エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2018年04月

 当S研では先日、清水は簡単に敵にコーナーキックを与えすぎであると苦言を呈したが、磐田戦でも改めてそれを感じた。今季のリーグ戦とルヴァンで、清水と対戦相手のコーナーキックの数を比較すると、以下のとおりである。

清水4:鹿島8
清水3:神戸6
清水5:磐田3
清水3:札幌3
清水3:甲府6
清水3:仙台10
清水7:横浜7
清水5:札幌6
清水3:磐田9

 むろん、失点するよりも、コーナーにでも逃げた方がいいことは当然だし、やむをえずコーナーになってしまうことはある。しかし、磐田戦では、どう見ても簡単にスローインにできたはずなのにコーナーになってしまった場面が少なくとも2回あった。立田と松原のプレーだったが、意識と集中力が欠如していたと言わざるをえない。また、試合終了間際に敵に献上したコーナーは、自分たちのスローインをキープできずに失って与えてしまったものであり、「スローインがど下手」という清水のもう一つの欠陥によって、敵に塩を送った形だった。

 確かに、昨シーズンよりはディフェンスラインの高さと跳ね返す力が増したので、今のところセットプレーによる失点で負けたような試合はない。しかし、磐田のキッカーの質を考えても、まずは極力セットプレーを与えないということに、もっと神経を使うべきだったと思う。

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 一部の報道で、磐田が清水を「圧倒した」と書いてあったけど、必ずしもそうは思わない。むろん、後半はだいぶ劣勢で、押し込まれはしたが、失点はもちろん、決定的なピンチがそれほど多かったわけではないから、ああいうのを「圧倒」とは言わないだろう。クロス攻撃を繰り返す磐田と、今季はそれを跳ね返すことに強みがある清水とで、たて・ほこ的な関係になったと言った方が正しい捉え方ではないか。

 さて、当S研では以前、今の清水の選手編成は小柄なテクニシャンタイプに偏重しており、バランスが悪くなっているのではないかと問題提起したことがある。しかし、磐田戦の清水の先発イレブンを見ると、GKおよびDFは全員180cm以上、FW2人も180cm以上、ところがMF4人が揃って小柄という、奇妙なデコボコ編成になっている。MF4人は、竹内173cm、石毛170cm、河井166cm、金子163cmとなっている。イメージとして、J1のフィールドプレーヤーだったら170cm台半ばくらいの選手が多いのではないかと思うのだが、最近の清水のベストメンバーは、高い選手と低い選手に二極化しており、真ん中に位置するのは竹内くらいである。まあ、だからどうということもないのだが、非常に特徴的だなと感じている次第だ。

 「小兵偏重」という所長の杞憂に反して、今回の磐田戦では、高さでは清水に分があったように見えた。だからこそ、クロスを浴びたりセットプレーのピンチが多かった割には、どうにか失点せずに済んだのだろう。

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 約1年の時を経て、再びエコパの地で迎えた磐田ホームのダービーマッチ。先方がアダイウトン、ムサエフというキーマンを欠いた中だったとはいえ、1年前はセットプレーであっけなく失点し、カウンターで致命的な追加点も奪われて惨敗したことを思えば、「去年よりはちょっとは成長したかな?」というスコアレスドローではあった。リーグ戦の無失点は開幕戦以来であり、まあまあ集中できた戦いはできたと評価できるかもしれない。去年は磐田に負けたところからチームが失速するパターンがあったので(逆に磐田はダービーを踏み台に躍進した印象)、それを回避できたのは良かった。

 しかし、リーグ戦は2試合連続無得点であり、あの金子の一発以来、ゴールから遠ざかっている。金子の超絶ゴールは、入るべくして入った必然のゴールというわけじゃないだろうから、実質3試合くらい、崩したり押し込んだりして取るべくして取ったゴールは奪えていないことになる。ゴール前での崩し方が確立されておらず、勢いで切り込んだり放り込んだりして、ハプニング待ちの攻撃になってしまっているような印象を受ける。そのあたり、もっと共通理解や精度を高めないと、せっかく今回のように完封しても、それが勝ち点3に繋がらなくなってしまう。

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mousou

 動き出しそうで、動き出さない、清水の新スタジアム。そこで、当S研で、勝手に新スタジアムのコンセプトを妄想してみた。

 例の清水駅前の発電所が中止になって、むろん人様の土地なので、部外者が勝手にその利用法を決めるわけにはいかないが、JXTGエネルギーと行政の合意さえ成り立てば、あの土地が新スタ建設の有力候補地であることは間違いないだろう。他方、海沿いで津波浸水想定地域でもあり、そのリスクが伴うのと、逆に行政側には津波対策および防災拠点のインフラ整備が要請されるところである。以上のことを考え合わせれば、新スタに防災拠点という機能を兼ね備えさせるという方向性が浮上する。一方で、世界的にもそうだし、日本でも一部のその動きが見られるが、スタジアムは単に試合会場ではなく、試合の前後や試合のない日も人々で賑わうことが望ましく、それがまた「稼げるスタジアム」ということにもなる。

 そんな諸々のことをすべて取り入れ、全部入り的な発想で素案を考えたのが、上図である。コストのこととか、設計上可能なのかとか、そんなこたぁ素人の所長には分からないが、とにかく「こんなものができたらいいな」という妄想だ。まず、駐車場スペースの心配をする人が多いので、思い切って1階を駐車場にしてしまってはどうか。津波警報が出たら、ただちに防水扉を閉め、1階駐車場への浸水を防ぐ(むろん、防ぎきれないかもしれないので、利用者は上階に避難する)。また、スタジアムの四方には、大きな階段を設け(普段はエスカレーターを使用)、津波警報が出た時に観客席への入り口をただちに開放して、周辺にいる人たちが階段を登って安全な高さまで避難できるようにする。地下には自家発電機、備蓄食料などを用意しておき、震災の際には数千人がここで1週間くらいは持ち堪えられるようにする。医療用のスペースも設けておくといいだろう。ピッチはヘリポートにもなり、怪我人や物資を運ぶのに活躍する。

 2階は飲食店、ジム、フットサルコート、サッカー博物館などが入居する複合スペースで、平日も人出が途絶えることはない(ついでにエスパルスがフットサルチームを作ったらどうか)。一部をホテルにすることも一案だろう。そして、我らがエスパルスが戦うピッチは、3階部分になるわけだが、1階および2階の階高が結構高いので、ピッチレベルは海抜15メートルくらいにはなり、清水周辺の津波想定(最大で11メートルくらい?)からすれば、まずそこまで水が来ることはないのではないか。高い建物になるので、富士山ビューもバッチリだと思うが、アウェーのサポさんが来訪の記念に富士山をバックに写真撮影できるようなスポットを作ると、名物になるだろう。

 「できない」「無理」なんて言ってたら、何にも始まらない。妄想から始めよう!

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 スカパー!のルヴァンカップ清水VS札幌戦の解説は、戸田和幸氏だった。だから言うわけじゃないが、この日ボランチとして先発デビューを飾ったルーキーの西村恭史は、ちょっと戸田っぽい雰囲気があったね。面構えとか、ギラついた感じとかもそうだし、ボール奪取力、推進力、パスセンスなど、スケールの大きさを感じさせた。本人が言っているように、試合開始からしばらくはフワフワしてる感じでミスも目に付いたが、時間が経つにつれ落ち着きを取り戻すと、前半終了間際にあのシーンが訪れる。中盤で相手からボールをさらうと、迷わずドリブルで前に運び、バイタルでテセ&北川とのパス交換に絡んで、北川の起死回生ゴールを演出した。

 まあね、ボランチとしてはもうちょっと安全第一で行った方がいいのではないかと思った場面も何度かあったが、爪痕の大きさでは、今季ここまでデビューした新人たちの中で、一番インパクトが大きかったのではないか。こりゃ楽しみな逸材が現れた。

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dai

 こちらの記事が、各Jクラブがワールドカップ戦士を歴代何人輩出してきたかという表を掲載していた。まあ、昨今では、「海外組」とやらが代表の主軸で、国内のビッグクラブですらせいぜい1~2人代表を出せばいい方だから、清水あたりは代表から遠のくばかりだ。そう言えば、「代表に入りたい」とかいう謎のセリフを残して大宮に移籍していった選手がいたけど、こうやって見ると大宮ってW杯戦士一人も出してないんだね(笑)。あと、鹿島に行くのが代表への近道みたいに勘違いしたおバカさんもいたが、その鹿島だって前回2014年W杯は0人だったのか。

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 内容的にはだいぶ危なっかしかったけど、結果的には、成果の多かった試合と言えるんじゃないかな。今季ここまでくすぶっていた感もあった北川とテセが、それぞれ1ゴール。白崎が慣れないポジションながら待望の先発復帰。西村が先発デビューを飾っただけでなく、滝と大悟も出場経験を加えた。そして、このように、実績のある選手も、ない選手も、それぞれ役割を果たしながら、そのゲームを勝利で終えられたというのが、何より大きい。「どうしてこんなところで相手をフリーにするんだよ」というような場面が数多くあり、敵がJ1のレギュラークラスだったら何点とられたか分からないくらいだったが、ともかくもこのところ続いていた悪い流れを断ち切る貴重な勝利になった。次の戦いはもう目の前だ。

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 誰も憶えていないと思うが(笑)、本年の年頭に当たって当S研では今季リーグ戦の「ホーム8勝」という目標を勝手に設定させていただいた。だが、リーグ戦のホームゲームはすでに3試合を消化し、いまだに勝ち星はゼロ。17分の8だったらそれなりに現実味のある目標に思えたが、残り14試合で8勝を挙げるとなると、ちょっと高いハードルになってしまったことは否めない。

 清水がホームで弱いのには、戦術的な原因と、精神的な原因の両方があるだろう。戦術的には、小林政権以降の清水はリアクションのチームなので、なまじホームである程度ボールを持てた時に、ポゼションやビルドアップの拙さが出てしまい、そうこうするうちにカウンターで失点するというパターンがある。精神的には、清水のプレーヤーたちは「ホームで勝ちたい」という思いは非常に強いものの、それがプレッシャーになったり、あるいは気の利いたプレーをしようという意識が強くなりすぎて、アウェーの時のようなシンプルで迷いのない戦い方ができなくなってしまう傾向が感じられる。土曜日の横浜戦でも、綺麗に崩そうという意識が強すぎて、一手間多くなってしまってるような印象を受けた。

 まあ、ルヴァンでは、ホームで1つ勝ってるからね。本日のルヴァン札幌戦で、景気付けの勝利をお願いしたいものである。

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 松原后、君が日本代表を狙うのなら、少なくとも横浜の山中亮輔には勝たなければならなかった。残念ながら、今回の横浜戦では、山中の方が輝いていたし、決勝点もアシストした(ただ、あれはオフサイドではなかったかという疑問は払拭できないが)。

 山中に関しては、「ニセSB」とか、「隠れゲームメーカー」といった注目を浴び、清水側は彼が中央に侵入して来て決定的な仕事をすることにも警戒していたと思うが、土曜日の試合では意外と古典的にライン際をアップダウンしていたような印象もあり、決勝点に繋がったプレーもサイドを突破したものだった。松原と山中を比べると、やはり裏に抜けたりするスピードは山中の方がある。松原の抜き方は、どちらかと言うとマッチアップする相手と競り合いながら、ちょっとした間合いでヌルっと抜けるような感じである。今回の横浜戦では、フィジカルの強い未知数の新助っ人とマッチアップすることになったので、その面でやや真価を発揮し切れなかった。

 まあ、松原のクロスを、デュークがヘディングで決めていたら、松原だってヒーローだったんだが。相変わらず、デュークのシュートは入らんなあ。

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 ヨンソン監督のコメント振りに反して、今季の清水が序盤上手く行っていたのは、割り切ったロングボール主体のボール運びをしていたからであり、丁寧に繋ぐビルドアップができていたわけではない。それでも、今回の横浜戦あたりになると、アバウトなロングボールを蹴ったりクリアでボールを捨てたりせずに、きちんと繋ごうという意識が強くなってきたように感じた。その方向性自体は正しいと思うが、横浜戦では自分たちのターンがパスミスによって途切れ、さらにそこから危険なカウンターを浴びるシーンが目立った。今季の清水は守備力は多少向上したとはいえ、安定しているのはブロックを作って構えた時であり、変な取られ方をして戻りながらディフェンスをするようなシーンではだいぶバタついてしまう。ルーズボールに競りにいかないとか、カウンターを浴びたら早目にファウルででも止めるということができないとか、まるで去年のデジャヴを見ているような錯覚を覚えた。

 まあね、近年の清水は、そこそこ勝てた2016年のJ2時代ですらボール保持率が50%ちょいくらいしかなく、2017年に至ってはJ1最下位のボール保持率だったわけだから、自分たちで主導権をもってボールを保持する・繋ぐというベースが、ほぼない状態なのであろう。まあ、そうした本質的な部分の改善は、ワールドカップ中断期間中の集中トレーニングに賭けるしかないな。それまでは、だましだましだ。

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 前半の最初の方は、前線からのプレスもはまり、敵はバタバタしていた。「点をとれるのは時間の問題」、「今日は夢スコアか?」なんて雰囲気がスタジアムに漂っていた。それが11分、相手が初めて繰り出した攻撃らしい攻撃で、あっさりと失点。にわかに、難しい試合になってしまった。

 横浜の戦術は、GKがまるでリベロのような高い位置をとって、GKとCB2枚を起点に繋いでいくというもの。清水としては、それを前からのプレスではめてショートカウンターで仕留めるというのが狙いになり、実際にそれを狙ったのは正しかったと思う。しかし、横浜は低い位置のビルドアップに人数をかけない分、実は前線に多くの人数を割いており、清水のフォアチェックをいったんかいくぐれば、ビッグチャンスに繋がる。実際、横浜は4トップくらいに見えることもあり、清水のディフェンスと数的に同数という、我が方にとってはきわめて危うい状況がしばしば生じていた。なるほど、横浜は伊達にリスクのある戦い方をしているのではなく、はまればあんな風にビッグチャンスを演出できるんだなということを、思い知らされた。

 リスクを背負って繋いでくる横浜相手に、前から圧力をかけて、奪い切って、決め切る。それを遂行できればよかったのだが、詰めが甘かったのと、変な奪われ方をして危険なカウンターを食らったことで、手痛い敗戦を喫した。

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