エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

 考えてみれば、2012年にJ2が22チームになってから、勝ち点80以上とってJ1に上がれなかったのは、今年の松本が初めてだな。首位とわずか勝ち点1差で昇格を逃すなんてのも、初のケースだろうし。ムゴいな。まあ、その悲劇の主人公がうちでなくてよかったとしか、言いようがない。

ranking

 さて、以前も使わせてもらったこちらのサイトから、2016年のJ2リーグ戦における清水の得点者だけを抜き出して、上掲のような表を作成してみた。なお「順位」というのはJ2の得点ランキングにおける順位、「得点率」というのは得点/シュート数であり要は決定率のことである。

 改めてこうやって見てみると、得点はお化け2トップに極端に偏重しており、それにサイドハーフと控えFWが続くという図式だ。ディフェンス系プレーヤーの得点はごく少ない。驚愕の事実だが、今季清水はボランチの得点はゼロであった。河井が1点こそ決めているものの、それは彼がサイドハーフとして出場した第2節の長崎戦だった。う~む、清水のボランチは「守備的」というわけでもないのに、ここまで得点力が低いのは、やはり問題だと思うぞ(ていうか、1シーズンを通してボランチが1点もとらなかったチームなんて、長いJリーグの歴史で存在するのだろうか?)。普通は、サイドバックの得点も、もう少し多いだろうなあ。セットプレーからのDFの得点も、終盤戦になってやっと角田や犬飼の「待たせてSORRY弾」が出た程度で、それぞれ1点づつに留まった。モンスター2トップがいるから、得点は彼らにお任せというのも、分からないではないけれど、もうちょっと満遍なく得点者が生まれてほしいものである。

 ところで、原典には、長谷川悠が1得点と書いてあり、「おいおい、やつは無得点だぞ」と一瞬思ったが、それは古巣での得点のことだろうね。


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2016052509

 山雅関係のニュースをチェックしていて知ったけど、へえ、こちらの記事によると、山雅って新スタジアム建設の構想があるのか。今のアルウィンもサッカー専用だし、規模感や雰囲気など悪くないところのように思えるが、街中に複合的な新スタジアムを建設するというのが構想の眼目らしい。

 まあ、この山雅の例でもそうだけど、スタジアムで肝心なのは、1に立地、2に立地、3・4がなくて5に立地というくらい、立地が最重要だと、所長的には思っている。現状の日本平に満足している皆さんがいらっしゃるのも理解はできるけど、最寄のJR駅からバスで30分、新幹線停車駅からはもっと遠いとなると、自ずと集客に限界が生じる。Jリーグでこれからクラブ規模の選別が進んでいこうという時に、残念ながら、「日本平のままでいい」というのは、J1の強豪として生きることを諦めるのと同義だと思う。全国各地で、駅近にサッカー専用スタジアムを建ててそこを地域再生の核にするというのがトレンドとなっていく中で、我がクラブが取り残されるようなことがあってはならない。


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 松本がJ1自動昇格を逃した時に、「これでアルウィンであと2試合できる」なんて前向きなムードが支配的だったと聞くけど、とんでもなかったな(1試合しかできなかったし)。つくづく、J1昇格プレーオフは鬼門で、我が清水があんな地獄絵図に巻き込まれなくて良かったものだと思う。改めてストレートで決めてくれたチームに感謝だ。

 松本VS岡山戦、プレーヤーレベルの感想で言えば、岡山の矢島のパスセンス、視野の広さ、ゲームを読む力は相当ヤバい。特に、うちもやられたが、矢島から豊川へのホットラインは、得点に直結する質があり、それが今回の松本戦でもアディショナルタイムの勝ち越し弾を生んだ。逆に言うと、今季の岡山の躍進は矢島の活躍に負うところが大きく、仮に岡山がJ1に上がったとしても、矢島は浦和に戻る方向と聞くので、来季の岡山は苦しいのではないか。一方、松本のGKのシュミット・ダニエルは、体格から来るポテンシャルの大きさは感じるものの、まだポジショニングや反応が一流に達してはいないような印象を受けた。

 そんなわけで、決勝はキンチョーでセレッソVS岡山となったが、セレッソが試合終盤に守備がユルくなって失点する癖は相変わらずのようで、岡山守備陣が無失点で耐えれば、最後に岡山にも勝機が生まれるのではないか。

 ところで、当ブログのサブタイトル、最初は「清水エスパルスのJ1リーグ優勝と新スタジアム建設に向けた考察」にしていたのだけれど、「清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察」に変更した。いや、究極の目標がJ1優勝であることに変わりはないのだけれど、今の清水の力ですぐにそれを狙えるほど甘くないということは分かっているつもりなので。大榎監督が「優勝」を掲げた年に、現実にはチームが崩壊して降格の憂き目に会ったという苦い経験もあるので、拙速に「J1優勝」という目標を掲げるのは避け、単に「躍進」とすることにした。

 まあね、J2を跳躍台にして、J1昇格初年度に優勝を遂げたチームがあることは事実だけれど、はっきり言って、今の清水にそこまでの安定感や完成度はないと思う。2017年の目標は、J1に定着して今後の飛躍への足掛かりを得ることであり、当S研の立ち位置として今の時点で「J1優勝」といったことを軽々しく掲げるのは止めようと考えた次第だ。

 さて、当S研が掲げるもう一つの目標が、新スタジアムの建設である。これについて、現時点で私がつらつらと思っていることを、述べさせていただく。私が参考例として興味を抱いているのが、サンフレッチェ広島のケース。ご存知の方も多いと思うが、クラブ側が街の中心部の広島市民球場跡地でのサッカー専用スタジアムを要望しているのに対し、広島市の行政や議会はそれに乗り気ではなく、郊外での建設でお茶を濁そうとしている、といった構図である(政治家がクソなのは、静岡だけではないようですな)。

 それで、私が広島ですごいなと思うのは、サンフレッチェの関係者が、ことあるごとに、「中心部にサッカー専用スタジアムを」と、しつこく言い続けていることである。監督もそうだし、選手たちも機会を捉えてはその発言を繰り返している。スカパー!の試合後のインタビューでも、おそらく事前にインタビュアーにスタジアムについての質問をするように頼んでいると思うのだが、その話題が出ることが多い。クラブ関係者全員が、明確な意思統一にもとづいて、メッセージの発信を続けているのだ。

 翻って、我が清水はどうだろうか? 何年か前に東静岡の建設案が出たりといった具合に、断片的に話題になることはあるが、行政に粘り強く継続的に働きかけている様子は感じられない。まあ、ここ2~3年は降格・昇格のことで精一杯だったとはいえ、セレモニーの席などで経営者や首脳陣が新スタに言及することはないし、選手が新スタの話をしたことなどまったく記憶にない。むろん、今ある日本平スタジアムがプレーヤーにとってはピッチの面等で満足の行く施設だということもあるだろうが、それにしても情報発信力のある選手たちを巻き込まないで、新スタ建設という機運がクラブ全体で高まっていくはずはない。

 広島を見習い、クラブの経営陣はもちろんのこと、監督や選手といった現場も含め、関係者全員がしつこいくらいに新スタのことを言い続けなければだめだと思う。もちろん、サポーターも然りだ。


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 2016年の清水は、J2リーグで勝ち点84、得点85、得失点差48という数字を記録した。シーズン半ばから、清水の順位はさておき、得点数と得失点差では清水がダントツでトップという結果に終わるだろうと予想された。そして、得点数や得失点差は、ひょっとしたらJ2の新記録を作るかもしれない、なんて期待感も、個人的には抱いた。

 そこで、当S研では、J2が2回戦総当り制になって以降の各年の優勝チームが示した数字を整理してみることにした。それが、以下のデータである。

2010年(36試合):柏:勝ち点80:得点71:得失点差47

2011年(38試合):F東京:勝ち点77:得点67:得失点差45

2012年(42試合):甲府:勝ち点86:得点63:得失点差28

2013年(42試合):G大阪:勝ち点87:得点99:得失点差53

2014年(42試合):湘南:勝ち点101:得点86:得失点差61

2015年(42試合):大宮:勝ち点86:得点72:得失点差35

 残念ながら、2016年の清水の得点85、得失点差48は、新記録でも何でもなかった。得点では、2013年のガンバの99が最高のようで、2014年の湘南も今季のうちより多い86得点を挙げている。得失点差も、2014年に湘南がプラス61というとんでもない数字をたたき出しており、今年の清水はそれには足元にも及ばない。さらに言えば、2010年の柏や2011年のF東京は試合数が少なかったことを考慮すべきで、42試合に換算したら相当多い数字になる。とにかく、上には上がいたという話である。

 まあ、清水は後半伸びたから、今の状態で来年もう1シーズンJ2で戦えば、湘南・ガンバ超えも夢ではないだろう。でも、J2暮らしはもうゴメン、何の未練もない。

 なお、蛇足ながら付け加えれば、今季札幌がJ2で優勝したわけだが、J2優勝チームが得失点差ではトップではなかったのは2007年以来であり、実に久し振りのレアケースである。その時もJ2優勝は札幌であり(笑)、得失点差は+21で、2位の東京ヴェルディの+33に劣っていた。


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 J1のチャンピオンシップに関するこちらの記事に、興味深いデータが出ていた。チャンピオンシップに出る3チームの監督が、選手交代のカードを切るタイミングを比較している。まあ、監督の戦術だけじゃなく、負傷で前半に選手交代を行ったりする場合もあり、そういうのも全部ひっくるめた平均のはずだが、非常に参考になる情報だ。記事によれば、

 今シーズンのJ1で監督が最初に交代選手を入れる平均時間は60.1分。ペトロヴィッチ監督(60.4分)と石井監督(61.0分)はほぼ平均的な時間だが、風間監督は54.9分とリーグで2番目に早いタイミングで交代のカードを切る。相手より先に動いたケースが34試合中21試合で、積極的に動いて試合展開に変化を加えてくる可能性が他の監督よりも高い。

 3枚の交代カードを使い切るのが早いのはペトロヴィッチ監督で、平均77.9分はリーグ1位だ。リーグ平均が83.0分に対し、石井監督は85.5分(16位)、風間監督は85.9分(17位)で他の監督よりも最後のカードを手元に残しておく傾向が強い。

 ということらしい。それで、興味を覚えたので、我らが小林監督が今季のリーグ戦で交代カードを切った時間帯を、当S研が独自に集計してみた。その結果、

 1人目の交代の平均は62.0分

 3人目の交代の平均は84.9分

 という集計結果が出た。なお、小林監督が3人目の交代枠を使わずに残した試合が1試合だけあり(第16節)、その試合は後半アディショナルタイムが5分だったので、便宜的に95分に3人目が交代したと見なして集計した。ちなみに、第1~21節の前半戦ではそれぞれ62.1分と84.9分、第22~42節の後半戦ではそれぞれ61.9分と84.9分であり、年間を通して同じようなタイミングで選手を交代させていたことになる。

 私が今季の清水の試合を観戦していて受けた印象では、小林監督は交代カードを切るのがやや遅く、非常に慎重だなという感じがしていた。皆さんもそうだと思うが、50分、60分くらいの時間帯に試合が膠着してくると、「ここで村田を入れてたたみかけろよ!」と、少々イライラしながら観戦していたものである。しかし、こうやってJ1の平均や、チャンピオンシップ進出3監督と比べてみると、若干遅いことは遅いが、それほど極端に遅いわけではないということが分かり、認識を新たにした。


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2top

 惜しくも得点ランキングのワンツーフィニッシュこそならなかったが、それでも元紀が3ヵ月も離脱していたことを考えれば、鄭大世・大前元紀のコンビがJ2では規格外の強力2トップであったことに異論はなかろう。

 個人的に、この2人について注目するのは、上の表に見るように(こちらから拝借した)、得点に占める右足・左足・ヘディングのバランスがとれていることである。2人とも、右足が利き足のはずだが、左足でもそれと遜色のないくらい正確で強いキックが蹴れる。テセのヘッドの強さは言わずもがなだが、周知のようにゲンキも小柄な割にはヘディングシュートの上手い選手である。「右足でしかシュートできない」というFWは、チャンスの場面で右足に持ち変えるので、どうしても時間がかかるしDFやGKに対応されやすいが、うちの2トップはゴール前で右足・左足・頭と最適な選択を瞬時にでき、敵もプレーを読みにくいので、決定率が高くなるのである(比較しては申し訳ないが、横浜のイバなどはほぼ左足でしかゴールできていない)。どうだ、参ったか!

 それに、テセとゲンキは、2人ともFWとして求められるものをバランス良く兼ね備えていると思う。パスワーク、クロス、ドリブルなどいずれも高水準で、直接フリーキックも蹴れる。得点だけでなくアシスト数も多い。守備もできる(ゲンキに関しては、意図的に前残りしたり、わざと曖昧なポジショニングをすることもあるが、スイッチが入った時の守備能力は決して低くない)。これだけレベルの高い万能型のFWが2人も揃っているというのは、J2を戦うチームにとっては贅沢なことだった。

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 J1チャンピオンシップの準決勝、川崎VS鹿島をテレビ観戦した。ああ、来年はこんな連中とやるんだなあ、チト苦しいなあというのが偽らざる印象。特に目を引いたのは、鹿島が1点リードして、当然川崎が同点ゴール目指してパワープレー気味に押し込んでくるわけだが、そこでの鹿島の守備の対応である。鹿島は、相手が圧力をかけてきても、最終ラインを一定の高さに保ち、綺麗に4-4-2の陣形を守って、可能な限り前からプレスをかけていた。そして、上手く奪えた時には、カウンターで追加点を狙うという姿勢を見せて、敵の守備陣の上がりを最小限に抑止する。言うまでもなく、清水がホーム岡山戦などで見せたドタバタした臆病な対応とは対照的だった。全員が下がりすぎて、逆に簡単にクロスを上げられたり、がら空きのバイタルからミドルシュートを打たれたりといった愚かなことを、鹿島は絶対にしない。このあたり、清水も真摯に学び、訓練を重ねないと、J1定着はおぼつかない。


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 長くエスパルスを応援している方ならご存知のとおり、これまでエスパルスから得点王が生まれたことはなかった。いや、それどころか、実は従来はエスパルスの選手が得点ランキングのベスト3に入ったことすらなかったのである。Jリーグが発足して以降のエスパルスの各年トップスコアラーと、そのゴール数、得点ランキングにおける順位を整理すると、以下のようになる。

1993年:エドゥー ドスサントス:13(6位)

1994年:トニーニョ:22(6位)

1995年:ジアス:17(15位)

1996年:澤登正朗:9(17位)

1997年:オリバ:13(11位)

1998年:オリバ:21(4位)

1999年:久保山由清:12(7位)

2000年:サントス、三都主:4(45位)

2001年:バロン:15(7位)

2002年:三都主:9(16位)

2003年:安貞桓:11(10位)

2004年:アラウージョ:9(18位)

2005年:チョ・ジェジン:9(17位)

2006年:チョ・ジェジン:16(7位)

2007年:チョ・ジェジン:13(10位)

2008年:岡崎慎司:10(16位)

2009年:岡崎慎司:14(6位)

2010年:岡崎慎司、藤本淳吾:13(8位)

2011年:高原直泰、大前元紀:8(29位)

2012年:大前元紀:13(5位)

2013年:大前元紀:7(28位)

2014年:ノヴァコヴィッチ:13(4位)

2015年:大前元紀:11(10位)

2016年(J2):鄭大世:26(1位)

 そんなわけで、テセは初めて清水のストライカーとしてリーグの得点王に輝くとともに、リーグ戦での年間26点もエスパルスとして史上最多である。むろん、カテゴリーや試合方式、試合数が異なるとはいえ、我が軍の歴史上快挙であることがお分かりいただけるだろう。おめでとうテセ、そしてありがとう。来年はテセとゲンキの2人でJ1の得点王めざしてください。

 ところで、お気付きの方も多いように、2016シーズンはJ1の得点王が一応は清水所属のウタカで、J2の得点王も清水所属のテセ。加賀美が藤枝に武者修行に出る時に、「J3で得点王になる」と豪語していたので、ひそかに3カテゴリー制覇を期待していたのだけれど、あいつはどうなったんだ?

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bunpu

 ブログに「研究所」などという大仰なタイトルを付けたので、少しは分析的なことも試みてみたい。

 2016年のJ2リーグ戦におけるエスパルスの得失点状況をマトリックス状に示すと、上図のようになる。清水の得点を縦軸に、失点を横軸にとり、25勝・8敗・9引き分けに終わったリーグ戦の得失点分布を示したものだ。○が白星、●が黒星、△が引き分けということになる。

 まあ、改めてこうやってみると、2015年の崩壊から、よく立ち直ったものである。カテゴリーが変わったとはいえ、呼吸をするように当たり前に失点していたチームが、今シーズンは3失点は2度だけだった。皆さんご記憶のとおり、GKにありえないミスが出た2試合であり、それ以外は悪くても2失点、大多数の試合は1失点以下という結果だった。

 得点に目を転じると、無得点は8試合、1得点も5試合だけであり、ほとんどの試合で複数得点できたことが特筆される。J2史上最強2トップを中心とした反則的なまでの得点力が、昇格の最大の原動力であったことは疑いない。

 1番多いスコアは2:1勝利の7試合だった。2:1は今季の清水らしくない気もするが、最後の3試合が全部2:1だったので(苦しかったねぇ~)、結果的にそれが一番多くなった。次に多いのが2:0勝利の6試合。3点、4点とれた試合も多く、当然すべて勝利しているが、さすがに5点以上とれたのは、あの伝説の群馬戦だけだった。

 それにしても、異常としか言いようがないのが、いわゆるウノゼロ、すなわち1:0の勝利が1試合しかないことである(アウェー山形戦、デュークのゴールで勝ったやつ)。1:0というのはサッカーでもっともありふれたスコアの一つであり、現に今季コンサドーレは11回、松本も8回、1:0で勝っている。さらに言えば、今季清水のスコアレスドローが3回だけというのもかなり少なく、コンサドーレでは6度、松本では5度に及んでいる。

 逆に、今季清水が4点以上とった試合が7試合に及んだのに対し、コンサドーレも松本もそれぞれ3回しかなかった。「大勝の清水」というのが、2016年の我が軍のスタイルだったわけである。結局、最後にそれが効いて、松本を得失点差で振り切った。

 しかし、来期、生き馬の目を抜くJ1で、こうした豪快な勝ち方ができるのかというのは、疑問である。虎の子の1点を守り切るとか、状況によってはスコアレスドローでよしとするとか、そういう戦いが求められるはずだ。札幌や松本に比べ、そうした部分で清水にやや弱さがあることは、否めない。

 もちろん、守備と呼べるものがほぼ消失していた2015年シーズンに比べれば、小林監督の下で、守備組織はだいぶできてきた。しかし、私の印象では、磐石の守備で失点を少なくできたというよりも、圧倒的な攻撃力で守備の弱さをごまかしていたというか、そんな感じがする(さすがに、3点も4点もとられれば、敵は意気消沈して効果的な反撃はできないのでね)。最終的に1点差勝利は9試合あったとはいえ、そのうちロスタイム勝ち越し弾が4つほどあったので(←むろんこのこと自体は快挙)、「1点差を守り切った」という成功体験は決して多くない。

 ちなみに、清水は2015年シーズン、完封勝ちが1つもなかった(スコアレスドローはあったが)。弱いチームというのは、たいてい1:0の勝利をめざすものであり、そういう勝ち方ができないチームが降格してしまうのは、当然と言えば当然であった。ガンバ大阪も、J1から落ちた年には、確か「2点以上とらないと勝てない」という法則があったと思う。

 むろん、私などが論じるまでもなく、ウノゼロの試合、僅差の試合を制していかなければ、J1で生き残れないなどということは、小林監督はじめ、クラブ関係者は百も承知のはずである。このオフに、さらなる守備の強化、場合によっては戦力補強も進めてくれるはずである。J1でしたたかに勝ち切れる清水への変身を信じたい。

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 選手たちに感謝。

 小林監督はじめ、首脳陣に感謝。

 左伴社長に感謝。

 そして、サポーターの仲間たちに感謝。

 山あり谷ありのJ2生活でしたが、エスパルスにかかわるすべての皆さんの努力と結束により、1年でのJ1復帰という目標をかなえることができました。

 ただし、言うまでもなく、肝心なのはここからです。J1の強豪として定着し、私たちの夢であるJ1リーグ優勝を成し遂げるためには、2016年シーズンとは比べ物にならないくらいの苦難が待ち受けています。また、クラブが中長期的に発展を遂げていくためには、やはり新スタジアムの建設という課題が避けて通れないと思います。

 そこで、エスパルスのJ1復帰決定を機に、「エスパルス研究所(略称:エス研)」と題するブログを立ち上げ、及ばずながら、クラブを盛り立てていくことにしました。まあ、大袈裟な口上を述べましたが、要はただの素人談義です。よかったらお付き合いください。

 PS:徳島の皆さん、我々のお祭り騒ぎで、最終戦セレモニーを遅らせてしまい、申し訳ありませんでした。状況が状況でしたので、今回ばかりはご容赦ください。徳島さんがJ1に復帰されたあかつきには、日本平で心よりおもてなしさせていただきます。

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