先日、東洋経済Onlineに、「テレビ局の『ネット音痴』意外にも深刻な実態 ―『逃げ恥』大ヒットを大多数が学べていない」という興味深い記事が掲載された。テレビ局の話だが、Jリーグ、エスパルスにとっての教訓を含んでいると思う。

 デジタルネイティブな昨今の若者は、SNSなどで自然発生的に共感を広げていき、テレビ局が仕掛けがちなしつこい番組宣伝にはかえって反感を抱いてしまう。デジタル世代の価値観や行動様式を学んで、そこに刺さるようなキャンペーンを張らないと、ヒット番組なんか作れない。記事には、だいたいそんなことが書かれている。

 我がエスパルスにも、そんなところがあるのではないか。昔ながらの地道な宣伝活動は、活動してくださっている方には本当に頭が下がるものの、それによって新規の顧客、特に若者や女性を多く取り込めるかというと、やや疑問もある。逆に、皆がワイワイ盛り上がっている楽しそうなものには、「何?何?」と、放っておいても人が寄ってくるものである。

 現代社会で、女性や若者にアピールするツールと言えば、どう考えてもSNSであろう。上の記事に出ている逃げ恥の例もそうだし、Jリーグでも鹿島アントラーズなどはSNSの使い方が非常に上手いと言われている。そういった成功例に共通しているのは、SNSから公式HPに誘導していく導線が上手く練り上げられていることである。

 翻って、エスパルスはどうなのか? 一応フェイスブックやツイッターのアカウントもあるはずだが、機能しているとは言いがたい。とにかく情報をふんだんにばら撒き、シェアしてもらい、「いいね」してもらうことが大事という、そんな世の中になっているのだと思う。

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