エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

2017年05月

 ふがいない戦いが続き、気分はふさぐばかりだが、一応お約束の走行距離選手権を続けさせていただく。東京駅を振り出しに、東海道線に沿って一路西を目指す本レース、実は第13節横浜戦で大きな節目を迎えた。トップを快走している白崎が、富士川を越え、ついに静岡市内に突入したのである。13試合合計で156.8kmを走った白崎は、東海道線に当てはめると、由井駅の手前まで来ている。次節で12.2km走れば、ちょうど清水駅に到達することになるので、その行方を見守りたい。

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 上の図に見るように、開幕から数試合は走行距離で相手を大きく上回ることの多かった清水だが、最近になってその優位性は薄れており、横浜戦でも走り負けた。最近届いた『エスパルス・ニュース』で、清水ではトレーニング、食事、休養などを改善する科学的な取り組みを行っていることが紹介されおり、「だからこそエスパルスの選手たちは、見ている我々が驚くほどの切り替えの早さや運動量を試合で発揮できるのだ」と結ばれている。しかし、当然のことながら他のJ1クラブも似たような取り組みを行っているだろうし、最近の数試合を見る限り、その点に清水に優位性があるようには見受けられない。

 鳥栖戦の時に、解説の興津氏が、「清水の選手は、ボールに行くことができても、止まることができない」と指摘していたのが印象的だった。つまり、突破をしてきた相手が、急に切り返しをしたりすると、対応している清水の選手はそのまま体が流れ、切り返された方向に対応できないということらしいのだ。残念ながら、白崎が最近そのような球際の部分で何度か対応が甘かった場面が想起され、横浜の先制点もそうしたミスから生まれた。

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 一部で「外国人嫌い」がささやかれている小林監督。チアゴ、デューク、フレイレが揃い踏みした今回の横浜戦では、一部サポの「外国人待望論」に応えた形にはなった。かく言う所長も「フレイレ推し」の立場だったので、久し振りのフレイレのリーグ戦先発に期待感を高めたが、実際には攻守に精彩を欠くこととなった。当たり前のことだが、日本人、外国人云々という問題ではなかったようだ。

 横浜戦では、上掲のとおり、久し振りに清水がボール支配率で過半を超えた。しかし、明らかにそれは後半相手が意図的に引いたからで、清水が自分たちの力で押し込んだという感じはなかった。前半などは、少しでも相手のプレッシャーがかかるとボールを保持できない、運べないという問題は、相変わらずだった。

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 清水が得点をとったすぐ後に失点しがちということは、天下周知の事実である。サポですら認識している事柄であり、清水の首脳陣や選手たちも当然のことながら骨身に染みて分かっているはずである。にもかかわらず、またしても得点直後に失点した。1:1の状況が、わずか2分しかもたなかった。前節の浦和戦の「一気3得点」のイメージが強すぎたのか、「ここで畳みかけよう」と、不用意に前がかりになった。その結果、絶対フリーにしてはいけない敵のマルティノスを、ノーマークで放置してしまう。横浜の攻撃は、それなりにストロングもなくはないものの、浦和や川崎のような「分かっていても止められない」というのとは全然違う。齋藤とマルティノスを密着マークして動きを封じてさえしまえば、そこから先はコンビネーションも何もないから、だいたいそこでお終いという攻撃である。DAZNの実況では横浜の2点目を生んだマルティノスのクロスを「スーパークロス」などと絶賛していたが(相変わらず酷い実況だった)、大好物のスペースを与えれば仕事をするのは当たり前のプレーヤーであり、問題は清水の側の甘さに尽きる。

 まあ、テセは「負けてなお収穫があった」というようなことを言っていたので、もしかしたら今後は、「清水が得点したあと、5分間は攻撃禁止。全員自陣で守備」というような約束事ができるのかもしれない。ぜひそうしたらいいと思う。

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 1:3で負けた今となっても、横浜に関する所長の見解は変わっていない。攻撃の構築に苦しんでいるし、一つ間違えば崩壊するリスクを抱えたチームだと思う。そういうチームを、また、勝たせてしまった。大宮、仙台、鳥栖に続き、リーグ戦で苦しんでいる相手、アウェーで勝てないはずの相手に、勝ち点をプレゼントしてしまった。いつから日本平は、低迷チームの再生工場になったのか。もはやJリーグ界隈では、「日本平という地には勝ち点の湧き出る黄金郷があるらしい」という伝説が語り草になっているのかもしれない。

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 サッカーでは、強い攻撃力と強い守備力のチームが戦って、さあどちらが勝つかという「ほこ×たて」的な構図が時々生じるが、今節の清水VS横浜に関しては、その逆という感じがする。雰囲気が最悪なチーム同士の対戦。ホームで勝てない清水と、アウェーで勝てない横浜の対戦。まったく攻撃が機能していない横浜と、それでも失点しそうな清水の対戦。お互いに怪我人の情報があり、メンバーが流動的ということもあって、予想を立てづらいゲームだ。

 所長は今でも、横浜さんは大穴の降格候補だと思っている。横浜の試合は結構観ているつもりだが、試合を重ねるごとにどんどん酷くなっている印象だ。中澤、飯倉という守備の要がしっかりしているので、今のところ大崩れはしていないが、とにかく手詰まり感がハンパない。リーグ戦前節の仙台戦は特に酷く、攻撃の形というものがまったく見えなかった。たまたま出合い頭的なカウンターが決まって1点こそとれたが(しかもオフサイド濃厚)、仙台に完全に試合を支配され、どうにか引き分けたというような試合だった。それに比べると、メンバーを総入れ替えして臨んだ水曜日のルヴァンカップ鳥栖戦の方が、横浜の選手たちの躍動感はまだしもあった(アウェーながら勝利)。清水と違って、横浜はBチームの方が調子が良いのではないか。

 清水としては、今の横浜さん相手に勝てないとなると、お先真っ暗であり、シーズンホーム0勝も現実味を帯びてくる。来季再びJ2お遍路の旅に出る旅支度をそろそろ始めないといけないだろう。開幕戦からスタンバイしている花火も、もういい加減、火薬がしけって使えなくなるだろうな。

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j1

 ホームでまったく勝てず、完全に外弁慶と化している我が清水。エスパルスの状況を、J1全体の中で照らしてみるとどんな感じになるかと思って、上掲のようなグラフを作ってみた。第12節終了時点の1試合当たりの平均勝ち点を、ホーム戦とアウェー戦に分けてチーム別に図示したものである。

 この作業をやってみて分かったのは、「ホームよりアウェーの方が好成績」というチームが、意外に多いことだ。上位ではガンバ、柏、鹿島なんかがまさにそう。鹿島に至っては、アウェー全勝だけど、ホームでは2勝5敗というチグハグな状況だ。逆にホームで圧倒的に強いのが、鳥栖、札幌といった辺境系(と言っては失礼だが)のチームであり、やはり移動距離等がホームに有利に働いていることをうかがわせる。なお、明日対戦するマリノスも、内弁慶だ。

 ちなみに、第12節終了時点で、J1全体の1試合当たり勝ち点平均値は、ホームチームが1.35、アウェーチームが1.43で、やはりアウェー優位だ。以前小耳に挟んだことがあるが、Jリーグはホームアドバンテージが少ない(むしろディスアドバンテージ?)、世界的に見ても珍しいリーグだそうだ。国土が狭く、交通網が発達していて、地域的な文化差もあまりない国ゆえだろうか?

 そんなわけで、ホームで勝てない清水の現状は、必ずしも「前代未聞の珍現象」というわけではなさそうだ。ただ、グラフに見るように、現時点での清水のホーム平均勝ち点はわずか0.40で、リーグ最低の恥ずべき状況であることは間違いない(再三申し上げているとおり、エコパの磐田戦を「準ホーム」的な試合だったと位置付けると、清水のホームとアウェーの逆ザヤはさらに大きくなる)。勝ちやがれ、そろそろ、マジで。

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 コメントする気力もうせる、0:4の惨敗。まあ、当方はせいぜいテレビの前で落胆した程度だが、現地まで駆け付けた熱心なサポさんたちのお怒りは、いかばかりのものか。

 すでに敗退は確定しており、清水としては完全に「なかったこと」にするしかない、今年のルヴァンカップ。しかし、そうは言っても、ミッドウィークのカップ戦のたびに、これだけ雰囲気が悪くなっていたら、メンバーが違うとはいえ、リーグ戦に引きずるなという方が無理である。今後のJ1残留争いを考えても、大宮には勝ち癖を、自分たちには負け癖をつけてしまったという意味で、痛手は大きい。そもそも、今季の清水のミッションとして、大宮との対戦で先方に一瞬たりとも歓喜を味わわせてはいけなかったはずなのに、もうそんなプライドもズタズタである。

 今回の大宮戦で出場した清水の守備系の選手のうち、プロのディフェンダーとしての最低水準を満たしている者がいるようには思えなかった。「オーディション」くらいの感覚で見ていたが、集まった参加者が酷過ぎてオーディション不成立といった感じだ。

 去年、清水がJ2で調子が上がってきた頃、「今の清水はBチームがすごく強いから、紅白戦が充実していて、それがAチームを強くしている」というような話を聞いた。残念ながら、今現在はそのような図式は成り立ちそうもない。

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 走行距離選手権のお時間がやってまいりました。上位の形勢に大きな変化はなく、相変わらず首位を快走する白崎が、富士駅の手前にまで迫っている。その一方で気になるのは、金子、野津田と、ここに来て出場機会を失っている選手であり、神奈川県と静岡県の県境を越えそうで越えられないでいる。怪我の犬飼も熱海を過ぎたところで足止め。それに対し、下位集団から追い上げているのがチアゴ、竹内らである。

20170520
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 最近の若い人は知らないかもしれないけど、むかし、畑中葉子の「後ろから前から」というバカな歌があったのよね。上に載せたのは、その新録音。それで、先日の浦和の攻撃は「左から右から」というか、1点目は浦和の左から、2点目は右から、3点目は中からと、要するにあらゆる方向から弄ばれた形となった。

 しかしなあ。浦和と広島は同じ遺伝子のサッカーで、広島戦の時は敵のウィングバックの突破を清水が2人がかりでほぼ封じていたから、今回も同じように浦和のストロングの両翼を封じればよかったのではないか、などと素人考えを抱いてしまう。ところが、実際には、「2人がかり」どころか、関根、駒井がフリーの状態のことが多く、そこから崩されてしまった。細かいことは良く分からないが、脅威と分かっている両翼をフリーにしてしまうくらい、中央の圧力がすごかったのだろう。

 ある程度崩されることはしょうがないにしても、水際の守備が甘かったのではないかという点は悔やまれる。ルヴァンカップでフレイレのオーバーヘッドにイエローを出された清水サポとしては、興梠のオーバーヘッドに角田がもっと体を寄せていたら、ファウルになったのではないかと考えたくなるし。それに、セットプレー守備、相変わらずまったく改善されていない! 敵コーナーからフリーの槙野に3回もシュートを打たれており、それで失点しなかったのは単なる偶然だった。

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 今回の浦和戦は、合計で6得点も入ったので、この表を掲載する甲斐があるというものである。

 今季の清水、思うように勝ち点を伸ばせてはいないが、川崎、ガンバ、浦和といった上位チームのサポにホームゲームで悔しい思いをさせるという点では、相当良い仕事をしている。川崎では、勝利を確信したホームサポが、「幸せなら手をたたこう」とばかりに、多幸感にあふれた手拍子をしているところに、ラストプレーで清水が同点に追い付き、絶望のどん底に引きずりおろした。ガンバとの対戦では、敵が「勝てば首位浮上」という状況だったのに、引き分けに持ち込んだ。そして今回の浦和戦。浦和サポは、2点リードしたところで、虐殺ショーの始まり始まり、これは5点は固いな、くらいに思っただろう。ところが、そこから15分足らずで3失点を喫することになった。我々がホームの鹿島戦で味わったあの屈辱感を、親愛なる浦和サポの皆様方にも体験させてあげたと思うと、痛快である。(まあ、うちの場合は、鹿島相手に勝ち点ゼロになってしまったわけだが。)

 しかしながら、清水の側から言うと、表に見るように、71~75分の魔の時間帯をなんとかしなきゃいけないな。それと、チアゴが逆転ゴールを奪った71分から、わずか3分後の74分に同点弾を浴びたというのが大問題で、点をとったらまずボールを回すなりして試合を落ち着けることができるようになりたいものだ。

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 当S研では、行きがかり上、今季は走行距離にこだわっている。再三申し上げているとおり、サッカーでは多く走れば偉いなどということはないわけだが、とにかく今季はこのデータを追い求めて行こうと思っている。

 浦和は、それほど運動量の多いチームという印象はなかったのだが、上図に見るとおり、今回の対戦では走行距離で浦和がやや上回った。しかし、データを良く見ると、浦和のGK西川の走行距離が清水のGK六反のそれを1km以上上回っており、それによってチーム全体の走行距離も浦和が上回った形である。要するに、GKのプレースタイルの違いが出ただけであり、フィールドプレーヤーだけを見れば清水の距離の方が上だった。

 それにしても、チアゴの大ブレークにより(浦和戦では3得点すべてに絡んでいる)、FWの序列は、完全に様変わりしたね。テセの相棒が金子からチアゴに代わって、たぶんそれだけでチームの総走行距離は2kmくらい落ちると思う。まあ、走行距離で先発メンバーを選ぶなんて変なことをする必要はもちろんないわけだが、ただ、確かにチアゴの活躍はものすごいものの、チアゴが試合に絡むようになってから、残念ながら勝利が一つもない。まあ、別にチアゴのせいでそうなっているわけでもないはずだけどねえ。早く、「チアゴールで勝った!!」と心から喜べる日が来てほしいものである。そのあかつきには、みんなで勝ちロコからのひげダンス((c)チアゴ)だな。

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 これも恒例になりつつある、ボール支配率の図。

 引き分けに終わり、もしかしたら勝てたかもしれない浦和戦ながら、支配率にも表れているように、内容的に圧倒されたことは真摯に受け止めなければならないだろう。望外にも3点奪ったが、そのうちの2点はFWの個人能力でとったスーパーゴールであり、組織として相手を崩したわけではない(クイックリスタートとか、お膳立ても多少は良かったが)。対する浦和は、3点とも、狙い通りの揺さぶりや崩しからとるべくしてとった3点だった。攻撃の成熟度の違いは明らかである。

 3試合続けて、敵に60%以上ボールを支配されたことは、やはり問題だろう。確かに、現状の清水は、高い支配率を記録した試合で、良い結果が出ているわけではない。しかし、あれだけ簡単にボールを捨てていたら、押し込まれるだけの苦しい試合展開になるのは当然であり、それが失点にも繋がっているわけで、どうにかしてほしいものである。

 ところで、お気付きかもしれないが、当S研、「フレイレ推し」の立場である。今回、二見の怪我でフレイレが久し振りに出場し、二見のことは心配だけど、他方で所長は「やっぱフレイレいいなあ」と思った(まあ、興梠の3点目は、フレイレの対応が軽かった印象もあるけど)。フレイレのどこがいいって、相手のボールを跳ね返すだけではなく、胸トラップしてスペースに持ち出したりして、そこから味方にさばくところが良い。これ、当たり前のことのようで、清水のディフェンス陣はほぼできていないことである。清水のディフェンダーたちはちょっと押し込まれただけでパニックになり、敵がすぐ近くにいなくても、単純にヘッドやキックで跳ね返してしまい、当然セカンドボールを拾われるから、敵に押し込まれる状態がずっと続くことになる。フレイレの落ち着いた胸トラップは、今後清水がボール支配率で盛り返していく上での、重要なヒントである。

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 正直言うと、あまり落ち込みたくなかったので、あらかじめ負ける心の準備をして、DAZN観戦した試合だった。だから、ブログの予習でも、あえて自虐的な調子で書いた。で、試合が始まってみると、2点を先行される苦しい展開。やっぱね、「県外不敗神話」も、さすがにここまでかと、諦めかけた。浦和得意の虐殺ショーの始まりとならなきゃいいがなと、そんなことばかり考えていた。

 まさかそこから、あっという間に3点奪って、逆転するとは。まあ、1点リードした時に、まだ20分くらいあったから、「このまま逃げ切るのはどうせ無理だろうな」とは思い、案の定すぐに同点に追い付かれたが、そこから圧倒的に押し込まれはしたものの、終了間際には「あわや」というシーンも作った。一体、我々は勝ち点を拾ったのか、失ったのか? 我が軍は、強いんだか、弱いんだか、まったく訳が分からない。浦和、ガンバ、川崎、柏といった上位相手のアウェー戦で、一度も負けておらず、これはそう簡単に成し遂げられることではあるまい。その一方で、あと一歩で奪えた勝ち点3を、何度逃したことだろうか。

 頭が混乱している。続きは、また明日。

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 所長もサッカーファンの端くれなので、清水エスパルスよりも浦和レッズの方が強いことくらいは知っている。でも、清水が浦和に勝つ確率は、いくらなんでも、宝くじで1等が当たる確率よりは高いだろう。いや、競馬で万馬券が当たるよりも、確率的には上なのではないか。宝くじで当選発表を待つ、あるいは大穴の馬券買ってレースを見るのと同じだと思えば、負けてもともとだし、ワクワク感しかない。

 ところで、浦和のペトロヴィッチ監督と言えば、「セットプレーの練習をしない」という話が有名だ。だとしたら、セットプレー守備が苦手の清水にとって戦いやすい相手なのかと思って、念のためにこちらのサイトでデータを確認してみた。それが下図に見る今季ここまでのパターン別得点数なのだけど、何だよ、浦和も、セットプレーでそこそこ点とってるじゃないかよ(笑)。他の得点が多いから、セットプレーの比率が低いだけで。

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 そんなわけで、お待たせしました、走行距離選手権。多くの選手が続々と静岡県入りしており、以前使っていた地図がもう使えなくなった。色々とネット検索をしてみたのだけど、丁度良い出来合いの東海道線の路線図などは見当たらず、普通の地図上に示すのも難しいと判断したので、結局下に見るような図を手作りで作るはめになった(涙)。東海道本線の各駅の右側に示してある数字が、東京駅からの距離(km)である。今回は、今季出場した全選手を図に入れてみた。ただし、ゴールキーパーの六反が48.8km走っているものの、事前にお断りしたとおり、本選手権はフィールドプレーヤーだけが対象となっている。

 選手権の形勢に、大きな変化はない。相変わらず白崎は視界良好、富士のふもとを軽快に疾走している(これでもうちょっと得点に絡んでくれれば、ぶつぶつぶつ)。何といっても残念なのは犬飼で、ここまで順調に距離を伸ばして静岡県入りしたのに、熱海を越えたところで数試合足止めになりそうだ。出遅れていたチアゴが猛烈な勢いで追い上げている。二見と角田のデッドヒートも見逃せない。

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 最近、道を歩いていると、つい、「あ~あ、どっかに、勝ち点、落ちてないかなあ」などと、あたりをキョロキョロ見渡してしまう所長なのでした。ノイローゼか?

 さて、その後の情報によると、清水戦を欠場した鳥栖の豊田や谷口は、結構大きな怪我だったようだ。先方は先方で、なかなか大変だ。

 鳥栖との引き分けについて、あの後もつらつらと考えているのだけれど、もしも時間がさらにあと5分あったら、あの試合の流れからして、清水は逆転弾まで食らっていたかもしれない。逆に清水の方は、うちで今、唯一ゴールを奪えるチアゴがすでにベンチに退いていたから、あと5分くらいあっても、勝ち越し点を奪えたというイメージが湧かない。とすると、もしかしたら、最後に残された「勝ち点1」だけでも失わなかったことは、ラッキーだったのかもしれない。

 上の図に見るとおり、チーム別の走行距離では、清水がわずかに上回った。リーグ随一の運動量を誇る鳥栖に走り負けなかったことは、密かに誇りに思ってもいいだろう。なお、個人別の走行距離選手権は、また明日。

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 鳥栖戦については、あまり語りたくもないので、色々データやグラフを使って誤魔化そうかと思う。

 上に見るように、今季ここまでのリーグ戦の、時間帯別の得失点状況をまとめてみた。ただ、時間帯区分とか、自己流なので、悪しからず。今後、時々このグラフをお目にかけようかと思う。直近のゲームの得失点は、赤のサッカーボールで示して、分かりやすいように工夫している。

 まあ、確かに、指摘されているとおり、後半の失点が多いわな。体力云々、足が止まる云々と言われる所以だけれど、ただ、その割には、清水はこれまで、86分以降には強く、特に後半アディショナルタイムには実に4点も挙げてきたのだ。ところが、鳥栖戦では今季初の後半アディショナルタイム弾を被弾、あまりにも高くつく失点だった。

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 まずちょっとご説明なのだけど、当S研で紹介しているボール支配率は、基本的にこちらのサイトからデータをとっている。ただし、このサイトにデータが載るのには試合が終わってからしばらく時間を要するので、最新の試合結果だけはDAZNの配信の最後に出るスタッツから数字をとっている。DAZNの数字は概数であり、しかも上掲のサイトと若干数字の齟齬がある場合がある。したがって、最新の試合の支配率の数字は、速報値だとご理解いただきたい。

 それにしても、サッカーの試合のボール支配率って、誰がどうやってカウントしてるんでしょうねえ。謎だわ。

 さて、上掲のとおり、ホーム鳥栖戦では、ボール支配率で圧倒された。何となく、ボール支配率では清水が上回り、走行距離では鳥栖が上を行くようなイメージを事前に抱いていたので、意外だった。

 まあ、はっきり言って、今季の清水は、支配率が低い試合の方が勝ち点を稼いでいる感があるから、支配率で鳥栖の方が上だったことは、別に不都合ではなかった。ただ、オワコンの寄せ集めのような鳥栖さんごときに(おっと失礼、ムシャクシャしてるんで、すいませんねえ)、完全に押し込まれ続け、最終的には決壊したことは、情けないの一言である。

 PS:ワンちゃんの怪我について、一言だけ。昨日の公式発表によれば、全治までは4週間を要する見込みとのことである。正直言えば、あの痛がり方を見て、「下手したら数ヵ月単位かもしれない。数週間単位だったらむしろ幸運」と思っていたので、心配したよりは軽微な部類だったなというのが、正直な気持ちである。とはいえ、当然この離脱は痛い。

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 確かにチアゴールはすごかった。しかし、あれは言わば飛び道具。チームとしての清水のクオリティとはあまり関係ない。残念ながら、この日の清水に、サッカー的に見るべきものは、あまりに乏しかった。恥も外聞もなく、ただひたすらブロックを作って跳ね返し、1点のリードを守り切ろうとしたが、守り切れなかったので、恥しか残らなかった。

 我が軍はまた、暗闇の中をさまよう迷子になってしまうのだろうか? いくら絞り出そうとしても、全然前向きな言葉が出てこず、申し訳ない。

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