エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2018年09月

 当S研では以前、今季の清水は、

 前半45分のうちに点をとらないと、勝てない。前半無得点だった試合は、一度も勝てていない。前半ゴールが生まれなかったら、ほぼ負けであり、良くてスコアレスドロー。

 という法則を指摘したことがある。普通のチームなら、増してや強豪ではないチームならば、前半我慢して後半勝負をかけようと考えるものだが、清水の場合は前半に点がとれなければ後半にも期待できず、そもそも前半の「我慢」ができない、という指摘だった。

 その有難くないジンクスを、第28節にして、ようやく覆すことができた。アウェーFC東京戦、前半をスコアレスで折り返し、後半に2得点を奪い、見事勝利。こういう勝ち方は、今季初めてである。残留争いから半歩抜け出したということに加えて、新たな境地を開いたという観点からも、意義深い勝利だったと言えよう。

 むろん、皆様お気付きのとおり、FC東京は直近で大不振にあえいでおり、実際に戦ってみても先方の出来は悪く、それに助けられての勝利だったことは認めなければならないだろう。とはいえ、この試合の清水の守備には、久し振りに、最低限の集中力や気迫を見ることができた。こういう戦いを継続できれば、大きく崩れることはないのではないか。

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 ちょとしたお知らせですが、本日のFC東京戦、東京のローカル地上波「TOKYO MX」で放映します。ただし、試合は17:00からですが、19:00からの録画放送になりますので、ご注意ください。もしも、東京在住で、DAZNに入ってなくて、リアルタイムじゃなくてもいいから試合が観たいという方がいらっしゃったら、ぜひどうぞ。

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 帰り道で、「あのオウンゴールさえなければ」と嘆いていた人が多かったけど、それはどうだろうか? 確かにものすごく痛かったけど、あれがなければ勝てたかというのは別問題で。個人的には、ボールを持って繋ぐという部分の基本的にな技量の差が、順当に結果に表れたという印象を受けた。ガンバが、ようやくメンバーの質に見合ったサッカーを始めたと、そんな気がした。

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 過去数シーズンの節ごとの勝ち点の推移を示したこのグラフは、時々更新してお目にかけているものだけど、第26節終了時点で勝ち点が昨シーズンと同じ34に到達したので、その記念に掲載しておく。昨シーズンよりも8節早くこの勝ち点に到達したことは、まあまあの成果であり、監督交代が一応は上手く行ったという評価はできるだろう。しかし、今季は例年以上に混戦で、残留ラインは高くなると見られ、昨シーズンと同じ勝ち点を積んだからと言って、まだ安心できない。

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 決定力、守備力、試合運びに大いに課題を残した柏戦だったが、むろん良かった点もあって、中でも、松原后の攻撃参加は効果的だった。左サイドハーフの白崎との相性が良いのか、スムーズに攻撃に絡んでいた。松原と言えば、左足のコースを切られると手詰まりになる傾向があり、「右足も使えるようになれよ!」という声が以前からサポ筋から寄せられていたが、今回の柏戦で初めてと言っていいくらい、切り返してからの右足クロスという場面が見られた。しかも、最近コントロールが定まっていなかった左足クロスより、右足の方が正確なんじゃないかと思える良い球筋のクロスが上がっていた。本人が相当、右足を使う研究や練習をした成果なのかもしれない。一皮むけたか?

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 清水が最近リーグ戦で勝った3試合には、共通点がある。いずれの試合でも、ペナ付近での清水の際どいプレーを、審判が見逃してくれたことだ。ホーム鳥栖戦でフレイレが金崎を倒したシーンはノーファウルという判定だったが、普通だったらあれは鳥栖の至近距離からのフリーキックで、しかもフレイレは一発レッドだろう。アウェー横浜戦では、ペナ内で松原が仲川を倒し、あれは10人の主審のうち8人くらいはPKにとると思う。ウーゴ・ヴィエイラがペナ内で倒れてシミュレーションをとられたシーンも、10人の主審のうち6人くらいはPKにとるような場面だった。そして、今回のアウェー柏戦では、ペナ内に侵入しようとした山崎を、立田が後ろから押して倒した。ちょっと押しただけなので、「ファウルにとられない丁度良い塩梅で押した立田のファインプレー」と言えなくもないが、10人の主審のうち3人くらいはPKと判定したのではないかと思われ(ペナ内だったのか外だったのか、ちょっと記憶が定かでないが)、際どかったことは間違いない。逆に、ホーム湘南戦、ホーム・ガンバ戦と、どちらともとれるような場面で、清水がPKのチャンスをもらい、それを勝利に結び付けた幸運もあった。

 むろん、我々としては、審判が味方をしてくれた方が有難いわけだが、こういうのは長い目で見れば平均していくものであり、逆に誤審で負けが続くような時期が来ても不思議ではない。したがって、最近、審判の甘い判定で転がり込んだ勝ち点は有難くいただくとして、ちょっとやそっとの判定で左右されないような強靭なチーム作りを目指さなければならない。

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 攻守にまったく精彩を欠く先方の調子と、前半の内容から見れば、3:0、4:0くらいで勝たなければいけない試合だったが、残念ながら、それが3:2になってしまうのが、今の清水クオリティ。「3点くらいとらないと、勝てないだろうな」とは思っていたが、まさにそんな試合。いかにも今季の清水らしい、ドタバタした勝ち方だった。

 ただ、いつもとちょっと違ったのは、得点をとったのがFWではなくMFだったことである。逆に言うと、怪我上がりのクリスはあんなものかという気もするが、北川のプレーに判断ミスが多いのが気になる。思い切ったミドルシュートもあったので、DAZNの実況・解説は北川を称賛していたが、所長などはむしろ、北川がゴール前で本来の冴えを見せてくれたら、もっと楽勝できた試合だったと思う。精神的な迷いなので、1点とれれば、ケチャップドバドバだとは思うが。。。

 とか何とか、苦言も呈しつつも、やはりこの勝ち点3は相当デカい。ここまでの後半戦は、同じ相手に前半戦と違う結果が出ることが多かったが(例外は川崎相手に2度負けたこと)、柏相手にはホームでもアウェーでも勝ってダブルを達成した。次節は、ガンバ相手にやはりシーズン・ダブルを狙う試合になるので、そういう意味でも弾みがつくのではないか。

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 相変わらず仕事でバタバタしているので、アウェー仙台戦につき、だいぶ遅れ気味のコメント。

 前回のエントリーで、清水は前半に得点できなかった試合は勝利なし、また前半に得点できないと引き分けすらもほぼ無理で、スコアレスドローが関の山、ということを指摘した。その悪いジンクスが崩れる、あと一歩のところまで迫った仙台戦。もちろん、所長は、「自分がブログで書いたことがあっさりと覆され、大恥をかいてもいい。いや、恥をかかせてくれ!」と祈りながら観ていた。しかし、土壇場で、敵の勝ち越し点を被弾。ブログに間の悪いことを書いてしまったと、申し訳ない気持ちになってしまった。むろん、素人がサイバー空間で何を書こうと、ピッチ上の試合結果に影響が及ぶはずはないのだが、もしかしたら読んでくださった方が不快な思いをしたら、お詫び申し上げたい。

 状況を考えれば、オレンジ戦士たちは、良く戦っていたと思う。むろん、クリエイティブな要素などは皆無だが、運動量を出し惜しみせず、果敢にファイトするということはできていたと思う。少なくとも、1人少ない相手に腰の引けた戦いしかできなかった横浜FM戦の終盤に比べれば、胸は張れる。ただ、最悪に近かった横浜FM戦が勝ち点3で、できることはやり尽した感のある仙台戦が勝ち点0とは、皮肉としか言いようがない。

 試合のストーリーとしては、アウェー鹿島戦に似ていた。あの時も、引き分け狙いで、終盤に北川から兵働に交代して4141にし「少なくとも勝ち点1は持ち帰ろう」と目論んだが、アディショナルタイムに被弾。今回は、金子から角田にチェンジし、たぶん3または5バックにしたと思うのだが、かえってバランスを崩し、土壇場の被弾を呼び込んでしまった印象が強い。アウェーゲームで残り数分、同点という状況なら、守備系の選手を投入して、確実に勝ち点1を持って帰るというのは、誰もが考えることだと思う。しかし、今の清水に限っては、その「確実」というのが当てにならず、かえって攻め続けた方が勝ち点に近付くのではないかと思えてくる。

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