エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2019年03月

 以前、当S研では、今季清水が序盤戦でつまづいたのは、「5位仕様」への転換に苦労しているからだというようなことを書いた。もっと具体的に言えば、昨シーズンまでのようなリアクションサッカーから、自分たちで主導権をもってボールを握るようなスタイルへの変革だろう。その一環として、昨シーズンまでだったら、自陣で危ない場面があったら、清水のプレーヤーたちはとにかく力いっぱいボールを遠くに蹴っ飛ばしていた。「イレブン総蹴っ飛ばし小僧化」と言おうか、自陣で押し込まれた状態の時に、そこから繋いで自分たちの攻めに転じようなどということは、誰も考えていなかった。

 しかし、今シーズンは、自陣の深いところからでも、クリア一辺倒ではなく、なるべく繋ごうという姿勢が見える。たとえば、神戸戦の失点場面がそうだ。ペナ内でこぼれ球を拾った立田は、昨年だったらクリアしそうな状況だったが、そこから自分で持ち出そうとし、それをイニエスタに奪われた。そして、イニエスタの折り返しがソッコの足に当たり、それをポドルスキに決められてしまったわけだが、ソッコも大きくクリアするのではなく、とっさに味方に渡そうとしたように、所長には見えた。まあ、一瞬の出来事だったので、「味方へのパス」というのがどれだけ自覚的だったかは分からないが、昨年までのような「危ない場面ではとにかく大きく蹴る」という意識だったら、あの場面ももっとはっきりしたプレーになり、結果的に失点は免れたかもしれないと思うのである。

 所長自身、今季の清水には上位(もっと言えば優勝)を狙ってほしいとの思いから、昨年までのようなクリア一辺倒の守備では駄目だと考えていた。当然、そうしたスタイルの転換に当たっては、産みの苦しみがあるだろうと、覚悟もしているつもりだった。この変革を押し通すべきかどうか、個人的に確信を持てなくなっているのは事実だが、新しいことに挑戦しようとしているからこそミスも生じているのだということは、理解すべきだろう。

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 当S研では、エスパルスの新スタジアム建設ということを、旗印に掲げている。しかし、困ったことに、こういう問題について、なるべく白けた態度をとった方が、冷静で大人らしい振る舞いだと考えている人もいる。そういう人が言いがちなこととして、「一部のファンが楽しむだけのスタジアムより、病院の建設の方が大事だ」といったセリフがある。

 一見もっともらしい言い分だが、ちょっと一面的すぎると思う。まあ、確かに、市民が病気になった時に、世話になる病院は必要である。しかし、市民がそもそも病気にかかりにくくなるとしたら、もっと素晴らしいことだ。大袈裟なようだが、サッカースタジアムは、健康に効くのである。

 スポーツ観戦は、健康寿命の増進に効く。そうした情報は、ネット検索すれば、山のようにヒットする。考えてみてほしい。スタジアムが山奥にあり、しかもスペックが低く、観戦の快適性が低い。その結果、市民の足がスタジアムから遠のき、その分、市民の活動が低下する。それに対し、アクセスが良好な場所にアメニティの高いスタジアムができれば、隔週ではあっても、定期的にスタジアムに足を運ぶ市民は増えるだろう。そうした習慣が、生活に張りを与えて、様々な波及効果をもたらし、市民の健康と社会の活発性が増進される。その結果、病院にかかる患者が減少する効果だって、間接的にではあれ、期待できるはずだ。

 もちろん、こうした効果を数値化したりするのは困難だ。しかし、いずれにしても、「市民の健康のためには、病院こそが最優先。新スタなどは贅沢」という貧困な発想には陥りたくないものである。

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 何度も申し上げていることだが、サッカーと政治を絡めて語るのを嫌がる人もいるけれど、ホームタウンのあり方、ひいては新スタジアムの行方が、政治によって大きく左右される以上、サッカーという観点からも政治に無関心ではいられない。我々が新スタジアムを待ち望んでいる以上、市民としての権利意識をもって、政治というものを大いに利用すべきだ。

 さて、残念ながら、田辺現市長は時々リップサービス的にエスパルスを持ち上げてみせたりはするものの、彼のプライオリティの中では、エスパルスの新スタジアムの建設というのは、だいぶ低い順位なのだろう。彼が執心しているものとして、有名なのは、駿府城の天守の復元というプロジェクトがある。

 駿府城の天守閣を復元する、その価値を否定するつもりはない。でも、清水サポ諸君、こうは思わないか? 現代において、地域のシンボルとなり、その威容を全国に発信できるのは、サッカースタジアムではないのか。言ってみれば、サッカースタジアムは、現代の天守閣のようなものだと、そんな風には考えられないだろうか? 過去の天守閣を復元することも、まあそれなりに重要かもしれないが、一番大事なのは、これから我々がこの街をどうやって形作っていくかだろう。その象徴として、街の誇りとなるような現代の天守閣こと新スタジアムを建設することを、優先してもいいのではないか?

 市長選絡みでは、天野進吾氏が、次のようなメッセージを発信している。

 Jリーグのスタジアム要件を満たすには、新スタジアムを建設する以外にはありません。どうせ建てるのであれば、思い切ってACL基準をクリアするスタジアムを建てたいと考えてます。
 リーグ3位以内に入ってACL出場となっても、開催がECOPAだとサッカー「王国」としては不甲斐ないではありませんか。
 清水駅東口袖師ふ頭に、世界に誇れる3万人規模のスタジアムを建て、豪華客船をはじめ清水港に入るすべての船のランドマークとしてはどうでしょうか。

 ここで所長が言いたいのは、だから天野候補を支持しましょう、ということでは必ずしもない。それでも、天野氏が新スタの問題を争点にしてくれたということが重要なのだ。対抗馬の天野氏がこういうメッセージを発信すれば、田辺氏にしても新スタ問題についてまったく沈黙というわけにはいかないだろう。我々サポとしては、しっかりとした権利意識をもって、候補者同士の論戦を見守り、また新スタの問題が埋没しないように仕向けていくことだと思う。

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 ヨンソン監督の就任以来、テセが随分と冷遇されているということは、皆さん感じていることだと思う。今般、読んだ記事の中で、次のようなくだりがあり、これはただごとではないと感じた。

 一昨年、チーム唯一の2桁得点を挙げた男も、昨季はFWドウグラスらに押され定位置を失った。アピールしたい気持ちが先行し、ヤン・ヨンソン監督(58)の求めるプレーを体現できずにどなられた日もあった。実績は群を抜くベテランが「ボールを受けるのが怖い」とさえ言った。

 「監督の求めるプレーを体現できずにどなられた」と言うが、具体的にどのようなことなのだろうか? 推測するしかないが、クリスランやドウグラスにできて、テセにできないこと、と考えてみると、「なるべく前線で張って、ポストプレーの的になるとともに、深みを作るような役割」だろうか。

 皆さん、イメージだけで「テセはポストプレーが上手い」と思っておられるかもしれないが、実はテセはポストがあまり上手くはないのではないかということは、当S研では何度も書いたことがある。たとえば、こちらの記事などだ。その代わり、テセには味方が押し込まれた時に自陣に戻って、場合によってはゴールライン付近まで戻って守備をする献身性がある。ただ、そういう風にFWが持ち場を離れることを嫌う監督もおり、たとえばかつてのゴトビ氏などは「ワントップは常に前線で待機」という考え方だった。ヨンソン監督にも、それに通じるような譲れないFW像があり、テセはそれに合わないということなのだろうか?

 しかし、神戸戦で明らかになったとおり、若手の滝などは途中出場等で「ラッキーボーイ」的な活躍は期待できても、先発させてチーム戦術の柱にするには、まだ線が細すぎる気がする。いくら監督とテセでFW像が合わない部分があるにせよ、FWとして違いを作れる存在が誰かと言えば、明らかではないかという気がするのだが。

 もう一つ、テセが一般的なイメージと違っているのは、彼は実はとても繊細なメンタルの持ち主であるということだ。見かけのように、豪放磊落というわけじゃない。監督のビジョンを押し付けるだけじゃなく、ある程度本人のイメージ通りにプレーさせた方が、結果が出ると思うんだけどね。

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 アウェー神戸戦は1:1ドロー。清水の守備は、過去3試合が嘘のように安定し、暗闇の中で一筋の光が差したような試合になった。

 タレント豊富な神戸に対し、アウェーで引き分けなら、普通に考えれば悪くない。もしこれが、開幕戦だったら、万々歳だった。しかし、すでに第4節であり、借金をしょい込んだ状態であることを考えれば、あの前半の内容なら、できれば勝ち点3が欲しかった。第4節にして、「ようやくスタートラインに立った」といった感じだが、すでに失った時間とゲームが、あまりに重い。

 清水が神戸戦で崩れなかったのは、半分は自分たちの改善によるもので、残りの半分は神戸との相性の問題だった。当S研の事前の見立てのとおり、神戸は清水の弱点を突いてくるようなことはほとんどなく、「なんちゃってバルサ」に興じているだけだった。特に、清水は自分たちのビルドアップの際に前から圧力をかけられると、ほとんど繋げなくなるのだが、神戸は清水ボールになると、とっとと帰陣してくれるので、清水はディフェンスからボランチくらいまでにかけて、いつになく自由にボールを持ち運ぶことができた。逆に、神戸のビルドアップは、後方から悠長に繋ごうとするので、清水のハイプレス・ショートカウンター戦術がはまりやすかった。

 というわけで、そこそこ上手く行った神戸戦だったが、神戸相手だからこそという側面が強く、まだ信用はできない。

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 開幕前の所長のJ1順位予想(というか願望)では、首位(清水)と最下位(神戸)の対戦である。しかし、清水はルヴァンのダービー勝利で一つ安堵したとはいえ、守備再建の道のりは遠そうだ。神戸は、一番負けたくない相手なので、もっと状態の良い時に当たりたかったというのが本音である。

 一つだけ、希望的観測を言えば、神戸にはミシャ札幌のようないやらしさは、ないのではないか。前節の札幌は、清水の特徴や弱点を読み切り、システム的なミスマッチに付け込んで、執拗に痛いところを突いてきた。それに比べると、神戸はおそらく、そうした緻密な対戦相手のスカウティングやゲームプランというよりも、「スーパースターに気持ち良くプレーしてもらう」というのがチームコンセプトなのではないだろうか。まあ、現在のようなどん底の清水が、敵地で神戸を倒すイメージはなかなか沸かないが、付け入るわずかな隙があるとしたら、そのあたりにあるのかもしれない。

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 ルヴァン磐田戦の成果として、変な言い方になるが、ヴァンデルソンが使えない目途が立ったというか、そのあたりが再確認できたという点があったと思う。いや、もちろん、これから日本のサッカーや清水のチームに慣れて、真価を発揮してほしいと願ってはいるが、このままでは厳しいなという感じが強まっている。

 それにしても、フレイレを手放したのは、大失敗だった。機動力のある敵FWにちぎられがちとか、試合中に熱くなりすぎるとか、欠点も指摘はされていたが、フレイレがいてくれたら、計算が立ったことは間違いない。守備力は及第点だし、左右両足使えるパスも悪くなく、ロングボールやロングフリーキックも任せられた。チーム愛が強く、イケメンというおまけまで付いていた。本人は清水で続けたいという思いがあったはずなのに、なぜクラブの側が不要という判断をしたのか、理解に苦しむ。他方、確かGMによれば、他の選手をチェックしにブラジルに行ったら、思いがけず1部のCB(ヴァン君)をとれるという話になったので、「プレーも見ないで決めた」とか言ってなかったっけ? 気が早いようだが、今季の結果として、フレイレ→ヴァン君が失敗に終わったとしたら、編成、GMの責任は重いと言わざるをえない。

 ヴァン君の問題として、中央からサイドに持ち出して、そこで敵2人くらいに詰められて孤立し、苦し紛れのパスを出してミスになり、ピンチを招くという点がある(早くも他チームにバレているので、磐田もそこを狙って来ていた)。本人のセンスの無さも感じるが、その部分は本来チームとしてスムーズなビルドアップの決め事が整備されていれば、露呈しないはずであり、端的に言えば監督の責任だ。今季のヨンソン監督は、失点の責任を選手個々のミスに矮小化しようとする発言が目立つが、ミスが多発することには必然的な原因があるはずであり、ヴァン君孤立問題に象徴されるチームとしての機能不全、それを直視して早急に手を打たない限り、清水は確実に降格、いやぶっちぎりの最下位に終わるだろう。

 まあ、ただ、ヴァン君はリーグ戦のレギュラーCBとして起用されることは、当面なさそうだね。ソッコ・立田の2CBで4バックが基本形になるのか。

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 ルヴァンのホーム磐田戦で、リーグ戦・カップ戦を通じ、待望の今季初勝利。なおかつ、初のクリーンシートも達成。しかしながら、サッカーそのものが大幅に改善したという印象はない。相手のメンバーがカップ戦仕様だったのと、いくつかの幸運に恵まれての勝利だった。今回も、相手がJ1のレギュラークラスだったら、普通に3失点くらいするだろうという、その程度の守備の強度だった。攻撃面では、滝の得点感覚に助けられ1点こそとったものの、自分たちが主導権を握って相手を崩すということは、まったくできていなかった。ビルドアップの課題は解消されず、攻撃のイメージも相変わらず共有できていない。

 もっとも、この試合で最も欲しかったのは、勝利、無失点という結果だったのは事実である。サッカーではよく、「内容に結果がついてくる」なんて言い方をするが、我々の場合には逆で、この磐田戦の結果に、これから内容もついてくることを期待するしかないだろう。

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 2018年にヨンソン体制になってから、敗れた試合、複数失点した試合は当然いくつもあったけれど、「崩壊」した試合というのは、従来はなかったはずである。それが、ホーム・ガンバ戦、アウェー札幌戦と、まさに完全崩壊としか言いようのない惨状。失点が失点を呼ぶような悪循環。リーグ戦はまだ3節を消化しただけとは言え、これは危機以外の何物でもない。

 去年と同じサッカーをやろうとすれば、多少メンバーの変更や大黒柱ドウグラスの不在はあるにせよ、ある程度安定した戦いはできていたはずである。現在直面している危機は、「5位仕様」への転換につまづいたことに起因している。当S研でも何度か指摘してきたように、昨シーズンのヨンソン清水は、それなりに上手く行ったが、あくまでも「運が良ければ中の上くらいは狙える」というクオリティにすぎなかった。チームとしてさらに上を目指すために、「5位仕様」への転換を目指したことは、理解できる。問題は、指揮官とプレーヤーの質が、その目標のレベルを満たしていなかったことなのだろう。

 たとえば、「負けてはいるけれど、内容は良かった。今は産みの苦しみだ」と思えるのなら、「5位仕様」への挑戦を続けるべきかもしれない。しかし、ガンバ戦や札幌戦で見られたのは、ただただ混乱して右往左往するだけのオレンジ戦士たちだった。ここは、現実路線、「弱者の兵法」へと回帰しないと、取り返しのつかないことになるかもしれない。愚かにも「リーグ優勝」などという目標を掲げた当S研の反省も込めて、そのように愚考する。

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 そう言えば、先週のガンバ戦について、言い忘れていたことがあったので、遅くなったが、書き記しておく。

 有名な話だが、昨シーズン終盤、ガンバが破竹の快進撃を見せた背景には、まず試合前のコイントスに勝って、普段とは逆のサイドを選ぶ、という戦法があった。普通は後半に自分たちのサポに向かって攻めることが多いが、あえて逆を選ぶという方式である。昨年の夏くらいにたまたま始めたらしいが、そうしたら勝てたので、その後は意図的にそれを選ぶようにしたらしい。所長も、昨シーズンのホーム・ガンバ戦で、コイントスに負けてサイドが入れ替わってキックオフした時には、イヤ~な予感がしたものだったが、案の定負けてしまった。

 ただ、逆サイドを選ぶためには、そもそも試合前にキャプテンがコイントスで勝たなければいけないわけだが、ガンバの三浦弦太は何と昨シーズン終盤はコイントスに12連勝し、今季開幕戦も勝ってコイントス連勝を13に伸ばしていた。2分の1の確率のコイントスを13連勝するというのは、これはもう天文学的な確率である。

 しかし、先週の清水VSガンバ戦、うちのキャプテンは河井だったと思うが、ついに三浦弦太にコイントスで土をつけ、通常どおりのサイドでキックオフとなった。ガンバの奇跡の連勝を清水が止めたという事実は、もっと特筆されていいと思う。ただ、所長などはその時点で「勝った!」と心でガッツポーズしたのだが、肝心の試合は惨敗だった。

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 守備の立て直しを託したはずの新加入ブラジル人、ヴァンデルソンとヘナトだったが、松本戦を見ても、現在までのところ、手応えが弱い。

 ヴァンは、単純に一対一で相手と競り合ったりする時の強さは感じるが、今のところ、総合的なサッカーセンスのところで、あまり光るものを感じない。特に、パスの感覚に問題がある気がする。パスを出すときの選択、角度、強弱を間違って、ヤバいピンチを招くことが多々ある。「フレイレの上位互換である」という前提で期待していたのだが、フレイレが意外と持ち出しやパスが上手く、特にロングボールには秀逸なものがあったのに対し、ヴァンはビルドアップへの貢献度が低く、開幕後の清水で球回しが淀んでいる一因となっている。周りのサポートも良くないので、ヴァンのところで敵にはめられてショートカウンターを浴びる危険が大きい。

 週半ばのカップ戦でヴァンを起用したということは、週末のリーグ戦にはヴァンを使わず、立田・ソッコの2CBで行くのだろうか? それとも、今後もCBの主力としてやってもらわなければ困るから、日本のサッカーに慣れさせるため、あえてミッドウィークの試合にも出したのか?

 ヘナトは、松本戦では得点シーンをはじめ、いくつか良いプレーも見られたものの、清水の弱点であったボランチの守備の強度を高める「救世主」とまで言えるかどうか。勝手にレオシルバ・クラスとか、ソウザ・クラスといった期待をしていたが、1試合見た限りでは、今のところ平凡な印象である。松本戦で気になったのは、ハイボールの場面で、明らかに相手ボールなのに、無理やり遅れて体当たり気味に競りに行ったような場面が3回ほどあったことだ。自分も相手も怪我をしそうだし、カードの対象にもなりかねないので、だいぶ危なっかしい印象を受けた。

 まあ、ヴァンも、ヘナトも、所長などは開幕前にはロクにプレーを見る機会がなく、先入観だけで期待していたようなところがあったのだけど。これから、日本のサッカー、清水のチームに適応して、真価を発揮してくれるといいんだけどね。

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 ルヴァンカップのアウェー松本戦、リーグ戦から全員先発を入れ替えた松本に対し、完敗を喫した。昨日の当S研のプレビューでは、清水がボールを持って松本が堅守速攻、みたいな構図で捉えていたが、とんでもない。ポゼションやビルドアップができていたのは先方であり、2:1というスコア以上の完敗だった。

 前半のスカスカな守備が問題なのは誰が見ても明らかだが、一見攻めに転じたように見える後半も問題山積だった。力任せにある程度押し込んだものの、ボールは相手の守備ブロックの外で回しているだけであり、どのようにフィニッシュにもっていくかというイメージがまったく共有できていない。ヘナトのラッキーパンチで一時同点に追い付きはしたものの、あとはほとんど敵守備陣に脅威を与えられず、打開しようとちょっと無理なプレーをするとボールを奪われてカウンターを浴びるという形勢が続くばかりだった。

 確かにうちは1.5軍くらいだったが、松本さんの二軍に攻守で圧倒されたという現実は重い。

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 昨シーズンの清水は、シーズン終盤にかけてチーム力が高まっていったが、好調だった秋から冬にかけて、カップ戦ですでに敗退済みだったのは、返す返すも残念だった。あの状態でカップ戦の準決勝、決勝とか戦ったら、タイトルをとれる可能性は十分にあっただろう。

 一昨年の小林体制のルヴァンカップは、なかなか悲惨だった。まあ、リーグ戦を優先せざるをえないチーム事情ゆえに、グループリーグで敗退したこと自体はやむをえない気もするものの、問題は、ルヴァンの淀んだ空気が、リーグ戦にも伝染してしまい、チーム全体のバイオリズムが低下してしまったことである。

 昨年のヨンソン体制1年目のルヴァンカップは、それなりに期待感の持てる戦いを見せてくれた。しかし、J2の甲府に勝てなかったことが響き、決勝トーナメント進出を逃すことに。後日、天皇杯でも甲府に敗れたことを考えれば、甲府相手にきちんと勝てなかったことが、年後半の楽しみを奪った格好になってしまった。今年も、清水の調子がしり上がりに良くなっていくはずだ、と信じるならば、ぜひカップ戦タイトル争いの楽しみを残しておきたい。

 甲府は伝統的に堅守速攻のチームであり、J2では自分たちがボールを握らざるをえないので、それで苦労されているようだが、J1の清水相手にはお得意の堅守速攻がハマる。逆に、清水は自分たちが主導権を握って勝つということができていないチームであり、カテゴリーの違いがあっても、甲府との相性は良くないのだろう。

 同じことは、清水の対松本の対戦にも当てはまる。というわけで、今年のルヴァンでグループステージを突破するカギは、松本相手に勝てるかどうかということにかかってくるだろう。ていうか、まず1点とろうや。

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 先日のガンバ戦、後半、3点差を追う絶望的な状況下で、西サイドスタンドは、執拗に新チャントをリピートしていた。それを聞いて、所長の近くにいたあるサポは、「何なんだよ、この歌は。お経かよ!」とツッコんでいた。

 まあ、あの時間帯は、皆がイライラしていたし、何にでも八つ当たりしたくなる状況だったので、耳慣れない新チャントに、つい文句を言いたくなったのだろう。

 誤解していただきたくないので、お断りしておくが、所長にしても、コールリーダーをはじめとする応援団の皆さんには、常日頃、頭の下がる思いである。その前提で、申し上げれば、ここ数年のチャント、やや不作ではないかなと感じる。皆が楽しくノレるようなものがない。

 応援団の皆さんは、清水独自の応援や、バリエーション豊かなチャントを目指しておられるのだろう。また、「自分たちが引っ張らないと」という決意で臨んでおられるに違いない。しかし、普段メインやバックで観ている所長などの感覚では、応援は西サイドの狭い範囲だけが孤軍奮闘している感じであり、スタジアム全体を巻き込めていない。

 チーム全体の応援にしても、選手個人の応援にしても、無理に新曲を作らなくてもいいんじゃないかという気がする。「今までと違う新曲を作らねば」という思いが強すぎて、かえってチャントが複雑で馴染みにくいものになってはいないだろうか。選手のチャントに関して言えば、これだけ移籍が目まぐるしい時代になると、1選手1曲というのは無理があるし、それをサポが覚えるのは不可能に近い。たとえば、プロ野球の中日ドラゴンズなんて、「外国人スラッガーの応援歌」というのがあり、選手が入れ替わっても、歌は固定である。清水も、いちいち新曲を付けるよりも、「外国人ストライカーの歌」とか、「ユース上がりの有望新人の歌」とか、そういう定番曲を設けてもいいかもしれない。

 ちなみに、こんなことを言うと怒られるかもしれないが、最近で所長が最も「アイスタの雰囲気が良いな」と感じたのは、昨年のホーム・ガンバ戦だった。あの試合はフライデーマッチで試合開始が19:30と遅く、最後の方は鳴り物が禁止だった。普段は、西サイドとメイン・バックの温度差が大きいが、鳴り物禁止の時だけは、結果的にスタジアム全体がものすごい一体感に包まれた。応援団の皆さんは、「自分たちが引っ張らなければ」と力むだけでなく、一度冷静に応援のあり方を見直されたらどうかと、個人的には思う。

 なお、応援繋がりで言えば、先日アイスタに駆け付けたガンバ・サポの振る舞いが、印象に残った。昨年、ガンバの遠藤が、「シュートを外した時などに、スタジアムからため息が漏れるのはテンションが下がる。そういう時は、ヨーロッパみたいに、『ウーーーッ』という声をあげてくれないだろうか」と注文をつけていた。そしたら、先日のガンバ・サポは実際に、チャンスを逃した時に、「ウーーーッ」という声をあげていたのではないかと思う(所長にはそう聞こえた)。だとしたら、ガンバではサポとチームの間に素晴らしい信頼関係、コミュニケーションが成立していることになる。清水の応援団も、独善的になるのではなく、常に選手や一般サポの声に耳を傾けるべきだろう。

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 すでに申し上げたとおり、ガンバ戦に関しては、清水の根本のところの質の低さがバレたというのが本質だと思っている。なので、各論、個別論は二次的だと思うのだが、そうは言いながらも、この試合では、選手ごとのパフォーマンスの違いが極端に出ていた。

 大掴みに言えば、前線の選手にはそれなりに躍動やキレを感じた。前目でプレーした河井などはアグレッシブなボール奪取を見せたし、北川、中村といったFWもボールが渡った時には期待感を抱かせるプレーを見せてくれた(いかんせんボールが渡る回数が少なかったが、それは別の問題)。

 他方、守備系の選手たちは、散々だった。ただ、六平、ヴァン、飯田などのミスはあまりにも明白なので、指摘するまでもないだろう。所長が個人的に一番残念だったのは、松原の不出来である。攻撃に転じた時に、彼の判断ミスや躊躇で潰えてしまうことが、あまりにも多かった。彼が強引にでも切り込んだりシュートを打ったりすれば、チームに勢いが出るはずなのだが、消極的なバックパスやパスミスで終わることばかりだったので、清水がペースを握れない大きな要因になっていた。

 松原本人は海外移籍して3億円稼ぐプレーヤーになるつもりらしく、確か以前には5億円とか言っていた気がする。しかし、ガンバ戦でのパフォーマンスは、500万円くらいの選手にしか見えなかった。

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 ホーム開幕戦は、ガンバ相手に、無残な敗北。ヨンソン体制になってからでは、最悪の試合だった。

 この試合で清水とガンバの差を作り出していたのは、ビルドアップの巧拙だったと思う。誤解を恐れず言えば、技術も戦術も関係ない。もっとサッカーの基本的なところの、意識とかすり込みの問題だと思う。ボールを繋いで前に運ぶ時に、適切な距離感やポジショニングをとり、相手の間に入ってボールを受け、動き直しを繰り返す。清水は、その基本の部分ができていないので、結果的に一つ一つのプレーが苦し紛れになり、無理なパスを出したり、敵に寄せられている味方に無茶振り的なパスを出してしまったりして、それを奪われて大ピンチになる。対するガンバの方は、ポジション取りや動き直しが適格なので、変なボールの奪われ方をしてピンチを招くことが少ない。もちろん、アタッカーの決定力とか、ディフェンスラインの強度とか、大事なことは間違いないが、今回の清水VSガンバ戦では、それ以前のチームとしての基本的な質の部分で、必然的にガンバの方に大チャンスが増える構図になってしまっていた。「あの場面で、こうしていれば」とか、「あのチャンスを決めていれば」とか、確かに悔やまれる場面も数多くあるものの、そういう各論の問題ではないのだ。

 清水のビルドアップが下手なのは、別に今に始まったことではなく、昨シーズンだって決して褒められたわけではなかった。しかし、昨年は屈強FW目がけたロングボールの多用と、前からのプレスでショートカウンターがハマったことで、ビルドアップが下手なことを誤魔化していた形だった。今年は、前線にポスト系のFWがいないこともあり、後方から丁寧に繋ぐことに取り組んでいると思うのだが、それによって図らずも「ビルドアップができない」という清水の問題が浮き彫りになってしまい、しかもシステムやメンバーの変更による混乱も加わって、破綻を来たしている形だ。

 新しいことにチャレンジするのは結構だが、それならばキャンプの時点でもっと入念にビルドアップの練習をしておいてほしかった。もっと言えば、J2時代に徹底的にその部分を鍛えるべきだった。J2からJ1に上がってすぐに上位争いできるチームと、清水のように苦しみ続けるチームとの差が、そこにある。

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