こちらに出ている、「サッカーのトレーニングでランニングは無駄。 Jリーグにも上陸。欧州サッカーを変えた新理論」という話なあ。近年の清水の迷走を考える時、避けて通れないテーマだ。

 前にも書いたとおり、所長は、去っていた監督たちのことを称賛しようとも非難しようとも思わない。むろん過去から教訓を学ぶことは必要にしても、賛否両論ある元監督に関して持論を主張したりすれば、必ず不快に思う人がいて、清水の団結にヒビを入れるだけだと思うからである。

 だから、ゴトビ氏のことも、褒めようともけなそうとも思わない。ただ、それにしても、ゴトビ監督がこだわっていた、「サッカー以外の無駄なランニングは禁止」というルール、あれはどうだったのかというのは、いまだによく分からない。ゴトビ氏のメソッドは、上掲の記事にあるピリオダイゼーション理論というのと同じで、オランダ/ヒディンクの系譜というのも符合する話であり、世界最先端の理論を清水に持ち込んだという見方もできる。しかし、当時の清水のサッカーに、その最先端であるはずの理論に見合うような内容なり結果なりがあったかというと、肯定はしがたい。当時選手たちにくすぶっていた不満の一つが、「自由にランニングすらさせてもらえないので体力が落ちる」という声だった。伝えられるところによれば、監督の目を盗んでランニングしていた選手もいたというし、監督が交代したら、みな嬉々として走り込みを始めたような印象がある。ゴトビ流が「自分たちは強くなっている」という選手たちの自信に繋がっていたら、そういうリアクションにはならなかっただろう。まあ、所長はどちらの言い分が正しいのか、判断する術はないが、とにかく当時チームが分裂する際の重要なファクターの一つだったように思う。

 小林清水では、どういう練習をやっているのかよく知らないが、ピリオダイゼーション理論を積極的に取り入れているとは聞かず、普通にランニングはやっているのだと思う。ただ、今シーズン開幕当初は走行距離で目を見張る数字をたたき出したりして、やはりランニングによる体力強化は必要なのだなと思わせたものの、その後走行距離で対戦相手に負けることも多くなり、引き続き怪我人も多い。ああ、一体どうするべきなのか?

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