20170520shihai

 これも恒例になりつつある、ボール支配率の図。

 引き分けに終わり、もしかしたら勝てたかもしれない浦和戦ながら、支配率にも表れているように、内容的に圧倒されたことは真摯に受け止めなければならないだろう。望外にも3点奪ったが、そのうちの2点はFWの個人能力でとったスーパーゴールであり、組織として相手を崩したわけではない(クイックリスタートとか、お膳立ても多少は良かったが)。対する浦和は、3点とも、狙い通りの揺さぶりや崩しからとるべくしてとった3点だった。攻撃の成熟度の違いは明らかである。

 3試合続けて、敵に60%以上ボールを支配されたことは、やはり問題だろう。確かに、現状の清水は、高い支配率を記録した試合で、良い結果が出ているわけではない。しかし、あれだけ簡単にボールを捨てていたら、押し込まれるだけの苦しい試合展開になるのは当然であり、それが失点にも繋がっているわけで、どうにかしてほしいものである。

 ところで、お気付きかもしれないが、当S研、「フレイレ推し」の立場である。今回、二見の怪我でフレイレが久し振りに出場し、二見のことは心配だけど、他方で所長は「やっぱフレイレいいなあ」と思った(まあ、興梠の3点目は、フレイレの対応が軽かった印象もあるけど)。フレイレのどこがいいって、相手のボールを跳ね返すだけではなく、胸トラップしてスペースに持ち出したりして、そこから味方にさばくところが良い。これ、当たり前のことのようで、清水のディフェンス陣はほぼできていないことである。清水のディフェンダーたちはちょっと押し込まれただけでパニックになり、敵がすぐ近くにいなくても、単純にヘッドやキックで跳ね返してしまい、当然セカンドボールを拾われるから、敵に押し込まれる状態がずっと続くことになる。フレイレの落ち着いた胸トラップは、今後清水がボール支配率で盛り返していく上での、重要なヒントである。

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