エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2019年01月

compact

 2018年の清水の振り返りをデータ面などからやっているところだが、こちらのサイトに出ている「コンパクトネス」という指標が興味深い。詳しい説明が書いてないので良く分からないが、要するに、J1各チームの陣形が、縦に何メートル、横に何メートルかというデータなのだろう。

 これによると、2018年のJ1リーグ戦で、清水の数字は、縦29.8メートル、横36.8メートルだった。

 普通、サッカーで「このチームはコンパクトだ」と言ったら、最終ラインと最前線の距離が短いこと、つまり縦の奥行が浅いことが意識されるのではないだろうか。2018年の清水の縦29.8メートルという長さは、リーグで3番目に長く(同率3位が他に2チームあるが)、縦の奥行という観点から言えば、全然コンパクトなチームじゃなかった。

 その反面、2018年の清水の横36.8メートルという幅は、リーグで4番目に狭い幅だった。つまり、2018年のヨンソン清水は、縦長の陣形だったということになる。(むろん厳密に言えば横の方が長いが、あくまでも平均値と比べた特徴の話)

 まあ、確かに言われてみれば、2018年の清水、横幅は狭かったかもしれない。選手が同サイドに集中しており、逆サイドの3分の1くらいのフィールドに誰もいないというような場面が多かった印象がある。その広大なスペースに相手のウィングやサイドバックが待ち構えていて、サイドチェンジでもされた日にゃ、一気に大ピンチになるので、個人的には同サイドに集中しすぎるのはいかがなものかと思って見ていた。しかし、同サイドに人数をかけてボールを奪い切るというのが、良かれ悪しかれ、ヨンソン戦術なのだろう。

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 行きがかり上、「ヤン・ヨンソン研究」というタイトルでシリーズ化しているが、もうほとんど監督の戦術とかとは関係なく、単に2018シーズンのデータ上の振り返りである。

 昨日の話の続きになるが、2018シーズン、清水はセットプレーからの得点がリーグ1多かったものの、実はセットプレーからの失点も多かった。こちらのサイトに見るとおり、最下位の長崎に次いで、2番目の多さだ。

 中でも大問題なのは、これも昨日ちらりと触れたとおり、六反がフリーキックを直接決められた失点が、3つもあったことである。これは長崎と並んでワーストの記録である。六反が直接ゴールを狙ってくるフリーキックの対応に難があることは、データでも証明されているのである。もちろん、清水にとっては救世主的な存在だが、問題点は問題点として、直視することが必要だと思う。

 サッカーにおいて、フリーキックが直接決まるということは、まずない場面である。1シーズンに一度あるかないかというプレーだ。それを、3度までも決められたというのは、看過できない。失点シーンを思い起こしてみると、まず清水の壁の作り方に問題があると思う。また、六反は相手がシュートを打つ前にコースを決めつけて反応してしまい、逆を突かれたりすることが結構ある。まず盤石の壁作りを徹底する、そしてギリギリまで我慢してちゃんとシュートに反応する、そうすればほぼ確実に防げるはずなのである。

 なお、2018年の一頃、クロスからの失点の多さが取り沙汰されたが、シーズン終わってみれば、クロスからの失点は6と、少ない部類だった。

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 昨シーズンの終盤、「清水はセットプレーからの得点がリーグで一番多い」というような話を聞いて、そういう実感がまったくなかったので、意外に感じた記憶がある。

 シーズンが終わって、こちらのサイトに出ているデータを改めて見てみると、確かに清水のセットプレーからの得点は多い。というか、清水の得点パターンは、なかなか特徴的である。

 まず、清水はPKで6点を稼いでおり、これはリーグ最多だった。日頃、審判の判定に泣かされているという印象の方が強いので、審判のさじ加減に左右されるPKをリーグで一番いただいていたというのは、やや意外だった。というか、清水はPKの成功率も高かったはずで、外したのは開幕戦のクリスランくらいじゃないだろうか。

 あと、「セットプレーから」という得点も、清水が16でリーグ最多である(浦和と同数)。これは、「セットプレー5プレー以内にゴールインした得点」のことらしい。なるほど、確かに清水のセットプレー絡みの得点はリーグ1多かったようだ。

 その一方で、清水はフリーキックを直接ゴールに叩き込んだ得点はゼロだった。まあ、直接フリーキックによる得点なんてのは、多いチームでもせいぜい2なので、清水がゼロというのは、驚くには値しない。ただ、清水の場合、直接フリーキックが「惜しかった」という場面も、あまり思い出せない。一方、所長は六反は直接フリーキックへの対応に難があるGKだと思っているのだが、2018年にも実際、敵に決められたシーンがあり、そういうこともあって、実際の数字以上に、所長などはセットプレーについての苦手意識を覚えていたのではないかと思う。

 さらに、クロスからの得点というのも、清水は12で、これもリーグ最多である(札幌と同数)。

 その一方、清水が他チームよりも少ないのは、ドリブルからのゴールと、こぼれ球からのゴールである。

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press

 サッカーには色んなデータがあるが、「ハイプレス指数」なんてものは初めて聞いた。こちらのサイトに、2018年のJ1各チームのハイプレス指数と、清水の試合ごとの推移の数字が出ている。

 この図の見方は、まず横軸が、ハイプレス指数を表していて、この指数が大きいほど、ハイプレスをよく発動したということのようである。J1全体の中でヨンソン清水はFC東京に次ぐ2位ということになっている。前で引っ掛けてショートカウンターというのが2018年の清水の十八番だったとはいえ、正直言えば、ハイプレスがリーグ2位だというのは意外だった。

 一方、縦軸は、ハイプレスの守備成功率を表していて、これはハイプレス後5秒以内に相手の攻撃がシュートまで至ることなく終了した割合を示すのだという。これを見ると、一番上にいるのは川崎であり、ハイプレスの頻度ではなく精度が優れていることを物語っている。

 皆さん、川崎は遅攻というイメージがあるかもしれないけど、2018年のゴールシーン集を見れば分かる通り、意外にあのチームもショートカウンターの得点が多い。前から上手くはめて、相手の致命的なミスを誘発することが多いのだ。まあ、押し込んでいる時間が長いので、敵陣でボールを失っても、すぐに切り替えて、奪い返して即ゴールということが結構あるのだ。それに対し、ヨンソン清水のハイプレスは、「数打ちゃ当たる」型と言えようか。

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 昨日は、個人的に、仕事面でいくつかしんどいことがあったのだけれど、そんなことはどうだっていい。ドウグラスが不整脈で緊急帰国、このニュースには参った。一番聞きたくなかったニュースであり、大袈裟でなく、暗黒の木曜日としか表現しようがない。

 当S研、今季の目標として、J1リーグ優勝という大それたことを掲げさせていただいたが、その大前提は、ドウグラスと北川のコンビが1年を通して猛威をふるい、ドウグラスがJ1得点王級の大活躍をしてくれるという想定に他ならなかった。

 むろん、現時点では症状の重度や回復の見通しなどは不明である。もしかしたら、半月くらいでケロっと回復して、何事もなかったかのように3月くらいから普通にプレーできるのかもしれない。しかし、万が一、影響が数ヵ月レベルに及んだらどうなるのか? 場合によっては、獲得間近のヘナト・アウグストに代えて、外国人FWの確保に動かなければならないような事態になるのではないか。。。

 比べるのは不謹慎かもしれないが、個人的には、久米GMが亡くなった時と同じくらいショックである。

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 昨日の話の続きである。2018シーズン、ボール支配率の低さに加えて、やはりどうしても引っかかるのが、ヨンソン監督が選手交代のカードを切るのに極めて消極的なことである。交代メンバーを投入するのが全般的に遅いし、3枚のカードを使い切らないで終わることも多かった。

 ただ、印象論で語ってはいけないので、今般、ヨンソン監督が交代カードを切った時間帯と、消化した枚数を下表のように整理してみた。何だか、バス停の時刻表のようになったが(笑)、ヨンソン監督が広島で指揮を執った2017年の第19節以降と、2018年の清水につき、何分に交代カードを切ったかを整理したものである。

 その結果、「ヨンソン監督が交代カードを使い切らないで終わることが多い」という印象は、裏付けられたと思う。2017年後半戦の広島では、ヨンソン監督は1試合平均2.44枚の交代カードを切った。2017年前半戦の森保広島では2.72枚だったから、やはり交代カード消化率は低下している。そして、2018年の清水では、2.59枚の消化だった。広島時代より若干上がったが、やはりヨンソン監督はカードを使い残す傾向のある指揮官である。

 ヨンソン監督が2018年最終節の長崎戦で1人も交代させなかったのにはビビったが、実はヨンソン監督は2017年の広島の第23節でも同じ芸当を見せており、この監督の采配からすれば驚くには値しないのかもしれない。

 J1のリーグ戦で、交代カードの消化率が平均的にどのくらいなのか、残念ながらデータは持ち合わせていない。しかし、普通は、限りなく3に近い数字だと思う。ちなみに、J2時代の2016年のコバさんは、3人の交代カードを使い切らずに1人残した試合が、1試合あっただけだった。

 もう一つ注目すべきは、ヨンソン監督が1枚目のカードを切るタイミングの遅さである。2018年の清水の1人目の交代時間を平均すると、65.1分になる(1人も交代させなかった最終節の長崎戦は、便宜的に、試合終了時間の96分に1人目を代えたと見なして計算)。ヨンソン監督は広島時代の当該値も63.7分くらいだったから、だいたい同じ傾向だ。

 では、一般的には1人目の交代時間はどのくらいなのか? これについては、以前こちらに書いたことがある。2016年のJ1の平均は60.1分だった。同年J2を戦った小林清水が62.0分だったので、それでもかなり遅いなあと感じたが、ヨンソン清水は明らかにそれよりもずっと遅いのである。

 まあ、もちろん、早く動けば偉いなどいう単純な話ではない。しかし、2018シーズンの清水の試合を思い出してみても、60~70分頃に足が止まって、手痛い失点を喫したことが多かった印象がある。あの時間帯に、先手を打って、フレッシュな選手を投入していれば、結果はまた違ったのではないかと考えたくなる。

 2019年の清水に関して言えば、「いかにしてドウグラスに故障なく1年無事に働いてもらうか」というのが、最大の命題だろう。むろん、ドウグラスはやろうと思えば90分プレーできると思うが、ベテランの域に差し掛かっており、2018年も連戦が続いた時にはキレが落ちる傾向があった。かの佐藤寿人も、「たとえ10分でも20分でも、早目に退くと、フル出場した時と比べて、疲れの残り方が全然違う」というようなことを述べていたと記憶する。2019年には65分くらいでドウグラス→テセという交代を定番化したらいいのではないかと思うのである。

 というわけで、当S研の見解として、2019年は交代カードのより積極的な活用をお願いしたいのだ。

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shihai

 ていうか、あと1ヵ月くらいで開幕じゃんかよ。全然実感わかないけど。

 さて、本年初頭、当S研の正式な目標として、今季清水のJ1リーグ優勝というものを掲げさせていただいた。ただ、その時も申し上げたとおり、客観的に見て清水が優勝最有力とか思っているわけでは決してなく、正直に本音を言えば、不安も大きい。ヨンソン・サッカーというものに、まだ全幅の信頼を寄せるまでには至っていない。

 2018シーズンの清水が、J1最低のボール支配率だったことを、どう評価すべきかということに関しては、以前こちらで論じたとおりである。とりあえず2018年に効率良く勝ち点を稼ぐ上では良かったが、今後上位を狙うためにはこのままじゃダメだというのが、所長の認識である。

 それで、以前から気になっていたのだが、そもそも低支配率というのは、ヨンソン監督の特徴なのだろうか? そのことを検証するため、2017シーズン後半戦(ヨンソン監督が指揮をとった19節以降)の広島の試合のデータと、2018シーズンの清水の試合のデータを、上掲のようなグラフにしてみた。各試合ごとのヨンソン監督のチームの支配率の推移である。

 結論から言えば、ヨンソン広島は普通の支配率のチームだったが、ヨンソン清水はきわめて低支配率のチームだった、ということになる。ちなみに申し上げれば、2017シーズン前半の森保広島は、平均支配率が53.6%だった。それが後半戦のヨンソン広島は、平均支配率が50.1%だった。一方、2018シーズンのヨンソン清水は、平均支配率が44.1%に落ち込んだのである。

 このことから言えるのは、ヨンソン監督は確かに高いポゼションを志向する監督ではなさそうだが、かと言って、低支配率がヨンソン監督に固有の特徴ということでもあるまい。広島のように、元々ボールを持てるチームを率いれば、支配率は普通の数字になる。しかし、清水では過去数年で低支配率が常態と化していたので(J2でさえ大してボールを握ったわけではない)、ヨンソン監督が率いても非常に低い支配率になった(ただし、戦い方の効率は悪くなく、そこそこの成績を収めた)ということだろう。

 以前も書いたように、「中の上」くらいの順位でいいなら、今のままでもいいかもしれない。しかし、上位進出や、ましてやACL、リーグ優勝のためには、戦い方の幅を広げなければならない。ブロック守備とカウンター主体で安定していたチームが、「ポゼションも取り入れよう」と改革を図るのは、口で言うほど簡単じゃなく、それで躓いてJ2に降格していったチームも、過去にいくつもあった。これ、2019シーズンの清水の最大のポイントね。

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goals

 すでに申し上げたとおり、個人的には、新シーズンもさることながら、もうちょっと旧シーズンの余韻に浸っていたい気持ちがある。前回の2018シーズンチーム別に続いて、今回は清水の過去十数年のJ1リーグ戦における得点と失点をグラフにまとめてみた。2018シーズンの得点が50点を上回ったのは2010年以来、得失点がプラスだったのもやはり2010年以来だった。

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 日本代表のオマーン戦、全体に日本の試合内容が低調で、北川に目立った活躍もなかったことから、SNSなどでは北川を批判する論調が強かったようだ。まあ、確かに、1トップとして出場しシュートゼロというのは、寂しい気がする。その反面、北川の動きによって、南野が切り込むスペースが生まれていたというのも、多くの人が感じたことだろう。また、南野が強引に打った何本かのシュートのうち、1回か2回でも北川にラストパスを送っていたら、代表初ゴールが生まれていたのではないかというのも、清水サポなら感じたところだと思う。

 果たして、北川は意図的におとりになるプレーをして南野や堂安にシュートを打たせていたのか、あるいは本当は自分が決めたかったけど右往左往しているうちに相手DFを惹き付けて結果的に味方を活かしたのかというのは、正直良く分からない。

 ただ、一つ言えるのは、やはり北川と南野では、アタッカーとしてのギラつき感が全然違う。日本の選手が、北川と南野が両方空いていたら、どうしても、「俺が決める」オーラ丸出しの南野の方にパスを出してしまうのではないか。

 オマーン戦の北川のプレーに関しては、玄人・素人含めて、論争が起きているみたいだし、森保監督が北川のプレーをどう評価したかというのも、気になるところである。監督が世論の大勢と同じ判断をしたら、ひょっとして、もう戦力外に近い扱いをされてしまうかもしれない。

 北川本人は、黒子的な役割を自任しているフシもあるけれど、やはり目に見える結果が出なくて、悔しい思いをしていることは間違いないだろう。それによって、本人はどう感じるのだろうか? 「清水で一から出直しだ」と思うのか、それとも「今すぐ海外に行かなきゃ駄目だ」と思うのか。。。

 下に見るのは、強力な擁護論。

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 チームの編成、スケジュールの発表、ユニフォームのお披露目と、2019シーズンに向けた動きが加速している。しかし、正直に所長の本音を言えば、もうちょっと昨シーズンの余韻に浸っていたい。各試合を振り返ったり、選手の働きを評点したり、データ分析をしたりと、やりたいことが一杯あったのに、忙しくてできないまま、もう世の中は新シーズンに突入したかのようだ。

 今回作成したのは、得点と失点の図(便宜的に失点をマイナス値で示している)。清水がリーグ全体で2位の得点数を上げたので、こういう図を作っておきたかった。

 清水は、失点の方が最終的に48まで膨らんでしまったが、最後の2試合の7失点が余計で、それを除けば、守備面でもまあまあ安定したシーズンではあったのだが。最後の2試合は、コントみたいな変な失点が続いて、もったいなかったと思う。

 まあ、それにしても、川崎まで得点ではあと1に迫ったとはいえ、失点の彼我の格差は歴然だ。2019シーズンは、得点力をある程度キープした上で、失点を少なくとも30点台に抑えないと、上位争いはおぼつかないだろう。

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 DAZNで2018シーズンの清水の全ゴール集を配信しているから、もしまだ観ていない方がおられたら、ぜひどうぞ。

 しかし、2018年の清水は、ゴール数自体も多かったけど、ファインゴールも多かったと感じる。どれもこれも、素晴らしいゴールばかりだ。ただ、最後の2試合とか、あるいはホーム浦和戦とか、清水の方はファインゴールで得点するのに、失点の方はマヌケな感じのことが多くて、ああいう試合で勝てないのがもったいなかったなというのも感じた。

 数多く積み重ねた2018年のゴールの中で、1つベストゴールを挙げろと言われれば、アウェー・ガンバ戦のドウグラスのヘッドかな。むろん、得点自体が鮮烈だった。ただ、それだけじゃなく、ドウグラス本人にとってもJ復帰弾で、あれで乗っていけただろうし、チーム全体にとっても、「俺たちはやれる」という自信になったんじゃないかな。そういう意義深さも込めて、当エス研ではあのドウグラスのヘッドをベストゴールに推したい。

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 忙しくてなかなかブログを更新できないのだが、当S研は「新スタの建設」を旗印の一つにしているので、知事がそれに関して発言したことを、取り上げないわけにはいかないだろう。川勝知事が、清水駅前の発電所計画が頓挫した土地を念頭に、エスパルスの新スタジアム建設に前向きな発言をしたということである。

 ただ、この問題に限らないが、静岡県知事と静岡市長のソリが合わず、色んな問題が政争の具と化すということが、これまでも続いてきた。今回の県知事発言も、来たる静岡市長選を念頭に、政治的な思惑を込めたものであるように聞こえる。本来であれば、県のトップが前向きな発言をしてくれたのは、諸手を挙げて喜びたいところなのだが、どうも嫌な予感がしてしまうのだ。結果的に、県と市が一本化され、新スタが前進してくれれば嬉しいが、別に静岡市民もエスパルスの新スタ問題だけを判断基準に市長を選ぶこともないだろうし、結局、選挙をにらんだ県と市の足の引っ張り合いのネタにされるだけで終わってしまいそうな予感が。

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 親愛なる清水エスパルス・サポーターの皆さん、明けましておめでとうございます。

 当S研の設定する2019シーズンの目標を発表させていただきます。今年の目標は、リーグ優勝です。

 いや、所長にしても優勝できる可能性が大きいとか思っているわけではありません。むしろ、派手にコケたら、また残留争いを強いられてもおかしくないくらい、清水の力はまだまだだと思っています。にもかかわらず、あえて優勝を目標に掲げるのは、「逆に言うと、今年優勝を目指さなかったら、いつ目指すの?」と思うからです。

 清水史上最強助っ人にして、2019年のJ1最有力得点王候補であるドウグラス。ユースの最高傑作から、代表にまで登り詰めた北川航也。この2人の形成する2トップがJ屈指であることは、すでに証明済みです。そこに、J最高峰の右サイドバックの呼び声高いエウシーニョが加わり、優良助っ人のソッコやいぶし銀のテセと合わせ、これだけ強力な外国人助っ人が勢揃いしたことは、クラブ史上なかったはずです。10番流出はあったものの、生え抜きを中心に日本人プレーヤーも油が乗ってきています。これだけ戦力が充実することは、そうそうないはず。北川が海外に渡る前に、またドウグラスやエウシーニョといったプレーヤーのパフォーマンスが高いうちに、ここ1~2年のうちにぜひともリーグ優勝したいと、そう思うわけです。

 イメージは、昨年の広島ですかね。シンプルだけど、効率の高いサッカーで、一時首位を独走しました。後半の大崩れを防げば、最後まで優勝を争ったはず。それと、はっきり言って、かなりの運が必要ですね。具体的に言えば、川崎をはじめとする優勝候補が何らかの原因でつまづいてくれることが条件でしょう。

 繰り返しになりますが、可能性が高いかと言われれば、正直高くはないかもしれません。でも、ここはひとつ、2010年代最後の、新元号最初の、王者を目指してみようじゃありませんか。

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