エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

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 清水は伝統的に開幕戦に弱い印象があるが、今回は難敵熊本相手に、アウェーで逆転勝利。内容的には問題山積みだったが、逆に課題が明確になったとも言え、そういう試合で勝ち点3をゲットできたのは大きかった。遠征組の皆さん、お疲れさんです。

 なんか、清水も、熊本も、それなりにメンバーが変わりながら、サッカーの印象は、ほとんど昨年と同じだった。立ち位置の巧みさ、距離感の良さなど、組織的な面では、明らかに熊本に優位性がある。逆に清水は、選手が密集しすぎたり、逆に離れすぎたり。ビルドアップの形も整備されているとは言い難い。人数をかけて前に出たところで変な形で奪われ、危険なカウンターを浴びる傾向も、昨年のままだった。

 しかし、いったんスイッチが入った時の攻撃のスピード感、分厚さ、クオリティは清水の方が上であり、その点で熊本には決め手がないので、その差で勝利したという印象だ。

 個別のプレーヤーに関して言えば、ワントップの北川は悪くなかったと思う。奪ってから一気にスピードに乗って攻め切るという秋葉スタイルからすれば、サンタナより北川の方が適しているのではないか。周りを使うのもまあまあ上手いし。本人のゴールがどれだけ増えるかは分からないが、前線は活性化すると思う。

 好印象だったのはなにげに宮本で、攻撃参加の姿勢は意欲的だったし、決勝点も演出した。覚醒したか? 宮本が白崎のコンディションにかかわりなく主役の座をうかがうくらいになってくれば、ホナウドやヘナトの退団など痛くも痒くもなく、ボランチの選手層は安泰だろう。

 正直言うと、新加入選手については、個人的にまだ名前・顔・背番号が一致せず(笑)、良く分からなかったというのが本音。これからじっくり見ていきたい。


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 鹿児島キャンプ絶賛実施中だけど、以前「秋春制移行は静岡県にとってチャンス」で書いたとおり、個人的にはシーズン移行したら清水エスパルスの鹿児島キャンプはなくなるんじゃないか、いやそうすべきだと思っている。

 前回書いたことの繰り返しになるが、秋春制になれば、まず夏にチーム作りのためのキャンプが必要となる。これは季節柄、本州では無理なので、清水に限らず、北海道の中でも特に涼しい地域でキャンプを張るチームが多くなるのではないか。

 で、清水エスパルスはシーズン移行後、冬季中断中にもミニキャンプを張るとは思うが、年に2回、清水から遠く離れた地でキャンプを張る財政的余裕はないだろう。したがって、冬季中断は地元・清水で過ごすと予想する。これが、新潟とか山形といった北国クラブになると、夏も冬も地元以外で過ごさねばならず、これがかなりの負担になるはずである。その点、冬でも絶対に雪が降らない静岡は、鹿児島などよりむしろ冬季キャンプに向いている。

 現に、今現在、甲府は清水のJステップでキャンプを張っている。また、山本海人のいる福島ユナイテッドFCは、現在、御前崎でキャンプを張っているそうである。探せば、他にもまだ、静岡県でキャンプを張っているJクラブがあるかもしれない。静岡県が冬のキャンプのメッカとなれば、練習試合の相手にも事欠かないし、前にも言ったとおり、静岡県のJクラブで「富士山カップ」のようなミニ大会を開催してもいい。

 そう考えると、鹿児島キャンプは今回含め、あと3回じゃないかなと思うわけである。2026-27シーズンからシーズン移行を実施するということなので、鹿児島キャンプは2024年、25年、26年で終わりではないだろうか。鹿児島との長年の友好関係が途切れてしまうのは残念だが、我々は前に進むしかない。


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GD

 チアゴ・サンタナ、いなくなったか。まあ、頼もしい時と頼りない時の落差が大きい選手だったかな。ドウグラスのような「常になんとかしてくれる」という感じとは違って。噂されている新たな南米アタッカーの獲得が実現すれば、それほどの戦力ダウンでもないかもしれない。

 新加入選手の中で、DF高木践の愛されキャラは別として、個人的に一番強い印象を受けたのが、GK沖悠哉の立ち振る舞いだった。

 特に、新加入会見時に、秋葉監督が「権田と沖のレギュラー争い」と口にしたのに対し、沖が監督の発言をあえて否定するように、「5人のGKによる厳しいレギュラー争い」と訂正したのが、高い意識、強い決意、同僚全員へのリスペクトを感じさせ、立派だと思った。

 鹿島から来た選手ということで、ちょっと異物感はあるわけだが、この選手をぜひ応援していきたいと、心の底から思えた。


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GD

 クラブから新体制発表の一連の動画が公開されたので、一通り観てみた。

 なんか、あれだな。2020年や、2021年の始動時にあったようなワクワク感が、まったく感じられなくなったな。特に、社長、強化部長の会見は、見るに堪えなかった(副部長2名が多少の救いだった)。社長も、「外車はしゃぎ事件」で批判されてたりして、何やら老け込んだような感じだし。内藤強化部長は、誠実そうではあるが、人の上に立つとか、強力に情報を発信するとか、そういうタイプではないので、こういう会見の矢面に立たせるのは、ちょっと無理がある。

 そんな中で、秋葉監督だけは、相変わらずコミュニケーション能力が抜群に高く、彼が加わると急に場が生き生きとしてくる。サッカーの戦術家としては多くは期待できないにしても、チームのスポークスマンとしてはすごい能力の持ち主である。

 なので、一番、というか唯一面白かったのは、[第4部 新加入選手紹介]の動画だった。新加入選手の会見で、監督が同席し、各選手の特徴や期待する点などを監督がいちいち語るというのは、なかなか斬新な趣向だった。

 それにしても、コーチングスタッフも、新加入選手も、完全に秋葉色に塗り替えられたな。つい1年前には、思いもしなかったことだ。


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 2024年初めての更新なんで、一応、明けましておめでとうございます。

 遅れ気味だったチームの編成も、ようやく形が見えてきたような、こないような。

 去就が決まった選手の中では、ホナウドの満了というのが、一番大きな話題かもな。彼は評価がわかれるプレーヤーだったと思う。個人的には、正直言うと、あまり信頼を置いていなかった。

 確かに、一対一でボールを狩り獲ったりするのには、無類の強さを発揮した。しかし、彼が無理にボールキープをしたり、曲芸的に相手をかわそうとして、逆に奪われて大ピンチになったことが、何度あったか。

 たとえば、ワンタッチでボールがスムーズに流れている時に、相手が体をぶつけて倒されたら、ファウルをとってもらえ、フリーキックを獲得できる。しかし、ホナウドは無理なボールキープが目立つので印象が悪く、同じ接触でもファウルをとってもらえない。本人もそれが不満なので、すぐに守備に切り替えずに、しばらくその場で怒ったりしている。

 昨今の清水で、「それほどピンチが多くないのに、奪われ方が悪くて、一気に失点まで持って行かれる」という現象の、起点になることが多かったのが、ホナウドだった。

 秋葉清水は、個人戦術のパッチワークなので、ある意味でホナウドはそれに合ったボランチだった。しかし、いくらなんでも、2024年は少しは組織的な要素も取り入れないと、勝ち抜くのは無理であり、2023年のボランチの軸だったプレーヤーを失うのは確かに影響が大きいが、清水としてはそれを良い方向に持って行くしかないだろう。


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 まあ、Jの中で、一番最後まで所属カテゴリーが決まらなかっただけあって、来季に向けた編成は、出遅れるわな。増してや、GMが退任となれば、編成も難航するだろう。

 それにしても、大熊GM、連れてきた選手が悪かったとは決して思わない。クラモフスキーには冷たかったが、ロティーナの引き抜きは見事で、それに合わせた選手獲得もちゃんとやった。しかし、そのロティーナで降格危機に陥ってしまったのが、大誤算だった。あそこで、踏みとどまれていれば、今頃J1でAクラス争いくらいはしていたと思うのだが、意中の監督で失敗し、あとは後手後手の監督起用になってしまった。

 そんなわけで、チームをめぐるモヤモヤは晴れないが、数少ない朗報として、新スタジアムに関しては、ちょっとだけ前進した感がある。こちらによれば、

 静岡市の難波喬司市長は22日、JR清水駅東口の製油所跡地で民間企業と連携して新しいサッカースタジアムや商業施設などを開発する方針を明らかにした。工業専用地域の区分を商業地域に変更するほか、今年度中に民間企業からアイデアを募り、来年度から開発に向けた本格検討に入る。

 しかし、静岡市は、条件整備はするけれど、カネを出すつもりはないということが、ますますはっきりしてきた。この点では、難波市長は田辺前市長と同じ姿勢であり、失望を禁じ得ない。恐らく、鈴与が巨額投資をして、商業的に成り立つ複合開発に踏み切らない限り、スタジアムは動かないだろう。

 ところで、新スタジアムに関連し、個人的にはぜひとも実現してほしいと思っている点がある。静鉄電車の、JR清水駅東口(すなわちスタジアム前)までの延伸である。そのイメージ図が、上の地図だ。

 一部、車と一緒に走る路面電車になってしまうかもしれないが、ぜひやるべきである。ただ、直角に曲がるのは厳しく、ルート上にある区画の再開発や立ち退きなども必要になるかもしれない。そうなれば、まさに行政の出番だろう。静岡市は、スタジアム建設費を出さない、せめてもの罪滅ぼしのために、静鉄と連携して、静鉄電車の延伸をぜひとも実現してほしい。


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2022slogan

 町田で監督をやっている黒田という人が嫌いだ。しかし、今季のJ2で、成功したのがあの人であり、失敗したのが我々だ。この事実から、謙虚に学ばなければ、清水の再生はない。

 自分が、町田における黒田監督のマネジメントに関し、一番強く印象を受けたのは、こちらの記事に見る以下のようなくだりである。

 チーム体制が変わり、戦力も大幅に入れ替わりがありながら短期間でチームをまとめあげた黒田監督のマネージメントは見事だった。昨季の町田は42試合で50失点。その失点の多さから、黒田監督はすべての失点シーンの映像を徹底的に分析し、守備から立て直しを図ったという。

 これこそ、昨今の清水に最も欠けている点ではないだろうか。昨年、2022シーズンの清水は、試合終盤の失点により、数えきれないほどの勝ち点を落とした。サッカーでは、後半アディショナルタイムの失点で勝ち点を落とすのは、まあ時々はあることだが、どんなに多くても、年に2~3回ではないだろうか。それが、2022年の清水の場合には、正確には覚えていないが、10試合近くあったのではないか。これはほとんど、オカルトの世界である。

 だが、オカルトで片付けていいはずはなく、試合運びにしろ、個人戦術にしろ、何か必然的な原因があったからこそ、試合終盤の失点で勝ち点を落としまくったはずなのだ。

 では、清水というクラブは、試合終盤の失点という怪奇現象を徹底解析して、それをチーム全体で共有し、対策を練り上げ、2023年のチーム作りに生かしたのか? とてもそうは思えない。そもそも2022年終盤の時点でゼ・リカルドは求心力を失っており、選手たちは監督の手腕に疑念を抱きながら、2023シーズン入りしたようだ。そんな状態で、前年の失敗を検証し全員でそれを克服するような気運が生まれるはずはない。「まあ、J2だから、何とかなるっしょ」くらいの感覚だったのではないか。

 秋葉監督に代わり、失点したり、敗戦したりした時の、反省の度合いは増したと思う。そのあたりは、「我関せず」といった雰囲気のゼ・リカルドよりはマシだったと思う。しかし、秋葉監督は精神論に終始し、「集中力が足りなかったから」といった話で片付けがちだった。対策は座禅。これでは、黒田監督のように、一つ一つの失点を具体的に検証し、映像を使いながらその再発を防ぐ手をしっかりと打つ町田に、上回れるはずはない。


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 J2の今季ベストイレブン、1位や2位のチームからは1人ずつしか選ばれていないのに、4位の清水から権田、鈴木義宜、乾の3人が選ばれたということが、やや物議を醸しているようである。

 ある意味で、象徴的だと思う。これが意味するのは、やはり清水は個人に依存する部分が大きかった、あるいは、清水は個の力はあるのにそれを上手く組み合わせて結果を出すことができなかったということだろう。

 他方、町田や磐田は、傑出した個の力は限られていたが(エリキは確かに傑出していたが)、それでも組織として上手くマネジメントした結果、J1昇格を勝ち取ったということである。

 もちろん、個の力を証明した清水勢3名は称賛に値するが、清水というクラブとしては大失敗の1年だった(それでも体制は継続の方向らしいが)。


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 「勝負弱い」チームがプレーオフに回った時点で、それはもう難しいわけだが、かと言って、こんな悪趣味なマンガのような結末が待っていようとは。絶望のあまり、言葉が出ない。

 近年の清水は、PKを得ることも、与えることも、少ないチームだったと思う。今季も、リーグ戦ではPKをとられたことは記憶にない。判定は限りなく誤審に近いとは思うが、それにしても、あれだけ無難にコントロールしていた試合展開で、あまりにも軽率なプレーだった。

 秋葉監督は、あの人ができることはすべてやってくれたとは思う。前監督の負の遺産さえなければ、普通に自動昇格できていたはずである。その意味では、来年頭から秋葉さんで行けば、今度は大丈夫と、思いたくもなる。

 しかし、秋葉さんがやったのは、前任者の呪縛から解き放っただけで、それ以上の何かを構築できたわけではない。清水の予算規模からすれば、高給取りの選手たちに自由にプレーをさせれば、ある程度の結果は出る。ただ、その結果が、勝負所での星をことごとく落としてのJ2の4位、プレーオフ敗退だったわけで、秋葉体制継続の論拠としては弱い。選手が残ってくれたとしても、戦術型の監督ならチームの成熟を期待できるかもしれないが、気合型の秋葉さんが空元気を吹き込み続けたとしても、全員一つずつ歳を食うわけで、むしろ劣化が進みそうである。

 一年でのJ1復帰という前提での既存戦力保持、ベテラン依存だったと思うが、ここまで上積みがないとすると、解体的出直しが必要なのかもしれない。


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 今季2試合を戦った印象では、山形に負ける気はしていなかったのだけど、いやいやどうして、非常に面倒くさい相手だった。

 さすがは渡邉晋監督、ポジショナルプレーをチームに上手く落とし込み、機能的なサッカーをやっていた。戦術が浸透しチームの完成度が高まったからこそ、シーズン終盤を5連勝で終え、プレーオフに滑り込んだのだろう。

 その姿は、秋葉清水とは対照的だった。秋葉監督が初陣を飾った東京ヴェルディ戦と、今回の山形戦、何か積み上げがあったようには思えなかった。個人戦術のパッチワークのままである。まあ、それは周知の事実であり、今さらジタバタしても仕方がない。

 山形の戦い方、特に3トップの両翼が幅をとり、時にはMFも加わって、常に裏を狙っているのには、ヒヤヒヤした。あれだけ前線に人数を割けば、どこか手薄な場所があるはずなのだが、どうも清水のプレスははまらなかった。

 というわけで、90分+α、チーム戦術的にはずっと劣勢に立っていた印象だ。あれで山形に決定的な仕事をするストライカーがいたら、清水の守備は決壊していただろう。

 権田欠場の原因は知らないが、択生が代役と呼ぶのには失礼なほどの安定振りを発揮。配球は別として、ゴールを守るだけなら、権田と遜色ない能力を見せた。

 ところで、サイドを使われて序盤バタバタしたことを考えたら、今日こそ早い時間に3バックへの変更があってもよさそうだったが、なぜか秋葉監督は今日に限っては4バックを長い時間貫いた。このあたりの監督の考え方はどうたったのか、興味がある。


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