エスパルス研究所

清水エスパルスの躍進と新スタジアム建設に向けた考察

1597

 別に金沢のことを悪く言うつもりはないが、とにかく今の金沢は絶不調で、守備強度が低い。金沢推しのKENTA.F.C.さん自身が、今の金沢はJ2最弱とはっきり認めているくらいだ。そう考えると、攻撃力が売りの我が軍としては、5得点くらいはノルマだったのではないか。相手のミスで助けられたような3得点だけに終わり、圧倒できなかったことは、期待外れと言う他は無い。

 ようやく、ようやく念願の自動昇格圏に滑り込んだわけだが、そのことよりも、「こんなことでは先が思いやられる」という印象が残った。J2下位で苦しむ金沢にお付き合いをして、うちの内容まで酷くなっているような。

 金沢は金沢で輝く未来を祈りたいが(新スタおめでとうございます!)、今の清水はこのくらいの相手は圧倒的にねじ伏せなければ駄目だろう。残りのシーズン、もっと難しい相手との対戦はあるし、増してやJ1に復帰できた時には、はるかに高いインテンシティが求められるわけだから、3:0で勝ってよしとは、どうしても思えないのである。

 試合終盤、3:0で勝っていれば、時間稼ぎの必要もなく、むしろ途中交代の選手を中心に、もっとたたみかけてほしいところである。セフン、西澤、中山、誰か一人でもゴールが見たかったな。


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1590

 乾って、練習でリフティングしてる時、わざとよそ見をして、ボールではなくて周りを見る訓練してるよね。ああいう鍛錬で、視野が広がり、ピッチを俯瞰で見れるようになるのだと思う。

 そういうわけで、今回の山形戦、やはり乾がいるといないとで、全然違うチームになるということが、改めて裏付けられた。乾は、ターン、ドリブル、シュート、ラストパスといった部分がクローズアップされるが、それもさることながら、守備のスイッチ、攻撃の緩急、サイドチェンジといったところで、チームを活性化させる存在なのだろう。いくらなんでも、これからさらにカードを蓄積させて、3度目の出場停止ということはないと思うので、このまま残りのシーズンを駆け抜けてほしいものである。

 試合の方は、秋葉清水には時々あるとおり、前半で試合を決めてしまい、後半は安全運転という印象だった。それでもカウンターの決定機はいくつかあったのだが、未遂のまま。クリーンシート、怪我人&カードトラブル無しが優先とはいえ、コアサポの陣取る西サイドでゴールを一つも決めなくてどうするという思いは残った。まあ、贅沢は言えないか。

 ずっと点がとれそうでとれなかった岸本と祐治の初得点は、チームを勢いづかせてくれるはずだ。


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93

 乾不在で不安視された2試合は、結局両方とも不安が的中し、引き分けるのがやっとという試合になってしまった。先制された前節に続いて、今回の徳島戦もビッグチャンスは乏しく、決定機の数では敵が上回っていた。

 徳島の攻撃にとり、柿谷が絶対的存在であることは間違いないだろう。ただ、徳島は柿谷を下げて以降も狙いのはっきりした悪くないサッカーができていたのに対し、清水の側はどうやって敵ゴールに迫るのか明確でないまま、90分が過ぎてしまった感じだ。

 次節は、カルリーニョスが出場停止か。個人のひらめきだけが頼りの清水にとって、乾に次ぐ得点源であるカルリを欠き、また難しい戦いを迫られそうである。


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1589

 前節の結果は、町田にとってショックだっただろうし、しかも残りシーズンは大黒柱のエリキを欠いての戦いとなった。チームがバラバラになってもおかしくない状況の中、今節、町田は大量点で完勝した。

 それに対し、やはり大黒柱の乾を欠く清水であったが、劇的勝利で勢いを増し、連勝街道を突き進めるのではないかと、大いに期待したのだが……。アウェー秋田戦、我が軍は、乾欠場の影響が歴然。今回も大型2トップは機能せず、キーパーの凡ミスも出て、引き分けるのが精一杯の試合と相成った。

 この秋田戦を眺めていて、秋田は強くはないが、清水が最もやりにくい相手なんだろうなと実感した。全然同じ土俵で戦ってくれない。清水の良さが、まったく出せない。

 疑問が残る前半の布陣も、低調な試合内容に拍車をかけた。結果的には、後半、3枚替えをして、ようやくエンジンがかかった。最初から3バックでサイドの迫力を出せれば、もっと違う試合結果になったのではと思いたくなる。その反面、相手に先制されて、ようやく目が覚めたような印象があり、あのお粗末な失点が無ければ、逆に最後まで無得点だったかもな、という気もしないでもない。


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26

 最低だったような、最高だったような。何とも表現しようのない試合だった。

 2点とられて、ああ、駄目だこりゃ、と。しかも、とられ方がなんとも間抜けで、スローインでロング放られるかと思いきやクイックで入れられて、慌てて失点、そしてサイドチェンジに対応できず、あっさり追加点と来た。

 2失点目、あれが町田だったら、山原がかわされても、後ろに誰かカバーがいるのではないか。そのあたりが、勝つための最適解を全員が忠実に実践する町田と、一人一人の思い付きでプレーしている清水の違いだな、と思いながら観ていた。清水が1点を返す可能性よりも、3失点目を食らう可能性の方が高いだろうなと感じた。

 町田って、黒田監督がビルドアップのミスで失点するのが嫌いだから、徹底して蹴ってくるイメージがあるけど、実は繋ぎもかなり上手い。それは個人のテクニックというよりも、ポジショニングが適格で、味方がどこにいるのかを把握しているからこそ、スムーズに行っているように見えた。

 何が勝負を分けたのかねえ。確かにエリキの負傷交代は、先方にとって痛かっただろう。2点リードして、大人の試合運びをしようとしすぎたか。

 試合序盤、清水のプレーヤーたちの落ち着きのなさは、酷かった。サポも、ドンチャンやりすぎ、敵や審判にブーイングしすぎの感があり、それがオレンジ戦士たちの落ち着きのなさを助長しているように思われた。まあ、しかし、結局はそのスタジアムの熱気で、逆転勝利まで行ったんだからなあ。

 それにしても、セフンのイップスには、困ったものだ。北川がベンチ入りもしないということは、今の北川の期待感は、あれよりも低いということか。


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15

 う~む、何とも、いわく言いがたい試合だった。

 よく、野球で、ノーアウト満塁のチャンスを迎えた時、最初のバッターが点をとらないと、後が難しくなり、結局無得点に終わりがち、なんてことが言われる。この試合も、冒頭のチャンスをサンタナが潰した時に、難しくなることは、確定してしまったのかもしれない。サンタナだけじゃなく、前半の飲水タイムまでは押せ押せだったわけで、あの時間帯に1点でもとれたら、アウェー山口戦のような大勝までは行かなくても、3:0くらいの気持ち良い試合にできたような気がするが。欲求不満が募る試合内容を嘆くべきか、はたまた、こんな難しい試合でも勝ち切ったことを喜ぶべきか。

 こういう試合では、外したシュートがクローズアップされるが、観ていて感じたのは、プレー選択がマズかったり、意図が合わなかったり、精度を欠いたりして、シュートにも行けないシーンが多かったことかな。あと、スローインの酷さは、病気のレベルだ。良い練習できてないんだろうなと、疑わざるをえない。

 サンタナが本調子でないことは、誰の目にも明らかだ。動きがもっさりしており、フィットしていない感じがする。それに加え、乾のプレーも精彩を欠いていた。キックの精度が低く、コーナーキックもニアで引っ掛かっていた。あれだったらキッカーを変えた方がよかったし、乾を長く引っ張らなくてもいいような気がした。足、痛いんじゃないかな。まあ、最後は、その乾のスルーパスから山口ゴールをこじ開けたわけで、腐っても鯛ではあったが。

 こんな頼りないサッカーで、自動昇格圏まであと一歩のところまで、よくこぎ着けたものだ。


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1580

 秋葉清水の大きな流れをまとめると、まず秋葉さん就任当初は、選手が呪縛から解き放たれ、攻撃力が爆発し、大勝する試合が多かった。

 次に、相手に対策され、勝負所で失点したりして、勝ち切れない試合が増えてきた。

 そして、現在は、秋葉清水の第3形態といったところだろうか。大量点はとれず、僅差の勝負になるけれど、守備が固くなった分、勝つ確率は上がっているのかもしれない。2試合連続のウノゼロ勝利と、だいぶ勝ち方が地味にはなったが、今回のヴェルディ戦でも相手には決定機をほとんど作らせておらず、割と危なげはなかった。

 ヴェルディとの比較で、戦術的には先方の方がはるかに洗練されていると思う。ならば、清水はマンパワーでごり押しするしかない。機能美を感じさせたのはヴェルディだったが、要はサッカーは点をとるか、とられるかだ。

 まあ、そうは言っても、次あたりは、久し振りに快勝を見たいなあ。


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7

 チーム事情からすれば、「内容なんかどうでもいいから、とにかく勝ち点3」という試合であったことは事実である。まあ、それにしても、相当苦労した試合だった。今季勝った試合の中では、最も低調な内容だったか。内容が低調だったことを嘆く気持ちと、そういう試合でも勝てた安堵とが、奇妙に交錯する。

 戦術=乾とはよく言ったもので、乾がいないと飛車角落ちのようになってしまう我が軍。乾は、計画的なチーム編成というよりも、昨夏の経緯でたまたま入ってきた選手であり、その選手におんぶにだっこというのは、なかなか厳しい。今回の岡山戦では、秋葉清水のプランBである中山と北爪のコンビネーションによる崩しも欠いていた。そりゃまあ苦戦するよなと思う反面、その他の選手だってJ1経験豊富なタレントのはずなのだが、どうにも噛み合わない。

 岡山の方に目を転じると、試合を通じて、櫻川ソロモンのポストプレーが効いていたなという印象が強い。これまで岡山のダイジェストなどを眺めていて、うちのセンターバックなら簡単に封じられるだろうと思っていたのだが、実際にはかなり手を焼いた。

 ただ、試合後のなんちゃらセレモニーで、権田がMVPに選ばれていたが、試合を通して、岡山に完全に崩された場面、本当にあぶないシュートというのは、無かったような気もする。そういう意味では、ぱっとしない試合だったが、守備の集中力は途切れなかったということか。

 それにしても、試合後のなんちゃらセレモニー、なんちゃら表彰、長すぎるよな。勝ちロコが「おあずけ」のような状態になり、スタジアムの熱量が見る見る下がっていくのが、運営の連中は分からないのだろうか。本来であれば、冷蔵庫のCMが終わった後に勝ちロコというのがルールだろうが、昨日などはあまりに表彰が多いものだから、ゴール裏が見切り発車で始めてしまったではないか。

 運営諸君、あんたたちは、観客に勝利の高揚感を味わってもらって、その余韻が冷めやらぬまま、グッズを買わせたいのだろう? だったら、あんなグダグダの運営は駄目だ。スポンサー様を大事にする事情は分かるが、観客の満足度を犠牲にしていいはずがない。俺には改善プランがある。連絡くれ。


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1567

 「追加点をとれ。とらないと、どうせまた変な形で失点して、まずいことになるから。とにかく追加点をとれ。」

 そう思いながら観ていたら、本当にそうなった試合だった。それ以外の感想が出てこない。

 秋葉清水の正体が、もうだいぶバレてしまった。このチームは、相手が無謀にも前から来てくれたり、ラインを高くしたり、敵ができもしないのに後方から丁寧に繋ごうとしたりすると、無類の強さを発揮する。大量点で圧勝する。

 なので勘違いしてしまうが、それは万能の強さではない。相手がブロックを固め、ロースコアの展開に持ち込まれると、どうしても必要な1点をもぎとる、あるいは逆に虎の子の1点を守り切るということができない。したがって、相手がJ3降格危機にある弱いチームでも、そういう「穴熊」的な戦い方をされると、とたんに勝率が下がるわけである。

 依然として、戦力はJ2随一だと思うのだが…。戦力が、掛け算のみならず、足し算にすらなっていないのが、ツラい。


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1552

 先制点さえとれれば、勝てると思ったけどなあ。まさか、そこから逆転されて、追い付くので精一杯という試合になるとは。

 国立の晴れ舞台だったけど、清水のメンバー的には、苦しい布陣だった。サンタナは行方不明で、好調だったはずのカルリーニョスも不在。白崎は累積の出場停止で、まあ宮本も良くやっているとは思うが、宮本ではどうしても攻撃の付加価値が生まれない。

 特に厳しいのが、左サイドバックの部分だ。本来なら、山原と吉田がいで、贅沢すぎるくらいの選手層なのだけど、両方とも怪我空け(というか山原はどうなった?)。その部分を、秋葉監督はなぜか西澤を軸に埋めようとしているのだが、相手チームはハイボールの競り合いの弱い西澤のところを狙っているように見える。今回の千葉戦の2失点目がそうで、西澤がロングボールを競る形となり、慌てて鈴木義宜が助太刀に行ったのだが、それによって中央が空いてしまい、敵のエースストライカーを自由にしてしまった。

 まあ、それにしたって、山のようにあった決定機を、普通に決めていれば、再逆転まで行けた試合だ。シーズン序盤につまずいた清水が自動昇格圏に食い込むには、大型連勝というビッグウェーブに乗るしかないのだが、どうにも乗り切れない。


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