エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察


 J1チャンピオンシップの準決勝、川崎VS鹿島をテレビ観戦した。ああ、来年はこんな連中とやるんだなあ、チト苦しいなあというのが偽らざる印象。特に目を引いたのは、鹿島が1点リードして、当然川崎が同点ゴール目指してパワープレー気味に押し込んでくるわけだが、そこでの鹿島の守備の対応である。鹿島は、相手が圧力をかけてきても、最終ラインを一定の高さに保ち、綺麗に4-4-2の陣形を守って、可能な限り前からプレスをかけていた。そして、上手く奪えた時には、カウンターで追加点を狙うという姿勢を見せて、敵の守備陣の上がりを最小限に抑止する。言うまでもなく、清水がホーム岡山戦などで見せたドタバタした臆病な対応とは対照的だった。全員が下がりすぎて、逆に簡単にクロスを上げられたり、がら空きのバイタルからミドルシュートを打たれたりといった愚かなことを、鹿島は絶対にしない。このあたり、清水も真摯に学び、訓練を重ねないと、J1定着はおぼつかない。


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 長くエスパルスを応援している方ならご存知のとおり、これまでエスパルスから得点王が生まれたことはなかった。いや、それどころか、実は従来はエスパルスの選手が得点ランキングのベスト3に入ったことすらなかったのである。Jリーグが発足して以降のエスパルスの各年トップスコアラーと、そのゴール数、得点ランキングにおける順位を整理すると、以下のようになる。

1993年:エドゥー ドスサントス:13(6位)

1994年:トニーニョ:22(6位)

1995年:ジアス:17(15位)

1996年:澤登正朗:9(17位)

1997年:オリバ:13(11位)

1998年:オリバ:21(4位)

1999年:久保山由清:12(7位)

2000年:サントス、三都主:4(45位)

2001年:バロン:15(7位)

2002年:三都主:9(16位)

2003年:安貞桓:11(10位)

2004年:アラウージョ:9(18位)

2005年:チョ・ジェジン:9(17位)

2006年:チョ・ジェジン:16(7位)

2007年:チョ・ジェジン:13(10位)

2008年:岡崎慎司:10(16位)

2009年:岡崎慎司:14(6位)

2010年:岡崎慎司、藤本淳吾:13(8位)

2011年:高原直泰、大前元紀:8(29位)

2012年:大前元紀:13(5位)

2013年:大前元紀:7(28位)

2014年:ノヴァコヴィッチ:13(4位)

2015年:大前元紀:11(10位)

2016年(J2):鄭大世:26(1位)

 そんなわけで、テセは初めて清水のストライカーとしてリーグの得点王に輝くとともに、リーグ戦での年間26点もエスパルスとして史上最多である。むろん、カテゴリーや試合方式、試合数が異なるとはいえ、我が軍の歴史上快挙であることがお分かりいただけるだろう。おめでとうテセ、そしてありがとう。来年はテセとゲンキの2人でJ1の得点王めざしてください。

 ところで、お気付きの方も多いように、2016シーズンはJ1の得点王が一応は清水所属のウタカで、J2の得点王も清水所属のテセ。加賀美が藤枝に武者修行に出る時に、「J3で得点王になる」と豪語していたので、ひそかに3カテゴリー制覇を期待していたのだけれど、あいつはどうなったんだ?

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bunpu

 ブログに「研究所」などという大仰なタイトルを付けたので、少しは分析的なことも試みてみたい。

 2016年のJ2リーグ戦におけるエスパルスの得失点状況をマトリックス状に示すと、上図のようになる。清水の得点を縦軸に、失点を横軸にとり、25勝・8敗・9引き分けに終わったリーグ戦の得失点分布を示したものだ。○が白星、●が黒星、△が引き分けということになる。

 まあ、改めてこうやってみると、2015年の崩壊から、よく立ち直ったものである。カテゴリーが変わったとはいえ、呼吸をするように当たり前に失点していたチームが、今シーズンは3失点は2度だけだった。皆さんご記憶のとおり、GKにありえないミスが出た2試合であり、それ以外は悪くても2失点、大多数の試合は1失点以下という結果だった。

 得点に目を転じると、無得点は8試合、1得点も5試合だけであり、ほとんどの試合で複数得点できたことが特筆される。J2史上最強2トップを中心とした反則的なまでの得点力が、昇格の最大の原動力であったことは疑いない。

 1番多いスコアは2:1勝利の7試合だった。2:1は今季の清水らしくない気もするが、最後の3試合が全部2:1だったので(苦しかったねぇ~)、結果的にそれが一番多くなった。次に多いのが2:0勝利の6試合。3点、4点とれた試合も多く、当然すべて勝利しているが、さすがに5点以上とれたのは、あの伝説の群馬戦だけだった。

 それにしても、異常としか言いようがないのが、いわゆるウノゼロ、すなわち1:0の勝利が1試合しかないことである(アウェー山形戦、デュークのゴールで勝ったやつ)。1:0というのはサッカーでもっともありふれたスコアの一つであり、現に今季コンサドーレは11回、松本も8回、1:0で勝っている。さらに言えば、今季清水のスコアレスドローが3回だけというのもかなり少なく、コンサドーレでは6度、松本では5度に及んでいる。

 逆に、今季清水が4点以上とった試合が7試合に及んだのに対し、コンサドーレも松本もそれぞれ3回しかなかった。「大勝の清水」というのが、2016年の我が軍のスタイルだったわけである。結局、最後にそれが効いて、松本を得失点差で振り切った。

 しかし、来期、生き馬の目を抜くJ1で、こうした豪快な勝ち方ができるのかというのは、疑問である。虎の子の1点を守り切るとか、状況によってはスコアレスドローでよしとするとか、そういう戦いが求められるはずだ。札幌や松本に比べ、そうした部分で清水にやや弱さがあることは、否めない。

 もちろん、守備と呼べるものがほぼ消失していた2015年シーズンに比べれば、小林監督の下で、守備組織はだいぶできてきた。しかし、私の印象では、磐石の守備で失点を少なくできたというよりも、圧倒的な攻撃力で守備の弱さをごまかしていたというか、そんな感じがする(さすがに、3点も4点もとられれば、敵は意気消沈して効果的な反撃はできないのでね)。最終的に1点差勝利は9試合あったとはいえ、そのうちロスタイム勝ち越し弾が4つほどあったので(←むろんこのこと自体は快挙)、「1点差を守り切った」という成功体験は決して多くない。

 ちなみに、清水は2015年シーズン、完封勝ちが1つもなかった(スコアレスドローはあったが)。弱いチームというのは、たいてい1:0の勝利をめざすものであり、そういう勝ち方ができないチームが降格してしまうのは、当然と言えば当然であった。ガンバ大阪も、J1から落ちた年には、確か「2点以上とらないと勝てない」という法則があったと思う。

 むろん、私などが論じるまでもなく、ウノゼロの試合、僅差の試合を制していかなければ、J1で生き残れないなどということは、小林監督はじめ、クラブ関係者は百も承知のはずである。このオフに、さらなる守備の強化、場合によっては戦力補強も進めてくれるはずである。J1でしたたかに勝ち切れる清水への変身を信じたい。

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 選手たちに感謝。

 小林監督はじめ、首脳陣に感謝。

 左伴社長に感謝。

 そして、サポーターの仲間たちに感謝。

 山あり谷ありのJ2生活でしたが、エスパルスにかかわるすべての皆さんの努力と結束により、1年でのJ1復帰という目標をかなえることができました。

 ただし、言うまでもなく、肝心なのはここからです。J1の強豪として定着し、私たちの夢であるJ1リーグ優勝を成し遂げるためには、2016年シーズンとは比べ物にならないくらいの苦難が待ち受けています。また、クラブが中長期的に発展を遂げていくためには、やはり新スタジアムの建設という課題が避けて通れないと思います。

 そこで、エスパルスのJ1復帰決定を機に、「エスパルス研究所(略称:エス研)」と題するブログを立ち上げ、及ばずながら、クラブを盛り立てていくことにしました。まあ、大袈裟な口上を述べましたが、要はただの素人談義です。よかったらお付き合いください。

 PS:徳島の皆さん、我々のお祭り騒ぎで、最終戦セレモニーを遅らせてしまい、申し訳ありませんでした。状況が状況でしたので、今回ばかりはご容赦ください。徳島さんがJ1に復帰されたあかつきには、日本平で心よりおもてなしさせていただきます。

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