エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2018年07月

20182

 そんなわけで、18人の評論家の順位予想と、前半戦終了時点の実際の順位にもとづき、当S研方式で僭越ながら先生方を順位付けたところ、その結果が上表のようになった。S研方式は、全部的中させると100点になるのだが、上位や下位の予想を大きく外すと大幅なマイナス点がつく過酷なレギュレーションなので、勝ち点がマイナスになること自体は珍しくない。ただ、前半戦終了時点の18人の勝ち点は、なんと、全員が大幅なマイナスになってしまった。J1リーグ戦自体の波乱が、評論家リーグにもモロに響いている。

 現時点の首位は、原山裕平氏。広島を7位という最も高い順位に予想していたことが、奏功した。面白いのは、2017評論家リーグで、原山氏が最下位だったことである。同年、原山氏は広島を優勝予想しており、広島がコケたがゆえに、その道連れで原山氏が評論家リーグで最下位に沈んだものだった。ただし、原山氏はそのことを自らちゃんと釈明しており、それゆえに当S研では原山氏のJ2降格を執行猶予した経緯がある(こちら参照)。今季の広島についての順位予想は7位と控え目だったとはいえ、広島へのこだわりが、今季の原山氏を躍進させているわけだから、なかなか感慨深いものがある。

 むろん、上に見た順位表は、あくまでも前半戦終了時点の途中経過。さあ、最終的にはどうなるか?

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2018

 横浜戦が台風の影響で中止になり、ヒマになってしまったので、改めて2018評論家リーグの前半戦終了時点の途中経過をお届けすることにしたい。なお、評論家リーグの趣旨とレギュレーションについては、以前詳しく説明したので、そちらを参照していただきたい。要するに、単に順位を何個当てたかなんて単純なものでなく、予想と実際の順位がどれくらい乖離していたかを集計し、しかも上位3チームと下位3チームの予想についてはその重要性に鑑みポイントを重点的に高くしているわけである。

 さて、2018評論家リーグは、大荒れの予感がプンプンする。この波乱具合は、昨年の比ではない。何しろ、現時点で首位を快走している広島につき、先生方の事前の評価は芳しくなく、降格予想や最下位予想すらあったわけで、最高でも7位に予想した識者が1人いただけだった。このほか、札幌の予想外の躍進や、名古屋、ガンバ、柏などが予想に反して振るわないことが、波乱の原因になっている。

 我が清水に関しては、良い方向で予想を裏切っている。清水を最下位予想した有識者は、表ポイントと裏ポイントの合計で、マイナス10もの損失を被っており、お気の毒様としか言いようがない。

 さて、今季エントリーしている18人の先生方を、S研方式で順位付けすると、どうなるか? 結果は明日発表する。

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score

 これまたマンネリながら、前半戦まとめ図で、時間帯別の得失点。こうやって見ると、11~20分の失点が多く、そうした早い時間帯の失点により試合を難しくしてしまうパターンが目立つ。ただ、清水も割と前半から点はとれている。ちなみに、清水が先制点をとった試合が7試合あり、6勝・1分。敵に先制点を許した試合が8試合あり、1勝・7敗だった。

 当然のことながら、後半にも得点・失点ともスコアは動いているものの、それらは清水のダメ押し点であったり、敵が単に「一矢報いた」だけのことが多く、それによって勝ち負けが決まることはほとんどなかった。清水は81分以降、2得点・2失点しているが、それらはいずれも勝敗に直結しないものだった。言い換えれば、今期前半戦の清水は、前半の45分によってほとんど試合の帰趨が決まってしまい、後半になってそれがひっくり返るようなことは、ほぼなかったということになる。

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table

 昨シーズンも何度かこの図をお目にかけたけど、シーズン折り返し地点に来たので、前半戦の得失点分布図を作って、しみじみと眺めてみる。

 2017シーズンと、2018シーズンとでは、清水の勝ちパターンが一変した。2017年は、「完封しないと(ほぼ)勝てない」というチームだった。それに対し2018年は、「完封勝ちが(ほぼ)できない」、「複数得点しないと勝てない」というチームになっている。

 言い換えれば、ロースコアのゲームを勝ち切り、たとえばウノゼロで勝ったりすることが、現時点ではできていない。このチームには、今のところ、本物の守備力はないと言わざるをえない。

 これまでのところ、一番多いスコアは、0:1の3回である。しかも、それらがホームで3連続だったというのが、頭の痛いところである(横浜、長崎、東京が相手)。ホームの大声援を受けながら、攻めあぐんで、1点に泣いたという試合が3回も続いたことが、印象を悪くしている。

 1点さえとれれば、2点、3点と積み重ねられるチームではあるのだけれど、とれない試合ではまったくゴールの気配すらなくなってしまう。まあ、それゆえにこそ、中断期間前後の遅攻のトレーニングだったのだとは思うけどね。後半戦に、その成果が出るのか、注目することにしたい。

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 昨シーズン当S研で手掛けた「走行距離選手権」、結構手間がかかるので、今季はやっていなかったけど、シーズンが折り返し地点に来たので、ここで第17節終了時点までの走行距離の累計値をまとめてみたい。そして、昨年と同じように、東京駅を振り出しとした東海道本線のすごろくに見立てて、選手を配置した図を作成した。

 今季、ここまでの選手権の特徴は、大きく3つのグループに分かれていることだろう。第1グループは河井から立田までで、要するにリーグ戦のレギュラーたちである。10人が、すでに静岡県入りしている。第2グループは、試合に出たり出なかったり、あるいは途中交代が多いプレーヤーたちであり、現在神奈川県を走行中。そして、第3グループが、出場機会がごく少ない選手たちで、まだ6人が東京都から脱出できていない。むろん、まだ東京駅から発車すらできていない戦力も多く、鎌田、航平、六平、増田、水谷と、なぜか右サイド&ボランチ系が多い(航平は甲府へのレンタルとなった)。そして、高卒ルーキーは全員、リーグ戦の出場機会なしである。

 先発フル出場を続け、中盤で運動量が多い河井がトップなのはうなずけるとして、途中交代も何度かあった金子がそれとほぼ同じ距離をたたき出しているのは、驚異である。さあ、今季のレースは、どのように決着するか。

run
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line

 中断期間のモヤモヤはあったけど、まさかの2連勝で、前半戦を終了。7勝・3分・7敗と星を五分に戻し、帳尻を合わせた格好だ。単に星が五分なだけでなく、引き分けが少な目だから勝ち点が積み上がっているし、得失点がプラス2なのも好材料。お蔭様で順位も1ケタの8位。ジュビロよりも上(笑)。山あり谷ありの前半戦ではあったけど、結果的にはまあまあ合格点の戦績を挙げている。何しろ昨シーズンは年間で8勝しかできなかったので、早くもその数字に近付いているというのは結構なことだ。

 それでもって、時々お目にかけるこのグラフ。ここ数年の、清水が苦戦続きなことを前提としているので、勝ち点40が天井の図になっている。確実に残留できる線として、そのくらいを目指そうよという数字だ。しかし、前半戦で24の勝ち点を挙げた我が軍なのだから、単純に2倍すれば40を上回るわけで、まずはそれを確実に達成してほしいとは思うものの、それを最終的な目標としてしまったら、それ以上の進歩がない。確実な残留、勝ち点40を最低線としながら、この図の天井を力強く突き破るような、そんな後半戦を見せてくれ。

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 それにしても、誰とは言わないが、打てども打てどもシュートが入らない外国人助っ人がいるかと思えば、ドウグラスみたいに文字どおりの「一発回答」をやってのける選手もいて、言い古されたことながら、「決定力」の差って、やっぱりあるよねえ。

 ただ、シュートが入る、入らないには、それなりの原因がある。過去のゴール集などを見ると、ドウグラスはヘディングシュートをするときに、グラウンドにたたきつけるか、GKの届かない高いところをねらうかのどちらかで、高低のメリハリがついているように感じる。ガンバ戦では、あれだけのトップスピードで走りこみながら、東口の届かない高さにきっちりと決めきるあたり、さすがである。

 以前も書いたような気がするけど、大前氏も小柄な割にはヘディングシュートの上手い選手だった。彼の場合は、GKの位置や動きを見て、瞬時にGKの逆をつくようなコースにヘディングシュートを放つので、決定力が高いのだと思う。

 それに比べてD君あたりは(言っちゃった)、シュートがジャストミートすることは結構あるのだけど、GKの正面を突いたり、ちょうど反応しやすいコースにシュートが飛ぶので、なかなか入んないということなんじゃないかな。D君、正念場ですな。

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 先のワールドカップから感じていることだが、特定のスーパースター、特にストライカー1人に依存するサッカーには、危うさがある。ワールドカップでも、期待以上の活躍をしたチームは、「全員でハードワーク系」のところが多かった。さすがに、ベスト4以上となるとスーパースターの姿が目立ったが、スターが特別扱いされるのでなく、献身性を発揮し、全体に溶け込んでこそ、力になるのだなということを感じた。

 Jリーグの今節は、神戸のイニエスタ、鳥栖のトーレスと、世界的知名度のあるスターのデビュー戦となったが、ともに初戦は不発。チームメイトも観客も、皆スターを特別扱いしようとするので、独特の変な雰囲気が生まれ、ぎくしゃくしていた。むろん、今後かみ合ってくれば大きな力を発揮する可能性はあるのだろうが、今のところ日本の田舎の家庭に金髪の外人娘が嫁に来たみたいな、しっくり来ない感じの方が強い。

 翻って、我が清水には、世界にその名の轟くようなスーパースターはいない。どれだけ背伸びをしても、買える上限はドウグラスまでである。しかし、だからこそ、全員がハードワークし、規律を徹底して戦うということが実践しやすい。今回のガンバ戦にしても、特筆すべきような高度な戦術とか、上位争いをするほどのクオリティは見て取れなかったが、この猛暑続きの苦しい連戦の中で、全員が最後まで集中力を切らさずにハードワークするということだけは実践できた。これが、今の我々にとっての生きる道なのだろう。そんなことをしみじみと感じた、前半戦最後の、第17節であった。

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 前節のことだけを考えたら、ガンバよりも清水の方に分があるように考えたくなる。3:0で勝った清水に対し、0:4で負けたガンバ。ガンバ側は広島戦でファビオがやや厳しい判定で退場になり、今節は守備の柱を欠くことになる。要の今野もプレーできる状態ではないらしいし、藤春や遠藤あたりもコンディション不良らしい。先方のチーム状態の悪さに関しては、こちらなどでまとめられているとおりであり、今節敗れたらクルピ監督解任なんて情報も複数のメディアが伝えている。

 でもねえ。そういう下位で苦しんでいる相手を、しっかりとたたけないのが、清水というチームで。今年も、ホーム長崎戦、アウェー鳥栖戦で、相手が立ち直るきっかけを与えるような気前の良いプレゼントをしてしまった。現在のガンバの状況を考えれば、先方は死に物狂いで立ち向かってくるだろう。清水側が、それに圧倒されずに、前節の姿勢を継続できるか、それにすべてがかかっている。

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 しかし、所長を含め、サポというのは現金なもので、シーズン再開前の気分があれだけお先真っ暗だったのに、1つ勝っただけで、身の回りのすべてのものが輝いて見える。東京在住だから、普段はアイスタに通うのも気が重いのに、あまりに気分が良くて、「ガンバ戦を観に大阪行ってみようかな」なんて、柄にもなく考えたりして。まあ、行かないけどね(笑)。

 去年は、大阪勢(GとC)に、2勝2分けで、1つも負けなかったからね。「大阪には負けない」という自己暗示でもかけて、しぶとく勝ち点を持ち帰ってほしい。

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 セレッソの試合を観ながら、やっぱり思ったが、ドウグラスは一体、どこでどう使う方針なのだろうか? 今の清水、戦力が強力というわけではないが、役割分担的な観点から言えば、それなりに前線のバランスはとれており、そこにドウグラスをどのようにはめようとしているかが謎なのだ。

 ドウグラス、清水の既存の選手で言えば、北川に一番近いタイプかな、という気がする。かといって、今の4-4-2のシステムはそのままに、北川に代えてドウグラスを使うというのは、なさそうな気がする。北川は清水一押しの若手エースであり、実際に点もとっているので、これからも柱としてやってくれなければ困る。北川とドウグラスで、どちらの能力が高いか?ということは別にして、北川は継続的に使うだろう。

 では、クリスランの代わりにドウグラスか? いや、現在の清水は、ビルドアップに難を抱えている分、ロングボールをクリスに当てるというのが戦術のキモになっており、彼を外すと、その大前提が崩れることになる。また、ドウグラスはダイナミックに動くシャドーストライカー的なところに持ち味があり、センターフォワード型のクリスとはタイプが違うように思う。まあ、ドウグラスも長身で、ポストプレーも人並み以上にできるのだとは思うが、もし仮にクリスの代わりにドウグラスを先発起用するとしたら、清水の戦い方自体をだいぶ変えざるをえないのではないか。

 クリスを先発させ、60分くらいまで働いてもらい、そこでクリスに代えてドウグラスが入ってきたら、相手は相当嫌だろう。疲れが出始める時間帯に、ドウグラスのようなダイナミックで俊敏な動きをするFWが来たら、守備側は相当手を焼くはずである。現時点で所長が想像するドウグラスの最も効果的な起用法が、これだ。しかし、おそらくドウグラスは清水で最高年俸になるのではないかと思われ、そのような選手をベンチスタートさせるとしたら、それはそれで、もったいない気もする。

 それとも、ドウグラスを左サイドハーフあたりで使う? あるいは、北川を左サイドハーフに回して、ドウグラスとクリスで2トップ? ひょっとして、4-2-3-1に変えるとか?

 まあ、しばらくは、スーパーサブ的な起用法になるのかな。

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 今季初のリーグ戦完封勝利が、まさかこのタイミングで来るとは。難敵と思われていたセレッソ相手に、スコア上は3:0の快勝。下手をしたら、その反対くらいのスコアもありうるような気がしていただけに、心から安堵した。

 しかし、清水そのもののパフォーマンスは、中断前の延長上のような雰囲気であり、ものすごく改善されたという感じはしなかったのも事実である。正直言えば、セレッソの低調さの方が目立った気がした。練習で選手を追い込まないヨンソン監督と、しごきまくるユンジョンファン監督のチームの差が出て、夏場の試合なので体力的に余裕のあった清水が有利になったのか? それとも、代表に絡んでいる選手はセレッソの方に多いから、先方の方がワールドカップロスが大きく、国内リーグ戦に集中できなかったのか? あるいは、もっと現実的なことを言えば、攻守のキーマンであるソウザが不在で、それがセレッソのパフォーマンスを下げたのか? 原因は良く分からないが、とにかくこの日のセレッソは全体に覇気や迫力がないような印象を受けた。

 まあ、何でもいいよ。勝ち点を計算していなかった上位相手の試合で勝ち点3、とてつもなく大きい。

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 まあ、アレだな。日本代表は、期待値マックスだったザックジャパンで惨敗し、評価が暴落していた西野ジャパンで躍進した。今回のW杯でドイツがグループステージ・ビリになるなんてのはまったく予想外だったし、逆に「史上最弱の開催国」と言われたロシアが大健闘した。国内に目を転じても、今季ここまでのJ1順位表は、事前の大方の予想を完全に覆すものとなっている。

 何が言いたいかと言うと、サッカーの予測というものほど、当てにならないものはないということだ。現在の清水は、どこからどう見てもチーム状況が最悪で、普通に評価したら、ここから落ちる一方だろう。でも、そんな予測が的中するとは限らないではないか。ひとつ、「サッカーの予測は当てにならない」というのを当てにしてみようじゃないか。どうだい、諸君? え、やっぱ心配? そりゃそうだよね(笑)。

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 「半分、青い。」というテレビドラマがあるそうだが、今の清水はさしずめ、「全部、弱い。」といったところかな。とにかく、ストロングポイントが1つもない。

 正確に言えば、最近まで、1つだけあった。それはファンソッコの守備力だ。今季、ヨンソン監督になって、守備組織が改善されたような錯覚を覚えたが、冷静に振り返ってみれば、ソッコの属人的な能力によって持ちこたえていただけの話で、守備組織そのものが良くなったわけではなかったのだ。そのソッコを、あえてセンターラインから外せば、底の抜けたバケツのようになるのも、当然だ。他方、これまでも試合の中でソッコがスクランブル的に右サイドに回ることはあったけど、そこから得点が生まれたようなシーンは思い出せず、右サイド起用の利点は見出せない。

 とにかく、現在の清水は非常に危ういということを教えていただいた、甲府のサブ組の皆様、ありがとうございました。

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 ワールドカップでスウェーデン代表はベスト8まで進んだ。スウェーデンが涙を飲んだイングランド戦を観たけど、「なるほど、スウェーデン出身のヨンソン監督は、こういうサッカーをやりたいのか」という感想を持った。

 スウェーデンと言えば、つい最近まで、イブラヒモビッチが強烈な存在感を放っていた。しかし、イブラは旧ユーゴ系移民の家庭に生まれ、若くしてスウェーデンから国外に飛び出したので、ある意味スウェーデンらしくない選手なのだろう。そのイブラが代表を去って今大会に臨んだスウェーデン代表は、かえって本来のスウェーデンらしさというか、全員が平等にハードワークする伝統のスタイルに回帰し、それゆえにベスト8進出という成果を残すことができたのだろう。

 スウェーデンらしさというのが、具体的にどんなスタイルかと言うと、4-4-2のゾーンディフェンスで、多少押し込まれたりクロスを入れられたりしても長身のDFが跳ね返して中ではやらせないとか、奪ったら素早くカウンターとか、ロングボールを多用して2トップを活かすといった戦法とか、まあそういった特徴があるらしく、なるほどヨンソン監督の下での清水の方向性と同じだなと思った次第だ。スウェーデン・スタイルに関しては、こちらのサイトなどが参考になった。

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 W杯休暇、御殿場キャンプを経て、清水のチーム状態が一向に上がらず、サポたちを不安のどん底に陥れている。

 それで、ふと思ったのだが、ヨンソン監督はスウェーデン人だから、北欧特有の時短哲学みたいのが染み付いているのかもしれない。試しに、「スウェーデン」「労働時間」でググってみたら、色んな情報がヒットした。たとえば、こちらの記事である。もはやスウェーデンでは6時間労働が当たり前、「仕事の進捗に関わらず、時間が来たら帰るのが当たり前」などと書かれている。

 これを我が清水に当てはめれば、「チームは課題山積でも、長い休暇をとるのが当たり前。試合で問題が露呈しても、水曜日はお休み。どんなにチーム状態が上がらなくても、1日の練習は短いに越したことがない。練習時間が短い方が、集中力も高まり、成果も挙がる!」ということになるのだろうか。

 う~~~む。

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 清水はルヴァンで敗退したものの、「天皇杯の試合を中継してくれるかもしれない」という淡い期待を抱いて、バカ高いスカパー!のサッカーセットに入り続けていた。ところが、あろうことか、前回の今治戦に続いて、来週の甲府との試合も、スカパー!では放送されないようだ。清水サポの皆さん、一斉にスカパー!を退会しましょう。これほど清水を省みようとしないサービスとは、金輪際お別れだ。

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 「サッカーで2点差は危ない」という言説は、統計的に誤っていることが確証されているのだけれど、今回、日本代表が2点差をひっくり返されたことで、その誤った言説がまた定番化してしまいそうで、うんざりする。これについては、以前当S研で書いたことがあるので、以下でそれを復刻する。なお、これは昨シーズン終盤、新潟に逆転負けを食らった後のエントリーで、少々やさぐれた表現になってますが(笑)、ご容赦を。

 日本のサッカー界には、「サッカーで2点差という点差は、一番危ない」という都市伝説がある。その言説があまりに一般化しすぎて、2点差がつくと、バカなアナウンサーが、「この点差はどうでしょう?」なんて解説者にミエミエの振りをして、これまたバカな解説者が、「いえ、サッカーで2点差は一番危ない点差です」などと返すやり取りが、パターン化している。

 ご存知の方はご存知と思うが、この「2点差は危ない」という話は大ウソであり、1点差よりも2点差の方がはるかに安全なことは、統計的に実証されている。確か、『エスパルス・ニュース』で、ヒラちゃんがそのことをちゃんと指摘していた。要は、言説が一人歩きしているだけなのである。野球でよく、「(守備が)代わったところに打球が飛ぶ」などと言われることがあるが(笑)、それと同じ類の迷信にすぎない。所長は、時々、英語の実況でサッカーを観ることがあるが、「Two goals difference, it's dangerous!」などというナンセンスなコメントは一度も聞いたことがない。なぜなら、調べてみればすぐ分かるとおり、そんな事実は存在しないからである。

 ただし、「清水のような守備がザルのチームにとっては、2点リードしていても、まったく安心できない」と言い換えれば、それはそのとおりである。また、「清水のようなメンタルが豆腐のチームにとっては、たとえ2点リードしても、1点返されただけでパニックになり、同点・逆転まで持って行かれがち」であることは、近年の歴史が、そして直近の新潟戦が証明している。調べたわけではないが、今季2点差を2度ひっくり返されたのは、たぶんJ1で清水が唯一なのではないか。

 問題は「2点差」という点差なのではない。守備がザルで、メンタルが豆腐で、試合運びがクソなことだ。

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 良い戦いを続けてきた日本代表だけど、最後はあっけない幕切れだった。自分たちのコーナーキックからカウンターを浴びて失点するという、清水のお家芸のような形だった。試合を通じて、まあまあ上手く守備の対応はできていたのに、この試合で唯一、オープンスペースを自由に使われるような場面を作られてしまった。劣勢の状況で、本田のフリーキックが相手GKを慌てさせ、そこからのコーナーキックで、「ここで決めるぞ」と前がかったところに、落とし穴があった。

 それにしても、問題のコーナーキックのシーンは、本当に清水で良く見るようなパターンだった。5~6人が同じような深さで突っ込んでいってしまって、相手守備陣と入れ替わってしまう。守備への切り替えが遅く、GKのフィードを邪魔するような機転も利かない。早い段階で、ファウルででも止めるという覚悟がなく、長い距離を運ばれて失点する。。。

 まあ、民族のサッカー偏差値というのは、こういう苦い経験を味わってこそ、高まっていくものなのだろう。たとえば、ドーハの悲劇で、我々は、1点リードしている試合終盤の時間の使い方というものを、学ぶことになった。そして、今回のロストフの悲劇では、セットプレーカウンターの恐ろしさというものを、身に染みて知った。これを、民族の共有財産にしていかなければならない。特に、その形で何度も痛い目に会っている清水こそ、この教訓から学ぶべきだ。

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 ワールドカップ、決勝トーナメントの2試合を観たけど、その勝者のウルグアイとフランス、どちらも日本がやったら絶対倒せないだろうという恐ろしいチームだった。ベルギーは世界ランキング3位だけど、戦術的に未整理な部分があるらしく、まだしも付け入る隙があるかもしれない(ちょっと希望的観測)。

 ウルグアイがポルトガルを退けた試合を観て、そういえば自分が(清水という絶対的な存在を除けば)世界で一番好きなチームはこのチームだったなということを思い出した。まあ、ユニの色が磐田っぽいのが玉に瑕だが(笑)、国としては大国でもないのに、ワールドカップに出てくるとしぶとい戦いで世界のトップ相手にも堂々と渡り合う姿は、感動的ですらある。

 スアレス、カヴァーニというFWの2枚看板こそいるけれど、とにかくウルグアイと言えば堅守だよね。守勢に回って、9~10人くらいがペナ内に入って守りを固めるというのは、清水でも良くある場面だけど、その際の安定感が全然違う。ウルグアイの場合、全員の連動、個々のプレーヤーの集中力、責任感などが、きわめて高いレベルだ。清水あれば、ちょっとカットインされただけでシュートコースを開けてしまいそうなところ、ウルグアイ守備陣はクリロナにどれだけ揺さぶられても、彼のシュートをほとんどブロックしていた。ゴール前の混戦になっても、這ってでも止める、顔でもいいからシュートをブロックするという気迫が感じられる。むろん、サッカー選手としての基本的な技量やフィジカル的な違いはあるのだろうが、集中力や責任感などは清水のプレーヤーも見習えるはずである。

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