エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2018年12月

 今回のストーブリーグ、今のところ、清水が引き止めたいと思っていたのに流出してしまった選手は、白崎1人だけだろう。フレイレ、デュークは、清水の側から切ったのだろうと推察する(個人的には少なくともフレイレについては残してほしかったが)。それで、川崎のエウシーニョ、長崎の中村を獲得できたということは、主力レベルの収支で見れば、プラスなのかなという気がする。他のチームは、もっと主力級の出入りが激しいので、今オフに限っては、清水はそれほど激動という感じではない。

 来季のメンバーを想像するに、スタメンクラスは、それなりのメンツが並びそうである。ただ、今のままでは、選手層が薄い。特にセンターバックは、ソッコと立田を組ませるにしても、頼りになるバックアッパーの名前が思い浮かばない。ボランチも、できれば屈強なタイプを1枚加えたい気がする。さらなる戦力獲得はあるのだろうか?

 ただ、昨日お目にかけた動画を信じる限り、中村はJ数クラブとの競争を制して獲得したようであり、エウシーニョに至っては国際的な争奪戦に発展してマネーゲームを強いられたようである。たぶん、この2人の獲得だけで、かなりの予算をつぎ込み、もしかしたら、もう強化費があまり残っていないのかもしれない。まあ、中途半端な戦力を獲得して、出場機会がなかったり、J2にレンタルするはめになるくらいだったら、絶対にレギュラーを張れる実力者を少人数でも獲った方が、チームのためだとは思うが。

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 おいおい、美談みたいになっちゃってるけど、我々のカネで、ブラジルに公園作んのかよ(笑)。ちょうど10:00くらいから清水の話。

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 僭越ながら、当エス研が2018年のエスパルスの流行語大賞を発表させていただきます。5位からカウントダウンしていきます。

5.暴力番長ポドルスキ

4.確かに上手いぜイニエスタ

3.柿沼亨

2.アディショナルタイム19分

1.GK六反、魂の同点ヘッド

 全部あの試合かよ(笑)。

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 当エス研独自の企画として、「走行距離選手権」というやつがあるが、なかなか手間がかかって大変なので、今年はまだ前半戦終了時点の途中経過しかお伝えしていなかった。シーズンも無事終了したということで、2018エスパルス走行距離選手権の最終結果を発表したい。

 なお、「走行距離選手権」の趣旨とルールについては、こちらを参照。また、2017年の結果については、こちらに掲載している。

 というわけで、結果発表。詳しくは下図をご覧いただきたいが、2018年の走行距離選手権を制したのは、355.275kmを走った金子だった。東海道線で言えば、愛知県の笠寺駅の手前まで到達。2位には昨年の覇者、松原。3位には河井が食い込んだ。このほか、ソッコとフレイレのセンターバック・コンビが300km前後まで距離を伸ばして愛知県入りを果たしている。このあたりまでが、コンスタントにピッチに立っていたプレーヤーと言えそうである。ちなみに、昨年は愛知県入りした選手が松原のわずか1人しかいなかったから、いかに今季は固定のレギュラーメンバーで戦えたかということが浮き彫りとなる。

 少々意外なのは北川で、活躍が鮮烈な割には、距離が伸びておらず、これは途中で退くケースが多いからだろう。逆に、白崎は、怪我で出遅れながら、1試合当たり12km前後コンスタントに走るので、後半戦で猛然と追い上げた。立田は代表活動が不利に働いた。

 上位陣の距離が伸びた分、活躍が一部の選手に集中した1年だった。ここに六平、鎌田、増田らの名前がないのは寂しい限りだし、高卒ルーキーたちもリーグ戦の出番はなかった。

2018
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 日本平の地に足跡を残したかつてのオレンジ戦士が、対戦相手として日本平に帰ってきた時に、拍手を浴びるケースと、ブーイングを浴びるケースがある。正直に言えば、所長にはその判断基準が、良く分からない。

 印象で言うと、2010年から2011年にかけての時期に大量離脱したプレーヤーたちについては、かなり風当たりが激しいと思う。藤本淳吾、太田宏介らがそうだろう。本田拓也、兵働昭弘らも、清水に出戻る前は、かなり否定的に見られていたような気がする。岡崎慎司にしても、一般的にはファンから容認されやすい海外移籍だったにもかかわらず、手続き的な問題があり、しこりを残した。

 ただ、わりと最近の移籍では、三浦弦太なんかは、自分の意思で清水を去ったにもかかわらず、日本平での選手紹介の際に、拍手を受けていたと記憶する。

 日本平で、サポの拍手がとりわけ大きくなるのは、清水で不遇だったり、チャンスを掴めなかったような選手が、相手チームのメンバーとして帰ってきたような場合だろう。

 まあ、太田宏介などは、明らかに清水というクラブに対して不義理を働いたわけだから、一生十字架を背負って生きてもらう他はない。ただ、藤本淳吾はどうだろうか? あれだけ日本平を沸かせ、ビューティフルゴールで何度も我々を酔わせた功労者である。退団の経緯はあるにせよ、その藤本がブーイングで、清水ではまったく爪痕を残せなかったような選手が大拍手を浴びるというのは、考えてみれば変な話である。

 まあ、当S研でも、2年前に大前が流出した時には、散々揶揄するようなことを書いたものだった。「さあ、これから」という時に舞い込んできたニュースだったので、その分、ショックが大きかった。

 今、噂されている選手に関して言えば、なぜか2年前の大前氏の時ほどの否定的な感情はわかない。むろん、ものすごく残念で寂しい気持ちはあるが、むしろ高校最高の逸材と言われたプレーヤーが、低迷期の地方クラブでよくぞ何年もやってくれたと、そんな気持ちの方が強い。それと、2018年シーズンに清水がある程度の結果を出してくれたことで、個人的に一定の心のゆとりがあるのかもしれない。

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 一昨日、昨日とご紹介した評論家リーグ。ちょっと角度を変えて、18人の先生方が、各チームで獲得したポイント(ここでは便宜的に表ポイントだけ)を合計すると、その合計数が多いチームほど事前の予想どおりの順当な結果で、逆にそれが大幅なマイナスなら期待を裏切る順位だった、ということになる。

 たとえば、18人の先生方が、長崎についての予想で獲得したポイント(表ポイントのみ)を合計すると、57であり、これは全チームの中で最多である。これは、多くの評論家が「長崎は最下位だろう」と予想し、実際にも最下位に沈んでしまったという意味で、「悪い順当」。逆に、川崎の同ポイントが56、鹿島が49、浦和が43となっているのは、多くの識者が「順位が上だろう」と予想し、実際にも上だったという「良い順当」である。

 一方、最大のマイナスになったのは、柏の-138だった。これは明らかに「悪い裏切り」である。磐田の-115、名古屋の-25も然り。

 そうした中、広島の-131、札幌の-112、清水の-70などは、完全に「良い」裏切りである。この3チームは、いずれも、全評論家の順位予想をすべて大きく上回る順位でフィニッシュしている。だからこそ、評論家連中のポイントがことごとくマイナスになったのである。

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2018

 お待たせしました。昨日予告した「2018評論家リーグ」の結果発表です。

 栄えある2018年の評論家王者は、荻島弘一氏。「それ誰?」と思う人が多いかもしれないけど、日刊スポーツの編集委員である。実を言うと、2018年評論家リーグは、18人のエントリー人数を揃えるのに苦労し、一般的な知名度は低いながら数合わせ的に荻島弘一氏を加えた経緯があったのだが、その荻島氏が優勝してしまうのだから、M1の敗者復活優勝みたいなものか(違うか)。一方、J2への降格は浅田真樹、岩本輝雄の両名となった。くしくも、両名とも清水を最下位予想していた御仁であり、眼力のなさをさらけ出した格好だ。

 以前も申し上げたことだが、S研方式では、具体的な順位を的中させるというよりも、「大きな地雷を踏まない」ことが重要である。優勝候補に挙げたチームが、実際には降格してしまったりしたら、それだけでもう大幅なマイナス確定だ。今回の例で言えば、ブービーの柏を優勝予想した岩本氏などは、他の順位を少しくらい当てても、挽回のしようがない。逆に、2位に躍進した広島を最下位予想していた北澤氏や三浦氏なども、それだけで大幅な負債を抱え込んだことになる。ただ、2018評論家リーグでビリに終わった浅田氏などは、1つ大きな地雷を踏んだというよりも、全体として予想が的外れだったという印象が強い。まあ、この人は、磐田を3位、札幌を16位と予想しており、その予想を逆にしていたら、上位だったかもしれないのだが。

 清水は、最終順位が全評論家の予想よりもずっと上だったので、ほぼ全員が清水のところでマイナスを食らっている。してやったりという思いだ。清水でプラスポイントを獲得できたのは、11位に予想していた中山淳氏だけであった。

 ちなみに、清水は2018年に8位だったわけだけど、評論家の8位は松木安太郎氏である。清水のJ1における立ち位置は、評論家業界における松木氏と同じなのかと考えると、チト微妙な気がしてくる(笑)。

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yaruyo

 全国8000万人のJリーグファンの皆様、お待たせしました。S研恒例、「2018評論家リーグ」をお届けします。

 この評論家リーグは、当該年のJ1リーグに関する代表的な専門家の順位予想に着目し、実際の順位と照らし合わせて、先生方をランキングするという企画だ。ただし、以前スカパー!の特番でやっていたような単に順位を何個当てたかといった単純な方式ではなく、必ずしも順位が完全に一致しなくても、たとえば5位のチームを6位と予想していたような場合には、その惜しさに応じて加点し、逆に予想と結果が大きく食い違うような場合にはその乖離に応じてマイナス点がつくというのが大きな特徴である。また、優勝チーム、ACL圏、降格圏などを的中させる重要度の方がはるかに高いので、これらの順位には得点を傾斜配分している。S研方式では、全部順位を的中させれば勝ち点100点になるが、上位や下位の予想を激しく外すと、マイナス100とか200とかになることもありうる。レギュレーションは以前詳しく説明したので、こちらをご覧いただきたい。

 さて、春先にお伝えしたとおり、今シーズンの評論家リーグには、J1と同じ18人がエントリーしていた。何しろ、上位も下位も波乱が相次いだ2018年のJ1だったので、それを反映して、評論家リーグも大荒れだった。前半戦が終了した時点では、18人の先生方が全員マイナス点という、異例の展開だった。その後、J1の順位はある程度は予定調和化していったものの、上の表に見るとおり、最終順位も、事前の大方の予想を覆すものであったことは間違いない。なお、表は、清水の順位予想が高かった順に並べている。

 というわけで、18人の大先生たちの予想的中度を、S研のレギュレーションに当てはめたら、どんな順位になるのか? 結果は明日発表する。お楽しみに。

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 エダ氏に関しては、「本人が外国人監督アレルギーで、今は外に出ているけど、ほとぼりが冷めたら、また戻ってくるのではないか」と思っていたけど、このほど退団が発表された。

 いや、それにしても、一時代を彩った、我々としても思い入れの深いプレーヤーたちの退団が続いている。特に、個人的には、J2からJ1への昇格を成し遂げてくれた時のメンバーへの思い入れは相当強いのだけど、一人また一人と清水を後にしており、寂しさが募る。

 2010年シーズン終了後の大量離脱は、その後の低迷に繋がり、結局数年後にJ2降格という報いを受けることになった。あの時の教訓として、新陳代謝を図るにしても、やはりある程度継承しながら徐々に進めることが望まれる、特にチームの精神的支柱となるような選手を無下に切ったりするのは良くない、といったことがあったと思う。そう考えると、このオフの大量退団は、ちょっと激しすぎやしないかという危惧も覚える。功労者の角田とか、チームの象徴でもある枝村とか、もうちょっと大事にしてもいいのではないかという気もする。

 ただ、おそらくクラブとしては、「攻め」に出ており、まさにそのためのやむをえない人員整理なのだろう。今のところ川崎のエウシーニョくらいしか新規獲得の名前が挙がっていないが、強力な戦力を獲得するという青写真を描いているからこそ、馴染み深い功労者たちともここでお別れという判断になったのだと思われる。躍進のための戦力アップ、そのためのやむをえぬ犠牲、そのような意味合いであるのならば、支持するのにやぶさかでない。

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 角田とも契約満了か。皆さん、覚えてますか。つい1年ちょっと前、2017年春までは、角田がCBの柱で、「角田のパートナーを誰が務めるか」と、そういう構図で捉えられていたのだ。2017年の開幕戦なんか、サポの間で、彼への期待感は大きかった。それが、例の鹿島戦の事件から、なんだか急に老け込んだような雰囲気となり、実際に出場機会も激減した。2017年に清水が大苦戦した一因が、CBの軸が定まらなかったことにあったことを思えば、実に痛い出来事だった。2018年も、時々出番があった程度で、バックアッパーの域を出ることはなかった。いずれにしても、清水というクラブがどん底から蘇生するその過程で、チームに熱き魂を吹き込んでくれた角田のことは、ずっと忘れない。本人の語る、「対戦相手として日本平に戻ってくる」という夢が実現することを、我々も願おうではないか。

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 長谷川You、植草、フレイレ、デュークが契約満了か。

 Youと植草に関しては、苦しい時代にチームを支えてくれたプレーヤーとして、感謝の思いが強い。2人とも、出場機会という観点から、清水を離れるのは、やむをえないかなという気はする。J1の主力でバリバリというのは難しいかもしれないが、下のカテゴリーなら、充分にスタメンで活躍できる可能性もあるのではないか。今後、別の形で、彼らの元気な姿を見られることを期待したい。

 フレイレとデュークは、延長があるのではないかと思っていただけに、少々意外だった。2人ともファンに愛されたナイスガイで、別れは寂しい。デュークなんかは、プレーヤーとしてちょっと微妙ではあっても、いっそマスコットとしてでも残したいくらいだが、本人は何しろオーストラリア代表すらうかがう立場なので、場所を変えて出直しというのは、本人のためには悪くないのかもしれない。フレイレは、ソッコとのCBコンビがそこそこ上手く行ったという印象があるだけに、ちょっとショックである。本人は「悔しさ」を口にしているので、清水の側からここで終わりという判断を下したのだろうか。

 フレイレにしても、デュークにしても、MVP級とは言わないまでも、いてくれれば助かる存在であったことは間違いない。彼らについて、清水の側から、延長なしという判断を下したのだとしたら、もっと凄い外国人助っ人が来る目途が立っているのだと、そのように期待していいのだろうか。特に、フレイレを切るとしたら、上位互換の新戦力CBを用意してくれないと、安心できないのだけれど、その点、大丈夫なんでしょうか?

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180px-TAMIYA_Logo.svg

 先日、社長からの「切なるお願い」があり、もうスポンサー営業はやり尽くしたから、一般サポの皆さんへの負担増もお願いせざるをえないという話だった。いや、所長にしても、負担増はやぶさかじゃないというか、ドンと来いと思っている。しかし、静岡にも色んな企業があり、そのすべてがエスパルスのスポンサーになってくれてるわけじゃないよな、まだ開拓の余地はあるんじゃないかな、ということも同時に思う。

 その、筆頭格が、勝手に名指しさせていただいて失礼かもしれないが、㈱タミヤ様である。静岡が世界に誇るプラモデルメーカーが、エスパルスのユニに、あの格好良いロゴマークを掲げてくれたら、と想像するだけで、胸が熱くなる。

 エスパルスとタミヤ様は、ミニ四駆のイベントでコラボしたり、すでに接点はある。クラブの営業も、タミヤ様にスポンサー就任を働きかけたことも、きっとあったはずである。先方の何らかの事情で、断られてしまったのだろうか?

 タミヤ様、エスパルスは、何年かのうちに、ACLに、世界に羽ばたく(かもしれない)クラブです。広告効果は絶大!(になるかもしれない)。ぜひエスパルスをご支援ください。

 タミヤ様の社員さんの中にも、きっと清水サポはいらっしゃるでしょう。ぜひ、社内で気運を盛り上げていただければ幸いです。

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goals

 昨日の話の続きのようになるが、それにしても2018年は良く点の入った年だった。近年の清水では、2桁ゴールの選手が出ることは滅多になかったのに、それがいっぺんに3人も出たというのは、なかなかの慶事である。新婚効果か、チャン河井の3得点というのも光った。

 誰もが思うことだが、もしもドウグラスが年間を通じてコンスタントに活躍したら、一体何点とるのだろうか? もしも最強2トップが来年も健在で、1年を通して活躍してくれたら、ドウグラス30点、北川20点、なんて夢も描きたくなる。ついに清水から得点王が生まれる、その瞬間が訪れるかもしれない。

 これまでのJ1の歴史で、清水から得点王が出たことはない。この事実は、多くの方がご存知ではないかと思う。しかし、もっと言えば、清水からは得点ランキングのベスト3にすら入ったことがないのである。嘘だと思ったら、調べてただければと思うが、とにかく清水のストライカーは常にメダル圏外だったのだ。全盛期の岡崎ですら、決して得点ランキングの最上位には位置していなかった。

 来シーズン、清水の戦いに過度な楽観は禁物だが、2トップがどこまでゴールを伸ばしてくれるのかという楽しみは尽きない。ていうか、まずは北川、ドウグラスを引き留めてくれなければ困るわけだが。

 ちなみに、J1の得点王を出したことはないが、J2時代の2016年にテセがリーグ得点王になっている。むろん、来季もテセには清水でプレーしてほしいし、彼にもゴール量産を願いたい。

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 2018年のJ1が終盤戦になって、清水の1桁順位、5位以内、賞金およびACL圏といった可能性が様々に取り沙汰されたが、実を言うと所長が一番こだわっていたのは、得点数だった。もしかしたら、2018年のJ1で最高の得点数を記録できるかもしれないと思ったからである。しかし、残念、終わってみればわずか1得点の差で川崎の後塵を拝し、横浜と並んで2位タイだった。つまり、磐田があと30秒我慢してくれたら、磐田自身がJ1残留を決められただけでなく、史上初の清水の最高得点(川崎とタイながら)が決まったはずだったのである。うーむ、逃した魚は大きいぞ。

 「史上初」と申し上げたが、今回所長がデータを確認したのは、2000年代以降である。1990年代には、もしかしたら清水が得点数でトップなんて年もあったかもしれないが、リーグ戦のレギュレーション(試合数や延長戦など)が全然違うので、別物と考えていいのではないか。

 差し当たり、J1が現在のように18チーム、34試合になって以降の清水の成績を、上のような表に整理してみた。2018年に清水は56得点し、これは2006年と2010年の60得点に次ぐ数字だった。しかし、実は2006年の得点数はリーグ6位、2010年のそれはリーグ3位であり、順位から言えば今年の2位(タイ)の方が上だった。ちなみに、2001年にも2位だったことがあるので、それに次ぐ2度目の2位ということになる(上述のとおり、1990年代は未調査)。

 ちなみに、今回調べてみて分かったのは、清水は得点数トップだったことはないが、得点数が16位以下だったこともない、という事実だった(降格した2015年も得点数は14位)。言い換えれば、極端な得点力不足に陥ったことはなく、苦しむ時は失点増が原因だということが言えそうである。

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 残留争いや昇格争いは、当事者にとってはたまったものじゃないけど、他人から見れば最高のショーだ。だから、ジュビロの最終節も、昇格プレーオフも、個人的にはかなり注目して観戦した。

 ジュビロに関しては、清水サポの間でも、「ダービーのためにも残ってほしい」という人と、「どこまでも堕ちやがれ」という人とに、二分されるのだろうか。所長個人に関して言えば、ジュビロには常にJ1にいてほしいと思う。来年も5点くらいとって勝ちたいと思うので、ぜひ残ってくれないと困る。万が一J2に落ちても、来年はルヴァンカップでは戦うこともあるのかもしれないが、やはりリーグ戦のダービーは別格だろう。

 最終節の川崎VS磐田戦、磐田の戦い振りは素晴らしかったと思う。最後の30秒を除けば、ほぼ完璧な試合運びだった。あそこまで戦いながら、他会場を含め、最悪の結末が待っているとは、監督が言うように残酷という他はない。対する東京Vは、プレーオフで、これまた素晴らしい戦いを続けている。所長は、ヴェルディの試合はハイライトくらいしか観たことがなく、「外国人の個の力で点をとってるチームなんだろうな」と漠然と想像していたが、いやどうしてどうして、プレーオフの内容を見ると、知将に率いられてしっかりとオーガナイズされた好チームだ。しかも2連続下剋上ということで、乗りに乗っており、勢いをもってヤマハスタジアムに乗り込んで来るだろう。プレーオフでは、上位チームの「引き分けでもOK」というアドバンテージが逆に罠になってしまうことが多いが、磐田も引き分けを意識しすぎると、ヴェルディの勢いに飲まれかねない。しかも、磐田には「GKのヘディングシュート」についてのトラウマがあるのに、ヴェルディはプレーオフ2回戦でGK上福元が土壇場で攻め上がって決勝ゴールを演出しており、あれを見て磐田関係者は血の気が引いたのではないか。磐田には、変に縮こまらないで、それこそ5:0で粉砕するくらいの自信をもって戦ってほしいものである。

 磐田の危機を目の当たりにして、清水関係者がとるべき正しい態度は、「他山の石」とすることだろう。昨シーズン、清水がまったく歯が立たなかったあの磐田が、中心選手が何人か怪我をし、ちょっと歯車が狂っただけで、ここまで苦しむわけである。清水も、多少順位が上がったくらいで慢心してはならず、むしろ「来年こそは危ないかもしれない」という危機感をもって引き締めなければ駄目だと思う。

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 2018シーズン終盤になって、対戦カードもそれほど厳しくなく、自分たち自身がしっかり戦えば、5位以内やACLといった成果が手に届きそうな、そんな状況だった。しかし、終盤に負けはしなかったものの、「中2日連続湘南」、「オワコン神戸」、「最下位長崎」に勝ち切れず、終わってみれば8位、か。

 久米さんの遺言である5位を果たせなかったのは残念だけど、ここで上位に食い込んで「勘違い」するくらいなら、8位くらいの方が丁度良いのかもしれない。実際、最終節の長崎戦を見ても、やはり清水のサッカーはまだ上位争いをするクオリティではない。スイッチが入った時の得点力などはリーグの中でもかなり上の方だと思うが、ポゼションやビルドアップのクオリティははっきり言って最下位チームより下だし、試合運びの課題も最後まで改善されなかった。

 うん、うちは、まだまだだ。補強と準備をしっかりやらないと、来季はまた苦しいシーズンになる。5位以内という目標を逃したことは、「教訓」だと受け止めて、来季に向かっていこう。

 実際、近年のJ1の歴史を見ても、ある年に上位進出して、「勘違い」した結果、翌年に崩壊したクラブというのは、いくつもある。昨年の大宮がそうだろうし、今季も柏がその罠にはまった。

 まあ、それにしても、甲府と長崎に勝てない年だったな(苦笑い)。

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