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 専修大との練習試合は観ていないから、何とも言えない。それにしても、今の清水はリーグ戦のスタメンは一定レベルを満たしていると思うが、Bチームがだいぶ心許ない。これから、ルヴァンカップ、サテライトリーグと、試合をこなしていけるのだろうかという不安を覚えてしまう。せっかくの戦力上積みの機会が、逆に消耗の場にならないことを祈る。

 さて、日曜の三保のことは分からないので、自分が観た横浜との練習試合についての話を続けさせていただく。この試合、個人的に最大の注目点は、フレイレが本職とも言えるセンターバックで試されるのではないか、という点だった。ヨーロッパ仕込みの対人、危機察知能力などを、しかとこの目で拝見しようという関心から、横浜に駆け付けた。しかし、試合前にアップが始まると、フレイレは控え組の中に。しかも、先発と控えの顔触れからして、センターバックの控えと位置付けられているのはビョンであり、フレイレはボランチのバックアップということらしい。角田不在という、ある意味でフレイレのセンターバック起用にとって絶好の状況にもかかわらず、それを積極的に試さないということは、小林監督はフレイレを最終ラインで起用することに、かなり否定的ということなのだろうか? あれだけ「清水の守備を強化してくれる救世主」という期待が大きかったフレイレだけに、ボランチのサブという位置付けに留まってしまっているとしたら、何ともビミョーである。

 今回の練習試合では、確かに後半途中に犬飼に代わりフレイレが最終ラインに入った。写真は、その時の最終ライン4人。「おお、やっと来たか」と思ったのも束の間、今度はボランチの六平がお役御免となり、代わりにフレイレがボランチに上がったので(ビョンがセンターバックに入った)、フレイレがセンターバックとしてプレーしたのはわずか20分程度で終わってしまった。これでは全然テストにもトレーニングにもならず、単に主力を休ませるための代役にすぎない。

 それにしても、小林監督が頑ななまでに、フレイレをセンターバックで使わない理由は何か? 正直、まったく分からないが、おそらく考えられることの一つは、やはり日本語によるコミュニケーションができず、現在の清水のように個人というよりは組織で守るチームにとっては、細かいすり合わせが難しいということだろう。でも、そんなことは、獲得する前から分かり切っていた話であり、だからこそこうした練習試合でチームに溶け込ませて欲しい気がするが。もう一つ、フレイレのプレーを見ると、自分より前の相手を潰すことには長けているものの、後ろを突かれると若干弱さがあるような雰囲気もあり、ディフェンスラインの裏をとられることを異常に忌避する小林監督にとっては、危なっかしいDFに思えるのかもしれない(完全なる印象論です、悪しからず)。

 所長的には、横浜との練習試合を見る限り、フレイレがセンターバックで、何の問題もないように思うんだけどな。もう一人、忘れられたカヌという存在もあり、近々竹内が復帰するとなると、首脳陣も我々サポも、選手起用について頭を悩ます日々が続きそうである。

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