エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2018年03月

 ワールドカップの皺寄せで、今季の日程が変則になっているというのは語り尽された感もあるが、個人的にどうも実感が湧かないので、下に見るようなイメージ図を作成してみた。どうです、日程の偏りが、分かりやすいでしょ? J1リーグ戦は紺色、カップ戦は朱色の点で示しており、言うまでもなくカップ戦は勝ち上がれば新たに日程に追加されていく。ちなみに、所長はカレンダーは月曜始まり派です(笑)。

 いや、それにしても酷い日程だ。1993年のJリーグ開幕当初は基本的に水曜・土曜開催という日程だった時期もあったけど、近年ではこれだけ水曜の試合が毎週のように続くというのは、異例だろう。本日3月31日の試合から5月中旬まで、稀に見る連戦が続くことになる。おそらく、リーグ戦の帰趨は、この春の連戦と、7~8月の夏の連戦という、2つの大きな山で、ほぼほぼ決まってしまうだろう。その2つの山に上手くピークを合わせたり、怪我人が少なかったりしたチームが、上に行くのではないか。逆に、この大事な時期にチーム状態が落ちたり怪我人が続出したりすると、考えるだけで恐ろしい結果になる。うちは前者で行こう!

2018
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 新スタジアム、清水駅前の開発問題も気になるが、もう一つ気になるのが、リニア建設をめぐるJRと静岡県・市の攻防である。

 こちらの記事などに見るように、県および市が問題視しているのは、トンネル開設に伴う大井川の水量への影響と、トンネル工事のための道路建設の費用負担である。

 しかし、これは所長の密かな期待なのだが、県・市はリニア建設問題を交渉材料に、新幹線のぞみの静岡県内停車を実現しようとしているのではないか? まあ、あくまでも所長の個人的な期待なのだが、もし仮にそうだとしたら、県・市ガンバレと応援したい。

 所長は関東在住で、日本平に駆けつける時は基本的に新幹線なので、その利便性は死活問題である。現状で静岡駅停車は1時間に1本ひかりがあるだけで、後は全部こだまなんて、こんな人をバカにした話はない。以前、静岡県がJRに「のぞみ通行税」を課税するなんて話も持ち上がったが、実際やったらいいんじゃないかと思うくらい、静岡はワリを食っている。

 実際にリニアが開通したら、その分、東海道新幹線のダイヤ編成が楽になって、のぞみの静岡駅停車が可能になる、なんて希望的観測もあるが、そんなのは早くても10年先だ。静岡の新幹線利便性向上に関しては、県と市の利害が食い違うはずもなく、少なくとも本件に関しては共闘してほしいし、県民・市民にも大いに声を上げてほしい。エスパルスのことを考えたって、のぞみが停まれば、関東からの観客増も望めるし、選手だって清水を選択しやすくなるはずだ。

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 ネットにはまだ上がっていないようだが、例の中止になった清水駅前の火力発電所計画に関連し、静岡新聞に「一等地塩漬け懸念」という見出しの記事が載ったらしい。関東在住の所長の手元には、当然、静岡新聞なんかないので、こちらのフェイスブックページで拝見している。この中には、次のようなくだりがある。

 JXTGエネルギーは休止中の巨大タンクなどが並ぶ清水油槽所周辺55万平方メートル内の遊休地13万平方メートルを建設地としていた。行政との交渉で、地元の要望が強いサッカースタジアムの可能性を含んだ開発案を示したが、受け入れられなかった。

 確認しておくべきは、この「サッカースタジアムの可能性を含んだ開発案」というのは、所長の理解する限り、発電所の代わりにスタジアムを建てるというのではなく、スタジアムを譲歩カードとして、いわば抱き合わせのような形で、一帯の開発を進めるという意味だったのだろう。発電所は発電所で建てるが、それでもまだ土地が余るので、それを市に貸すなり売るなりして、スタジアムを含んだ総合開発をしませんかと、そういう話だったと思われる。実際、一時期、田辺市長がまだ発電所建設につき容認姿勢だった頃、サッカースタジアムをいわば疑似餌にして市民の理解を得ようというスタンスを見せていたことがあり、なるほどあれはそういう意味合いだったのかと、今になって分かってきた。

 まあ、続報を待つこととしたい。

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 当S研では、清水駅前のLNG火力発電所計画につき、折に触れ言及してきたので、今回も触れないわけにはいかないだろう。こちらのニュースなどが伝えているとおり、県・市行政の反対姿勢、市民の反対運動などを受け、事業者のJXTGエネルギーは中止を決定したということである。

 こういう話題を取り上げると、「サッカーに関係ない話はするな」といった批判をする方も出てくるものだが、関係ないはずはない。清水エスパルスというクラブが末永く繁栄していくためには、その基盤となるホームタウンが魅力に溢れ、調和ある発展を遂げていかなければならないはずである。スタジアムの最寄り駅の目の前に大規模な火力発電所を建てるか否かという問題は、当然、今後のホームタウンのあり方を大きく左右するわけで、我々清水サポがそれに重大な関心を寄せることは、当たり前のことである。増してや、当該の土地はJXTGエネルギーの所有であるとはいえ、土地の代替の活用案としてサッカースタジアム建設という構想が取り沙汰されたこともあるわけだから、我々として無関心でいられるはずはない。

 今回の計画中止という情報に接し、所長がまず何よりも敬意を表したいのは、反対運動に携わった市民の皆さんである。これも、「住民エゴ」だとか「サヨク」だとか、的外れな批判をする向きは必ず出てくるものだが、地域社会と調和しない産業施設の立地に異を唱えるのは市民の当然の権利であり、清水という街においてそうした健全な抑止力が機能したことを誇りに思う。皆さんの活動がなかったら、どうなっていたことか。

 県、市の行政も、遅きに失した感はあったものの、最終的に反対の立場を明確にしたのは、良識に沿ったものだった。県知事も市長も、この問題を政争の具にしなかったことについては、一定の評価をしたいと思う。さらに事業者であるJXTGエネルギーも、なし崩し的に建設を強行するようなことをせず、行政および市民の声に耳を傾けた姿勢は、立派だったと評価できる。

 今回問題となったのは、駅を中核としたコンパクトシティーや、清水港周辺の海洋文化拠点創出、客船の誘致といった街づくりの方向性と、駅前の火力発電所建設という計画が、あまりに乖離していたことである。LNG火力発電所の建設自体は、どこか他の適地があれば、それはそれで検討すればいいことだと思う。場合によっては、駅前の土地と別の市有地をバーター交換するとか、駅前の土地を市が買い上げるとかしてもいいのではないか。その上で、駅前の土地の一番の有効利用法は何か?となった場合に、我々が待ち望む新スタジアムも、自ずと有力な候補になっていくのではないかと思う。行政・市民・企業のウィン・ウィン・ウィンの関係は、可能なはずである。

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 第4節のあと、しばらく空白があったから、他のチームの試合を結構観た。それで、気が早いようだけど、第5節で当たるマリノスについて。

 マリノスは、第4節で浦和とぶつかり、その試合を観てみたけど、今季はものすごく特徴的な戦い方をしている。まず、最終ラインがメチャクチャ高い。昨シーズンからの千葉も無茶なハイラインで、時々相手に裏をとられてお茶の間の笑いを誘っているが、それをさらに高くしたようなラインである。GK飯倉もペナ内に安住せず、高い位置に顔を出すので、GKのヒートマップがセンターサークルにかかっているとか(笑)、そういう破天荒なやり方である。

 浦和戦でも、何度もレッズ側に裏をとられそうになったり、あるいは飯倉のポジションを見て超ロングシュートを狙われたりと、危なっかしいことこの上なかったが、奇跡的にゼロに抑えた。いずれにしても、先方が好き好んで、危ない橋を渡ってくれているのだから、清水としては、それを突かない手はないよね。特に、今季の清水にとっては、裏取りというのが重要テーマなわけだから、前線からプレスをかけて相手の最終ラインのミスを誘うのと、裏への飛び出しというのは、積極的にやったらいいと思う。その意味でも、練習で4-1-4-1を試したとはいえ、マリノス戦では北川・クリスの2トップで行って、裏取り職人・北川の真価を発揮してほしいねえ。

 それと、こちらの記事などに見るとおり、今季のマリノスはサイドバック、特に左の山中亮輔の位置取りが独特である。守備の時には普通に左SBの位置にいるが、ビルドアップの時にはボランチみたいなところに進出し、アタッキングサードでは敵のバイタルエリアに突然現れ仕事をする。その形から、今季すでに得点も決めており、浦和戦では決勝点もアシストした。もう清水も充分に情報を掴み、分析・対策を進めていることとは思うが、何しろ日本ではほぼ見ないような特殊な戦術なので、ぬかりなく対応してほしい。

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 さすが有言実行の人、ヨンソン監督は事前の予告どおり、湘南とのTMでフレイレをアンカーに置いた4-1-4-1を試したらしい。監督本人のコメントとか目にしてないし、機能していたのかどうかも個人的に観てないから分からない。

 ただし、個人的には以前も書いたとおり、今季これまでのところ、北川とテセが乗り切れていないことが気になる。テセに至ってはTMの3本目に登場したということらしく、ルーキー並みの序列に下がってしまっている。4-1-4-1だと、北川とテセの出番がますます減るかもしれず、ちょっと気がかりだ。まあ、実際には連戦が続いて、怪我人も出るかもしれないから、総動員体制になるんだろうけどね。

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 いつも申し上げているとおり、「研究所」などと名乗りながら、清水に関し特別な情報源など持ち合わせておらず、自分で試合を観るか、報道を読むくらいしか情報源がないのだけれど、こちらの記事によれば、練習で4-1-4-1のシステムを試したそうだ。基本は4-4-2だが、オプションを増やしておくということらしい。

 今季、比較的上手く行っている中で、新システムを試すというのはちょっとした驚きだし、4-1-4-1というシステムの狙いも良く分からない。コバさんの時には、負けている試合の終盤で、どうしても点が欲しい時に、ボランチを1枚削ってアタッカーを並べるという形で、4-1-4-1を何度か試みたことがあったように思う(上手く行った印象はないが)。もし仮にヨンソン監督が4-1-4-1をオプションの1つとして取り入れるとしたら、それにはどんな意味があるのかね?

 所長が、ない知恵を絞って考えた可能性の一つとしては、右サイドバックで怪我人復帰の目途が立ち、そうすると成長著しい立田の出番がなくなってしまうから、立田をセンターバックに回す、そして余ったフレイレをアンカーに据えて守備の強化を図る、といった意味合いかな?

 あるいは、今のところ清水の攻撃は上手く行っているけれど、2トップががっちりかみ合っているということでは必ずしもなく、むしろサイドハーフのところがストロングポイントになっているので、1トップにして中盤に厚みを持たせた方が今の戦力にはあっているとか、そんな考慮なのか?

 まあ、いずれにしても基本が4-4-2であることは変わりないみたいだからな。誰か、湘南とのTMのレポート、プリーズ。

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 スタジアムで生観戦していると、清水の選手にばかり目が行きがちで、相手のチームのことはなかなか冷静に見れない。仙台戦も、DAZNの見逃し配信で改めて観てみると、「ほう、先方はこんな戦い方をしていたのか」ということに、遅れ馳せながら気付いたりする。いくらDAZNの編集クオリティが低くても、テレビ観戦にはそれなりのメリットもあるなと感じる。

 で、仙台戦を改めて画面で観て、痛感するのは、仙台側の野津田が本当に効いてたんだな、ということ。水を得た魚のようにプレーしている。レンタル選手なのに、生え抜きの10番みたいな存在に見える。改めて、小林清水は、何で彼を有効活用できなかったんだろうと、惜しまれる。最初は、「コバさんが、無理にボランチなんかやらせたから、いけなかったのかな?」なんて思ったが、今回の清水戦で野津田は後半途中からボランチに下がり、それによってさらに真価を発揮していた印象すらあり、ポジションの問題じゃあないな、と考え直した。

 逆に言うと、広島のレンタル・ポリシーというのは、なかなか不思議である。上手く使えばここまで働く野津田を新潟~清水~仙台と貸し出し続け、才能は折り紙付きの川辺を磐田に何年も貸し、どう考えても次世代の中心選手である茶島を現在千葉にレンタル中と、気前が良すぎである。

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 昨日、清水のスローインに関する駄目出しをし、そのような問題提起をした以上、印象論で語っては駄目で、しっかり検証してみようと思って、清水のスローインに注目しながら、仙台戦を全部観直してみた。

 ただ、いつも文句を言っているように、DAZNの放送は本当にボールに集中してくれない。放送の姿勢として、「スローインはどうでもいい場面だから、スローインの時間を利用して、リプレーや監督の表情やサポの様子に画面を切り替えよう」くらいに思っているのだろう。サッカーの本質を取り違えた、お粗末な放送姿勢だと言わざるをえない。そんなわけで、すべてのスローインの成否を確認できたわけではない。統計によれば、この仙台戦で清水には26回のスローイン機会があったとされているが、そのうち所長がどうにかチェックできたのは20回だけだった。なお、今回、スローインの成否を評価するにあたって、基準としたのは、スローインを投げてから2~3プレー後くらいに、清水がきちんとボールを保持できていたか?という点である。昨日書いたように、確かにファーストタッチは清水の選手がしたけれど、相手に密着マークされていてすぐに奪われました、なんていうのは、失敗としてカウントする。

 結論を言えば、この基準を当てはめると、仙台戦での清水のスローインは、9回が成功、11回が失敗だった(「お前のさじ加減だろ」というツッコミが聞こえてきそうだが。笑)。つまり、半分以上のスローイン機会で、すぐに相手ボールになってしまっていたということである。こんなことをしていて、ポゼションが高まるはずはない。

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 こちらのウェブサイトには、清水の試合の様々なデータが出ていて、その中に「スローインの成功率」という指標もある。これによれば、仙台戦における清水の「スローインの成功率」は、84.6%だったという。全部で26本スローインがあったらしいから、そのうち22回、「成功」したとカウントされているのだろう。一見すると、悪くなさそうな印象を抱いてしまう。

 しかし、所長はこの「スローインの成功率」という指標に、重大な疑念を持っている。たぶん、投げたボールを、最初に味方が触ったら、「成功」とカウントされているのではないだろうか? しかし、それは我々が試合を観て覚えている感覚とは、だいぶ異なる。仙台戦でもそうだったように、今の清水は基本的にスローインをFW(大抵の場合はクリスラン)に当てるというやり方をとっている。しかし、ほぼそのパターンしかないので、クリスランは常に敵に密着マークをされており、それでもそこをめがけて投げている。確かに、ボールにファーストタッチをするのはクリスランかもしれないが、最初から厳しく相手につかれているので、狭いエリアで厳しい体勢で受けることになり、ボールを収めて味方に繋ぐことはなかなかできず、すぐに奪われることが多い。上記の「スローインの成功率」なる指標は、そのようにあっさりと敵に奪われてしまったものも含めて、1回味方が触ったというだけで、「成功」としているのではないか? だとしたら、根本的に無意味な統計である。

 不思議なことに、清水というクラブは、メンバーや監督や戦術やシステムが変わっても、「スローインが下手」ということだけは終始一貫している。実にありがたくない伝統である。ヨンソン監督に代わってサッカーが全体的に改善されつつあっても、スローインに無駄に時間をかけすぎ、その結果密着マークされているFWに無理に投げて簡単にボールを失うという問題は、手つかずのままとなっている。考えてみれば、これはものすごく重大な問題である。相手ボールのスローインはだいたい相手が収めるのに、マイボールのスローインはだいたい相手に奪われているわけで、これではサッカーのルールが一方的に清水に不利に書き換えられているに等しい。今シーズン、今のところ結果は出ているが、ボール支配率は一向に高まっておらず、マイボールのスローインを確実に保持できていないこともその一因ではないだろうか。これでは自分で自分の首を締めるようなものだ。スローインは、心がけとチームの共通理解さえあれば簡単に改善できるはずである。中断期間中に、ぜひとも取り組んでほしいことの一つである。

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 結局、仙台戦でも交代カードを1枚余らせた。ここまでのリーグ戦4試合すべてで、ヨンソン監督は交代カードを使い切らずに終わっている。最初は、「そういう傾向の監督なのかな?」「先発イレブンで上手く行ってるから、代える必要がないのかな?」などと思っていた。しかし、仙台戦後半のあの苦しい試合展開、1点がほしい状況でも、1枚余らすということは、「そもそも、切るカードがないということなのだろうな」と、考え直した。

 ここまでのところ、後半の途中で北川からテセに代えるというのが、定番になっている。しかし、正直言って、その交代が奏功している印象はない。たぶん北川は、今シーズンは自分が中心になって点をとりまくるイメージを抱いていたと思うのだが、今のところ主役はクリスで、自分は前線からの守備に走り回って、疲れたところでテセに交代。ここまで1得点こそ挙げているものの、どうも本人は不完全燃焼の表情をしている。そして、交代出場するテセも、空回りしている印象が強く、仙台戦では明らかにブレーキにしかなってなかった。悪くない(というか望外な)リーグ戦開幕4試合だったが、個人的には、テセと北川がモヤモヤを抱えながらプレーしているように見えるのが、気がかりである。

 それで、仙台戦でも、テセを出すところまでは規定路線で、アクセントをつけられる楠神も投入したが、そこから先に切るカードがない。むろん、この日ベンチに控えていた滝も前途有望なアタッカーだが、滝にしても大悟にしても、リーグ戦の即戦力というにはまだ少々厳しい存在であろう。白崎の復帰を含め、もう少し攻撃陣の層が厚くならないと、交代カードを余らす試合が続いてしまうかもしれない。

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 仙台戦の後半、立て続けに相手のコーナーキックを受けた時間帯、あれは辛かった。CKを直接決められたわけではないものの、連続CKで押し込まれた流れの中で失点してしまった。その意味では、ルヴァンの甲府戦に続いて、CKの流れから痛い失点を喫したわけである。

 仙台戦では、相手のCKが10本、うちが3本。本数の差もさることながら、清水の場合、敵のCKをひとまず弾き返しても、そこから味方に繋いだりできず、またCKになってしまったりして、ずっとゴール前で守る時間帯が続いてしまうことが問題である。逆に、自分たちのCKはミスキック等で単発に終わり、さらには相手のカウンターを浴びたシーンも仙台戦ではあった。このあたり、前政権からの課題が、まだ解消されていない。

 そもそも、清水はCK守備が決して得意ではないのに、簡単に敵にCKを与えすぎである。今季開幕以降、ルヴァンも含め、自分たちよりも相手の方がCKの本数が多い試合が目立っている。整理すれば、以下のとおりである。

清水4:鹿島8
清水3:神戸6
清水5:磐田3
清水3:札幌3
清水3:甲府6
清水3:仙台10

 という具合に、磐田には上回り、札幌とは同数だった以外は、敵に倍の数のCKを与える試合が続いているのだ。これではどうしても失点の確率が高まる。CKに逃げればいいやじゃなく、そもそもなるべくCKを与えないような守備、それを心掛けてほしいのである。

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 開始9分のラッキーパンチ1発だけでは、辛いわな。いや、あんな素晴らしいゴールをラッキーパンチなんて呼んでは失礼かもしれないけど、滅多に決まるプレーではないし、本人も「ラッキーな」とコメントしてるくらいだからね。それ以降、やはり金子だったか、ペナ内で合わせそこなったチャンスがあったけど、決定機と呼べるのはそのくらいで、時間が経つにつれ劣勢になっていった試合だった。1:1のドローに終わったとはいえ、互角だったという感覚はまったくなく、むしろ勝ち点1でもとれてよかったというのが、偽らざる心境である。

 それもこれも、ヨンソン清水が、今のところまだ「繋ぎ」の部分で未完成だからだろう。仙台は自分たちのやり方が成熟したチームなので、ボールの運び方や相手守備の崩し方などが確立されている(ただ、それだけに、ちょっと、まだるっこしい感じのサッカーであることも事実だが)。それに対し、今の清水はそのあたりがまだ手探りで、スムーズさを欠いている。そういった「繋ぎ」の部分で、仙台に質の差を見せ付けられたというのが、この試合の総評である。

 しばらく試合がなく、ネタを小出しにしたいので、今日のところは以上。

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3setsu

 前節の札幌戦終了の時点で、所長はまだ他の会場の結果をチェックしてなかったから、「ひょっとして、首位!?」と色めき立ってしまった。実際には、第3節終了時点で、3位となっている。上表のように、開幕前の評論家の先生方の順位予想と照らし合わせると、なかなか楽しいことになっている。

 もちろん、たった3試合で上位につけているくらいで、浮かれてはいけないことは承知しているが、これまでのところ清水は内容を伴った上で根拠のある勝ち点を積み上げているから、今後に向けて希望が持てる状況であることは間違いない。

 つい数ヵ月前までは、地べたに這いつくばって、勝ち点1を落穂広いするようなサッカーしかできなかった我が軍が、大型補強をしたわけでもないのに、急にたくましく見えるようになった。

 実のところ、所長は困っているのである。何に困っているかと言うと、他のチームの試合を観る時に、どのようなスタンスでいたらいいのか? 昨シーズンまでなら、「残留ライバル、負けてくれ」という目線で観ていた。でも、もしかしたら、その気になって、いいの? 残留のことは気にせずに、「清水のライバルである上位チーム、負けろ」という目線で観て、いいの? 頼む、信じさせてくれ。「俺たちのライバルは、上位だ」って。

 そのための第一歩が、本日の仙台戦だ。ルヴァン甲府戦の悪いイメージを払拭してほしいし、リーグ戦のホームで勝ってこそ、本当の意味でヨンソン清水の躍進に期待が持てる。

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 ルヴァンカップの磐田戦で途中出場したのに続いて、今回の甲府戦では先発デビューを飾った高橋大悟。磐田戦で若手枠として出た左SB伊藤研太が怪我をしてしまったそうなので、伊藤以外に若手枠で誰を起用するかということになり、それで大悟に白羽の矢が立ったのだろう。

 結論から言うと、今回の甲府戦で大悟が爪痕を残せたわけではない。たぶんシュートはゼロであり、決定的なパスに成功した場面も思い出せない。

 まあ、半分は本人の問題というよりも、この試合で清水がまったく前線にボールを運べず、特に前半などは大悟がほとんどボールに触れなかったことが問題だった。ただ、2トップの一角として前で待つだけでなく、降りてきてボールを引き出したり、金子みたいに前線からのチェイスで守備のリズムを作ったりと、何か工夫をすればいいのになと感じたのは事実である。

 後半になると、おそらく監督からの指示があったのだろうと思うが、トップ下的な位置をとったり、相手の間に入って受けようとしたり、コンビネーションでスペースに飛び出そうとしたりと、だいぶ動きが変わった。途中で右サイドハーフに入ってからも悪くはなく、決定的な仕事はできなかったものの、それなりにチームのアクセントにはなっていた。プロの試合で初めて90分フル出場したわりには、最後まで足も動いており、またサイドハーフでは最終ラインまで戻って守備をする献身性も見せていた。

 本来の能力が高いという前提で、100点満点の55点くらいだったと評価させていただく。

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 ルヴァンでの清水と甲府のメンバーの年俸総額を比較したら、たぶん、うちの方が2~3倍くらい高かったのではないか。確かに、新監督の下での非主力組ゆえに、連携の部分がまだまだといった事情はあったにせよ、個々の選手のクオリティや経験値だけでも優位に立てるような、そんな試合を期待していた。その期待は裏切られたと言わざるをえない。

 テセの現状のプレー振りは、ヨンソン監督がクリスランをファーストチョイスにしているのももっともだと思わせるものとなっている。本人の「焦り」もあるのかもしれないが、なるほど、今のところ、ポストも裏抜けも、クリスランの方が上だ。兵働は、見ている側からすると、オレンジのユニを着てることに、まだだいぶ違和感を感じた。慣れない左SB起用だったので、多くを求めるのは酷だが、普段の清水がどれだけ松原の突破力に頼っているかを、逆に印象付けるような結果となった。甲府戦で、個人的に気になったのは楠神の動きであり、彼は俊敏系のプレーヤーのはずなのに、ボールに反応する時のアジリティは低く、常に一歩遅れているような印象を受けた。単にまだ本調子でないということならいいのだが。残念と言えば、やはり村田のプレー振りであり、あの低い守備力で、突破力も陰を潜めるとなると、今後の使い方が限定されざるをえない。実績のあるボランチ2枚も、甲府戦のパフォーマンスは褒められたものではなく、増田がハーフタイムで退いたのはおそらく監督からの駄目出しだろう。航平のクロスも精度を欠いたし、そもそも失点に繋がったコーナーキック、あれを航平がスローイン等に逃れられず、安直にコーナーを与えてしまったことに、所長は不満である。角田と二見のセンターバック2人も、「レギュラー2人が怪我でもしない限り、リーグ戦の出番は回ってこないだろうな」と思わざるをえないものだった。

 そんな、中堅・ベテラン総崩れの中で、唯一気を吐いていたのが、GK西部である。確かに、六反はものすごい反応やセーブを見せることもあるが、基本に忠実な安定感のあるプレーという意味では、実は西部の方が上ではないかと、個人的には思っている。また、スカパー!の放送が酷すぎるせいで、すべてのプレーをチェックできたわけではないが、少なくとも後半に西部は、ゴールキックやパントキックを大きく蹴るのではなく、スローで近くの味方にパスすることを心がけていた。ヨンソン監督はおそらく、今後ロングキックよりも、ディフェンスラインから丁寧に繋ぐ方向にシフトしていくと所長は予想しているのだが、仮にそうなった場合には、六反よりも西部が重用される可能性もあるのではないかと想像している。

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 いや~、ベストメンバーではなかったとはいえ、それは先方も同じだし、内容からしても完敗で、この負けはショックだなあ。

 今シーズン、良い感じで得点を重ねてはいたけれど、基本的にはクリスランへのロングボールと、前からプレッシャーをかけてのショートカウンターだけだった。言い換えれば、自陣からのビルドアップで相手ゴールに迫るようなことは、実はできていたわけではなく、増してやトップチームからメンバーを落としたカップ戦では、それが如実に表れたといったところか。

 ただ、所長の印象としては、この甲府戦での清水は、クリスランがいないのでいつものロングボールをトップに当てる戦法をとらず、ディフェンスラインから繋ごうとして、それが上手く行かず相手ゴールが遠くなってしまったたように感じたのだが、試合後のヨンソン監督のコメントを読むと、前半「ただ蹴ってしまっていた」と苦言を呈しており、そこで修正を入れて後半繋ぐようになったから少しは改善された、というようなことを言っている。どう理解していいのか、正直良く分からない。

 良く分からない原因の一つは、スカパー!(というか、どこが制作しているのか知らないが)の放送の酷さにある。プレーが切れるたびに、大したことのないシーンでもスローでリプレーしたり、観客席で飛び跳ねてるサポや監督の表情に画面を切り替えたりするので、そのたびにピッチ上のライブ映像が遮断され、たとえば西部がどういう風にゴールキックを蹴っていたかということが、観ていて分からないのである。頼むから、余計なことをせずに、ピッチ上の出来事を普通に流し続けてほしい。

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 もうスカパー!とは完全におさらばしたつもりだったのだけど、結局今年のルヴァンもスカパー!が中継ということで、入り直すハメになった。ちなみに、ハイライトだけならYouTubeで観られるので、本日対戦する甲府の第1節を上に貼っておく。札幌がボコられた試合であり、甲府が奮起したというのもあるかもしれないが、むしろ札幌Bチームの出来が酷すぎたのだろう。

 それにしても、拝啓、ヴァンフォーレ様、お元気ですか? うちら清水は昨シーズン薄氷で残留したものの、清水と甲府で立場が入れ替わったとしても全然不思議じゃなかった。いやむしろ、昨シーズン堂々と自分たちのサッカーを貫いていたのは、むしろ甲府の方だったと、今でも思う。清水が残留できたのは、甲府に2つ勝てたからに尽きるが、その2つの試合にしても、決して内容的に誇れるようなものではなかった。

 というわけで、カップ戦であっても、必ずしも両チーム・ベストメンバーでなくても、この甲府戦は清水にとって結構重要な試金石なのだと思う。果たして、ヨンソン清水の強さが本物なのかということが、試されることになる。

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 むかし「花の中三トリオ」というのがいたが(古いか、ゴメン)、今季開幕から躍動している清水の中盤、金子、河井、竹内は、さしずめ「花の新婚トリオ」だな。私生活の充実と、ピッチ上での活躍は、無関係ではないだろう。河井は新婚ホヤホヤ、金子の結婚は1年ほど前、竹内は1年ちょっと前だったかな? 「新婚」って、普通どのくらいまでを指すかは知らないけど、1年ちょっとだったらまだ新婚と呼んで差し支えないんじゃないかな。

 2017シーズンが開幕する時に、テセや角田は、「タケは結婚して、プレーがものすごく変わった」と言っていたっけ。

 金子と言えば、小型犬的なキャラクターだったけど、札幌戦後のインタビューを見たら、ずいぶん精悍な、大人の男という印象に変わっていた。家庭をもって、責任感が大きくなったのだろう。ピッチ上でも、プレー選択がものすごく素早く的確になったし、ゴール前での落ち着きも出てシュートの精度が高まった。

 それにしても、これまで河井のプレーの渋さに感心させられることなどはあったけれど、あんなゴラッソを決めて笑顔が弾けるなんてのは、従来の彼のイメージからは考えられなかった。新妻のあの明るさが、河井の精神状態をポジティブに変えてくれたのかもしれない。ちなみに、近年の清水はボランチの得点が少なく、昨シーズンは最終節の増田の得点1つだけだったと思うが(天皇杯では竹内の得点があったが)、今季は早くも第3節でボランチの得点が飛び出したというのも、大変結構なことである。

 石毛もそろそろ、結婚どう? 無敵の新婚中盤カルテットが出来上がるはずだ。「我こそは」と思う美人女性サポさん、立候補してみては?

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 それにしても、ヨンソン監督、交代カード余らすの、好きだよねえ(笑)。これまでリーグ戦3試合、1枚、1枚、2枚(!)と余った。1枚使わない監督はいるかもしれないけど、2枚というのは珍しい。

 そもそも、デュークは水曜日のカップ戦に出場してたわけだから、普通なら土曜日の試合は70分くらいまでではないか。71分にイエローももらったし、所長は「早く楠神に代えろ」と思いながら観ていた。でも、最後まで出ちゃったからね。挙句の果てにチーム最高の12.3kmも走るし。監督も監督なら、デュークもデュークだ。

 実際にデュークは最後まで足が動いてたし、試合終盤相手のロングボールを跳ね返したりする上でも、楠神よりデュークが正解だったのだろう。まあ、うちが点をとらなければならない状況なら違った采配になったと思うが。

 デュークとは対照的に、水曜日のカップ戦にフル出場していたテセは、札幌ではまったくキレがなかったねえ。ボールへの反応が常に1~2歩遅れてるような感じだった。まあ、そのあたりはベテランのテセと、年齢的に脂の乗り切ったデュークとの差なのかな。それでも、テセは強引なシュートはたくさん打ったが。

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