エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2019年07月

 言うまでもなく、世界のサッカーはヨーロッパを中心に回っている。その表れとして、Jリーグでは8月、具体的には第21節から新競技規則が導入される。ヨーロッパの新シーズンの開幕に合わせて、この夏から世界的に新ルールを、ということなのだろうが、Jリーグはシーズン途中の、半ばをちょっと過ぎた中途半端なタイミングであり、実に迷惑な話だと思う。ことほど左様に、我々は欧州中心主義の迷惑を被っているわけである。

 国際政治の世界では、白人の支配する欧米による帝国主義は、過去の遺物と化した。ところが、ことサッカーの世界においては、欧州のビッグクラブのみが利益を吸い上げるサッカー版の帝国主義、南北問題、東西問題がはびこっている。これは、考えてみれば恐るべき理不尽である。

 まあ、今から述べることについては、人それぞれ価値観が違うと思うので、あくまでも所長の個人的な見解を申し上げる。Jクラブのサポが抱きがちな、「うちの選手が国内の別クラブに移籍することは許せないけど、海外移籍だったら応援したい」という価値観は、ちょっとどうなのだろうか。

 確かに、白崎が鹿島(メルカリ?)に移籍したら、その活躍振りを日常的に見せつけられることになるし、うちと対戦した時に我々の前に立ちはだかるわけで、それは嫌なものである。じゃあ、だからと言って、日本人プレーヤーが欧州に渡ることを、我々が「夢を追いかけることは応援する」のはどうなのだろうか? それは、「Jは欧州よりも下」ということ当然視する、あまりにも卑屈な負け犬根性ではないのか。日本の若手や有望選手が、欧州に渡るのは当たり前だという風潮は、大袈裟なようだが、我々が属しているJリーグという共同体そのものの価値を毀損するものという気がする。「国内はダメ、海外なら応援」というJサポにありがちなメンタリティは、近視眼的なものに思えてならない。

 もちろん、日本人選手がどんなキャリアを追いかけようが、それは本人の自由なので、自分の思うとおりにやればいいだろう。現状では、一定の力があれば欧州に挑戦したくなるのは、やむをえない。ただ、それならば、Jの各クラブはせめてそれをビジネスにしなければ駄目である。今回、こんなエントリーを書いているのは、スポーツ報知に出ていた「【記者の目】“海外移籍ブーム”背景に“夢”のための低い移籍金…選手育てるメリット少ない」という記事を見て、なるほどなと思ったからだった。

 所長は、白崎が鹿島にとられたのは、もちろん悔しい。でも、北川を欧州にとられたことは、より根深い構造的な問題を反映している分、もっと複雑な気持ちになってしまうのである(あくまでも個人的な価値観を吐露しているだけで、賛同してくださらなくて結構です、笑)。

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 FC東京から福岡にレンタルされていたセンターバック、吉本一謙選手が清水に完全移籍で加入することが発表になった。「まさか、このままディフェンダーを補強しないまま、夏のウインドウが閉まるのでは?」なんて不安になりかけていたところだったので、朗報ではあろう。

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 吉本選手のこれまでのキャリアを整理すると、上の表のようになる。また、今季の福岡での出場状況は、下表のとおりだ。

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 要するに、J1のFC東京では出番を失っていたので、2018年途中に福岡にレンタル移籍した。福岡ではレギュラーCBの位置付けだったが、怪我がちで、欠場することも多かった、ということなのだろう。篠田監督とは東京時代に師弟関係だったことになる。なお、吉本選手のトリセツについては、こちらの記事が参考になった。

 聞くところによると、吉本選手はシュートブロックに定評があるそうだ。シュートブロックは、清水が一番ダメな部分であり、吉本選手がその心得を既存の選手たちに説いてくれるなら、はっきり言ってそれだけでも来てもらう意味があるような気がする。願わくば、吉本選手は甘ちゃん清水の色には染まらず、周りが気の抜けたプレーをしたら遠慮なく駄目出ししてほしい。

 そんなわけで、吉本選手には期待するものの、ただし、もしもこの夏のディフェンダーの補強がこれで打ち止めだとしたら、非常に心許ない話である。J1のレギュラークラスの実力を持つディフェンダーの補強がこれからまだ控えていることを信じたい。

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 前節の横浜VS神戸戦のダイジェストを観ていて、ある場面で思わず「あっ」と叫んでしまった。横浜の守備の要、チアゴ・マルチンスが神戸の決定機を阻止し、一発退場になったのである。まあ、それでも横浜は神戸に完勝したのだが(笑)、次節・清水戦でチアゴ・マルチンスが出場停止になることが確定したわけである。人様の不幸やトラブルを喜んではいけないが、とにかく今の清水は敵失でも誤審でも何でもいいから、石にかじりついてでも勝ち点を拾わなければならない立場であり、チアゴ・マルチンスの欠場という好機を活かしたいものである。

 さらに、この神戸戦で、横浜はエースストライカーのエジガル・ジュニオが負傷するという痛手も負った。その後明らかになったところによると、長期離脱ということである。まあ、それこそ横浜さんと本人にとっては気の毒としか言いようがないが、今現在のチーム力を比べれば、攻守の柱を欠いたとしても横浜の方が清水よりずっと上であり、まあこのくらいのハンデは頂戴しても、バチは当たらないのではないか。

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 本日は相模原相手のトレーニングマッチ、か。噂のドゥトラがデビューということになるのだろうか。

 そのドゥトラに関しては、名前は覚えているものの、どういうプレーヤーだったかは、記憶がはっきりしない。そこで、動画を漁ってみた。まず、目に留まったのが、上に掲げた京都時代の名プレー集である。だいぶ画質が粗くてイライラするが、まあ一応プレー振りは分かる。割と低い位置からのドリブルでの突破に持ち味があるということか。

 今の清水は、前線にドウグラスしか起点がない感じで、たまに北川も良いプレーはするものの、困った時の預け所が少ないという難点がある。ドゥトラが加われば、ロングカウンターの期待値が高まりそうだ。守備力は分からないが、ボールを引っ掛けて奪うのは上手そうなので、ショートカウンターも期待できそうである。あと、フリーキックも持っていそうだ。

 それで、良く考えてみれば、2012年に清水がナビスコの決勝で鹿島に敗れた時に、先方にドゥトラがいたんだよね。上の動画を改めて観てみると、1失点目に繋がったラストパス送ったのがドゥトラだったのかよ(怒)。

 最後に、ドゥトラはYouTubeの公式ページを開設していることが分かった。日本を離れて以降のプレー振りなどは、ここでたっぷり観ることができる。上に掲げたのは直近のコリンチャンス、フルミネーゼ時代の動画。チャンネル登録者5人しかいないから、皆フォローしてあげようよ(笑)。

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 先日、FC東京戦の前のことだったが、鹿島ファンの知人に、「(鹿島のためにも)清水がFC東京に勝ってくださいよ」と言われた。思わず、「だったら白崎を返せよ」と言い返してやろうかと思ったが、負け犬っぽくなるので、やめておいた。

 ここに来て、白崎が鹿島にやたらフィットしており、欠くことのできない存在になっていることが、こちらのコラムなどで伝えられている。ここに書かれているとおり、J1における従来の白崎のキャリアハイは2017年の3得点だったが、今季はもう5点とっているとか。うーむ。

 高校生ナンバーワンストライカーとの呼び声で清水に加入し、その後の清水では確かにキープレーヤーに成長したが、本人の控え目なキャラもあり、どこか殻を破れずにいるような感じがして、物足りなさを覚えていた清水サポが多かったのではないか。白崎が鹿島に移籍することになり、所長個人としては、清水にとっては痛いと思ったものの、白崎本人にとっては、名門で揉まれることで、本来のポテンシャルを発揮するチャンスかもしれないとは、思ったものだった。

 実際、蓋を開けてみたら、鹿島で見事にブレーク。白崎というタレントを活かしきれなかった清水と、確実に開花させた鹿島。我々は、その差を謙虚に受け止め、今後のチーム作りの教訓にしなければならないと思う。

 他方、この夏の移籍ウインドウでは、清水の新加入の話題が一切聞こえてこず、やきもきしていたが、ようやく元京都、鹿島のFWドゥトラを獲得へという報道が出た。個人的に、もちろん名前は覚えているが、正直プレー振りは記憶の彼方だ。

 犬飼、白崎など鹿島には清水の活きの良い生え抜きを奪われているのに対し、ファンソッコやドゥトラなどは「鹿島のお古」という感じもなきにしもあらずで、ちょっと面白くないところである(笑)。もちろん、ソッコもドゥトラも、全力で応援するが。

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 清水サポさんの間から、時々、「清水は予算がJ1で最低クラスなんだから、弱いのも仕方がない」みたいな声が聞かれるけど、そういう話は事実に基づいてするべきだろう。ご覧になった方も多いと思うが、こちらの記事などが伝えているとおり、先日Jリーグから2018年度のクラブ経営情報が開示された。

 清水の事業規模は、前年度の9位から2つ順位が下がって、11位だったということである。まあ、要するにJ1の中では中位くらいの位置付けということである。

 せめて、この事業規模に見合ったJ1の順位くらいは、安定して確保してほしいものである。この事業規模で、降格危機に頻繁に直面するとしたら、マネージメントに問題があると疑った方がいい。

■事業規模(営業収益)ランキング
順位、(前年順位)、チーム名、18年度営業収益、前年比
1.(2) 神戸 96億6600万円 +44億2900万円 (J1)
2.(1) 浦和 75億4900万円 ▲4億2200万円 (J1)
3.(3) 鹿島 73億3300万円 +21億200万円 (J1)
4.(4) 川崎F 60億7400万円 +9億5100万円 (J1)
5.(7) 名古屋 54億9100万円 +8億9700万円 (J1)
6.(5) G大阪 51億5900万円 +1億9300万円 (J1)
7.(6) 横浜FM 51億3800万円 +3億7300万円 (J1)
8.(8) FC東京 48億4400万円 +2億5600万円 (J1)
9.(15) 鳥栖 42億5700万円 +9億700万円 (J1)
10.(13) 柏 41億5000万円 +6億9600万円 (J1)
11.(9) 清水 39億8300万円 ▲2700万円 (J1)
12.(12) 大宮 39億7200万円 +2億8700万円 (J2)
13.(10) C大阪 38億7100万円 ▲1億500万円 (J1)
14.(11) 磐田 37億4500万円 ▲8300万円 (J1)
15.(14) 広島 33億6700万円 ▲5700万円 (J1)
16.(18) 札幌 29億8800万円 +3億1200万円 (J1)
17.(27) 湘南 29億7800万円 +14億1200万円 (J1)(14か月での数値)
18.(19) 千葉 28億9300万円 +3億円 (J2)
19.(17) 仙台 26億8400万円 ▲2500万円 (J1)
20.(16) 新潟 24億9300万円 ▲2億6900万円 (J2)
21.(30) 長崎 23億2300万円 +12億300万円 (J1)
22.(20) 松本 22億3900万円 +2億4800万円 (J2)
23.(25) 東京V 18億5200万円 +2億3000万円 (J2)
24.(22) 京都 18億4800万円 ▲900万円 (J2)
25.(21) 福岡 18億3100万円 ▲1億4800万円 (J2)
26.(26) 山形 16億9800万円 +1億2200万円 (J2)
27.(24) 徳島 16億8800万円 +4900万円 (J2)
28.(29) 横浜FC 15億2200万円 +2億7800万円 (J2)
29.(23) 甲府 15億1100万円 ▲2億1600万円 (J2)
30.(28) 岡山 15億200万円 +6900万円 (J2)
31.(31) 大分 11億2800万円 +1億500万円 (J2)
32.(32) 山口 11億2600万円 +1億700万円 (J2)
33.(33) 岐阜 10億9000万円 +1億3900万円 (J2)
34.(40) 栃木 9億6200万円 +3億400万円 (J2)
35.(35) 熊本 9億3300万円 +9300万円 (J2)
36.(34) 北九州 7億9400万円 ▲7000万円 (J3)
37.(36) 愛媛 7億8900万円 +2000万円 (J2)
38.(37) 町田 7億5500万円 +4600万円 (J2)
39.(41) 金沢 7億3600万円 +8000万円 (J2)
40.(39) 讃岐 7億400万円 +800万円 (J2)
41.(38) 長野 6億7500万円 ▲2700万円 (J3)
42.(43) 水戸 6億2100万円 +4300万円 (J2)
43.(45) 鹿児島 4億9300万円 ▲300万円 (J3)
44.(51) 岩手 4億8300万円 +2億200万円 (J3)
45.(44) 富山 4億8200万円 ▲5700万円 (J3)
46.(46) 鳥取 4億7500万円 +1700万円 (J3)
47.(42) 群馬 4億6200万円 ▲1億6200万円 (J3)
48.(48) 秋田 4億3500万円 +7500万円 (J3)
49.(47) 沼津 3億8600万円 +2500万円 (J3)
50.(49) 福島 3億6700万円 +800万円 (J3)
51.(52) 琉球 3億3900万円 +9800万円 (J3)
52.(50) 相模原 3億3100万円 +4900万円 (J3)
53.(53) 藤枝 2億9100万円 +8100万円 (J3)
54.(54) YS横浜 2億500万円 +1200万円 (J3)

J1合計:855億9700万円(平均 47億5540万円)
J2合計:338億8930万円(平均 15億4040万円)
J3合計:62億1800万円(平均 4億4410万円)

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 清水サポには(他のJクラブのサポも同じかもしれないが)、かつて在籍した選手に戻ってきてほしいというメンタリティーが強いと思う。特に、一時期、日本代表の中心的なストライカーにまで登り詰めた岡崎慎司については、そうだろう。

 所長自身は、「戻ってきてほしい」メンタリティーはそれほど強いわけじゃないし、岡崎待望論みたいなものもそんなに持ち合わせてはいない。しかし、現時点に関しては、話は別である。北川の流出が確定的と言われる中で、入れ替わるように岡崎が入ってきたら、戦力ダウンは避けられる。現在求められているトップ下候補として、献身性があり得点も期待できる岡崎は、打って付けだろう。新生スターが去る一方、ベテランスターが戻ってきたら、オレンジのプライドみたいなものも、上手く継承される。この夏の移籍ウインドウでは、清水の新規獲得情報がまったく聞こえてこなかったから、逆に、「水面下で凄いディールをしているのではないか?! ひょっとして、岡崎・・・」などと憶測したくなった。

 しかし、こちらの記事などで伝えられているとおり、岡崎はスペイン2部のマラガ加入が濃厚だという。この夏のウインドウで、清水が手を挙げていたかどうかは知らないが、「清水よりも、スペイン2部かよ」という、やるせない思いを抱いてしまう。

 本人は、3年後のワールドカップ出場への意欲をたぎらせており、そのためにも欧州での挑戦を続けたいという意向のようである。その一方で、リップサービスかもしれないが、「いつかは古巣の清水に戻りたい」というようなことを述べたこともある。

 しかし、3年後のワールドカップに出場して燃え尽きるにせよ、あるいは出場を逃して傷心にせよ、36歳になった岡崎が、その時の清水に貢献できるだろうか。今のテセよりも歳をとった状態である。前線で張って一発で仕留めるようなストライカーならともかく、運動量や献身性が売りの岡崎にとっては、加齢は重要な要因だろう。それでも、3年後に清水が岡崎を必要としたら、清水というクラブの状況として、非常にまずいだろう。今回の夏の獲得がなかったことで、もしかしたら、岡崎復帰の目は永遠に無くなったのかもしれない。

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yabai

 J1が年間34試合になってからの清水の得点、失点を整理すると、上のグラフのようになる。最も失点が多かったのが降格した2015年の65点、次に多かったのが命からがら残留した2014年の60点だった。要するに、多少の得点力があっても、湯水のように失点を続けていたら、下位に沈むことは必定なのである。

 問題は、目下進行中の2019シーズンだ。20試合消化時点で42失点であり、これを34試合に換算すると71.4失点ということになってしまう。清水のシーズン最多失点記録を、大幅に更新することになる。まあ、厳密に言えば、1995年には97失点を喫したことがあり、これが最多と言えば最多だが、同年は年間52試合もあり、延長戦もあったので、今とはまったく比較にならない。なお、過去の成績はこちらに整理したので、ご参照あれ。

 時々、「清水のサッカーの内容は悪くない」などとおっしゃる人もいるが、年間70失点ペースで失点を続けるサッカーの内容が「悪くない」などということは、ありえない。一切の幻想は捨てるべきだ。

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 北川の欧州移籍が確定的だという。まあ、そのこと自体は既定路線なので、やむをえないだろう。ただし、この夏の移籍ウインドウでは、清水は出ていく情報しかなく、このままでは戦力がマイナスになる。噂すらもまったく出ていないが、水面下で、新戦力獲得に向けた動きが進んでいるのだろうか? それとも、当初、今季は財務健全化の年と位置付けられていたから、このままやり過ごすのか。

 確かに、鹿島などに比べれば、清水は戦力の流出も小幅である。ただし、センターバックのヴァンデルソンは、当初守備の柱と位置付けられていたわけで、そのピースが1つ欠けてしまった状態である。

 フォワードに関しては、北川が抜けると、非常に心許ない顔触れとなる。絶対エースのドウグラスが怪我でもしたら、今季の清水はその時点で終戦であろう。北川がいたとしても補強が必要だと思っていたが、彼が移籍するとなれば、なおさら必須である。

 下位互換でもいいから、ドウグラスに似たタイプのFWがもう一人いるといいと思う。戦術ドウグラスでやっている以上、彼に万が一のことがあったら、その時点でチームが崩壊する。

 本来であれば、テセがその役割を担ってくれれば充分なのだが、最近はまったく試合に絡んでおらず、キムチの話題くらいしか聞こえてこない。篠田監督との信頼関係、本人のモティベーションなど、色々心配である。

 北川の流出が、トップ下の流出と考えるならば、その部分は西澤や河井でも埋まりそうな気がする。ただ、篠田エスパルスの4-2-3-1のトップ下は、セカンドストライカーという意味合いが強く、となるとやはりMFよりはFWタイプを置きたい。今のメンツの中では滝が候補だろうか。

 いずれにしても、センターバックとセンターフォワード、その補強が必要なのではないか。

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0722

 今回のFC東京戦。正直言えば、多少、勝機はあるのではないかと、漠然と思っていた。篠田監督になってからホームでは全勝だったので、やってくれそうな予感がした。先方は、確かに2トップの脅威はあるが、久保という牙を抜かれてからは、割と普通のチームにスケールダウンしたような気がしていた。篠田監督のチームは、手強いチーム相手の方が好成績を残している印象もあったし。

 この東京戦では、清水のチャンスは、最初の15分くらいに集中していた。それを観ていて、所長は、「おお、いいぞ、今日は行けるかも!」と思う反面、「清水がこういう良い入りをした試合は、最終的に、必ず負けるんだよな」と、まったく楽観できない自分がいた。

 結局、その悪い予感が的中した形だった。序盤の松原、ドウグラス、北川の決定機を逃した後は、チャンスらしいチャンスは、ほぼ無し。試合が進むに連れ、どんどん内容が悪くなっていく様子は、まるでヨンソン時代のデジャブを観ているようだった。篠田監督に代わって、まったく新しいチームに生まれ変わったような気でいたが、そうした幻想に冷や水を浴びせられたような気がした。

 清水は序盤の決定機をことごとく外して、東京は最初のシュートシーンを決め、そこで試合の流れが一気に決まってしまったような感があった。それは決して偶然ではないだろう。東京は、序盤、相手の勢いに飲まれそうになっても、最後のところはやらせない、打たれてもGK林が止めるという堅さがあった。それに対し、清水の1失点目ややはり清水の積年の課題であるバイタルの弱さ、シュートブロックの緩さが出たと思うし、2失点目は右サイドの選手がチンタラ戻っていたので東京の永井がオフサイドにならなかったわけで、どちらも甘さが出たと言わざるをえない。

 当S研では、篠田監督が就任した時、できればヨンソン負債を完済してくれれば嬉しいが、篠田監督自身が五分の星を残してくれたら、それでOKだというようなことを申し上げた。現在までのところ、篠田監督はリーグ戦では勝ち越しているので、当S研で表明した期待には応えてくれている。しかし、このところ負けが込んできたし、篠田政権下でも得失点はマイナスになってしまった。清水と東京は方向性は似ているが、クオリティが全然違った。厳しい現実を、再び思い知らされた試合となった。

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 ホーム東京戦は、0:2で完敗。いやむしろ、よく2点で済んだなというのが、偽らざる印象だ。序盤にいくつかあったシュートチャンスを決めていれば、という思いもあるが、いやこりゃ何度やっても負けるだろうなと考えざるを得ない力の差があった。詳しくは、追って論じたい。

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 周知のように、篠田監督は相手チームのスカウティングを得意としている。しかし、本日の対戦相手であるFC東京に限っては、篠田監督の分析力をもってしなくても、割と分かりやすいチームだ。典型的な堅守速攻型であり、ブロック守備でしっかり守ってから、2トップのスピードを活かしたカウンターを持ち味としている。

 そんなわけで、「分析」は簡単かもしれないが、「対策」は大変だ。特に、永井とオリベイラの2トップには、分かっていても止められないスピードとキレがある。久保が離脱した直後には攻撃が行き詰まり、2トップも鳴りを潜めていた時期があったが、最近の試合ではまた勢いを取り戻している。永井あたりも、スピードだけじゃなく、得点のバリエーションを増やしている。

 清水側として、特に気を付けたいのは、自分たちのセットプレーの時だろう。セットプレーでは、得点を決めるということ以上に、ボールを奪われてカウンターを浴びないことを重視すべきだろう。日本代表が1年前にベルギーに喫した、コーナーをGKにキャッチされて、それを起点としたカウンターで致命的な失点をするようなことは、絶対に防がなければならない。

 実際、東京はそういう相手セットプレーからのカウンターの形を、あらかじめデザインしているようなのである。先日の東京VS横浜の試合で、相手のコーナーをGK林がキャッチ → 左前方にいた高萩に素早くフィード → 中央を怒涛の勢いで駆け上がる永井とオリベイラ → 高萩がそこにロングボールを供給 → 横浜のGKが出られないギリギリの位置で受けた永井がループで得点、という場面があった。

 絶対に、その再現をさせてはいかん。清水のセットプレーは、GKを外した位置に蹴る。それでもGKにキャッチされてしまったら、GKのフィードを邪魔する。何なら、GKにファウルをして止めてもいい。そのくらいの意識で臨まなければ、東京のカウンターを防げない。

Royal_Belgian_Football_Association
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 先日のガンバ戦、清水の攻撃の見せ場は少なかったが、立田がドリブルで果敢に持ち上がって、金子のシュートに繋げた場面は、清水サポを多少沸かせるものだった。

 恐らく、本人の中では、向上心、コパで得た経験がやたらに肥大化し、その割には自分のプレーが付いて行かず、クラブ内での出場機会も限られ、忸怩たる思いがあるのだろう。その理想と現実のギャップを埋めるのに必死で、それがああいうプレーになって表れたのではないか。まあ、ガンバ戦では、立田を含め、守備の怠慢から食らった失点というのはなく、ファンソッコの存在も絶対ではないので、引き続き立田がスタメンで起用されることもあるのかもしれない。

 それにしても、Jリーガーにとって先日のコパは変な大会だった。明らかに東京五輪チームの強化が主眼なのに(それ以外の人選も五輪のオーバーエイジ枠を意識したような選出だった)、位置付けは一応国際Aマッチであり、お蔭様で立田も数分の出場で代表キャップ1を刻むことができた。山本海人なんか、ガチでA代表に呼ばれたことがあっても、結局試合への出場機会がなく、「元日本代表」という肩書を得られなかったことを思えば、立田は何と幸運かと思う。

 それと関係するような、しないような話だが、コパのメンバーも含め、日本の若い世代の欧州流出が、ますます加速している。鹿島なんか根こそぎ抜かれているし、リーグ戦1点の松本の前田にすらお声がかかっているようである。たぶん、同世代の飛躍に、立田も焦っていて、ヨーロッパからのオファーでもあれば、後先のことを考えずに飛びついてしまいそうな雰囲気も感じる。

 しかし、立田は日本だからこそ体格に恵まれたポテンシャルの大きなディフェンダーと評価されているのであって、ヨーロッパに行けば、あの程度の体格と能力の若手DFなんて、ゴロゴロいそうだ。安部とか久保のような小型俊敏アタッカーなら欧州で重宝されるかもしれないが、日本人のセンターバックやゴールキーパーには大きな壁がありそうだ。

 むしろ、立田がサイドバックを本職としたのなら、あのサイズのサイドバックは欧州にもそういないだろうから、逆に需要があるかもしれない。実は、本人のスペックとしても、空中戦よりは、地上戦の方が得意だからなあ。

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 デロイトトーマツグループが、「マーケティング」「経営効率」「経営戦略」「財務状況」に関する13の指標を基にJクラブをランク付けした「Jリーグマネジメントカップ」の最新版が発表された。こちらのページに、その概要が出ている。一部を拝借したのが上の表であり、数字が大きいほどポイントが高くて優秀ということになる。清水は6位ということになっているが、ただ、5位と6位の間に、結構大きな断絶が見られる。清水は、観客動員は平均的だが、スタジアムが小さい分、「集客率」のポイントが大きくなっている。客単価、グッズ関連利益も上位であり、要するに少ないコアサポが身を削って支えている構図か。その献身に、チームも少しは成績で報いてほしいものである。

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 自分の書いた古いブログを読み返していたら、こちらのエントリー「煮え切らない新スタ議論」が目に留まった。「2017 サポーターミーティング」で、新スタ問題について質問が出たところ、森田本部長より、次のような答弁があったということである。

 今後も、しっかりと静岡市と向き合って参りますが、静岡市としましては、静岡市スポーツ推進計画『サッカースタジアム整備事業』として、平成30年度までに整備方針を決定することとしています。

 その平成30年度は、本年3月末に完了したはずである。さて、その『サッカースタジアム整備事業』なるものは、静岡市、またはエスパルスから、発表されただろうか? 個人的には記憶にないし、ネット検索をしてもそんな情報はヒットしない。むろん、静岡市長選があったという事情は斟酌すべきだろうが、市長選においても一応各候補は新スタにつき発言していたわけだし、結果的にも田辺市長の続投が決まったわけだから、行政の空白や断絶は生じなかったはずである。

 2017年に、「平成30年度までに整備方針を決定する」と聞いた時には、個人的に、「方針を決定するだけで、2年もかかるのか?」と、絶望的なまでのスピード感のなさに、呆れ返ったものである。それが、もしも2年もかけて、方針すら決まらなかったとしたら、恐るべき怠慢である。

 答えてくれ、静岡市。『サッカースタジアム整備事業』なるものは、どうなったのか? いや、エスパルスでもいい、答えてくれ。貴方たちは、いつまでそうやって、重い腰を上げないのか?

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 次節、清水がFC東京と当たるということで、その予習を兼ねて、FC東京VS川崎の試合を観てみた。お互い、守備の固いチームだが、結果は3:0で川崎の圧勝。川崎の攻撃がかみ合った時は、相手が強固なブロックを敷いてもこじ開けてしまうクオリティがあるが、まさにそんな感じの試合だった。

 結果は大差がついたが、やはり両チームとも上位争いをしているだけあるなと思わされた。それは、特に切り替えの部分に表れる。ただ、その方向性がちょっと違っている。東京は、ボールを奪われた時に、全員が素早く自陣に戻って、すぐにブロックを再構築するところが凄い。それに対し、川崎は、ボールを奪われても、すぐに高い位置で奪い返すという、そういう意味での切り替えの速さが優れている。言うまでもなく、これは守備だけでなく、攻撃にも直結し、現に川崎は遅攻も上手いが、意外とショートカウンターによる得点が多いチームである。

 東京、川崎に比べると、清水の切り替えなどは、スローモーションである。北川などは、シュートを外すと、4~5秒くらい、その場で悔しがっていたりする。悔しがっているヒマがあったら、ボールをもう一度取り返す、相手の攻撃を遅らせるためにプレスをかけるということが必要なのだが、そういう意識があまりにも欠如している。そういう小さなことの積み重ねが、最終的には、大きな差になると思うんだけどねえ。

 東京と川崎の試合を観ていて、所長が一番色めき立ったのが、川崎がコーナーから小林のシュートで先制した場面。ゴールライン上で守備をしていた東京のオリベイラが、危うく手で止めそうになったんだよね。実は手にもちょと当たってるんだけど、オリベイラはとっさに手を引っ込め、ボールはそのままゴールに吸い込まれたので、お咎めはなしだった。あれを手で止めていたら、ルヴァンの時の倉田パターンで、一発退場になり、次節の清水戦も欠場になったかもしれなかったのに、惜しいことをした(笑)。

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 篠田エスパルスのサッカーは、前半戦までは、リアクションと、どさくさ紛れの得点だけみたいなところがあったけれど、神戸戦、そして今回のガンバ戦と、だいぶ質的に改善されてきたと思う。パスの巡り、ボールの運び方などが、かなり良くなってきた。ようやく、J1の普通のチームの雰囲気が出てきたかなという気がする。また、ガンバが後方から繋ごうとする時に、前からプレッシャーをかけて、運ばせないという守備もできていた。守備力に不安のある清水にとっては、なるべく前で圧力をかけて、最終ラインが敵の攻撃を受け止める回数を少なくすることが有効である。そんなわけで、後半の半ばくらいまでは、清水の方が優位に立っているような感じがした。

 しかし、ガンバ戦で「決定機」と呼べるようなものは、ほとんど思い出せない。アタッキングサードまで運んでも、攻めの糸口を見つけられないまま、フィニッシュに持ち込めない場面が続いた。

 ガンバ戦を見ていて、「ああ、こういうちゃんとしたサッカーが出来ている時には、それに見合う勝ち点がほしいな。でも、こういう試合に限って、決めきれずに、逆に一瞬の隙を突かれて失点したりするんだよな」なんて感じていたが、終わってみれば、やはり、後半途中までの一定の試合内容を、勝ち点という結果に繋げることができなかった。

 恐らく、篠田監督によるチーム立て直しの手順によるものだろう。監督を引き継いだ当初は、とにかくチームがボロボロの状態だったから、まずは守備組織、運動量、球際といった点を強化し、試合では対戦相手の弱点を突くことに特化し、また裏狙い、とりわけうちにとっての最大のストロングであるドウグラスの能力を活かすという方法をとった。次に、ポゼションとビルドアップの改善を図り、神戸戦、ガンバ戦である程度その成果が出た。その結果、敵陣までは運べるようになったので、後は最後の3分の1のところで、どうやってアイディアと質を出していくか、そうした課題の段階までチームが進んできたということなのではないか。監督の発言振りからして、チームのそうした課題はしっかりと認識しているようであり、これから改善が進んでいくと信じたい。

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 もちろん、勝ってほしかったし、ドウグラスに記録を達成してほしかった。ただ、それと同時に、個人的には、スコアレスドローは悪くないと思っていた。前にも言ったとおり、今の清水にとっては、無失点で終わることは、勝利と同じくらいの価値がある。理想は2:0、3:0で勝つことであるにしても、チームの現状を考えれば、0:0も充分に価値があるというのが、個人的な見解である。

 その無失点達成まで、わずか数分というところでの、痛恨の失点。終盤の清水に得点の匂いはなかったので、失った勝ち点は1だけだったかもしれない。しかし、順位の近いガンバに3を与えてしまったし、あと一歩のところでアウェーの貴重な勝ち点1を逃したショックは大きい。

 雨足が徐々に強まり、滑る選手も続出して、「もしかしたら、この要因が勝負を決めるかもしれないな」という予感があったことは事実である。しかし、90分近く攻守に奮闘していたヘナトが、あの一番肝心な場面で滑ってしまうとは。それでも懸命に足を出してクリアを試みながら、悪いことに相手に渡ってしまい、失点に繋がってしまうとは。ヘナトは責められず、むしろ、1試合を通じて攻撃が不発に終わったこと、あの時間帯に足が止まったりミスが続出して押し込まれたことが敗因だったと捉えるべきだろう。特に、後半70分過ぎ頃だったか、普通にクリアできそうな場面で、あろうことか安直にコーナーに逃げてしまい、そこから押し込まれる状況が続き、敗戦の遠因になった気がしてならない。

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 韓国や北朝鮮国籍の選手は、漢字で表記される場合と、カタカナで表記される場合とがある。よく考えてみれば、うちのファンソッコと、ガンバのファンウィジョは、ファン繋がりだ。漢字で書くと、黄錫鎬、黄義助ということになるらしい。「黄」が「ファン」なんだねえ。

 で、本日の試合、フランス一部ボルドーへの移籍が確定的と言われるファンウィジョが出場を回避するのではないかなんて清水側の希望的観測もあったが、こちらのニュースなどによれば出場の方針で、しかもチームとしても本人も「勝って気持ちの良い旅立ちを」というムードらしい。こりゃ厄介だ。ファンウィジョがいるといないじゃ、大違いだからなあ。わずか1節違っただけで、彼がいなかったかもしれないのに、我が方としては何とも不運だ。

 ファンウィジョは、ゴール前も強いけれど、ミドルサードあたりのポストプレーでカウンターの起点になるのも上手い。清水の、あまたある問題点の一つとして、「カウンターの起点になる敵のFWに、何故か競りにすら行かず、簡単にポストプレーを許して、そこから傷口を広げる」という点がある。そういう場面になったら、体をぶつけるなどして、自由にポストプレーをさせないことが、とにかく肝心である。

 しかし、それにしても、対戦相手に同情している余裕は我々にはないが、ガンバもファンウィジョを抜かれたり、「これから」という若手の中村を青田買いされたりと、色々大変だろう。もちろん、宇佐美を買い戻すといった動きもあるわけだが。それは鹿島もしかりで、安西や安部がチームを後にしようとしている。シーズン半ばでこんな重大な戦力変化があったら、そりゃシーズン前の順位予想なんて、ほとんど意味ないわな。

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 さて、アウェー・ガンバ戦が目前に迫ってきた。ガンバは、メンバーはそれなりに揃っているように思えるのに、まったく波に乗れていない。強いのか弱いのか、良く分からないチームだ。

 ただし、今季の清水にとっては、やられっぱなしという感じの相手。カップ戦でこそホームで引き分けたが、あれは倉田が決定機阻止で退場になった影響であり、そんなハンデを与えられても勝てなかったという苦い記憶の方が強い。志半ばで帰国したヴァン君のかたきをとるためにも、負けられない相手だ。

 2年くらい前までのイメージでは、FWアデミウソンがJで一番恐ろしいアタッカーという感じだったけど、コンディションが悪いのか、なぜか最近はあまり稼働率が高くない。今のガンバの絶対的なエースは、やはりファンウィジョだろう。この夏に欧州移籍という話があり、正直言えば、いなくなってから当たりたかったが、明日は普通に出場してくるのだろう。厄介な相手である。

 戦績は低迷しているガンバだが、うちとしては、敵に先制点を献上したら、まず勝ち目はない。やつらは、リードすると、ボールを回して遊び始めるので、そうなると清水はほとんどボールが奪えなくなる。無理に前掛かりになってバランスを崩し、大量失点を喫するのがオチである。サッカーなんて7割方先制点で試合結果が決まるが、このガンバ戦に限っては9割方だと思った方がいい。

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