清水2:山口2 得点者:鄭大世2

 延々と2016シーズンの振り返りを続けているけど、エスパルスの公式HPにアクセスしても、「試合日程・結果」のコーナーのトップページはもう2017シーズンの日程となっており、昨シーズンのことを蒸し返すのはだんだんしんどくなってきた。まあ、行きがかり上、最後までやるか。

 2016シーズン、札幌や松本には勝てなかったけれど、相手が強いとか凄いとかは、まったく思わなかった。勝てなかったのは、ただ単に、清水が至らなかっただけである。しかし、日本平で対戦したレノファ山口だけは、「すげーな、こいつら」と、思わずうなってしまった。清水の勝ち負けは別として、純粋にサッカー的な観点から大いに好奇心を刺激された試合は、J2を1シーズン戦ってみて、この山口戦が唯一だった。以前書いたように、アウェーで山口と対戦した時には、「うちにとって最もやりやすいタイプ」という感想だっただけに、まさかホームでここまで敵にボールを回されて翻弄されるとは、予想だにしなかった。特に、前半、同点に追い付かれた場面は、植草のゴールの天井に突き刺さったボールを、唖然として見つめたものである。まあ、これも以前書いたとおり、後半の失点は、あれをPKにとるのは酷だと、個人的に思うが。

 具体的に言えば、レノファの戦法で特徴的だったのは、ダブルボランチのうち、庄司悦大がセンターバックに近い位置まで降り、清水の2トップの間のいやらしい場所に位置する三幸秀稔とのパス交換を繰り返し、清水側を幻惑する。その間にSBやMFが動いてパスコースを作り、庄司(または三幸)からサイドまたは縦に鋭いクサビや散らしのパスが入って、そこから連動しながら一気にスピードアップする、という感じの攻め方だった。対するこの試合の清水は、夏場の連戦ということもあってか、前半はあまり前から激しく行かず、構えるような戦い方をしたのがまずかった。特に、連続得点を買われて先発起用された北川が、テセと横並びの関係になってしまったため、敵のダブルボランチをどうケアするかが不明確なまま、前半が終わってしまった。これも以前も書いたとおり、ハーフタイムの小林監督の指示で、後半から清水の2トップが縦関係になってからは、前半ほど好きなようにやられることはなくなった。ただ、いずれにしても、どうも相手を上手く捕まえられない状況が続いた試合であり、流れるようなパスワークからのテセの2得点を除けば、攻撃の見せ場が異常に乏しい試合だった。

 もっとも、このサッカーで山口さんがJ1に上がることは、無理だろう(笑)。山口のこういう特徴的なやり方があらかじめ分かってさえいれば、対策は立てやすいと思うので、レノファがJ2の上位争いをして、他のチームから徹底的に分析と対策をされた時に、このサッカーで勝ち切れるかというと、疑問を感じる。

 そんなこんなで、見応えがあったこの山口戦、アディショナルタイムに長谷川悠が決めていれば、という恨み節もあるが、この試合内容で勝ち点3というのは、チト図々しすぎるだろう。ちなみに、この山口戦が、2016シーズン最後の引き分けであった。

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