図的に誰もサポートに行かずにスペースを空けているのではないか」とコメントしており、この点に関しては所長と見方が違った。

 鈴木唯人に関する評価は、松原氏も同じであり、やはりな、と思った。松原氏も、「唯人は、自分で強引に行く時と、周りと使う時を、使い分けるべき」と指摘し、特に後半に中央をドリブル突破して強引なシュートを打ち相手にブロックされた時には、右で空いていた後藤を使うべきだったと示唆していた。

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 ガンバ戦の雑感をもうちょっと続けると、どうも、サイドで数的不利になることが多かった印象がある。清水が攻めている時には、だいたいウイングが1人で攻めて、それを相手守備2人がマークする。逆に、ガンバが攻めている時には、サイドで守っている人間が一人しかいなくて、ガンバ側が2人いると、そういう場面が多い気がした。清水はサイドバックが中に入っていくから、それで外が手薄になるのではないか。

 で、そのサイドだが、左カルリーニョスはともかく、右の金子には推進力がない。一方、中央の鈴木唯人には推進力があるが、ちっとばかし猪突猛進する癖がある。だとしたら、唯人をむしろサイドで使うのも、一案なのではないか。てか、川本梨誉はどうなった?

 清水の攻撃を見ていて思うのは、やたら手の込んだパス回しをして、アタッキングサードに入っても、攻撃の最後の一手が、ほとんどが単純なクロスボールで終わるという点だ。ガンバ戦では、それが相手GK東口にキャッチされてお終いというケースが、あまりにも多かった。真ん中にオルンガでもいれば話は別だけど、真ん中で後藤や金子が待っているのならハイクロスを上げても意味はない(後藤はヘディングシュートの上手さはあるとはいえ、高さで競り勝つのは難しい)。誰にどんな形でシュートを打たせるかが、チームとして共有できていない感じがする。

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 今季リーグ戦では、すべての試合で2失点以上。そして、すべての試合で1点までしかとれない。それを重ね合わせると、4連敗ということになるわけである(リーグ戦だけじゃなく、ルヴァンもそうだが)。

 名古屋戦、セレッソ戦に比べれば、多少内容は良かったかもしれない。はっきり言って、違いを生んでいるのは、中村慶太の有無に尽きるだろう。彼のところでボールが収まり、圧力を受けそうになれば持ち運び、そして前線に供給する。それがあるとないのとで、まるっきりチームの出来が違うことが、浮き彫りとなった。

 もう一つ、僅差になった原因は、ガンバの側に精度がなかったことだろう。先方はかなり疲れているように見えた。しかし、攻守ともに、要所は締めていた。それが、勝てるチームなのだろう。

 サッカーは、番狂わせの起こりやすい競技である。「弱者が強者を食った」とか、「一方的な展開だったけど、終わってみれば引き分けだった」ということはありうる。しかし、それは弱者の側がロースコアで耐え忍んだ末に、もたらされるものである。今のモフ清水のように、デフォルトで2失点以上していたら、ラッキーな勝ち点3とか1も望めない。モフサッカーとは、完成度が一定水準に達しない限り、必然的に負け続けるサッカーということになる。

 分かっていたし、覚悟もしているつもりだったが、2020年も下半期に突入したのに、まだ今年の勝ち点がゼロというのは、辛い。「完成度が一定水準に達したあかつきには、必然的に勝ち続けるサッカー」であればいいのだが。

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 本日は、晴れの有観客試合スタート日だから、本来であればそれに向けてポジティブなことを書きたい。しかし、まずいことに気が付いてしまったので、どうしてもそれに触れないわけにはいかない。

 というのも、1993年にJリーグが始まってから、清水の成績を通算すると、上表のようになる。以前も指摘したとおり、今シーズンが始まる時点で、清水の通算得失点(J2時代は除く)は、かろうじてプラス5だった。「2020年も大量失点癖が改善されなかったら、間違いなくこの数字が赤字に転落するだろうな」と心配はしていたが、案の定、これまでの3試合で安易に失点を重ね、今季の得失点差はマイナス5。これで、1993年以来、先輩たちが連綿と築いてきた貯金を、ついに使い果たし、プラマイゼロになってしまったのである。

 このこと一つとっても、個人的には、「今季は降格がないから、のんびりやればいい」などという雰囲気には、絶対に同調できないのである。

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