清水4:京都1 得点者:角田誠、鄭大世、白崎凌兵、大前元紀

 トピックの多い試合だった。何と言っても、松原が功罪両面で大当たりの日。まず「やらかし」の方では、試合前の練習中に松原の蹴ったキックがGK植草の頭を直撃し、体調不良となった植草はハーフタイムでの退場を余儀なくされた。Jリーグ創設当初からサッカーを観ているが、そんなアホな話、聞いたことがない。本人には申し訳ないが、後半登場した杉山リキの姿を見て、イヤ~な予感を抱いたのは、所長だけではなかったはずだ。でも、清水が1点リードしている場面で、リキがエスクデロのシュートを止めなければ、この試合どうなっていたか分からなかったわけで、リキの活躍でとった勝ち点もあったということは、我々も覚えておきたいものである。そして、この試合、松原のプラス面での貢献が、クロスからの2アシスト。確か2016年の后のアシストは4だったと思うので、そのうち2つを京都戦の後半だけでたたき出したわけである。テセも本当に嬉しそうだった。

 前半終了間際の角田のゴールは、実に大きかった。水戸戦でのビョンのゴールはあったにせよ、主力のセンターバックと位置付けられる角田、犬飼、三浦は、この時点でまだ揃ってノーゴールだったので、最終盤に向けてようやく一つ出たという意味でも、意義深かった。

 この試合、5試合連続完封がかかったいたのだけれど、ラスト1プレーで失点。結局、ここから最終戦まで、すべて1失点づつ喫することになる。試合途中には押され気味の時間帯もあったとはいえ、最後の方は京都もモチベが下がり、92分くらいまではまったく失点の匂いはなかった。改めて録画を観ると、最後に1失点したのは、犬飼の3連続ミスが絡んでいる。まず、明らかに追加点よりも無失点の方が優先される状況なのに、犬飼が無理な縦パスを出そうとしてミスし、そこで変な逆襲を食らった。それが敵のフリーキックになり、それをセーブしようとしたリキがポストに足を当ててケガを負った。さらにもう一度攻め込まれ、犬飼は敵FWに入れ替わられ、シュートを許してしまう。そのシュートは何とかリキが外に弾き出したが、そうして与えたコーナーで、犬飼がボールに被ってしまい、結果長身の敵FWに決められた(足を怪我していたリキに反応しろというのは酷である)。というわけで、残り2分くらいで何もない状況から、1人のDFが立て続けに3つのミスを犯したことから、清水は当時2番手だったGKを失い、連続完封もストップしたのである。犬飼には猛省を求めたい(試合終了後に犬飼はテセに説教を食らっていたけど)。まあ、もしかしたらワンちゃん本人も怪我とか体調不良を負って頑張っていたのかもしれないが。。。

 そして、この京都戦で達成されたのが、テセと大見得による5試合連続アベックゴール。それまでの記録がJ1・J2とも連続4試合だったのを、見事に塗り替えたものだった。大見得のゴールは、よく見ると一方の足に当たってからもう一方の足に当たってコースが変わり、菅野がまったく反応できない絶妙なコースに飛んでいる。そういう偶発的なところを含め、本当にシュートセンスには天性のものがあった選手だった。これが、大見得インチキによる清水エスパルスでのラストゴール。あばよ。

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