エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2018年01月

 2017シーズンの個人別反省会の続き。松原は、2017年は良く頑張ったし、一番成長したことも間違いない。愚行による退場と出場停止があったのはいただけなかったが、リーグ戦ほぼフル出場。捻挫気味でも、強行出場したこともあった。2017年の清水を最も苦しめたのが、怪我人の続出だったことだったことを考えれば、松原は試合に出続けたことだけでも大きな貢献であり、MVPに挙げるサポさんもいらっしゃることだろう。

 ただ、我々の評価や期待感は大きいものの、客観的に評価すれば、松原はまだ成長途上だろう。一部のサポさんは、松原の代表入りを推しており、所長もそうなればいいなあとは思うが、サムライブルーのユニに袖を通すためには、まだ追い越さなければならないライバルが5~7人くらいはいるだろう。確かに、アウェーの広島戦で、ミキッチにデュエルでほぼほぼ勝利した時などは、ずいぶんたくましくなったなあと感じた。アウェー新潟で勝利を決定付けた2点目、ホームのセレッソ戦で北川のスーパーシュートをアシストしたクロス、最終節の神戸戦で決定的な3点目をもたらしたフリーキックなど、勝利に直結する活躍も見せてくれた。ただ、閉塞感漂う清水にあって、松原の向こう見ずな攻め上がりが清水の推進力になっていたことは事実であるものの、シーズンが進み相手チームに研究・対策されるにつれ、いつしか松原の攻め上がった背後が清水の最大のウィークポイントになってしまったことも否定できない。

 とにかく、2017年は清水にとって忍従のシーズンだったので、松原の無鉄砲なドリブル突破くらいしか、サポが湧く場面がなかったといったところだろう。もしかしたら移籍もあるかなと心配していたが、今般契約更新をしてくれたようである。2018シーズン、松原には、積極的な攻め上がりの姿勢は保ちつつ、攻守のバランス、上がるタイミング、味方との連携などを磨いてもらって、清水の真のストロングポイントになってほしい。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 昨年暮れにやった2017年シーズンの個人別反省会の続き。GKと、アタッカーまで終了したので、あとは守備系の選手を取り上げていきたい。

 犬飼が鹿島に移籍するという。清水にとって痛いことは間違いない。ユース育ちの生え抜きであり、副キャプテンであったことに加え、現時点ではセンターバックの一番手である。強豪チームであろうとすれば、ディフェンスラインはなるべく長期に固定できることが望ましく、我々がその役目を期待していた犬飼が抜けることは、当然痛手だ。

 他方で、現時点で犬飼が代表に手の届くようなスーパーなプレーヤーではないことは、言うまでもない。松本時代は知らないが、清水では1年を通してまともに稼動したこともなく、2017年のリーグ戦出場も半分くらいだったはずだ。2017年には、どちらかと言うと、犬飼が活躍して目立ったというよりも、彼の不在時にディフェンスラインが不安定化して、その存在の大事さを思い知ったといったところだった。いずれにしても、単純に目先の戦力のことだけ考えれば、犬飼の移籍とファンソッコの加入で、プラマイゼロくらいなのではないか。

 個人的に、犬飼を責める気にはなれない。それよりも、嘆かわしいと思うのは、清水というクラブが置かれた状況である。犬飼は、代表入りのために鹿島移籍を決断したと伝えられている(実際に代表入りの可能性が高いとは思えず、鹿島移籍がキャリアを狂わせて、4~5年後にどこかの場末でプレーしている可能性もありそうな気がするが)。昨今、清水の選手たちが、「より高いレベルでやりたい」「優勝を狙えるチームに行きたい」「代表に入りたい」「ACLに出てみたい」といったニュアンスを醸しながら、上位クラブに移籍していくケースが多い。我々としては、「清水を優勝を狙えるようなクラブにしてくれよ」と願うわけだが、そんな浪花節のような思いを共有してくれる選手はいない。おそらくは清水愛が人一倍強いであろう犬飼ですら、優先するのは自分のキャリアである。そんな当たり前の現実を、改めて我々に突きつけたのが、今回の移籍劇だろう。

 2年くらい前に、「犬飼・三浦・松原らで、清水のディフェンス黄金時代を」などと夢想した、我々サポの思いなど、あざ笑うかのように、時代は移ろっていく。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 清水が、前仙台所属のFWクリスランを獲得する方向らしい。

 それを報じた記事の中で、こちらの記事が気になった。「清水は昨季、エースFW鄭大世(33)の長期離脱もあり、リーグワースト5位の36得点と決定力不足に苦しんだ」と記している。それは違うだろうと、所長は思う。2017年の清水は、決定力不足というよりも、得点力不足だった。決定力不足というのは、決定機が数多くありながら、それを決めきれない状態のことだろう。昨シーズンのうちは、押し込まれた状態が長く続く苦しい試合が多かった。統計を見ると、意外と攻撃回数やシュート本数は多いものの、それらが効果的に「決定機」に繋がっていたかというと、そうとは言いがたかった。むしろ、アウェーの柏戦や甲府戦のように、決定機と呼べるようなシーンが数少なかったにもかかわらず、わずかしかなかったチャンスを決めて勝った試合もあった。総得点のうちの何点かは、うちの攻撃が機能したからというよりも、テセおよびチアゴの驚異的な個人能力でとったものだった。そういう意味では、ひねくれた言い方をすれば、「決定力」はあったとも言える。

 以前も書いたとおり、残念ながら、デュークが決定力の低いアタッカーであることは事実である。迫力があるわりには、点が入りにくい。高校選手権を断片的に見た限りでは、新加入の高橋大悟君は、デュークと真逆のアタッカーのように見える。つまり、良いところにスルスルっと入って行って、意外性のあるシュートをうち、それが良いコースに飛んで得点が決まるというストロングポイントがありそうだ(そういう意味では、大前氏を思わせる)。ただ、今のところ、実証されているのは、高校生年代では高い決定力を誇るということだけであり、それがプロで通用するというのをこれから証明しなければならない。

 いずれにしても、今の清水が何よりも必要としているのは、チームとしての攻撃のメソッドおよびオーガナイズであり、「強力な外国人FW獲得して決定力不足解消へ」というのは、話の筋が違うだろうと、個人的には思うわけである(むろん、強力な即戦力FWは、それはそれで必要だが)。以上、「決定力」談義でした。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

unnamed

 以前、「DAZNも録画できないことはない」というエントリーで述べたように、所長はPCで動画キャプチャーソフトを導入し、2017シーズンの途中から清水の試合を録画するようになった。しかし、その方法に気付いたのは開幕後しばらく経ってからだったので、2017シーズンの最初の数節がライブラリから欠けてしまっていた。

 2016年までのスカパーだったら、シーズン終了後に、J1・J2の全試合を再放送してくれていた。なので、もしかしたらDAZNもシーズン終了後に再放送をしてくれるのではないかと期待していたのだが。現実には、今のところ、再放送の気配はまったくない。ちなみに、シーズンのベストゲームだけはアーカイブに残っており、清水の場合はホームでのセレッソ戦だけが観られる状態になっている。本当に、つくづく、DAZNは嫌いである。食品メーカーが食中毒出したら営業停止だし、自動車メーカーが製品に不具合起こしたらリコールだが、なぜDAZNは提供サービスが欠陥だらけでも、何の制裁も受けないのだろうか?

 ちなみに、せっかく録画した2017シーズンの清水の試合、今のところ一度も再生していない(笑)。とても、もう1回観る気にはなれない試合ばかりなので。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 年末から年始にかけての清水の動きを見ていて、個人的に強く感じるのは、「これはボタンの掛け違いを直す作業ではないか」ということだ。

 やはり、近年の清水の低迷の根本原因を突き詰めていくと、2010年にケンタ体制が終焉し、そこからの新たなステージへの移行のあり方に、大きな問題があったように思う。上述の「ボタンの掛け違い」というのは、そういう意味である。ケンタ時代までの清水は、J1の中でも中堅以上の存在だったし、タイトル争いの期待感は常にあった。しかし、待望のタイトル獲得はならず、予算的なこともあって、クラブはケンタ政権と決別し、どちらかというと縮小均衡の方向で、リセットを図ろうとした。その局面で、清水はクラブの伝統、チーム愛といったものを、きちんと継承できず、むしろ非常にぎゃくしゃくした形で断絶が生じてしまった。清水でやりたいと思っていた選手をクラブ側が切り、逆にクラブが主軸と位置付けていた選手たちには逃げられるという、いわゆる大脱走劇となった。2011年以降のメンバーも、J1でそれなりに戦えるメンバーだったとは思うが、組織体としてのクラブは負のスパイラルに陥り、J2降格にまで至ってしまったのだと思う。

 コバさんがJ1再昇格と、昇格初年度のJ1残留をどうにか成し遂げてくれ、清水は現在、単に戦力を整えるだけでなく、クラブとして組織面からの再構築を進めているのだと思う。言うまでもなく、その最大の一手は、久米GMの復帰である。もう一つ、見逃せないのが、すでに報道レベルでは伝えられているとおり、兵働昭弘を獲得する方向で動いているとされる点である。35歳のMFは、純粋な戦力としては微妙な面もあるが、興味深いのは「将来のフロント入りも視野に入れている」と伝えられている点であろう。イチ、純平、浩太のフロント入りと一脈通じる動きと解釈できる。キャプテンとして清水愛を口にしながら、結果的には「大脱走」に加わる形となってしまった兵働を、いわば幹部候補生として迎え入れるというのは、非常に象徴的だと思う。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 ワールドカップイヤーの2018年、その幕開けを告げる天皇杯決勝だったけど、実際の位置付けは2017シーズンの締め括りである。セレッソ大阪、横浜Fマリノスとも、2017年の激戦のダメージが残り、主力を欠いたり、本調子でなかったりする中での決勝となり、選手層の厚さが鍵を握ることにもなった。延長の末、セレッソが2:1で逆転勝利。

 横浜が早い時間帯に先制し、横浜側のゲームプラン通りに進んだ試合だった。杉本健勇を欠き、柿谷も左足に故障を抱えるセレッソは、有効な攻撃が繰り出せず、堅守の横浜が守り切ることは充分可能に思われた。しかし、後半押し込まれた時間帯に、クリアが甘くなったところをセレッソの山村に押し込まれて同点、さらに延長に入ってセレッソのクロスに横浜GK飯倉が対応を誤り、DFも外を回ってきた水沼を見失って、ヘディングで決勝点を決められた。2017シーズン、一番守備が安定していた頃のマリノスだったら、どちらも防げたのではないかと思える、守備のミスからの2失点だった。そして、基本的には堅守速攻型のマリノスにとって、追いかける展開になると厳しく、そのまま試合終了の笛を聞いた。

 この結果、来季のACLには、川崎、鹿島、セレッソ、柏の出場が決まり、柏はプレーオフから戦わなければならないらしい。2018年のJリーグは、代表入りの狭き門を目指して候補者はしのぎを削ることになるだろうし、W杯中断が入る分、日程が過密気味になる。ACLも、上位クラブから体力を奪うことになるだろう。幸か不幸か、代表にもACLにも縁のない清水は、万全のコンディション調整もできるだろうし、中断期間をチームの成熟や対戦相手の対策に充てられる。上位相手であっても、付け入る隙がまったくないわけではない。2017年の清水は、中断期間を有効活用できず、リーグ戦が再開するとなぜかレベルが落ちているという体たらくだったが、2018年はゆめゆめそのようなことがないようお願いしたい。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 親愛なる清水エスパルス・サポーターの皆様、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

 まことに僭越ながら、2018年の清水の目標を、当S研が勝手に決定したので、発表させていただきます。

 ホーム8勝

 というものです。むろん、最終的にはアウェー含めたトータルの勝敗が問われるわけですが、まずはホームでの勝ちに徹底的にこだわってみるというのはどうでしょうか。

 2017年にホームで3勝しかできなかったチームが、2018年にホームで8勝するというのは、非現実的に聞こえるかもしれません。しかし、監督も代わるので、ホームに弱くアウェーに割と強いという昨年のパターンも変わるのではないでしょうか。2017年のJ1では、ホームで8勝以上を挙げたチームが8チームあります。コンサドーレ札幌はホームで9勝もしています。決して達成不可能な数字ではないはずです。

 ホームで8勝できれば、自ずと色んなことが見えてきます。まず、ホームで8勝すれば、仮にアウェーで2~3勝しかできなくても、残留は確実でしょう。もう少し上積みしてアウェーでも4~5勝くらいできれば(これは2017年に清水が実際に達成したこと)、1桁順位が現実味を帯びてきます。ホームで8勝するということは、まず確実にホームで勝ち越すこともできるはずなので、集客にとっても大きなプラスになるはずです。

 2018年、清水の躍進と、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

よかったらクリックお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

↑このページのトップヘ